境界線の知識者

篠崎流

文字の大きさ
41 / 50

得る者、失う者

しおりを挟む
ペンタグラム開戦、六日目

ピスノラ側の行った策の前後情報を受けたベステックは本国の意見を求めなかった既に「決している」状況であったのが一つ

もう一つが、純粋に軍将である彼にはペンタグラム山岳都市は兎も角、滞在防衛軍の将兵を捨てるという判断は無い。故に敢て、アデルの決定を待たず、単独での作戦を行った

「ペンタグラム駐留軍に伝心、準備を整え次第、全軍出撃させろ、こちらの手持ち軍とで、間に立ちはだかるグランセルナを挟撃する」
「はっ!直ぐに伝えます」
「目的は敵を撃滅する事では無い、妨害する蓋を貫いて穴を開ける友軍の救出を何より優先せよ」
「はっ」

そう、指示を出しつつ、手持ち軍の残りを再編、リバースクロスと共に最前線に乗り出し、同時、後方支援部隊の展開を行う

この準備が整ったのが四時間後の、当日正午、即座に正面のターニャらの軍に密集隊形で突撃を行う、この判断は正しい、単に友軍を救出する為に包囲を崩すだけなら。

正しい、の理由はテスネア側の行動を受けて、全体指揮を受け持ったインファル。ターニャの軍師を務めたメリル、二人の見解と判断が同じだった事にある

ベステックの東側軍の突破突撃を防ぐターニャらにメリルは即座に、こう指示を出し、同時、後ろに居るエミリアの軍とも伝心しながら動いた

「無理に食い止めなくて良いです、相手の密集突撃の攻撃ポイントを譲って通してあげてください」
「けど、中央突破されるよ?」
「主軍を四時方向にずらして、受け流しながら、左側に道を譲りそのまま相手の左側面に張り付きます。‥で宜しいですね?インファルさん」
「向こうがペンタグラム本国を捨てて、味方を取った、というなら追い詰めて窮鼠にする必要も無いわね、乗ったわ」
「ええ、こちらも敵を無理に止めても被害が増えるだけですし逃がしてあげましょう、後、後退する相手を後ろから撃てば宜しい」

連合の、第一の目的が「ペンタグラムの再奪取」である、敵を倒すは、二の次、故、この判断をインファル、メリル共にした

相手の兵力を削るなら、向こうの後退の追撃すれば一定の戦果は上がるし自軍の被害は少ない

つまり「ベステックの優先目標」と「グランセルナ側の優先目標」が譲って一致した形になるからだ

これでエミリアの軍もペンタグラム出入り口封鎖を解いて、そのまま同じく、六時方向へ移動し道を開け、迎撃に切り替える

三十分、両軍が打ち合いながらテスネア側はペンタグラムを出撃した味方残り五万強と合流、ベステックは縦に長い、蛇の様な陣形のまま突撃して左向けに一斉転進し

合流した味方を背後に置いて自軍は連合との間に立ちはだかる様に壁になる丁度「三」字形の様に

 〇〇友軍→
   ←自軍〇〇〇
  ➘
  敵軍

の形で味方を逃がしながら敵を防いだ

「この状況で思い切った手を打つわね‥」
「こうなれば、後は追撃戦だけですね」
「同感、直ぐに合流しつつ、後退する敵を突く」

ここでもインファルとメリルの判断は同じである
同陣形のまま、エミリアとターニャらの軍が合流、そのまま東に下がるテスネアの軍を追う形で後退と追撃の関係で戦闘を継続する

この時点で双軍の戦力差はテスネア側が多い、テスネア側 八万、エミリア、ターニャ、フェリオス合同軍で 五万五千である

ベステックに無理に戦う判断は無い、ペンタグラム本国を守らないのであれば、兵の損耗を避けるが良

そして、もう一つの問題がユルングが自国領で無くなった、そのまま連合の一角、ピスノーラが北伐する可能性、と成れば、後ろを突かれ、退路が無くなる事もありうる

ある意味、時間との勝負の面もあり、中央西から南西に配置した味方を回収しながら、無駄な損害を増やさず本国に撤退し、兵力だけは維持するのが最善と判断した。故に「維持せよ」等と言う悠長な命令も聞けないのである

