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1節[第一章]
第十一話『シオン君!その方々はお兄ちゃんです!』
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マズイ!!ほんとにマズイ!!このタイミングでシオン君が来たら…
「やっぱりお前がシオンを連れ去った犯人やったんやな!」
「ちっちが…」
「何が違うんや!この子は紛れもないシオン・ハーベストや!ここにいることをどう説明するんや!」
これは言い訳できないパターン入っちゃってる!!みんな困惑してるしノイン様がまたこっちに来てるし!
ヤヌア様が前に出て庇ってくれてるけど、シオンのことは何も言い訳出来ない!ハーベスト家とウィンター家が対立しちゃう!
「スベイス、これはどういうことですか!」
「ジィーブさん!落ち着いてくれ!理由を話すから!」
「……。」
ノイン様がシオンの方を向き肩を掴み目線をあわせる。
「シオン!分かるか?お前の兄、ノイン・ハーベストや!あの女に隠れとくよう言われたんやな?辛かったやろ?大丈夫や!兄ちゃんたちが助けたるから!」
「…い。」
シオン君が何か言ってる?原作と流れが全く違うからセリフが分からない!シオン君がそもそもノイン様達をお兄ちゃんと気づいてるかも危ういよね…。だってだいぶ小さい時に誘拐されたから、シオン君自体家族の顔も覚えてないだろうし…。
「レイン様を悪く言わないでください!!」
「!?」
突然の大声に全員がシオン君の方を向いた。ノイン様は予想外の言葉に動けなくなっていた。
「先程からレイン様に対して失礼な物言いが多いと思います!レイン様はそのような方ではありません!」
「シッシオン??」
「僕はレイン様に助けていただいた身として、レイン様を侮辱するものは誰であろうと許しません!」
その言葉を聞いてノイン様は黙り込んでしまい空気も今まで以上に困惑で渦巻いていた。その空気を破ったのは一つのノックだった。
「あっ今開けます!」
そう言ってシオン君が開けた扉からエイム様が現れた。
「なんだ、お取り込み中だったか?」
エイム様は大袈裟に首をかしげ口角を上げたままこちらを見ている。これ何話してたかわかってる人の顔だわ。
「エイムさんの情報網なら既にご存知かと思っていたのですが…“わざと”知らぬふりをするのにはなにか理由があるのですか?」
明らかにお怒りなジィーブ様の声に兄弟ふたりはビクついた。エイム様とジィーブ様って仲悪かったっけ?ゲーム内では仲良かったはずなんだけど…。モンモンと考えを巡らせているとエイム様がスーツの内ポケットから一枚の紙を取りだした。
「これは?」
「レインがシオン君とやらを“助けた”証拠資料だ。」
「助けた??」
「読めば分かる。レイン、少しこちらに来い。」
えっ私!?
「はっはい!」
何されるの!?シオン君を助けた証拠とか何それ初耳!?しかもそれを今持ってたってことはエイム様こうなる事をわかってて用意してたってことだよね!何もかもこの人の手のひらの上なんじゃないのこれ!?あぁ!わけわかんない!!
エイム様の元へ少し怯えながら行くと優しく頭を撫でられた。思わず変な声が出てしまう。
「ははっそんな驚いたか?今度からは言ってから撫でるとしよう。」
撫でる前に言われたらそれこそ死にますよ私。尊死という名の死因で。
「急にどうなされたのですか?いつもはお忙しくて滅多にいらっしゃらないのに…。」
ゲームではエイム様は来ない。単純に私がレインに生まれ変わったから話が変化してるのはだいたい予想が着くけど、エイム様がレインを助けに来るってこと自体がだいぶ話の展開を左右することだし、何よりルートが悪役令嬢ルートとはいえエイム様がレインを守ろうとする意味がわからない。だって悪役令嬢っすよ私。あなたは世界を変えるために奮闘するヒーローで私と敵対関係ですよ?
「婚約者だからな。それに、レインの顔が見たくなった。それだけだ。」
へっ!?そっそれは…///
「レインさん。」
「はっはい!」
突然呼ばれて声が裏返ってしまった。恥ずかしい!!ちょっと!兄達笑うんじゃない!!見えてるよ!笑ってるの見えてるから!
