57 / 77
魔女に呪いをかけられた王子 20230820
しおりを挟む
遊んでぽい捨てした魔女に呪いをかけられた王子。その呪いとは声が出ない事――だと思ってたら閨で淫語しか出てこない呪いだった!
普段喋れない王子なのに、閨では女性相手にドン引きする淫語のオンパレード。ひそひそされて遠巻きにされるし、王子としての座も危うい。
公私とも孤独になる王子は、魔女を探す旅に出た。もちろん呪いを解かせるためだ。言葉が出ない王子は護衛を雇うがこいつがまた小憎たらしい男で王子の言う事に素直に頷かないヘラヘラとした男だった。だが腕は立つ。
とにかくその男を伴って、魔女を探して西に東へと旅に出る。
だが長旅となればどうしても生理現象が伴う。
娼館に行く事も考えたが隠しているとは言え王子であり、あられもない淫語が飛び出てしまう。高級娼妓や貴族の遊び相手にドン引きされた傷がまだ癒えない王子は、夜中に部屋でこっそりと自慰をする。
久しぶりの刺激に達しそうになる王子だった。
「んな気持ちいいんすか?」
「ひえっ」
夢中になっている間にどうも、知らぬ間に淫語を発していたらしい。物音と声で目が覚めた護衛に見つかり、王子は恥ずかしくて死にそう。
「声出るんすね?」
「う、こういう時だけは出る」
いつも偉そうな王子の恥ずかしそうな態度に悪戯心が湧く護衛。
「手伝いますよぉ」
って頼まれてもないのに手を伸ばし、自慰の手伝いをする。拒否したい王子だけど、その気持ちよさに夢中になっちゃう。
夢中になって、気付かぬ間にまるで男を誘うような淫語が零れてしまう。
「えっろ」
何故か興奮したらしい護衛。意味が分からない王子だけど、ドン引きされなかった事にちょっとホッとした。なんだかんだ箱入り王子、人からの悪意に打たれ弱い。
遊び人にあれよこれよと美味しく食べられちゃって、「あれ??」ってなりながらもずっと「可愛い」って抱きしめられてよしよしされて、王子は王子で「……悪く無いな?」って思ってて。
そんなこんなで旅は続いて、なんとか魔女を見つける。
呪いを解いて貰おうってその時になって、王子はちょっと躊躇った。「王子」として生きる為には声が必要だけど、護衛とともに生きるなら声はなくてもいい。気がつけば王子にとって、護衛は大事な人になっていた。
もちろん、護衛にとっては遊び相手だという事を王子はちゃんと理解していたけれど。
面倒くさそうな魔女を前にして、王子は頭を下げた。
以前の王子なら絶対にしなかった行為だ。
魔女もびっくりして、一瞬だけ王子の言葉を聞くことにした。
声を戻せと言うだろう王子は、だけど開口一番「すまなかった」と謝罪した。それから真摯に謝る彼は、一度も「声を戻せ、おかしな呪いを解け」とは言わなかった。
逆に魔女がそう問うと、王子は「いいんだ」と笑う。
「どうせ王位は継げないだろうし、市井で暮らすのもいいかもしれない」と。
色々見通しが甘いな~と思う魔女だったけど、王子は王子なりに反省したらしい。それに隣の護衛がものすごい目で魔女を睨んでくるからめっちゃ怖い。
魔女は王子の呪いをさくっと解くと「もう下手な女遊びはやめなよね」とだけ言って再び姿をくらませた。
声が出ることに喜ぶかと思った王子ががっくりと肩を落としてしまったので護衛は首を傾げた。
王子は「声が出ないままなら、お前とずっと旅ができるだろう?」なんて言う。
いじらしい言葉に護衛の心臓は打ち抜かれる。というかずっと打ち抜かれっぱなしだった。
閨ではバカみたいな淫語で盛り上がりながらも「好き♡好き♡」なんて言うし、日中もチラチラと護衛に熱視線をぶつけるのだから分かりやすい。だけど相手は王子だし、身分違いだし、
さっさと呪いを解いて貰って手を離してやろうと思ってたのになあ、と護衛は天を仰ぐ。
とりあえず「夜の方も呪いが解けたのか確認しようぜ」と連れ込まれた王子は、体力がゼロになるまで護衛に愛されたのだった。
淫語の呪い?