午後四時にはバルクストの迎撃に充てた別働軍のもう一方とも下がり迎撃しながら合流の後、本国へ急速撤退を開始する

連合側も無駄な疲弊を避けて、徹底して距離、攻撃力のある「弩」兵での追撃攻撃を掛けるが

丁度午後七時には、相手領土側に入る手前で追撃を停止、確保したペンタグラム本国側へ撤退して一連の戦を終らせる事となった

第二次ペンタグラム開戦は、大規模な戦闘ではある、双方、目的が明確であり、勝ち負けに拘った戦果ではない

が、連合側の損耗が五千に届かないのに対して、テスネア側は二万近く失う結果に成った

終戦三日後には両軍、其々本国へ
ペンタグラム本国のとりあえずの奪還が成った連合側もここへ滞在する事に

テスネア本国へ戻った後、本城に上がって一連の報告をアデルに傅いておこなったが、アデルはベステックの判断と行動を咎めなかった

彼にも、ベステックの判断と行動が妥当なのは分っているが、不愉快な事態な事には違いなかった

持っていても余りメリットの無いペンタグラム本国と元々、自国の一つとも云えないユルングを失っただけだ

「構わない‥謝罪など不要だ、下がれ」それだけ云って王座から去った

特に咎めない理由は、アデル自身も甘い判断、反省すべき事があったからだ、一つに、ベステックの進言で迷った事、彼の判断の方が正しかった

二つにユルングの王家があっさり臣従した事で、旧王家の者をそのまま統治を任せたこと

本来なら臣従したとは云え、今回の様に再び寝返る事もある、故に、王家の親族なり何なり、人質を取るか、自国から将を統治に充てた方が安全だし牽制になる、それをやらなかった

三つ、ピスノーラが北伐して攻めた、援軍を出した、が。この援軍の規模が極端に少なく、有力な将を送らなかった、本来なら自身か、トーラなり、信頼性と圧力の掛かる者を充てて

援軍と同時にユルングを後ろから監視、圧迫して戦わせるのが良いそれもしなかった事である

それをやっておけば、中立化等簡単に出来ない
ただ、これら要素も責められるべき失策という程では無い

第一次ペンタグラム開戦後、圧迫外交から臣従させたユルング、当然民衆の反発もある為、敢て寛大さを見せる為に旧王家にそのまま統治を任せた事

もう一つが、自身も云ったとおり、全方位から連動した攻めも有り得るため、本国の有力な将と自身は動かせない、という判断も妥当ではある

が、妥当だからと云っても、それが必ずしも正解に成るという訳ではない、それが今回全て裏目に出たという事だった

一方、ペンタグラム本国を再奪取した連合側で今回の開戦に参加した面子の軍はそのままペンタグラム山岳都市に入る、一応の会議は開かれたがフォレスがこちらに居ない事と

「そちらで協議して決を出して良い、問題があれば指示を出す」

とした為、エミリアが立場上司令官である為、会議の決定機関として据えての話し合いと成った

「こちらのペンタグラム山岳都市に滞在している面子で当面、維持防衛か?」

エミリアが一つ目の議題から主導する

「ヴァスタの援軍はそのまま西地域、領土線まで下がっての後詰めに付いて離脱してるけど、今居るだけで八万居るし問題ないわね」
「アトロスらは?」
「まだ中には入ってない、ユルングとペンタグラムの中間で野営陣で滞在するって、一応牽制に残る判断ね」
「この時点でテスネアが動く事は考え難いですけど」
「難しいでしょうねぇ‥、ペンタグラムの駐留軍は活かしたけどユルングがこっちに付く、のかしら?そうなるとテスネアの全体戦力から七万近く減ってこっちに付く訳だし」
「そのフォレスは?」

「ユルングにそのまま行くそうよ、んで連合に出来ればする、其の後はまた東から策を打つって」
「しかし、これでテスネア側は十万近く失う事になるか‥」
「北地域からの嫌がらせも続いているから、それじゃ済まないでしょうね」
「インファルやメリルが向こうの立場ならどうする?」
「さーね‥アタシなら無駄に戦わず、一定の条件で不可侵条約でも組むかなぁ」
「私も同感です、この状況から反撃も出来なくはありませんがかなり無茶かと‥」
「条件とは?」
「んー‥一定の軍備放棄とペンタグラムへの謝罪と臣従、これで今持ってる3国を維持して、再起を図るか、また、世界情勢が混乱するまで待つ、かなぁ‥」

「つまりペンタグラムが中央を管理していた時期まで巻き戻しと言うことか」
「でしょうね」
「メリルの云う、反撃出来なくも無い、とは?」
「ええと‥、あくまで有り得る可能性ですが」
「ふむ?」
「テスネアにとっての最大の問題と事案は、私達連合と、ペンタグラムの宣誓です、どちらかどうにかするという意味、インファルさんに賛同します、これが一つ、この際頭を下げて、教皇様に認めさせれば、ガーディアンである我々も手が出せません」
「うむ、確かに」

「もう一つは我ら連合は強大ですが、崩す方法がゼロではありません」
「具体的には?」
「可能性も確率も低いですが、内部崩壊策でしょうね、連合其々の国の君主が、優秀である事ですね、ただ、これは歴史上、よくある終わり方ですが、我々には当て嵌まらない」
「ああ、連合内部での覇権争いか‥無いわな」
「全員、殆ど穏健派で武王じゃないしねぇ」
「後はやはり、戦力を結集しての決戦でしょうか」

「しかないかな‥、んで、こっちに勝って、再び制覇を狙うか日和見の味方を集めるか、だな」
「百戦して九十九勝し、最後の一戦で負けて終る、そういう例も過去の歴史にはあるわね、割と」
「ええ」
「まぁ、そこはいいだろう、何れにしろ、フォレスがどういう手を打つかだし」
「そうですね、既に単身で動いてますし」
「では、今現在、用意する事だが」

