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3.もう一人
6.赦されざる正体
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「――で、どうしたんだ?」
僕はもう置いていかれないようにと、妹の肩を強く掴んだ。全力疾走して息を切らした僕は、何も知らない人から見たら逃げる幼女に追い迫る変質者と取られるかもしれないこの状況だが、それでも妹が逃げた理由を聞かないわけにも、妹を見失うわけにもいかない。また妹を失いたくない。
そんな僕の気持ちを妹は知ってか知らずか、僕の質問に対して固く口を閉ざしている。というよりも、今は言えないというように表情で表していた。そんな妹の顔を見て僕ははっとする。――まさか、誰かに監視されているとでもいうのだろうか。
だとするのであれば、考えられるのは魔法少女団体だ。
あまりあたりを見渡すのは不自然だろうとも思ったが、もし魔法少女団体に妹のことがバレてしまったのであればもはや手遅れだろう。むしろ、そこまで手は早くないだろうなんて安易なことを考えていた僕が悪い。
相手は僕のような無力な子供ではなく、力のある大人の集団だ。そこには僕の想像を絶する力があっても不思議ではない。
もはや全てを諦めたように、僕は再び妹に問いかけた。
「……どうした? まさか見つかったのか?」
妹は僕の問に首を何度も振るが言葉では返さない。仕方なく僕は、イエスかノーで答えれるように質問をする。
「じゃあ、なにか思い出したのか?」
また妹は首を振る。
一体何があったのかが気になって仕方がないが、僕は逸る気持ちを抑えて妹が口を開くのを待つことにした。
とにかく、僕よりも妹を優先するべきだろう。いくら自分が無力な人間で、妹が魔法を使う人間だそしても妹には変わりはない。自分の妹をないがしろにしていい理由にはならない。だからこそ、何も分からない時は最大限に警戒するべきだろう。僕よりも優れている妹が警戒するほどだから、きっとたただ事ではないのだろう。
「もう話せそうか?」
妹が落ち着けるだけの時間がたったのを感じて、僕は妹の肩に手をおきもう一度尋ねた。それでようやく落ち着いたのかようやく僕たちが今置かれた状況について妹は語る。
「あの人……やっぱり魔法少女だ」
僕は妹の言葉に耳を疑った。
「誰が魔法少女だって?」
あまりにも衝撃的すぎる言葉に、僕は思わずとぼけたように本当はわかっていることを聞いてしまった。もちろんいまこの状況下において、『あの人』という代名詞が指す人物が誰かということは嫌というほどわかってい上での質問だ。それがいかに愚かなことだかという事は僕自身よくわかっていたし、実際のところ僕自身も違和感を感じていたことは確かだった。
だがしかし、それが事実だったとするなら分からない点がいくつかある。だからこそ、僕は妹にする必要のない質問をしてしまった。妹も僕の考えを組んでくれたのだろうか、正確な言葉で僕に現実を突きつけた。
「ようやく思い出した……六香織さんから感じた感覚は間違いなく魔法少女『眼(げん)』と話している時と同じ、本心が全く見えないあの感じだった」
妹は肩を震えさせて、比較的小さな声で言った。それはまるで、その魔法少女の恐ろしさを表しているようで、僕の心は少なからず恐怖を抱かされた。なぜなら、妹よりも強い魔法少女だということを表しているのだろうと直感的に感じ取ってしまったからだ。
しかし、妹の口から直接その言葉を聞いたわけではない。むしろその眼という魔法少女についてはまだその名前しか聞いていないわけで、絶対的な絶望が僕の心を蝕んでいるというわけでもない。ただ、小さな不安とでも言うのだろうか、とにかく、ただそれだけのことに過ぎない。――だがそれも、妹のは話を聞くまでの少しの休息なのかもしれないと思ってしまうほどまでに妹からは恐怖という感情があ溢れていた。
「大丈夫か……?」
僕はできるだけ優しく落ち着いたように話したつもりだが、その声は震えていたかもしれない。不安がにじみ出ていたかもしれない。だが、出来るだけ妹が安心できるようにそんな当たり障りのない言葉をかけた。
「大丈夫だよ」
そんな言葉が妹の口から聞こえてきたのなら僕はきっと安心することが出来ただろう。だが、その声は僕たちが走ってきた方向から聞こえてきた。もちろんその声主は僕たちがよく知っている人物だ。
「お前……っ!」
僕は驚きと恐怖で思わず声をつまらせる。それは妹がガタガタと震えていたこととは関係なく、声の主の表情が狂気じみた笑みだったからだろう。
声の主である六香織は僕たちの怯えように対して、まるで何事も起こっていないような脚付きでここちらににじり寄る。その様子は、僕の想像もつかないほど恐ろしく悪魔的だった。
妹が立ち上がったのは、そんな時だった。
「ほらね、大丈夫でしょ? 愛理ちゃんが恐怖で動けなくなるなんてありえないもの」
足を止めずに六香織はそういった。
