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1.6 潜む悪夢
2.悪魔のメリット
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メリットと一概に言っても誰もが想像するような魂を対価として願いを叶えてもらうなどというように、悪魔が必ずしも人間の魂を求めているというのは誤りである。
確かに堺から貰った悪魔の図鑑にはそのようなことが乗っていたから、きっとこの世界においてはそれが常識なのだろうが、僕にはその意味すら分からない。悪魔が人の魂を得てなんの得になるというのだろう? 悪魔とはいえ、元はただの人間であることには違いないだろう……それはこっちの世界でも同じはずなんて都合のいい解釈ばかりじゃだめか?
一人で考えていても堂々巡りするだけであることは間違いない。ここは一つ専門家に尋ねるのが吉だろう。
「おい、イグニス!」
僕はなんだか自分に対して呼びかけを行っているようななんとも気持ちが悪い感覚に襲われるが、そんなことは今更である。それほどまでに馴染んでしまった名前ではあるが、もともと、悪魔の名前など語った自分が悪いのだからいわゆる自己責任というやつだろう。
……それにしても、僕はあの時どうしてイグニスなどと名乗ったのだろう? 偽名なら他にいい名前などいくらでもあったはずだ。とっさにいい名が浮かばなかったとしても彼の名前を名乗るのは自分で考えても不自然だ。
「そりゃ、お前と俺の魂がリンクしちまってるからだろう。まあこれも一つのリスクと言うやつだ……」
リスクというのであれば、こうやって人の考えに勝手に回答する悪魔がついてきたことこそがもっとも大きなリスクだったのだろう。僕はどうして『こいつ』を倒せるほどの力を持ってなかったんだ……。
「そう自分を下げるでない。俺を封印できるやつなんて人間界においてはそうそういないぞ! お前はもっと誇るべきだぞ!」
僕のことを褒めてくれるのは嬉しいが、ひとの考えを読み取って勝手に答えるのはやめてもらえないだろうか?
「そりゃ無理なお願いだな。それともお前のアイデアでも実行するか? お前の魂を使ってやってみるか? まあ俺は魂の使い方など知らないわけだがな……」
本当にふざけたやつだ。一体どれだけの勢いでどうでもいいことを話し続けるのだろう。だがそれだけに情報を引き出しやすいと言えるが、どうやらそこまで簡単には行かないだろう。
僕と悪魔イグニスの心が封印によってつながってしまったというこの条件下で、悪魔は僕の意識して考えている表層心理を読み取れるのと同時に僕も彼の表層心理を読み取れる。
ただし、反対にそこまで便利な代物でもないのも事実だ。僕達が不本意にも一心同体とはいえど、深層心理や潜在意識などの無意識下のことについては全くわからない。まあそんなものがわかってしまうようになると、脳に多大な負担をかけることになるだろうし、運が悪えれば脳にダメージを残してしまうから避けたいがな。
だからといって、考えを隠すとか考えないようにすることなど人間には不可能なわけであって、ちょっとしたきっかけを与えてやれば、否が応でも考えなければならなくなるのが生物というものだ。これはパブロフの犬などのような条件反射というように準備する必要もなく起こり得るはずだ。
つまり、それを意識して行う悪魔イグニスは悪魔としてさえも悪魔じみているといえる。
「それは褒め言葉として受け取っておこう。だが、お前が考えるように生物の脳は単純なのか? お前は表層心理だとか深層心理だとかを気にしているようだが、本当にそれだけで片付けてしまってもいいのか?」
そんなふうに意味不明なことをさも理論的かのように尋ねる悪魔だが、なにが言いたいのかはいたいほど伝わる。というか、彼の脳内は口とは違って驚くべきほど静かだが、肝心な部分は想像で補っているようだ。その気遣いには感謝したいところではあるが、それは僕のポリシーに反するから、いくら相手に気が付かれていようとも分からないように徹する。
「……なにが言いたい?」
悪魔も僕のことをわかっているからか、ただ喋りたいからか伝わっていることを長々と説明し始める。
「お前はさも心理学者であるかのごとく、人の脳から起こる想像のあり方について結論付けたが、本当にそうなのだろうか? 人の意識にはもっと別のものがあるとは考えないのか? いや、それでも単純すぎるな……。じゃあこうしよう、そもそも、俺達がお互いによみ合っている意識というものが、必ずしも意識して考えていること全てとなぜいえる? 俺達はお互いに意識して考えていることと、読み取ったことの答え合わせをしたわけでもないというのに……。つまりはお前が勝手に結論付けただけで、答えなど最初からあるはずがないだろう? どうした? そんなに不満げにして?」
