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3.1 目覚め
日常
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ゆっくりと廊下を歩く僕には久しぶりの無音が耳に入った。無音とはいえ、なんの音も聞こえないというわけではない日常の音も鳥のさえずりも食器を用意する音すらも僕の耳にはちゃんと聞こえていたはずだ。それでもなお、無音と表現するべきだろう。
昨晩も今朝もそれほどまでに僕の耳に騒音が入ってきていたからだ。
廊下の窓から差し込む木漏れ日は懐かしく感じ、雄々しく生い茂る木々の隙間から見える通りはいつも通り大忙しで、数多の人々が通り過ぎていく。
それがどうしてか嬉しく感じている。どうしてそんな風に感じるのかは僕の感覚意外に知るものはないだろうが、人間というものはおかしなもので頭で解決したくなった。
……最近はあまり人通りの多い場所にいかなかったからだろう。
結局僕の頭が解決してくれることはない。どこまで行こうが『もしかしたら』という言葉が頭についてまわるのだ。
それに、こんな日常に現を抜かしている暇はない。現実に現を抜かすなんてことは通常ではありえないし、言葉としてもありえないが、非日常が多い僕にとってはそれもまた一興なんていってみたり……、それはさておき早く食堂に向かわなければいけないだろう。
これ以上ニヒルを待たせるわけにもいかない。
僕は先程よりも急ぎ足でリビングに向かった。
「もう! 遅いですよ……」
リビングに入る同時に、ドアの前で顔を膨らませたスーツ姿の少女が拗ねたように僕に向かって言った。彼女の陳腐な……僕にとっては珍妙な格好は怒りを表現するには少し厳しいものがあるだろう。
確かに若干の罪悪感は感じているものの、かえって僕の罪悪感を薄めている。
「ごめん」
僕も口では謝るものの、ちんちくりんなで明らかに大人になりたい少女がスーツに着られているという表現が似合う彼女を見るとむしろ笑いすらこみ上げてくる。しかし、悪いのが自分であるがゆえに笑えないのが辛いところだろう。
「冗談ですよ。まだまだ出勤まで時間はありますのでゆっくりしていただいても構いませんよ」
にっこりと笑いながら彼女は時計をゆびさす。僕の部屋にも時計はあったはずだが失念していた。時計の針は6時6分を指していた。それで僕は胸をなでおろしたわけでは有るが、それだと一つおかしな点が有ることに気がついた。
――彼女はこんな朝早く、どうして僕の部屋を尋ねたのだろうか?
確かに僕は基本的に朝の6時に起きることが多いし、朝食だって彼女が早めに用意してくれるか6時半には胃の中に詰め込まれていることだろう。
しかし、普通に考えておかしい。おきた時間こそ見ていなかったわけだが、時間を逆算するなら廊下でゆっくりしていた時間、顔を洗っていた時間、悪魔と話していた時間だけ見ても僕は5時半には起床していたことになる。
果たして、人の部屋をそんな朝早くから訪れるだろうか?
なんて、名探偵ばりにくだらないことを考えたわけだが、その答えはすぐに彼女の口から出ることになった。
「今日は7時には会社についておきたいので、ゆっくりとは言いましたが少しだけ急いでもらえると助かります」
「なんで7時なの?」
「それは会社についてからのお楽しみということで、ってお仕事に楽しさを追求することを強制するなんてブラック企業みたいですね」
彼女はなんだか楽しそうに笑っているが、僕に伝わる言葉で話してくれなければ共感のしようがない。
「ブラック企業?」
確かこの国には『聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥』という格言、いやことわざだったか? まあ、どっちでも良いがそんな言葉があったはずだ。
だからこそ、僕は恥を捨てつつもいとも簡単に言葉の意味を尋ねることが出来た。
「ああ、わかりませんよね? この国の労働基準法という最低限守るべきものすら守れない会社のことですよ」
彼女はあまりこの世界のことを知らない僕に、自身だけが持つであろう言葉をひけらかしたことを反省しているのか、少しだけ恥ずかしそうに説明してくれた。
「ありがとう。出来ればこれからもいろんな言葉を教えてくれると助かるよ」
そういった言葉が口から出たことは、別にイヤミからというわけではない。当たり前だが、僕はこの世界に結構いたはずだが、まだまだ知識不足であることが否めない。
だからこそ、知らない言葉は身内の口から聞いておきたいのだ。初対面の相手になんでも聞くと言うことは出来ないだろう。それこそ、その相手に呆れられてしまうことは容易に想像出来る。
「分かりました。ですが、とりあえず折角焼いたパンが冷たくなってしまうので早めにお召し上がりになって頂けると助かります」
彼女の言葉で僕は思い出したかのように席につき、いい感じに焦げ目の入ったパンにバターを塗る。このバターというものはいかんせん溶けにくく、パンの温度が下がってしまうともはや溶けなくなってしまうという厄介ものだ。
