永劫回帰の黙示録(レヴェレーション)

真白 悟

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4章 悪魔狩り

4.所長の目論見

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 ギルドは外から見た限りではあまり大きなものではないように思えたが、入ってみれば外観の5倍はある。これも所長の魔法によるものなのだろう。
 それに施設も充実していて、酒場はもちろんのこと、鍛冶屋や道具屋やら装備屋なとが所狭しと入れられていた。どの店も個性的ではあるが、1つだけ全ての店舗に共通する事がある。それは、どの店の店員も全てがこの街の住人であるということだ。
 だが、排他的であることはこの街の長である会長が隣人差別禁止法に反するもので、ルシフもその条例についてはよく知っているため、気にならないといえば嘘になる。
 しかし、それも所長の話を聞いてからだ。ルシフ達は腰をおろせる所まで、所長に連れられ一番奥にある酒場まで来た。

 酒場はこの街の末端である港の近くにもあるが、そこと比べると客層もかなり違う。港の方では荒くれ者が多いが、ギルドの酒場は回転当日ということもあるだろうが、中には年配の人もいるが大多数は若者が占めている。
 酒場というよりは、ルシフが王都で度々見かけたバーのような所で雰囲気はとてもいいが、ハンター達が集まるような場所とは思えない程オシャレだった。

「では本題にはいろうか」
 所長はバーのことには一切触れるつもりはないようだ。
 というか、ルシフ以外この店に対して疑問を持つものなどいない。
「所長! ちょっと待ってください!」
 そう話を遮るルシフに不満を抱いたレヴィアが物言う。
「ちょっとルシフ、言いたいことがあったとしても後にしてくれないかしら!」
「そんなこと言っても・・・・」
「ルシフの言いたい事も分からなくもないわ・・・・でも今はもっと大切な話があるでしょう?」
 意外にもレヴィアもこの酒場に対して疑問を持っていたようだ。ただ、ルシフさレヴィアが未成年であるにも関わらず、酒場のことを知っていることも不思議だった。

「おほん、それではよろしいかな?」
 所長は早く話したいと言わんばかりに咳払いをする。ルシフは納得せざるを得なくなった。
「・・・・わかりましたよ・・」
 渋々了承するルシフ。終始空気を読む姉妹は黙り続けている。

「では話すとしよう。まずはどうしてこの街の人々しかいないかという事だが、それは・・・・」

 所長は話が長い、要約すると所長は今回の企画を出した者とは非常に懇意の間柄である。その為、このギルドをモデルケースとする為には他の街の人を大勢集めることでは大した価値はないだろうと進言した。
 それが企画として大受けし、所長に全てを一任することとなった。そこからは早く、所長のやりたい放題で施設は所長が通いやすいこの場所、空間魔法で拡張した空間を利用するなど、所長の自己満足なものばかりが作られた。
 もちろん、受付員や店の店員達も所長の手の者で、聖者であるハムート(アリサ)やレヴィアをギルドに登録することもよういだという。
 ただし、この状況も約束は最初の1週間のみで、それ以降は他の街からも受け入れるとした隣人差別禁止法にも引っかからないという寸法だ。
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