剣雄伝記 大陸十年戦争

篠崎流

文字の大きさ
上 下
30 / 57
傭兵団編

狙った疲弊

しおりを挟む
現状が厳しい事を知った聖女エルメイアはアンジェと相談していっそ連合の拡大を図ってはどうか?と案が出され、自分に出来る事があるなら、と同意し準備を進めた

一ヶ月後、めまぐるしく情勢が動く

まずベルフ側で、銀の国での敗戦で半ば謹慎させられていたアルベルトを復帰させ首都に召還。中央で情勢の変化に対応する為に置かれていたエリザベートがクルベルに赴任してくる南方に四将が集まるという事態に発展する

「何で今更私が南方任地なんだ?」

クルベルに一同に会した将の軍会議で開口一番エリザベートが発言

「西は封鎖、東は攻めてくる国は無い、一番の強敵と言えば南方、という事かしらね?」
「東のメルトは失敗した私が言うのもなんだが、強いぞ普通に」
「だが向こうは守るだけだ、ガレスだけ置いておけばさほど問題ない」
「父は何を考えているのか‥南を落とせって意味でしょうか?」

「エリザ、お前は何と言われて来た?」
「余力があるなら落としても構わん、適当に遊んで来い、だったわよ?」
「余力があれば‥か」
「実際これだけのメンツが揃うと出来なくは無いわね」
「と言っても、兵力が補充された訳ではないからな、エリザの百人騎馬だけだ、将だけ送ってこられても困るんだがなぁ‥」

「うーん、ならエリザベートにも僕らに加わって貰ったらどうだろう?」
「どういう事です?カリス様?」

そこでカリスとシャーロットの作戦を説明した

「ああ、戦場で私がやってる事を戦略レベルでそのままやっている訳か」
「ええ、幸い遊撃に僕が一軍 牽制に中級指揮官を一軍。後背や奇襲の備えに一軍をクルベル周囲に置いてます。その内の牽制軍を率いて貰って、二方遊撃でも面白いかもしれません」
「ふーん、いいんじゃない?クルベルに篭ってても暇だし」
「それはいいんですが‥」そう前置きした後シャーロットは

「あくまで敵を削るのが目的ですから、いつもの突撃連打は困りますよ?」
「分かってるよ、人を猪扱いするのはやめろ」
「ああ、それと」
「まだ何かあるのか?」
「クリストファーさんを貸してください」
「クリスを?別に構わんが‥ちと後ろが不安だな」
「じゃあ代わりにロズエル家の誰かをそちらに」
「あんな躾けの成ってない犬はいらんわ」

こうして会議の結果、カリスの自由遊撃軍がエリザベートと二軍で行われる事になる、エリザベートが出てきた事自体脅威だが、守って勝てるか怪しくなって来たのである。ここまで情勢が変わると当初の方針を維持して守れば良いとは言えなくなったのだ

その為聖女の行動も急がざる得なくなった。まず、連合の強化と言えば、まだこの時点で戦火の及んでいない大陸南西地域への呼びかけと交渉

しかしながら、戦火の及んでいない国々が連合に入り、兵を出すか、というのがそもそも問題だ

南西地域は元々自然が多く、地域性として温和な人々が多く兵力自体も多くは無い。それに何かをさせるというのは無条件というのが上手くいくかどうか、こればかりはやってみない事には分からないのである

