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ため息が止まらない
これは怒っていいの??
しおりを挟む私は工場での組み立て作業に従事している。
□□□
ある日の作業中、機械音だけが聞こえる作業場に通路に響く足音が近づいてきた。
「・・・カッツ、カッツ、カッツ」
「カッツ」
私の前で足音が止まった。トゲトゲしい視線を感じ、作業の手を止め顔を上げると・・・
つり上がった目で私を睨む【M子さん】がいた。なぜ、そんな怖い顔で私を見るのか解らず一歩下がってしまった。
「「私の仕事増やさないでくれます」」
えっナニ?
私は言われた意味が解らず固まってしまった。
今、目の前に居るのは事務所の女の子【M子さん】だ。
私より一廻りは若い。
バンと日報を突き付けられた。
首を傾け考えた。日報が何???
「解らないんですか」
ときつい声で叫ばれた。
もう一度、日報を確認すると日付の記入欄が一つ空白だった。
私は慌てて日付を記入した。
「チッ」 と舌打ちし
「気を付けろ」
と私に向かって呟くと怒りながら足音を響かせ去っていった。
「カッツ、カッツ、カッツ・・・・」
「今のナニ?」
私は驚いてナニが起こったのか解らず【M子さん】の後ろ姿を見つめた。
ミスをしたのは認めるが会社に入社してから、こんな口の聞き方をされたのは始めてだった。
彼女は現場事務で日報の管理と確認をしている。
私と同じ平社員である・・・・
「「はぁ~」」
私は大きなタメ息をもらしていた。
「「はぁ~」」
ため息が止まらなかった。
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#読んで頂きありがとうございます。
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