聖少女(セイント・ガール)

野宮雪菜

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「聖少女」となれ(7)

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美華(みか)大学附属病院。
 女同士の修羅場事件から数日後。
 かかりつけの病院はあるが、ブレスレットが簡単に抜けないこともあって、大学病院へと来たのだった。
 莉子たちが入ろうとしたその時、立ちふさがる人影があった。
 ガブリエルだった。
 
 莉子と陽菜は身構えた。
「どうして、言うことを聞いてくれないのですか」
 ガブリエルは哀しそうに言った。莉子はキッとガブリエルをにらみつける。
「ミカエルの言うことなすことが気に入らないからよ」
 ここできっちり言わないと、天使たちは自分たちをいいように使うだろう。莉子は思い、はっきりとした口調で言った。
「行こう。陽菜」

 ガブリエルの横を通り過ぎようとすると、彼女はきっぱり言った。
「わかりました。あなた方を聖少女の責務から外すよう、ミカエル様に進言しましょう」
「本当!?」
 姉妹の声がそろった。
「ええ。ですから、無理にブレスレットを外したりしないように。人間には到底できることではありませんから」
 ガブリエルはそう言うと、きびすを返して立ち去った。莉子たちはガッツポーズをした。
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