「ハイ、司令」
「何だクローゼ」
「はっ、ペンタグラム本国をこのまま前線基地にするにしろ、住民や首脳部を戻すにしろ、先の攻撃での施設破壊の補修は要るかと、それと、今後の事を考えても、輸送と備蓄はあった方が良いのでは」
「ふむ、それ程派手に石を投げ込んだ訳ではないがそこそこ壊れているしな、とりあえずそれはどう思う?」
「屯田兵と輸送は確保しましょうか、どういう作戦になるにしろ」
「それと、この際ですから、山岳都市の下に防衛施設も欲しいですね」
「そうだな、先の戦いでも分った事だが、先にやった手法を逆にやられると非常に守り難いし、困る。再びペンタグラムが攻められた際も同じ事になるな」
「ええ」

「では、これも本国から‥、と思ったが、内政責任者が居らんなプルーメ殿では少々難しいか」
「アタシ戻る?」
「の、方が良いかも知れん」
「OK、とりあえず、屯田兵と建築、兵糧、武装、んで、アタシが本国統制に一旦戻る、と、これもせんせーの許可取るわ」
「ああ、それでいい。ま、こんな所か‥」
「人事は如何します?」
「今の所動かす必要も無いな、今の所「敵」と呼べる相手もテスネアのみだし、此処に集中しておいた方が良い」
「ですね」
「とりあえず、次が何時とも分らんので、各員、兵軍の準備だけは怠らぬよう」
「はっ!」

これら会議の決定を伝心でインファルから、ユルングの城下街の宿で受けたフォレスも、大まかに同意して許可した

「成る程、大体オッケーだな」
「大体?」
「ペンタグラム山岳都市の麓に防衛施設を新たに作るのは結構良いな」
「そこね」
「いっその事、グランセルナ本国と同じく固い町でも作るか」
「二重防壁にしよう、て?」
「それもある、教皇様らが戻った後、外敵を防ぐのにより強固になるし、下に街あった方が、住民も生活しやすい、何より平地のが食糧生産し易いし、元の状況に戻しました、だけじゃ、寄付頼みが変わらんし人口も増えん」
「うーん、じゃ、一応アタシ本国に戻って内政統治するから教皇様らにも伝えるわね」
「んだな、頼む」

「所で次の手だけど」
「テスネアもここから大胆な反撃策は難しいな、多分、こっちがセコイ策を展開する時間はあるだろう」
「暴走してこっちに噛み付いて来ないかしら?」
「しても別に問題ないなぁ‥、テスネアの全軍と、こっちの中央に持ってきた軍力だけでもう互角近いし」
「ユルングが翻ったのが大きいわね」
「だな、単身、六万の兵力あるし。まあ、連合に入るかどうかの交渉はこれからだけどな‥」
「戻ってやる事だけど、他に何かある?」
「そうだなぁ‥二手先の話だけど、ハーベにもう七千は欲しいが‥」
「屯田兵もペンタグラム本国に出すし、無理くさい、予備兵余ってないよ」
「んじゃ、ウィステリアのリコ軍首都に戻して良い、本国の防衛に充てて予備兵全部ハーベに回して良い、それで足りるハズ」
「OK」

そこで両者の伝心会談は同意して終了する、そのままフォレスは滞在した宿で補佐に付いているアノミアに次の指示を出した

「さて、次だが、オレはこのままユルングの首脳部と会談する」
「ふむ、で、私らは?」
「テスネアは監視だけでいいや、先に東と交渉したいので書を届けてくれ」
「どこに?」
「ベルーサ」
「‥、流石に無理だろ‥今更コッチに臣従するとは思えん」
「と、オレも思う、だからコッチの邪魔だけはさせない様にな‥調査も出来れば頼みたい」
「それは良いが、時間掛かるぞ?」
「多分、秋終りまでは動かんから大丈夫、ゆうに二ヶ月はある、と思う調査自体は簡易でいいし」
「そうか、それならそれでやっておこう」
「んじゃ、行って来るわ」

とそのまま、フォレスは城下から王城へ、である、ただ、ユルングの王家との会談、交渉はあっさり決まる

グランセルナ連合へ加わる書を交し、十分も掛からずであった、これも理由は単純、何しろ、頼る先が無い

北にテスネア、南にグランセルナ連合、東とも隣接地、直通街道が傍に有り、の厳しい地勢だ。

ここでテスネアから離脱、中立化しました、とした所で孤立状況になるし、そもそも、ユルングも兵力は兎も角、これと言った将も居ない

先の開戦でマルギットからの伝聞を天秤に掛けた結果
今の状況になっているのであるから、それをまた翻す判断も無いし、今後の自己防衛にも、グランセルナからの援護が魅力的である、その為、連合への署名も簡単に決まり、加わる事と成った
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中

あ、まん。
ファンタジー
仕事一筋40年。 結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。 定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。 だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。 唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。 化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。 彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。 現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。 これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

処理中です...