昔、騎士だった頃は白いパンにバターをつけて食べることは出来たが、大体が冷えたパンでバターは溶けないがそれでも美味しかったことを今でも覚えている。
だが、今となっては溶けていないバターを食べることはかなり憚られることだろう。パンに溶け込んだバターが美味しすぎるからだ。
一度贅沢を知ってしまったら……なんて言葉が有るがそれは嘘だ。騎士になった頃の贅沢は簡単捨てることが出来ただろう。現に実家に帰ると黒パンを食べていたからだ。つまりその時代の贅沢がそれほど僕にとって取るに足らないものだったからだ。
――しかし、今では絶対に冷めた黒パンを毎日食べるなんてことは出来ないだろう。
それに、朝食として定番になっているスクランブルエッグとベーコンにしたって今ほどは美味しくなかっただろう。確かに今よりも豪華な料理だって食べたことはあるが、それでも今食べているもののほうが美味しくすら感じてしまう。
何が言いたいかというと、ニヒルの作るご飯が美味しすぎるということだ。
「ごちそうさま」
僕が全てを食べ来てしまうにはそれほど時間がかからなかった。時間にして10分といったところだろうか、時計は6時15分を指していた。
「おそまつさまです」
完食された真っ白な皿を笑顔で持っていくニヒルは、まるで天使のようだ。もちろん子供っぽいからであるが、一応褒め言葉である。
「ちょっとまって、そこまでしてもらえないよ。自分の分は自分で洗わせてくれないか?」
僕はくだらないことを考えている間に持っていかれた食器を取り戻すために立ち上がった。
「いえ、良いですよこれぐらい。私はここの管理人でも有るんですから」
「いやいや、ほとんどただで置いてもらっているうえに、会社でやとってもらって、ご飯まで作ってくれているんだ。全部任せっきりには出来ないよ」
「会社……まあそうですね。ですが、このアパートは火山さんがただで貸してくれているもので、一応大家として任されているのは私です。だったら私が全てするのは当然じゃないですか」
僕も譲るつもりはないが、きっと彼女も譲らないだろう。だが、流石に世話になりっぱなしというわけにもいかない、僕は彼女に譲歩して欲しいのだ。
「洗い物は自分の分は自分でするっていう決まりのはずだろう?」
「……そうでしたっけ? だったら今日は私のわがままに付き合ってもらうのですからサービスです」
埒が明かないこのままでは彼女の言っていた『7時に会社に到着』は不可能になるだろう。今回だけは僕が譲歩するべきだろう。
「わかったよ……ただ、いつまでもこのままというわけにはいかない。だから、料理……は出来ないけど、折角一緒のアパートに住んでいるんだから、ある程度分担しようよ」
「まあ、考えておきます」
僕の提案さえ気がついたら有耶無耶にされてしまいそうで不安であるが、今は洗い物をする彼女の背中を見つめる以外ない自分が歯がゆかった。
昨晩も今朝もそれほどまでに僕の耳に騒音が入ってきていたからだ。
廊下の窓から差し込む木漏れ日は懐かしく感じ、雄々しく生い茂る木々の隙間から見える通りはいつも通り大忙しで、数多の人々が通り過ぎていく。
それがどうしてか嬉しく感じている。どうしてそんな風に感じるのかは僕の感覚意外に知るものはないだろうが、人間というものはおかしなもので頭で解決したくなった。
……最近はあまり人通りの多い場所にいかなかったからだろう。
結局僕の頭が解決してくれることはない。どこまで行こうが『もしかしたら』という言葉が頭についてまわるのだ。
それに、こんな日常に現を抜かしている暇はない。現実に現を抜かすなんてことは通常ではありえないし、言葉としてもありえないが、非日常が多い僕にとってはそれもまた一興なんていってみたり……、それはさておき早く食堂に向かわなければいけないだろう。
これ以上ニヒルを待たせるわけにもいかない。
僕は先程よりも急ぎ足でリビングに向かった。
「もう! 遅いですよ……」
リビングに入る同時に、ドアの前で顔を膨らませたスーツ姿の少女が拗ねたように僕に向かって言った。彼女の陳腐な……僕にとっては珍妙な格好は怒りを表現するには少し厳しいものがあるだろう。
確かに若干の罪悪感は感じているものの、かえって僕の罪悪感を薄めている。
「ごめん」
僕も口では謝るものの、ちんちくりんなで明らかに大人になりたい少女がスーツに着られているという表現が似合う彼女を見るとむしろ笑いすらこみ上げてくる。しかし、悪いのが自分であるがゆえに笑えないのが辛いところだろう。
「冗談ですよ。まだまだ出勤まで時間はありますのでゆっくりしていただいても構いませんよ」
にっこりと笑いながら彼女は時計をゆびさす。僕の部屋にも時計はあったはずだが失念していた。時計の針は6時6分を指していた。それで僕は胸をなでおろしたわけでは有るが、それだと一つおかしな点が有ることに気がついた。
――彼女はこんな朝早く、どうして僕の部屋を尋ねたのだろうか?
