永劫回帰の黙示録(レヴェレーション)

真白 悟

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4章 悪魔狩り

9.クエスト 3

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「言いたいことがあるのは分かるが、それよりもこの施設の説明をするべきだとおもうんだ」
 所長にしてはいいことを言うと思うルシフである。ギルドの使い方も分からなければクエストに行くことも出来ないのだから。
「そうしてもらえると助かりますね・・・・あとは余計なことを言わずにいてくれればね・・」
 ルシフもかなりストレスがたまっているようで、少し悪態をついている。
「お前のそういうところが嫌いなんだ。もう少し目上のものに対して敬意を抱け!」
 以外にも怒りをあらわにしたのはハムートだった。所長に対してそこまでの敬意を持っているなんてとても思えないが、人は見かけによらないのだなと思うルシフであった。
 しかし、ハムートがぶつくさ言っている言葉をよく聞くと、そのほとんどがレヴィアに対するルシフの態度に関するものだったので、ルシフは何となくがっかりした。それをアリサがフォローする。
「兄さんはレヴィア様以外でも、ちゃんと尊敬している人がいるから安心して・・・・たぶん・・」
 彼女のフォローはまったくフォローになっていなかった。

「コントは終わったかな?」
 待ちくたびれているようで、所長があくびをしながら問いかけてきた。
「コントじゃありませんよ! お待たせしました! 早く施設を案内してください!」
「まったくもう、本当に敬意を示さない男だね。ルシフ君は・・・・」
 そんな風に文句を言いながらも所長はギルド内の説明をしてくれた。

 まず、入り口を入ってすぐにある鍛冶屋はこの町でも指折りの鍛冶職人の店らしく、店にいる職人達も玄人らしい見た目をしている。なんでも、ここの親方は魔術師時代の所長の武器を造ったらしく、その腕は王都でも有名らしい。
 残念ながら、今回の開店には間に合わなかったようで、店にはいなかったが、その弟子たちの腕も相当大したものだ。ルシフの素人目で見てもそれは読み取れた。かけた武器や鍛えたい武器があれば便利そうだ。

 次に武具屋、道具屋と紹介されたが、どちらも国中から集められた逸品ぞろいで目移りしてしまう。もし機会があれば一人で買い物に来ようと思うルシフだが、借金のことを思い出し計画を頓挫せざるおえなくなった。
「あ~あ、誰かさん達の借金のせいでどの店も利用出来そうにないな・・・・」
「もともと、ルシフが試合しろって言ったんじゃない!」
「そうだよ! 今回の借金の大本はルシフが関わっているんだよ!」
「私は寝ていたから関係ないんだけどな・・・・まあレヴィア様のためなら節約生活も悪くはない」
 みんなで不満を爆発させる。まあこれだけのものを目の前にして買うことすらで出来ないのだから仕方のないことだが、その姿はあまりにも滑稽だった。

「こらこら、そんな道のど真ん中で口論しとらんとこっちへ来なさい・・・・」
 所長がそう言って招いたのは、ギルドの一番奥にあるクエストの受付カウンターだった。さすがに今日が開店日ということもあり、街の人しかいないとはいえ大反響だ。カウンターには長蛇の列ができており、並ぶことすら億劫に感じる。
 だが、カウンタの横の壁に飾られているクエストボードはとても見ごたえのあるものだ。弱小の魔物である土くれの人形から、上位の魔物であるハウンドドッグ、一角獣のクエストなど様々なクエストが張られている。
 その中でも一際目立つ赤い紙に書かれているのは小悪魔の名前だ。しかも無名の悪魔だが、報酬金は王国金貨で10,000と書かれている。
「おい、レヴィアあれ!」
「なによ、うるさいわよルシフ! いったいどうしたというの?」
 レヴィアはルシフの指差す方を見る。
「え!? 無名の小悪魔一人で金貨10,000ですって!? 冗談でしょ? 私たちが小悪魔を倒してもそんな大金もらえないわよ!」
 どうやらギルドでは本当の意味で一攫千金が狙えるようだった。
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