「そんなこと言ったら、お前が今言ったことだって答えにはならないだろう?」
僕の言葉が愚かだと言いたげなのか、はたまたちがうのか黙り込む悪魔だが、そんな状況も喋りたがりの悪魔にとっては一瞬で終わる。
「――――なるほど、確かにそうだな……。だが、議論や研究というのはだからこそ面白いのであって、全てが結論ありきで語るべきではないんだよ。結論を出してしまっては面白くない。結論がないから想像の余地があるのであって、結論があることをいくら想像したところで結論は覆らない。ならば、その議論になんの意味があるというのだ? ……いや、おそらく意味などないのだろうな。だから俺は結論を出すのが嫌いなのだから。だから俺はお前たち人間のことが嫌いなんだ。人間と悪魔のことにしたってそうだ。お前たちは俺たち悪魔をすぐに悪と決めてかかる。だがそれになんの意味があった? お前は自分を失い、彼女を失い、親友を失った。そいて自らの手によって家族さえも失ったのだ。全ては結論を早まった結果だろう?」
悪魔はなんでも見透かしたかのように話すから嫌いだ。僕の後悔の感情すら見透かしている。
だが、そんなことを考えている僕に対して彼はまたこういうのだろう――――
「そう結論付けることになんの意味がある?」
何事もノーリスといかないことはわかってはいたが、それでもこれは厄介であり、反対にメリットでもある。
彼が話せば話すほど僕は情報を得られるわけだ。情けないが、情報戦で僕が勝つことなどほとんど無理なことではあるが、それでも彼をその気にさせることは僕でも出来ることがいま証明されたわけだから。
「まんまと載せられたというわけか……いいだろうお前に褒美として、悪魔の伝説に乗っとって3つだけ質問に答えてやることにしよう。本当は悪魔に対してデメリットなことは教えたくないんだがな…………口では勝っても、よみ合いで負けたわけだから言うことぐらいきいてやるよ。いくらバカが奇跡的に俺を熱く出来たとは言え、負けは負けだ」
なんだか知らないが、どうやら僕は勝利を認められたらしい。自分の部屋で言わば自分自身みたいなやつと戦って勝利を得たところでなんの自慢にもならないし、何より恥ずかしいだけではあるが、今回は良しとしよう。
ちょっと待て……いまバカとかなんとか聞こえた気がしたが、気のせいだよな? 僕は一応ながらベリアルの正体を見破ったり、日本語を一週間で覚えたりと頭がいいキャラでやっていこうとしているというのに、この悪魔はなんてやつだ。
「馬鹿に馬鹿というのは当たり前だろう?」
……もともと、悪魔と騎士で相容れぬのは仕方のないことだから、仲良くするつもりは毛頭ないが、宿主に対してここまで言うとは本当に悪魔を体に封印するのはメリットよりデメリットが多いな。
確かに堺から貰った悪魔の図鑑にはそのようなことが乗っていたから、きっとこの世界においてはそれが常識なのだろうが、僕にはその意味すら分からない。悪魔が人の魂を得てなんの得になるというのだろう? 悪魔とはいえ、元はただの人間であることには違いないだろう……それはこっちの世界でも同じはずなんて都合のいい解釈ばかりじゃだめか?
一人で考えていても堂々巡りするだけであることは間違いない。ここは一つ専門家に尋ねるのが吉だろう。
「おい、イグニス!」
僕はなんだか自分に対して呼びかけを行っているようななんとも気持ちが悪い感覚に襲われるが、そんなことは今更である。それほどまでに馴染んでしまった名前ではあるが、もともと、悪魔の名前など語った自分が悪いのだからいわゆる自己責任というやつだろう。
……それにしても、僕はあの時どうしてイグニスなどと名乗ったのだろう? 偽名なら他にいい名前などいくらでもあったはずだ。とっさにいい名が浮かばなかったとしても彼の名前を名乗るのは自分で考えても不自然だ。
「そりゃ、お前と俺の魂がリンクしちまってるからだろう。まあこれも一つのリスクと言うやつだ……」
リスクというのであれば、こうやって人の考えに勝手に回答する悪魔がついてきたことこそがもっとも大きなリスクだったのだろう。僕はどうして『こいつ』を倒せるほどの力を持ってなかったんだ……。
「そう自分を下げるでない。俺を封印できるやつなんて人間界においてはそうそういないぞ! お前はもっと誇るべきだぞ!」
僕のことを褒めてくれるのは嬉しいが、ひとの考えを読み取って勝手に答えるのはやめてもらえないだろうか?