「あなたが闇市でシオンを購入したのは本当ですか?」
これはわかってるけど嘘をつかないか見極める人の顔だ。嘘はつかない。それこそ推しに嘘なんて出来たらつきたくないし。
「本当です。闇市で新しい従者を探していた際にシオンを見つけ購入しました。ハーベスト家の方々のご兄弟とは存じ上げませんでしたが…。」
全て本当のこと。レインは何も知らなかった。ただ…
「どうしてシオンを購入されたんですか?」
ただ…
「瞳の色が、綺麗だったからです。」
その言葉にジィーブ様は「そうですか。」と笑を零した。心の内はハッキリとは分からなかったけど、ジィーブ様が明らかに嬉しそうなのは見てわかった。
「レインさん、シオンを助けて下さりありがとうございます。そして、大変申し訳ないことを致しました。ハーベスト家の長男として、ここに深く謝罪致します。」
そう言ってジィーブ様は深々と頭を下げた。
「お顔をおあげ下さいジィーブ様!そのように謝られることなどありません!ジィーブ様には何の非もございません!」
私は慌ててジィーブ様を説得した。ジィーブ様ゆっくりと顔を上げ「あなたは本当に優しい方ですね。」と少し悲しげな目で私を見つめた。
「エイム、その紙には何が書かれてたんや?」
堅苦しい口調から普段の関西弁に戻してエイム様と話を進めるスベイス様は少しムスッとしていた。何か不満に思うことでもあったのかな?分からん。
スベイス様の質問にエイム様は細かく説明しだした。
「シオン・ハーベストはハーベスト家から誘拐されたあと、闇市に売られ過酷な労働を強いられていた。闇市ではストレスのはけ口に子どもをいたぶるのはよくある事らしいがシオン・ハーベストはその見た目からよく狙われていたらしい。」
その言葉にエース様とノイン様は目を見開いた。知らない情報だったのだろうか、特にノイン様は少し青ざめた顔をしていた。
「普段労働している者が商品として出されることは無いが、レインが闇市に従者を買いに来るというのがあちら側に伝わっていたのだろう。出来るだけ目に止まりやすい商品を用意しようとした結果、シオン・ハーベストが商品として売り出された。その後はレインとシオン・ハーベストの話になるから詳しくはわからないがな?」
エイム様は目を細め動揺が隠せていないノイン様とエース様を見つめた。これが真実なのだとしたら、ハーベスト家が思っていた真実とは明らかに違うものだったのだろう。
「それじゃあ、レインさんが闇市に買いに行かなければ今頃シオンは…」
「あぁ、闇市で永遠に働かされ最悪の場合生きていなかったかもしれん。」
その真実にノイン様は膝から崩れ落ちた。エース様の目からは涙が流れ、ジィーブ様は少し下を向き笑顔こそ崩していないが必死に涙をこらえていた。
正直この設定は私も初耳でだいぶ度肝を抜かれた。ゲームではシオンを買ったという事実しかなかったためシオンが闇市で働かされていたこともレインが来るとなって商品に出されたことも。
シオンにそんな素振りは一切なかった。きっと出さないよう隠してきたんだろう。シオンがレインにいじめられているのを隠していたのはきっと、闇市で働かされていた自分を救い出してしてくれた恩人だと思っていたからだろう。そう思うとシオンの気持ちを察して胸が痛む。
それを察してかシオンは私の服の裾を引き笑顔を見せる。
「僕はレイン様のおかげで生きていると言ってもいいんです。あの場所から救い出してくれた。僕は従者なのにレイン様には何もして差し上げられなくて、それでも優しく撫でて下さるレイン様が僕は大好きです!」
そのセリフに偽りなどなくて、本心からの言葉で、シオンの輝く瞳を見ていると私が転生する前のレインの記憶が蘇ってきた。
「やっぱりお前がシオンを連れ去った犯人やったんやな!」
「ちっちが…」
「何が違うんや!この子は紛れもないシオン・ハーベストや!ここにいることをどう説明するんや!」
これは言い訳できないパターン入っちゃってる!!みんな困惑してるしノイン様がまたこっちに来てるし!
ヤヌア様が前に出て庇ってくれてるけど、シオンのことは何も言い訳出来ない!ハーベスト家とウィンター家が対立しちゃう!
「スベイス、これはどういうことですか!」
「ジィーブさん!落ち着いてくれ!理由を話すから!」
「……。」
ノイン様がシオンの方を向き肩を掴み目線をあわせる。
「シオン!分かるか?お前の兄、ノイン・ハーベストや!あの女に隠れとくよう言われたんやな?辛かったやろ?大丈夫や!兄ちゃんたちが助けたるから!」
「…い。」
シオン君が何か言ってる?原作と流れが全く違うからセリフが分からない!シオン君がそもそもノイン様達をお兄ちゃんと気づいてるかも危ういよね…。だってだいぶ小さい時に誘拐されたから、シオン君自体家族の顔も覚えてないだろうし…。
「レイン様を悪く言わないでください!!」
「!?」
突然の大声に全員がシオン君の方を向いた。ノイン様は予想外の言葉に動けなくなっていた。
「先程からレイン様に対して失礼な物言いが多いと思います!レイン様はそのような方ではありません!」
「シッシオン??」
「僕はレイン様に助けていただいた身として、レイン様を侮辱するものは誰であろうと許しません!」
その言葉を聞いてノイン様は黙り込んでしまい空気も今まで以上に困惑で渦巻いていた。その空気を破ったのは一つのノックだった。
「あっ今開けます!」
そう言ってシオン君が開けた扉からエイム様が現れた。
「なんだ、お取り込み中だったか?」
エイム様は大袈裟に首をかしげ口角を上げたままこちらを見ている。これ何話してたかわかってる人の顔だわ。
「エイムさんの情報網なら既にご存知かと思っていたのですが…“わざと”知らぬふりをするのにはなにか理由があるのですか?」
明らかにお怒りなジィーブ様の声に兄弟ふたりはビクついた。エイム様とジィーブ様って仲悪かったっけ?ゲーム内では仲良かったはずなんだけど…。モンモンと考えを巡らせているとエイム様がスーツの内ポケットから一枚の紙を取りだした。
「これは?」
「レインがシオン君とやらを“助けた”証拠資料だ。」
「助けた??」
「読めば分かる。レイン、少しこちらに来い。」
えっ私!?