更にエリザベートが出て来た事でフラウベルトの負担もより大きくなってしまった。ヘタな援軍では撃滅されかねない火力が向こうにはある

フラウベルトのエルメイアも不本意極まるが兵力の増強を指示せざる得なくなった

エルメイアは自分が直接交渉する、と言い。本国の後事を「盾の軍」の軍責任者とフリットらに任せた

自分の南西訪問には兵を20名とアンジェラを連れて準備の指示をしたが、その際カミュにも同行を願った、人数としては最小限である故に

もしもの場合の武芸者が欲しかった故である、かと言って「ライティスの矛」の主力メンバーは戦争に置いても最早欠かせない存在なのでそれ以上連れて行く事も出来ない事と

矛のメンバーの中では現状立場がハッキリしていないカミュなら問題無い、更に言えば「武」ならトップ3なのだからうってつけでもある

エルメイアはメンツを揃え一日で準備を整え即時出立した、それだけ現状は切羽詰っていたのだ

同日、カサフに今度はエリザベートの軍が姿を現す
数は三千、カサフ軍とフラウベルト連合とほぼ同数である

同時にカリス軍がクルベルを南進。自治区テイブに侵攻テイブは兵力が元々少なく、一度目の南進の際牽制に残したフラウベルトの援軍と合わせても二千、一方カリス軍は四千である

また、この地はだだっ広い草原に縦に南北の街道、街が一つあるだけという大軍展開にうってつけの場所でもあり。数で劣るといきなり不利になるため、フラウベルトも更に二千の増援を出さざる得なかった

まず、カサフ側に500援軍を派遣、元々フリットとグレイが留まっていたが。相手がエリザベートと成ると厳しい、団も一軍残り100名を出す、がバレンティアも出してしまうと首都が空になるため動かなかった

エリザベートはカリス王子の方針を守って、正当正面決戦に備え陣を敷いた

カサフは合わせて1千づつ中左右の陣形を敷いて野戦を挑んだが、エリザベートは自己の騎馬隊を両軍の間に置き、その背後に、主力を扇形陣に編成させ主に歩兵と弓の構成でそろえた

エリザベートの方針は明確で自分と騎馬隊の火力と防御力を使い前方で。自分が盾と剣の役割を同時にこなす、それで後方主力の被弾と消耗を避けた

開戦直後から百人騎馬が中央突破、だが何時もの単純な突撃では無く、中央から斜め右に横断するように突っ込んでカサフ軍の左翼まで噛み付いた

その開いた隙間に後方主力の歩兵が、開いた穴に水が浸食するように入り込み陣形の分断を行う、前後分断され孤立する前衛をエリザベートが反転包囲して叩き、味方後方弓と共に突撃と射撃を交互に行い連合軍側を叩き削る

「そんな非常識な戦法があるか!」
とカサフの大将は怒鳴ったが出来てしまうのがエリザベートの騎馬隊なのだ

この時点でまだフラウベルト本国からの援軍は到着しておらず、フリットらもこれに対する団が手元に無かったので、しかたなく自身とグレイだけで前線に赴き敵の少数包囲陣を押し

包囲に穴を開けて味方を救出した、そのままエリザベートと対峙して向こうの足止めを行うが、この時のエリザベートは昔のエリザベートとは違った

フリットとグレイに対して挑みはしたが、向こうも守勢に徹したまま、後退していったのだ。そのまま自身はしんがりを勤めて攻めてくる相手を防ぎつつ全軍を相手が押すだけ下がらせ陣形を再編

方円陣の形にして主力がそこで後退を停止して踏みとどまり百人騎馬も後退して主力に任せる

方円陣は所謂防御陣形で○形の外側に防御兵を並べて円の内側に弓等を配置するやり方である

しかもベルフ側は防御兵に重装備兵を並べた為、連合軍側の攻撃も難なく防ぎ止めた

そこで一旦休憩を取って再出撃した百人騎馬が側面から回って突撃するという本来の戦法に切り替えた

「例の団が居ないなら何時ものやり方で崩せる」と連合軍側右翼に側面突撃

フリットもグレイもそれに対応しようと前に出るが団無しの二人ではただの個人であり、集団での強さには及ばず後退せざる得なかった

それでも二日目午後には団の百名がいち早く戦場に駆けつけエリザベートの百人騎馬と互角の戦いを繰り広げ、百人騎馬の前進を阻んで戦線が膠着する

その後も似た様な状況、百人騎馬がサイドから攻め、ライティスの矛がそれを阻むという戦いが8度繰り返され

3日目にはフラウベルトからの援軍が到着して戦力が連合側が数の上の有利になった、そこでエリザベートは「ここまでだな」とあっさり見切りを付けて全軍撤退指示を出して下がって、終戦となった