「そりゃ無理なお願いだな。それともお前のアイデアでも実行するか? お前の魂を使ってやってみるか? まあ俺は魂の使い方など知らないわけだがな……」
本当にふざけたやつだ。一体どれだけの勢いでどうでもいいことを話し続けるのだろう。だがそれだけに情報を引き出しやすいと言えるが、どうやらそこまで簡単には行かないだろう。
僕と悪魔イグニスの心が封印によってつながってしまったというこの条件下で、悪魔は僕の意識して考えている表層心理を読み取れるのと同時に僕も彼の表層心理を読み取れる。
ただし、反対にそこまで便利な代物でもないのも事実だ。僕達が不本意にも一心同体とはいえど、深層心理や潜在意識などの無意識下のことについては全くわからない。まあそんなものがわかってしまうようになると、脳に多大な負担をかけることになるだろうし、運が悪えれば脳にダメージを残してしまうから避けたいがな。
だからといって、考えを隠すとか考えないようにすることなど人間には不可能なわけであって、ちょっとしたきっかけを与えてやれば、否が応でも考えなければならなくなるのが生物というものだ。これはパブロフの犬などのような条件反射というように準備する必要もなく起こり得るはずだ。
つまり、それを意識して行う悪魔イグニスは悪魔としてさえも悪魔じみているといえる。
「それは褒め言葉として受け取っておこう。だが、お前が考えるように生物の脳は単純なのか? お前は表層心理だとか深層心理だとかを気にしているようだが、本当にそれだけで片付けてしまってもいいのか?」
そんなふうに意味不明なことをさも理論的かのように尋ねる悪魔だが、なにが言いたいのかはいたいほど伝わる。というか、彼の脳内は口とは違って驚くべきほど静かだが、肝心な部分は想像で補っているようだ。その気遣いには感謝したいところではあるが、それは僕のポリシーに反するから、いくら相手に気が付かれていようとも分からないように徹する。
「……なにが言いたい?」
悪魔も僕のことをわかっているからか、ただ喋りたいからか伝わっていることを長々と説明し始める。
「お前はさも心理学者であるかのごとく、人の脳から起こる想像のあり方について結論付けたが、本当にそうなのだろうか? 人の意識にはもっと別のものがあるとは考えないのか? いや、それでも単純すぎるな……。じゃあこうしよう、そもそも、俺達がお互いによみ合っている意識というものが、必ずしも意識して考えていること全てとなぜいえる? 俺達はお互いに意識して考えていることと、読み取ったことの答え合わせをしたわけでもないというのに……。つまりはお前が勝手に結論付けただけで、答えなど最初からあるはずがないだろう? どうした? そんなに不満げにして?」
「そんなこと言ったら、お前が今言ったことだって答えにはならないだろう?」
僕の言葉が愚かだと言いたげなのか、はたまたちがうのか黙り込む悪魔だが、そんな状況も喋りたがりの悪魔にとっては一瞬で終わる。
「――――なるほど、確かにそうだな……。だが、議論や研究というのはだからこそ面白いのであって、全てが結論ありきで語るべきではないんだよ。結論を出してしまっては面白くない。結論がないから想像の余地があるのであって、結論があることをいくら想像したところで結論は覆らない。ならば、その議論になんの意味があるというのだ? ……いや、おそらく意味などないのだろうな。だから俺は結論を出すのが嫌いなのだから。だから俺はお前たち人間のことが嫌いなんだ。人間と悪魔のことにしたってそうだ。お前たちは俺たち悪魔をすぐに悪と決めてかかる。だがそれになんの意味があった? お前は自分を失い、彼女を失い、親友を失った。そいて自らの手によって家族さえも失ったのだ。全ては結論を早まった結果だろう?」
悪魔はなんでも見透かしたかのように話すから嫌いだ。僕の後悔の感情すら見透かしている。
だが、そんなことを考えている僕に対して彼はまたこういうのだろう――――
「そう結論付けることになんの意味がある?」
何事もノーリスといかないことはわかってはいたが、それでもこれは厄介であり、反対にメリットでもある。
彼が話せば話すほど僕は情報を得られるわけだ。情けないが、情報戦で僕が勝つことなどほとんど無理なことではあるが、それでも彼をその気にさせることは僕でも出来ることがいま証明されたわけだから。
「まんまと載せられたというわけか……いいだろうお前に褒美として、悪魔の伝説に乗っとって3つだけ質問に答えてやることにしよう。本当は悪魔に対してデメリットなことは教えたくないんだがな…………口では勝っても、よみ合いで負けたわけだから言うことぐらいきいてやるよ。いくらバカが奇跡的に俺を熱く出来たとは言え、負けは負けだ」
なんだか知らないが、どうやら僕は勝利を認められたらしい。自分の部屋で言わば自分自身みたいなやつと戦って勝利を得たところでなんの自慢にもならないし、何より恥ずかしいだけではあるが、今回は良しとしよう。
ちょっと待て……いまバカとかなんとか聞こえた気がしたが、気のせいだよな? 僕は一応ながらベリアルの正体を見破ったり、日本語を一週間で覚えたりと頭がいいキャラでやっていこうとしているというのに、この悪魔はなんてやつだ。
「馬鹿に馬鹿というのは当たり前だろう?」
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