確かに僕は基本的に朝の6時に起きることが多いし、朝食だって彼女が早めに用意してくれるか6時半には胃の中に詰め込まれていることだろう。
しかし、普通に考えておかしい。おきた時間こそ見ていなかったわけだが、時間を逆算するなら廊下でゆっくりしていた時間、顔を洗っていた時間、悪魔と話していた時間だけ見ても僕は5時半には起床していたことになる。
果たして、人の部屋をそんな朝早くから訪れるだろうか?
なんて、名探偵ばりにくだらないことを考えたわけだが、その答えはすぐに彼女の口から出ることになった。
「今日は7時には会社についておきたいので、ゆっくりとは言いましたが少しだけ急いでもらえると助かります」
「なんで7時なの?」
「それは会社についてからのお楽しみということで、ってお仕事に楽しさを追求することを強制するなんてブラック企業みたいですね」
彼女はなんだか楽しそうに笑っているが、僕に伝わる言葉で話してくれなければ共感のしようがない。
「ブラック企業?」
確かこの国には『聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥』という格言、いやことわざだったか? まあ、どっちでも良いがそんな言葉があったはずだ。
だからこそ、僕は恥を捨てつつもいとも簡単に言葉の意味を尋ねることが出来た。
「ああ、わかりませんよね? この国の労働基準法という最低限守るべきものすら守れない会社のことですよ」
彼女はあまりこの世界のことを知らない僕に、自身だけが持つであろう言葉をひけらかしたことを反省しているのか、少しだけ恥ずかしそうに説明してくれた。
「ありがとう。出来ればこれからもいろんな言葉を教えてくれると助かるよ」
そういった言葉が口から出たことは、別にイヤミからというわけではない。当たり前だが、僕はこの世界に結構いたはずだが、まだまだ知識不足であることが否めない。
だからこそ、知らない言葉は身内の口から聞いておきたいのだ。初対面の相手になんでも聞くと言うことは出来ないだろう。それこそ、その相手に呆れられてしまうことは容易に想像出来る。
「分かりました。ですが、とりあえず折角焼いたパンが冷たくなってしまうので早めにお召し上がりになって頂けると助かります」
彼女の言葉で僕は思い出したかのように席につき、いい感じに焦げ目の入ったパンにバターを塗る。このバターというものはいかんせん溶けにくく、パンの温度が下がってしまうともはや溶けなくなってしまうという厄介ものだ。
昔、騎士だった頃は白いパンにバターをつけて食べることは出来たが、大体が冷えたパンでバターは溶けないがそれでも美味しかったことを今でも覚えている。
だが、今となっては溶けていないバターを食べることはかなり憚られることだろう。パンに溶け込んだバターが美味しすぎるからだ。
一度贅沢を知ってしまったら……なんて言葉が有るがそれは嘘だ。騎士になった頃の贅沢は簡単捨てることが出来ただろう。現に実家に帰ると黒パンを食べていたからだ。つまりその時代の贅沢がそれほど僕にとって取るに足らないものだったからだ。
――しかし、今では絶対に冷めた黒パンを毎日食べるなんてことは出来ないだろう。
それに、朝食として定番になっているスクランブルエッグとベーコンにしたって今ほどは美味しくなかっただろう。確かに今よりも豪華な料理だって食べたことはあるが、それでも今食べているもののほうが美味しくすら感じてしまう。
何が言いたいかというと、ニヒルの作るご飯が美味しすぎるということだ。
「ごちそうさま」
僕が全てを食べ来てしまうにはそれほど時間がかからなかった。時間にして10分といったところだろうか、時計は6時15分を指していた。
「おそまつさまです」
完食された真っ白な皿を笑顔で持っていくニヒルは、まるで天使のようだ。もちろん子供っぽいからであるが、一応褒め言葉である。
「ちょっとまって、そこまでしてもらえないよ。自分の分は自分で洗わせてくれないか?」
僕はくだらないことを考えている間に持っていかれた食器を取り戻すために立ち上がった。
「いえ、良いですよこれぐらい。私はここの管理人でも有るんですから」
「いやいや、ほとんどただで置いてもらっているうえに、会社でやとってもらって、ご飯まで作ってくれているんだ。全部任せっきりには出来ないよ」
「会社……まあそうですね。ですが、このアパートは火山さんがただで貸してくれているもので、一応大家として任されているのは私です。だったら私が全てするのは当然じゃないですか」
僕も譲るつもりはないが、きっと彼女も譲らないだろう。だが、流石に世話になりっぱなしというわけにもいかない、僕は彼女に譲歩して欲しいのだ。
「洗い物は自分の分は自分でするっていう決まりのはずだろう?」
「……そうでしたっけ? だったら今日は私のわがままに付き合ってもらうのですからサービスです」
埒が明かないこのままでは彼女の言っていた『7時に会社に到着』は不可能になるだろう。今回だけは僕が譲歩するべきだろう。
「わかったよ……ただ、いつまでもこのままというわけにはいかない。だから、料理……は出来ないけど、折角一緒のアパートに住んでいるんだから、ある程度分担しようよ」
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