「以前と違ってただの猪武者では無くなったな」とフリットは呟いた

当然ではある、エリザベートもそれだけの経験と修羅場を潜って来たのだ、が、もう一つ彼女を冷静客観的な行動をさせた理由は「王子の策」を優先したことにある

徹底して、自己の騎馬隊で攻め、主軍で守り、を貫いたのは、ヘタな事をしてカリスの戦略をぶち壊しには出来ないからだ。ベルフの王子という立場と名前は名前以上の効果を出していた

実際この2回目のカサフ開戦での被害も 連合350 ベルフ150 と最小限の被害で留めて撤退した


一方同時に始まった自治区テイブでの開戦はこの時数の上で2倍差があった為連合側は守勢に徹して援軍を待つ方針を見せた、フラウベルトとの距離が近い為1日待てば援軍が来るからだ

連合側は縦長の円陣を敷いて守り、ベルフ側は突形陣で攻める ○と△が正面からぶつかり合い、攻める側が守る側を唯只管打ち抜く戦いと成った

しかし、カリスの軍は最初から全開で戦力投入を行った、数で有利なうちに可能な限り相手を叩きのめす方法を選んだ

しかも最前線にロズエルの三姉妹を置き只管前進の指示を出した為尋常じゃ無い火力を発揮しあっさり連合側の防御前線を打ち抜いて円の内側に居る遠距離弓の集団に噛み付いた

開戦1時間で連合軍は突き崩されかかり、200もの死傷者を出した、が

フラウベルトから早馬で援護に駆けつけたライナはいち早く辿り着き合流。突撃してくる三姉妹の前の降り立ち間に割り込んで剣を振るった

とりあえず、王子の軍には個々の武の高い者が多い。故にそれに対処出来る者を真っ先に送った結果である

この時の団は 東の砦街にロックと50名 同時侵攻先のカサフにフリットとグレイに100名と

既に殆どの戦力を出していた為この様なギリギリな対応をするしかなかった

それでも工夫を凝らし、首都に団の二軍100とバレンティアだけ残し、どうにか2軍の50名を編成して頭に置きライナの後を後発して追わせた

三姉妹と対峙してライナ1人で相手せねば成らないが流石にライナでも厳しい。故に最初から全力で戦って引かせる手段を取った

「こいつ!緑服だよ!」
「例の矛か!」と言うが早いかライナに向かうカレンとフレアだが

ライナは遊ぶつもりは全く無く、いきなり繰り出される二本の刀を弾き返して態勢を崩させ。二人の脇腹と腕を斬り倒した

二人は余りの一瞬の出来事に驚き倒れた「え?!」としか言えなかった

完全に油断していた。それでもまさか自分達がこんなにあっさりやられるとは思わなかったのだ

カレンとフレアは目の前に仁王立ちで見下ろすライナを見上げて二度驚いた

「ヒッ‥」と少女らしい声をあげて後ずさった

まるで無表情で赤い長い髪と赤い光る眼、一方で芸術品とも言える輝く宝玉が2つ付いた剣を携え

剣を出した瞬間殺されるとさえ錯覚させるような黒いオーラすら漂わせる

強烈な圧力と殺意、生まれて初めて受けるその殺気に一気に恐怖に飲まれ、動けなかった

しかし、姉は両者の間に割り込み、妹達に渇を入れて正気に戻す

「ボーとするな!ここは戦場だぞ!!死にたいのか貴様ら!!」と

そこでようやくカレンとフレアは「お。お姉さま‥」とだけ声を絞り出して言った

「早く下がれ!私が引き受ける!!」そうコーネリアは言って二人を撤退させる

が、ハッキリ言ってコーネリアですらこの相手は怖い。しかしそうせざる得ない

「何者だ貴様!‥」
「ライナ=ブランシュ」
「な!?」

あれが!と周囲も注目した、当然だ、ライナの勇名を知らぬ者など居ない、特にベルフ側は

