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ため息が止まらない
報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の連絡はどうした?【2】
しおりを挟む私は工場で発送のチェック作業をしている。
□□□
ピンチです。
製品がひと箱足りません。
ただ今の時刻は16時40分まずいです。
トラックが出てしまいます。
製品リストの再確認と現物のチェックをやり直しましたがヤッパリ足りません。
私は台車を押して現場に走りました。
「ガラガラ」
「ガタン」
「ガラガラ」
静かな通路に私の押す台車の音が響き渡りますがそんなの気にしてられません 。
私はゼイゼイいいながら目的の場所に到着しました。
「この品番の製品はどこですか」
作業者にリスト見せながら尋ねました。
作業者の方はラベルを見ると首を傾げました。
「この製品の部品が入荷待ちになって今日は生産停止になってるよ」
「ウソー・・・・本当ですか?」
「私に連絡きてないんですが?」
「ちょっと待ってて」
作業者の方が上司に確認をとって下さいました。
「『PM16時までに部品が入荷しないときは今日の発送は停止します』と言うメールと電話を【R課長】に朝イチにしてあるそうだよ本当に聞いてない?」
「今始めて聞きました」
【R課長】は私の直属の上司である。
「ありがとうございました」
私は全身の力が抜けそうだった。
また、やられた。
また、である。連絡事項は即伝えて下さいと何度も繰り返しお願いしているが・・・・・
私はため息をつきながら台車にもたれるように戻った。
部署に戻ると【R課長】が私に向かって・・・
「おまえ、どこ行ってた戻るの遅いぞ」
お前のせいだよ。
製品捜しに行ってたんだよ。
「あのうナンバー8693の製品なんですけど出荷停止で間違いないですか?」
「あそそ、ケッロと忘れてたよ。その製品、明日出荷に変更なぁワリーワリー」
「じゃあ明日よろしく」
【R課長】は手を振って去っていった。
「「「はぁー」」」
私から大きなため息が洩れた。
「「はぁー」」
ため息が止まらなかった。
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#読んで頂きありがとうございます。
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