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2章 聖なる刻印
3.噂を追う者
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レヴィアは大分落ち着いた様子だ。だが、あんなことを口走った手前ルシフは何も話さずにいた。
「・・・。」
「・・・。」
レヴィアも気まずい様子で黙り込んでいた。2人して黙り込んで肩を寄せ合っていたため、他の人から見れば仲睦まじい様にも見えるだろう。
だが、ルシフも仮とはいえど神に仕える身だ。ずっとこのままというわけにもいかず、立ち上がった。
ルシフのその行動にレヴィアは少し不満げな顔をしたが、それはルシフの思い込みだったのかも知れない。
「ひとまず、私の経緯を正直に話しておくわ。」
「そうしてくれると嬉しい。」
ルシフがそう返事をすると、レヴィアは顔を赤く染めた。
「・・・っ!まあいいわ。」
明らかに反応がおかしいが、ルシフは気がつかない。レヴィアはそのまま続けた。
「私はここへ来る前に、他の街へも行ったの。 あなたも知っていると思うけど、今の王国騎士団は深刻な人手不足、特に聖者がたった4人しかいない状態なの。」
ルシフは彼女が言いたいことが分かって、得意げに言葉を読んだ。
「つまり、他の聖者達の所へと行っていたんだな?」
彼女は呆気に取られ、戸惑って返答する。
「ええ、そうよ。 私は他の聖者達が居ることがわかっている12の場所へと向かったの。 でも、ほとんどは居なかったわ・・・。」
「それで、この場所を最後の希望として来たのか?」
「そういうことよ。」
そういう彼女はスッキリした表情をしている。
だが、ルシフは今の話しで疑問に思うことがいくつかあった。
例えば、聖者の居場所が12しか分かって居ないなんてあり得ないということ。その聖者達がその場所に居なかったということだ。
なぜなら、聖者は王国内だけでも300人いると言われているからだ。それを把握しているのにも関わらず、所在が分かっているのは12人というのは変なのだ。
そしてなにより、その場所に居ない者が数人いるならまだわかる。ほとんどが居ないというと結局、誰の居場所も分かっていないということだ。
しかし、ルシフはあえてそれに触れなかった。
「それで、この街に来て何か成果はあったのか?」
ルシフがそう聞くと、レヴィアの顔が曇った。
「まだなにも・・・。」
「ん?なんて?」
「だから、まだなにも分かってないってば!!」
そもそも、ルシフにとっては答えの分かっている質問だ。暇つぶしにしても下らない質問だった。
「すまん、実は知ってる・・・。」
「?」
ルシフが呟いた言葉に、レヴィアは意味が分かっていない様に首をかしげた。
「選ばれし男が誰かってのを知ってるって言ってるんだ・・・。」
レヴィアに衝撃が走った。この1週間彼女は少しの情報も得られていない。
それなのに、彼は知っているという。これでは灯台下暗しだ。
「し、知ってるってどういうことよ!?」
「焦るなよ・・・。 俺が知っているというか、教会に来る人は殆ど知ってるぞ。」
「殆ど!?」
「ちなみにその男だが・・・。」
ルシフの溜めに、レヴィアは息を飲んだ。
「それは・・・。実は最近知ったんだが、どうやら俺のことらしい。」
「・・・は?」
彼の言葉に、彼女は唖然とした。もちろん、そんな筈ないからだ。
「そんな訳ないでしょ・・・。だって貴方は・・・。」
「そう、俺は獣の刻印を持っているから聖者の訳がない・・・。でも、選ばれし者ではあるんだ。」
結局レヴィアにはその言葉の意味が分からない。なぜなら、彼女は選ばれ者のことを聖者と履き違えているからだ。
「つまりは、聖者イコール選ばれし者ではないということだ。」
「じゃあ、私が探していた聖者は・・・。」
「そうだ、そんな奴はもともと存在していない。」
結局彼女は、自分が無駄な努力をしていたのだと思った。
「・・・。」
「・・・。」
レヴィアも気まずい様子で黙り込んでいた。2人して黙り込んで肩を寄せ合っていたため、他の人から見れば仲睦まじい様にも見えるだろう。
だが、ルシフも仮とはいえど神に仕える身だ。ずっとこのままというわけにもいかず、立ち上がった。
ルシフのその行動にレヴィアは少し不満げな顔をしたが、それはルシフの思い込みだったのかも知れない。
「ひとまず、私の経緯を正直に話しておくわ。」
「そうしてくれると嬉しい。」
ルシフがそう返事をすると、レヴィアは顔を赤く染めた。
「・・・っ!まあいいわ。」
明らかに反応がおかしいが、ルシフは気がつかない。レヴィアはそのまま続けた。
「私はここへ来る前に、他の街へも行ったの。 あなたも知っていると思うけど、今の王国騎士団は深刻な人手不足、特に聖者がたった4人しかいない状態なの。」
ルシフは彼女が言いたいことが分かって、得意げに言葉を読んだ。
「つまり、他の聖者達の所へと行っていたんだな?」
彼女は呆気に取られ、戸惑って返答する。
「ええ、そうよ。 私は他の聖者達が居ることがわかっている12の場所へと向かったの。 でも、ほとんどは居なかったわ・・・。」
「それで、この場所を最後の希望として来たのか?」
「そういうことよ。」
そういう彼女はスッキリした表情をしている。
だが、ルシフは今の話しで疑問に思うことがいくつかあった。
例えば、聖者の居場所が12しか分かって居ないなんてあり得ないということ。その聖者達がその場所に居なかったということだ。
なぜなら、聖者は王国内だけでも300人いると言われているからだ。それを把握しているのにも関わらず、所在が分かっているのは12人というのは変なのだ。
そしてなにより、その場所に居ない者が数人いるならまだわかる。ほとんどが居ないというと結局、誰の居場所も分かっていないということだ。
しかし、ルシフはあえてそれに触れなかった。
「それで、この街に来て何か成果はあったのか?」
ルシフがそう聞くと、レヴィアの顔が曇った。
「まだなにも・・・。」
「ん?なんて?」
「だから、まだなにも分かってないってば!!」
そもそも、ルシフにとっては答えの分かっている質問だ。暇つぶしにしても下らない質問だった。
「すまん、実は知ってる・・・。」
「?」
ルシフが呟いた言葉に、レヴィアは意味が分かっていない様に首をかしげた。
「選ばれし男が誰かってのを知ってるって言ってるんだ・・・。」
レヴィアに衝撃が走った。この1週間彼女は少しの情報も得られていない。
それなのに、彼は知っているという。これでは灯台下暗しだ。
「し、知ってるってどういうことよ!?」
「焦るなよ・・・。 俺が知っているというか、教会に来る人は殆ど知ってるぞ。」
「殆ど!?」
「ちなみにその男だが・・・。」
ルシフの溜めに、レヴィアは息を飲んだ。
「それは・・・。実は最近知ったんだが、どうやら俺のことらしい。」
「・・・は?」
彼の言葉に、彼女は唖然とした。もちろん、そんな筈ないからだ。
「そんな訳ないでしょ・・・。だって貴方は・・・。」
「そう、俺は獣の刻印を持っているから聖者の訳がない・・・。でも、選ばれし者ではあるんだ。」
結局レヴィアにはその言葉の意味が分からない。なぜなら、彼女は選ばれ者のことを聖者と履き違えているからだ。
「つまりは、聖者イコール選ばれし者ではないということだ。」
「じゃあ、私が探していた聖者は・・・。」
「そうだ、そんな奴はもともと存在していない。」
結局彼女は、自分が無駄な努力をしていたのだと思った。
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