「ぐっ!‥」
「どうした?やらないのか?」尻込みするコーネリアをあえて威圧して言い放つライナ。その言葉に駆られて剣を振り上げるコーネリア

が、それを軽く弾き返し、同時に頚動脈向けて斬り返すライナ。それをどうにかギリギリで剣で防ぐが、コーネリアは跳び退って距離を取った

たった一合合わせただけなのに汗と激しい呼吸が止まらなくなっていた

そこでライナは無人の道を歩くように無造作に前に進む
それに合わせる様に下がる敵兵

「これはいけません、完全に呑まれています‥相手は神や悪魔では無いのに‥」
「だが、どうする?」とカリスは返す
「私が出ます、カリス様は再編指示を!」

言ってシャーロットは槍を持って前線に馬を駆って飛び出す

一度崩れかけた戦線がライナのこの行動で一時取り戻す、そこに団が到着して崩れた陣を建て直し指示し。空けられた陣形の穴埋めをするように前線に踊りこむ

そして、前線に駆けたシャーロットは馬から飛び降りながら「ハァ!」と声を挙げて。ライナに飛び撃つ

その槍の一撃を左片手横払いで弾き返すライナ
ライナとシャーロットはそのまま地で対峙する

「コーネリアも下がりなさい!私が相手します!」

そう声を掛け下がらせる、この時のコーネリアは言われるまま素直に下がった、というより自分には何も出来ないと思ったのだ

「ライナ=ブランシュ、わたくしがお相手します」
「貴女は?」
「シャーロット=バルテルス」
「そう‥意外ね‥評判の女傑という感じはしない‥」

そう言った通り、シャーロットは剣士や騎士には見えないパッと見の印象は聖堂に居るシスター、あるいは母という印象だ

長い腰まで届く透明な亜麻色の髪、端正で優しい顔立ちあまりに意外な外見だった、だが同時に「強い」事は分かった

二人はそれ以上の言葉は無かった、シャーロットは神速で槍を突きライナはそれを剣で弾き返す

10合した後、相手の力量を測ったライナは影が走る様に距離を詰めて攻撃に転じる

最小限の動きで槍を操りライナの攻めを防ぎ、僅かな隙から槍を返すシャーロット、全く互角だった、少なくともそう見えた

「ここで止められては味方の勢いも落ちるな‥」

ライナは心でそう呟いて均衡を崩しに掛かる、相手に張り付く様に距離を詰めて保ち、超接近戦で小さく刀を隙と致命傷になりうる所に突きたて続ける

だがシャーロットも考えている事は同じだった、それに付き合っては相手の思う壺、故に密着する相手を左右にいなしながら槍を巧みに返し攻め入る隙と距離を与えない

崩すキッカケを作るライナと崩すキッカケを潰すシャーロット

しかしそれを続ける意味は両者には無かった、そして極めて冷静だった

ライナは斜め横にとびかかりながらすれ違い様の斬りを放ちシャーロットはそれを体を半回転させながらかわし同時に横に槍を放つ

そしてそれを笑顔すら見せて顔だけそらしてかわすライナ、そこで両者に距離が出来、止まった

「こうもこっちのやる事を読まれては続ける意味もないな」
「貴女のやる事は明確でしたから」

ライナとシャーロットはそう言って構えたまま下がった、カリスは後退指示を出して軍の再編を図り連合軍側も一旦軍を引いた

「明確でした」シャーロットがそう言った通りライナの狙いは単純だった

圧倒的な力と恐怖を見せ「この相手には誰も敵わない」と見せつけ相手を引かせればそれで良かった。よしんばそれが上手く行ったならそのまま崩してしまえばよかったのだが。それをシャーロットに防がれた