その言葉を深読みするのであれば、彼女が恐怖と言うものを振りまいているということになる。だからこそ、彼女が魔法少女団体に関係する人物だという予想ができる。しかし、その言葉が言質にはなりえない。
直接、彼女か妹の口から証拠となる言葉がでなければ僕の考えは単なる妄想に過ぎないということだ。
「お前が『眼』という魔法少女なのか?」
僕の問に、彼女はほんの少しだけニヤりとしたような気がした。それはきっと勘違いではない。その証拠に彼女は僕を馬鹿にしたような目で僕を見ている。
「言葉にしなければ分からないかな? だったら教えてあげるよこの『眼』の魔法をね……!」
「だめっ……!! あなたの力はこんな目立つ場所で使うことは許されていない……!!」
妹がなにかに怯えたように言う。
彼女の魔法がそれほどまでに恐ろしいものだとでも言うのだろうか、それとも別のなにかに妹はお怯えたのだろうか、その判断を下すほど僕の頭の中に魔法に対する知識はないが、妹から聞いた僅かな知識だとそれほどまでに恐ろしいものがあるとは思えない。
つまり、考えられるとするなら見られては困る魔法ということなのだろう。だがしかし、それは僕にとってそれほど重要だとは言えない。
彼女がどのようなものであろうと魔法という僕にとって未知なるものを扱うという方がはるかに重要かつ危険だということは誰の目からみても分かることだろう。その内容などどうでも良いのだ。
「何言ってるの……使うなんて一言も言ってないけど? まあ使わないとも言ってないけどね」
六香織は突如として体の力を抜いたように地面に倒れ伏す。その行動が彼女の魔法と何らかの関係があるのだろう。彼女が魔法を発動するより前に対処するべきだったが、僕はあまりにも突拍子もない行動に動くことが出来なかった。――そんな僕をよそ目に、妹は今まさに魔法を発動しようとする六香織に飛び込んだ。
そんなコンマ数秒の出来事の中で、謎の煙が上がる。その煙が妹の魔法なのか、はたまた六香織の魔法によるものなのかは僕には分からない。
しかし、その疑問も時間によって解決される。煙が薄くなってようやく状況が僕の目に写り始めた頃に、彼女たちの魔法に僕はかけられた。
「間に合わなかった」
先に口を開いたのは見た目的に何らかの変化が生じていない妹だった。見た目は確かになんの変化もないが、彼女の拳が触れているはずの地面に大きな変化があった。その光景に僕は自分の目を疑うこことになる。
妹が触れたコンクリートで固められた地面は、まるで爆弾でも爆発したかのような小さな穴が空いている。だがしかし、妹とともにあるはずのもうひとりの魔法少女の姿がどこにもない。僕はあたりを警戒するようにみ見渡して、六香織の姿を探すがどこにも見当たらない。
僕はもう置いていかれないようにと、妹の肩を強く掴んだ。全力疾走して息を切らした僕は、何も知らない人から見たら逃げる幼女に追い迫る変質者と取られるかもしれないこの状況だが、それでも妹が逃げた理由を聞かないわけにも、妹を見失うわけにもいかない。また妹を失いたくない。
そんな僕の気持ちを妹は知ってか知らずか、僕の質問に対して固く口を閉ざしている。というよりも、今は言えないというように表情で表していた。そんな妹の顔を見て僕ははっとする。――まさか、誰かに監視されているとでもいうのだろうか。
だとするのであれば、考えられるのは魔法少女団体だ。
あまりあたりを見渡すのは不自然だろうとも思ったが、もし魔法少女団体に妹のことがバレてしまったのであればもはや手遅れだろう。むしろ、そこまで手は早くないだろうなんて安易なことを考えていた僕が悪い。
相手は僕のような無力な子供ではなく、力のある大人の集団だ。そこには僕の想像を絶する力があっても不思議ではない。
もはや全てを諦めたように、僕は再び妹に問いかけた。
「……どうした? まさか見つかったのか?」
妹は僕の問に首を何度も振るが言葉では返さない。仕方なく僕は、イエスかノーで答えれるように質問をする。
「じゃあ、なにか思い出したのか?」
また妹は首を振る。
一体何があったのかが気になって仕方がないが、僕は逸る気持ちを抑えて妹が口を開くのを待つことにした。
とにかく、僕よりも妹を優先するべきだろう。いくら自分が無力な人間で、妹が魔法を使う人間だそしても妹には変わりはない。自分の妹をないがしろにしていい理由にはならない。だからこそ、何も分からない時は最大限に警戒するべきだろう。僕よりも優れている妹が警戒するほどだから、きっとたただ事ではないのだろう。
「もう話せそうか?」
妹が落ち着けるだけの時間がたったのを感じて、僕は妹の肩に手をおきもう一度尋ねた。それでようやく落ち着いたのかようやく僕たちが今置かれた状況について妹は語る。
「あの人……やっぱり魔法少女だ」
僕は妹の言葉に耳を疑った。
「誰が魔法少女だって?」
あまりにも衝撃的すぎる言葉に、僕は思わずとぼけたように本当はわかっていることを聞いてしまった。もちろんいまこの状況下において、『あの人』という代名詞が指す人物が誰かということは嫌というほどわかってい上での質問だ。それがいかに愚かなことだかという事は僕自身よくわかっていたし、実際のところ僕自身も違和感を感じていたことは確かだった。
