月の聖女あらわる マジですか かんべんしてください

腐りんご

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9.私 目立ちたくなかったのに

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ハッと気がつくと大きなソファーに座っているゲイルさんの膝の上に座っています。なぜ??たしかゲイルさんが私をジーと見つめ「ツキコのようだ」で思考停止してそのままぼーと神殿のなかを運ばれたんだっけ?ここで神官長さん待ってるんだよね。うんうん間違いないはず。


(月の出まで後55分)



「ガチャ」とドアが開きました。


神官服を着た赤銅色の髪で目は黒のガッチリしたプロレスラー体型の2メートルはゆうに越える大きな男の人が入ってきました。彫りの深い顔でイケメンです。



「ゲイル、久しぶりだな」と言いながらジロリと私を見てニヤニヤしてます。


「おまえが女の子を大事そうに抱えてる姿を見る日が来るとは。」


「お嬢ちゃん。名前は?俺はギルドだ。」


「はじめまして、月子と言います。」私はペコリと頭を下げました。



「ツキコちゃんか可愛い名前だな。」と私の頭に手をおきました。


「さわるな」聞いたことのないほど低い声でゲイルさんが呟きました。えー今の声ゲイルさん???


「怒るなよ」

ギルドさんが両手を上げてさがりました。


「お前がそんな短気だとはなあ。」


「あのう    神官長さんですか?」 


「違う  、違う、  俺は一級神官だ。」


「ジーさんはギリアと一緒にくる。」


「トントン、ガシャ」とドアが開き紫の髪を背中まで伸ばした美人さんが髭の長いおじさんと入ってきました。


美人さんがジロリと私を睨みました。ヒー背中がゾクとしました。


髭のお爺さんが私を見てにこりと笑いました。つられて私もニッコリ笑いかえしました。



神官長さんが私の前に座りました。横にギリアさんとギルドさんが立っています。



(月の出まで後33分)


「ツキコ殿、はじめて御目にかかるワシが月光神殿の神官長クロウじゃ。ツキコ殿のことはゲイル殿から報告を受けておる。」


「ツキコ殿に一つたのみがあってのう来月の始めに神殿の聖女を決める祭りがあるんじゃが出てもらえんかのう。」


「へぇーえええええ・・・ムリ」私は呟いた。何で私が出ないといけないのムリ私は首を横にふった。



「神官長さま、なぜ何の印も出ておらぬ者にそのようなことをおしゃるのですか」


美人さん、その声女の人じゃないの男の人だったのこんな綺麗なのに、ジーと視線を送ったら睨まれました。恐かったです。金の瞳は迫力ありました。



(月の出まで後9分)



「ツキコならピッタリだ」ゲイルさん何言ってるんですか。私、大勢の人の前になんて出たくないですよ。やめてー。私は想像しただけで体が震えてきた。


「ギリアがにらむからツキコが震えているじゃないか」と私を背中から抱き締めました。


「何、甘やかしてるんですか。」


おもいっきり怒鳴られました。泣きそうです。ゲイルさんは私の頭をなでてくれました。


「いつものゲイルじゃない」
ギルドさんは目頭を指で押さえています。


「神官長さん、印てなんですか」私はふるえる声でたずねました。


「銀の髪か銀の瞳のことじゃ女神様は銀髪に銀の瞳なのでそのどちらかを持つものを聖女として5年おきに選んでおる。」



「ハハハ・・・」私は笑うしかなかった。道理でソフィさん私のこと聖女様あつかいしてたんだ。


(月の出まで後3分)



「ツキコ殿もう月の出じゃあ、お心決めなされ。ギリア、ソフィ、カーテンを開けてくだされ。」


「ツキコ殿の窓の側に」

(月の出まで後10秒)

私はふらふらと窓に近寄り振り返った。


ゲイルさんはニコニコしたままだ。

ギルドさんとギリアさんがポカンとした顔で立ち尽くしている。二人とも美形が台無しです。

ソフィさんは泣いてる。

神官長さんは満足そうにうなずいている。


私はどうしたらいいんだ。


全員にジーと見られ恥ずかしかったのでゲイルさんの陰に隠れようとゲイルさんのもとに駆け寄りました。


          ◇
          ◇
          ◇

          ◇
          ◇

          ◇

          ◇


          ◇



          ◇
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