「はっはい!」
何されるの!?シオン君を助けた証拠とか何それ初耳!?しかもそれを今持ってたってことはエイム様こうなる事をわかってて用意してたってことだよね!何もかもこの人の手のひらの上なんじゃないのこれ!?あぁ!わけわかんない!!
エイム様の元へ少し怯えながら行くと優しく頭を撫でられた。思わず変な声が出てしまう。
「ははっそんな驚いたか?今度からは言ってから撫でるとしよう。」
撫でる前に言われたらそれこそ死にますよ私。尊死という名の死因で。
「急にどうなされたのですか?いつもはお忙しくて滅多にいらっしゃらないのに…。」
ゲームではエイム様は来ない。単純に私がレインに生まれ変わったから話が変化してるのはだいたい予想が着くけど、エイム様がレインを助けに来るってこと自体がだいぶ話の展開を左右することだし、何よりルートが悪役令嬢ルートとはいえエイム様がレインを守ろうとする意味がわからない。だって悪役令嬢っすよ私。あなたは世界を変えるために奮闘するヒーローで私と敵対関係ですよ?
「婚約者だからな。それに、レインの顔が見たくなった。それだけだ。」
へっ!?そっそれは…///
「レインさん。」
「はっはい!」
突然呼ばれて声が裏返ってしまった。恥ずかしい!!ちょっと!兄達笑うんじゃない!!見えてるよ!笑ってるの見えてるから!
「あなたが闇市でシオンを購入したのは本当ですか?」
これはわかってるけど嘘をつかないか見極める人の顔だ。嘘はつかない。それこそ推しに嘘なんて出来たらつきたくないし。
「本当です。闇市で新しい従者を探していた際にシオンを見つけ購入しました。ハーベスト家の方々のご兄弟とは存じ上げませんでしたが…。」
全て本当のこと。レインは何も知らなかった。ただ…
「どうしてシオンを購入されたんですか?」
ただ…
「瞳の色が、綺麗だったからです。」
その言葉にジィーブ様は「そうですか。」と笑を零した。心の内はハッキリとは分からなかったけど、ジィーブ様が明らかに嬉しそうなのは見てわかった。
「レインさん、シオンを助けて下さりありがとうございます。そして、大変申し訳ないことを致しました。ハーベスト家の長男として、ここに深く謝罪致します。」
そう言ってジィーブ様は深々と頭を下げた。
「お顔をおあげ下さいジィーブ様!そのように謝られることなどありません!ジィーブ様には何の非もございません!」
私は慌ててジィーブ様を説得した。ジィーブ様ゆっくりと顔を上げ「あなたは本当に優しい方ですね。」と少し悲しげな目で私を見つめた。
「エイム、その紙には何が書かれてたんや?」
堅苦しい口調から普段の関西弁に戻してエイム様と話を進めるスベイス様は少しムスッとしていた。何か不満に思うことでもあったのかな?分からん。
スベイス様の質問にエイム様は細かく説明しだした。
「シオン・ハーベストはハーベスト家から誘拐されたあと、闇市に売られ過酷な労働を強いられていた。闇市ではストレスのはけ口に子どもをいたぶるのはよくある事らしいがシオン・ハーベストはその見た目からよく狙われていたらしい。」
その言葉にエース様とノイン様は目を見開いた。知らない情報だったのだろうか、特にノイン様は少し青ざめた顔をしていた。
「普段労働している者が商品として出されることは無いが、レインが闇市に従者を買いに来るというのがあちら側に伝わっていたのだろう。出来るだけ目に止まりやすい商品を用意しようとした結果、シオン・ハーベストが商品として売り出された。その後はレインとシオン・ハーベストの話になるから詳しくはわからないがな?」
エイム様は目を細め動揺が隠せていないノイン様とエース様を見つめた。これが真実なのだとしたら、ハーベスト家が思っていた真実とは明らかに違うものだったのだろう。
「それじゃあ、レインさんが闇市に買いに行かなければ今頃シオンは…」
「あぁ、闇市で永遠に働かされ最悪の場合生きていなかったかもしれん。」
その真実にノイン様は膝から崩れ落ちた。エース様の目からは涙が流れ、ジィーブ様は少し下を向き笑顔こそ崩していないが必死に涙をこらえていた。
正直この設定は私も初耳でだいぶ度肝を抜かれた。ゲームではシオンを買ったという事実しかなかったためシオンが闇市で働かされていたこともレインが来るとなって商品に出されたことも。
シオンにそんな素振りは一切なかった。きっと出さないよう隠してきたんだろう。シオンがレインにいじめられているのを隠していたのはきっと、闇市で働かされていた自分を救い出してしてくれた恩人だと思っていたからだろう。そう思うとシオンの気持ちを察して胸が痛む。
それを察してかシオンは私の服の裾を引き笑顔を見せる。
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