だがしかし、それが事実だったとするなら分からない点がいくつかある。だからこそ、僕は妹にする必要のない質問をしてしまった。妹も僕の考えを組んでくれたのだろうか、正確な言葉で僕に現実を突きつけた。
「ようやく思い出した……六香織さんから感じた感覚は間違いなく魔法少女『眼(げん)』と話している時と同じ、本心が全く見えないあの感じだった」
妹は肩を震えさせて、比較的小さな声で言った。それはまるで、その魔法少女の恐ろしさを表しているようで、僕の心は少なからず恐怖を抱かされた。なぜなら、妹よりも強い魔法少女だということを表しているのだろうと直感的に感じ取ってしまったからだ。
しかし、妹の口から直接その言葉を聞いたわけではない。むしろその眼という魔法少女についてはまだその名前しか聞いていないわけで、絶対的な絶望が僕の心を蝕んでいるというわけでもない。ただ、小さな不安とでも言うのだろうか、とにかく、ただそれだけのことに過ぎない。――だがそれも、妹のは話を聞くまでの少しの休息なのかもしれないと思ってしまうほどまでに妹からは恐怖という感情があ溢れていた。
「大丈夫か……?」
僕はできるだけ優しく落ち着いたように話したつもりだが、その声は震えていたかもしれない。不安がにじみ出ていたかもしれない。だが、出来るだけ妹が安心できるようにそんな当たり障りのない言葉をかけた。
「大丈夫だよ」
そんな言葉が妹の口から聞こえてきたのなら僕はきっと安心することが出来ただろう。だが、その声は僕たちが走ってきた方向から聞こえてきた。もちろんその声主は僕たちがよく知っている人物だ。
「お前……っ!」
僕は驚きと恐怖で思わず声をつまらせる。それは妹がガタガタと震えていたこととは関係なく、声の主の表情が狂気じみた笑みだったからだろう。
声の主である六香織は僕たちの怯えように対して、まるで何事も起こっていないような脚付きでここちらににじり寄る。その様子は、僕の想像もつかないほど恐ろしく悪魔的だった。
妹が立ち上がったのは、そんな時だった。
「ほらね、大丈夫でしょ? 愛理ちゃんが恐怖で動けなくなるなんてありえないもの」
足を止めずに六香織はそういった。
その言葉を深読みするのであれば、彼女が恐怖と言うものを振りまいているということになる。だからこそ、彼女が魔法少女団体に関係する人物だという予想ができる。しかし、その言葉が言質にはなりえない。
直接、彼女か妹の口から証拠となる言葉がでなければ僕の考えは単なる妄想に過ぎないということだ。
「お前が『眼』という魔法少女なのか?」
僕の問に、彼女はほんの少しだけニヤりとしたような気がした。それはきっと勘違いではない。その証拠に彼女は僕を馬鹿にしたような目で僕を見ている。
「言葉にしなければ分からないかな? だったら教えてあげるよこの『眼』の魔法をね……!」
「だめっ……!! あなたの力はこんな目立つ場所で使うことは許されていない……!!」
妹がなにかに怯えたように言う。
彼女の魔法がそれほどまでに恐ろしいものだとでも言うのだろうか、それとも別のなにかに妹はお怯えたのだろうか、その判断を下すほど僕の頭の中に魔法に対する知識はないが、妹から聞いた僅かな知識だとそれほどまでに恐ろしいものがあるとは思えない。
つまり、考えられるとするなら見られては困る魔法ということなのだろう。だがしかし、それは僕にとってそれほど重要だとは言えない。
彼女がどのようなものであろうと魔法という僕にとって未知なるものを扱うという方がはるかに重要かつ危険だということは誰の目からみても分かることだろう。その内容などどうでも良いのだ。
「何言ってるの……使うなんて一言も言ってないけど? まあ使わないとも言ってないけどね」
六香織は突如として体の力を抜いたように地面に倒れ伏す。その行動が彼女の魔法と何らかの関係があるのだろう。彼女が魔法を発動するより前に対処するべきだったが、僕はあまりにも突拍子もない行動に動くことが出来なかった。――そんな僕をよそ目に、妹は今まさに魔法を発動しようとする六香織に飛び込んだ。
そんなコンマ数秒の出来事の中で、謎の煙が上がる。その煙が妹の魔法なのか、はたまた六香織の魔法によるものなのかは僕には分からない。
しかし、その疑問も時間によって解決される。煙が薄くなってようやく状況が僕の目に写り始めた頃に、彼女たちの魔法に僕はかけられた。
「間に合わなかった」
先に口を開いたのは見た目的に何らかの変化が生じていない妹だった。見た目は確かになんの変化もないが、彼女の拳が触れているはずの地面に大きな変化があった。その光景に僕は自分の目を疑うこことになる。
妹が触れたコンクリートで固められた地面は、まるで爆弾でも爆発したかのような小さな穴が空いている。だがしかし、妹とともにあるはずのもうひとりの魔法少女の姿がどこにもない。僕はあたりを警戒するようにみ見渡して、六香織の姿を探すがどこにも見当たらない。
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