シャーロットが互角の戦いを見せた事で「圧倒的で誰も相手に成らない」敵では無くなってしまったのだ

が、少なくとも崩れかかった連合軍を立て直せた事、ロズエルの三姉妹はこの戦場で使い物に成らない事、それだけでも十分と言えた

実際、シャーロットは自陣後方に下がって後、斬られた妹二人を神聖術で治療したがカレンとフレアはずっと震えていた。こうなってはもう、まともに戦えないだろう

斬られた傷も浅くはない物だが、それはシャーロットの術で簡単に治せる、だが、精神的ダメージは治せないのだ。

普段が自信満々で自己中心的なだけに一度それが壊されると立ち直りに時間が掛かる、挫折を味わった事が無い人間がそれを始めて味わうのと同じだ、簡単に切り替えられない

しかし姉のコーネリアだけはずっと苦虫を噛み潰した表情を見せていたが、妹達の様にボロボロでは無い、それが分かったシャーロットは

「落ち着きなさいコーネリア、わたくしと貴女にそれほど力の差は無いわ、相手に呑まれてはダメ相手の狙いはソレなのよ」と肩を抱いて言った

「‥頭では分かってるんだ、シャーロット‥けど、エリザベートや父ですらあんなに怖くない‥何なんだアイツは‥」
「わたくしでもやれる程度の「人」よ決して「神」や「悪魔」ではない、冷静に挑めば貴女でもやれるはずよ」

と繰り返し言い聞かせた

数時間休憩と再編の後、王子は戦闘を再開させた。別に数の差が縮まった訳では無く、寧ろ開いているのだ、ここは攻めるのが上策で間違いは無い

だが三姉妹はそのままクルベルに撤退させた。ハッキリ言ってここで戦わせるのは危険な上傷を広げかねない

連合軍側は四角陣で縦列防御姿勢、カリス軍は突形陣での攻撃、三姉妹が居ない分はシャーロットが前線に出る

が、攻撃姿勢であるが、シャーロットは自軍の兵の盾、鎧の重ね着、重装兵を混成させ攻めながらも死傷者を減らす工夫をさせた、相手を削ったが、こっちの被害も大きいでは意味が無いからだ

一方数の差を補う為に連合側、主に団も工夫した、指揮はカティ、パティに任せサイドアタックを細かく続け

相手の動きを鈍らせ指揮と足を圧迫する。ライナ自身は主軍中央に加わり味方と共に相手の攻勢を防ぎ続ける。これでどうにか当日は凌ぎきった

翌日も朝から戦闘は続いたが、午後になってフラウベルトからの主力援軍二千が来援し数の上で互角近くに持ち込んだ

そこで見切りを付けたカリスの軍は後退指示、一旦軍をクルベルの領土側まで引かせて戦闘は中断された

が、クルベルまで撤退はせず、領土境界線を跨いだ所で陣を敷いて再進の構えを取った為

連合側も一時引いた所で野営陣を敷いてお互い牽制の立場を取ったが、睨みあいだけで以降戦闘は無かった

しかし被害はベルフの思惑通り

連合軍側 死傷者367 カリス軍112、とかなり差があった。初日の一手目の被害が7割でこれは十分目的を達したといえるだろう

この一戦で又もライナは名を上げる事になった
実際はそうでもないのだが、表面的な形だけ見れば、ロズエルの三姉妹をあっさり倒し、「あの」シャーロト=バルテルスを退けたのだ

「エリザベートを苦しめたライナ=ブランシュの名に偽り無し」に見えたのだ、しばらくはライナを賞賛する声が止まらなかった

ただ、ライナ自身はそれで喜べる訳では無かった、経験の浅い小娘三人が「脅し」にかかって力を発揮できなかった

それだけの事でしかない
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:8,002pt お気に入り:3,491

穢れた、記憶の消去者

ミステリー / 完結 24h.ポイント:468pt お気に入り:47

猫屋敷古物商店の事件台帳

ミステリー / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:180

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:241

魔斬

歴史・時代 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:9

転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:256pt お気に入り:21

処理中です...