呪い自体はなくなった、とだけお伝えします。
終
普段喋れない王子なのに、閨では女性相手にドン引きする淫語のオンパレード。ひそひそされて遠巻きにされるし、王子としての座も危うい。
公私とも孤独になる王子は、魔女を探す旅に出た。もちろん呪いを解かせるためだ。言葉が出ない王子は護衛を雇うがこいつがまた小憎たらしい男で王子の言う事に素直に頷かないヘラヘラとした男だった。だが腕は立つ。
とにかくその男を伴って、魔女を探して西に東へと旅に出る。
だが長旅となればどうしても生理現象が伴う。
娼館に行く事も考えたが隠しているとは言え王子であり、あられもない淫語が飛び出てしまう。高級娼妓や貴族の遊び相手にドン引きされた傷がまだ癒えない王子は、夜中に部屋でこっそりと自慰をする。
久しぶりの刺激に達しそうになる王子だった。
「んな気持ちいいんすか?」
「ひえっ」
夢中になっている間にどうも、知らぬ間に淫語を発していたらしい。物音と声で目が覚めた護衛に見つかり、王子は恥ずかしくて死にそう。
「声出るんすね?」
「う、こういう時だけは出る」
いつも偉そうな王子の恥ずかしそうな態度に悪戯心が湧く護衛。
「手伝いますよぉ」
って頼まれてもないのに手を伸ばし、自慰の手伝いをする。拒否したい王子だけど、その気持ちよさに夢中になっちゃう。
夢中になって、気付かぬ間にまるで男を誘うような淫語が零れてしまう。
「えっろ」
何故か興奮したらしい護衛。意味が分からない王子だけど、ドン引きされなかった事にちょっとホッとした。なんだかんだ箱入り王子、人からの悪意に打たれ弱い。
遊び人にあれよこれよと美味しく食べられちゃって、「あれ??」ってなりながらもずっと「可愛い」って抱きしめられてよしよしされて、王子は王子で「……悪く無いな?」って思ってて。
そんなこんなで旅は続いて、なんとか魔女を見つける。
呪いを解いて貰おうってその時になって、王子はちょっと躊躇った。「王子」として生きる為には声が必要だけど、護衛とともに生きるなら声はなくてもいい。気がつけば王子にとって、護衛は大事な人になっていた。
もちろん、護衛にとっては遊び相手だという事を王子はちゃんと理解していたけれど。
面倒くさそうな魔女を前にして、王子は頭を下げた。
以前の王子なら絶対にしなかった行為だ。
魔女もびっくりして、一瞬だけ王子の言葉を聞くことにした。
声を戻せと言うだろう王子は、だけど開口一番「すまなかった」と謝罪した。それから真摯に謝る彼は、一度も「声を戻せ、おかしな呪いを解け」とは言わなかった。
逆に魔女がそう問うと、王子は「いいんだ」と笑う。
「どうせ王位は継げないだろうし、市井で暮らすのもいいかもしれない」と。
色々見通しが甘いな~と思う魔女だったけど、王子は王子なりに反省したらしい。それに隣の護衛がものすごい目で魔女を睨んでくるからめっちゃ怖い。
魔女は王子の呪いをさくっと解くと「もう下手な女遊びはやめなよね」とだけ言って再び姿をくらませた。
声が出ることに喜ぶかと思った王子ががっくりと肩を落としてしまったので護衛は首を傾げた。
王子は「声が出ないままなら、お前とずっと旅ができるだろう?」なんて言う。
いじらしい言葉に護衛の心臓は打ち抜かれる。というかずっと打ち抜かれっぱなしだった。
閨ではバカみたいな淫語で盛り上がりながらも「好き♡好き♡」なんて言うし、日中もチラチラと護衛に熱視線をぶつけるのだから分かりやすい。だけど相手は王子だし、身分違いだし、
さっさと呪いを解いて貰って手を離してやろうと思ってたのになあ、と護衛は天を仰ぐ。
とりあえず「夜の方も呪いが解けたのか確認しようぜ」と連れ込まれた王子は、体力がゼロになるまで護衛に愛されたのだった。
淫語の呪い?
呪い自体はなくなった、とだけお伝えします。
終
52
あなたにおすすめの小説
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
【8話完結】いじめられっ子だった俺が、覚醒したら騎士団長に求愛されました
キノア9g
BL
いじめられ続けた僕は、ある日突然、異世界に転移した。
けれど、勇者として歓迎されたのは、僕を苦しめてきた“あいつ”の方。僕は無能と決めつけられ、誰からも相手にされなかった。
そんな僕に手を差し伸べてくれたのは、冷酷と恐れられる騎士団長・ジグルドだった。
なのに、あいつの命令で、僕は彼に嘘の告白をしてしまう――「ジグルドさんのことが、好きなんです」
それが、すべての始まりだった。
あの日から彼は、僕だけをまっすぐ見つめてくる。
僕を守る手は、やさしく、強くて、どこまでも真剣だった。
だけど僕には、まだ知られていない“力”がある。
過去の傷も、偽りの言葉も超えて、彼の隣にいてもいいのだろうか。
これは、いじめられっ子の僕が“愛されること”を知っていく、嘘と覚醒の物語。
全8話。
花屋の息子
きの
BL
ひょんなことから異世界転移してしまった、至って普通の男子高校生、橘伊織。
森の中を一人彷徨っていると運良く優しい夫婦に出会い、ひとまずその世界で過ごしていくことにするが___?
瞳を見て相手の感情がわかる能力を持つ、普段は冷静沈着無愛想だけど受けにだけ甘くて溺愛な攻め×至って普通の男子高校生な受け
の、お話です。
不定期更新。大体一週間間隔のつもりです。
攻めが出てくるまでちょっとかかります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる