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10.ギリア 萌える? 悶える?
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私は夕刻の一刻ほど前に、クロウ神官長から呼び出され共に客室に向かった。
どうやらゲイルが数日前に保護した子供について話があるらしい。客室のドアを開け中にはいると信じられない光景を見てしまった。あのゲイルが女の子を膝に乗せ座っているではないか、しかもニコニコと頭をなでているではないか。私は目眩がした。ギルドの方に目をやるとゲイルを見ながら笑いをこらえていた。タメ息が出そうになるのを我慢してクロウ神官長の話を聞くことにした。
驚いたことに神官長は目の前の黒髪の女の子に聖女候補として祭りに参加を要請した。
ゲイルは「ツキコならピッタリだ。」と言った。
何故だ。私はおもわずゲイルを睨んでしまった。私はイラついて思わず怒鳴ってしまっていた、女の子が泣きそうになり震えだしてしまった。
しまったと思い謝罪しようとしたがゲイルが抱き締めているのを見て声をかけれなかった。
女の子が神官長に言われて窓に近寄り振り返ると同時に月が登り彼女に変化が現れた髪も瞳も月の出と共に輝きながら銀色に変化した。私は驚き彼女から目が離せなかった、今まで銀の髪に銀の瞳の二つの色を持ったものなど観たことがなかった。
しかもこれほど美しく輝く銀髪など初めてだった。
彼女と目が合った瞬間、頭から足の先まで全身に衝撃が走り動けなくなってしまった。
彼女を抱き締めたい、触れたいという想いが沸き上がってきた。彼女に近寄ろうとしたとき彼女がゲイルのもとに駆け寄り抱きついた。
私のなかに怒りと悔しさが沸き上がってきた。胸が痛い、こんな気持ちは初めてだった。
私は彼女が部屋から出ていくまで目を離すことが出来なかった。
◇
◇
◇
◇
◇
次の日、彼女がソフィ殿に付き添われ私のもとを訪れた。月光の聖女際に参加する準備のためだ。
昼に見る彼女は夜とは別人のようだったが瞳の奥に昨日みた、銀の輝きが視えた気がした。
それに髪の色が違うだけで彼女はとても愛らしかった。
また、昨日の衝動がよみがえってきた。
触れたい、抱き締めたいと・・・私はこんな子供に何を考えているんだ、ぐっと気持ちを押さえ込んで仕事に取り組むことにした。
彼女は私に頭を下げて挨拶をした。
「昨日、お会いしたツキコです。よろしくお願いします。」
声まで可愛らしく頭に響いてきた。イカンイカン仕事に集中せねば。私は頭を振った。
「わたくし一級神官 ギリアと申します。昨日は大変失礼いたしました。お許しください聖女様」
「あのう、聖女様と呼ばないでほしいのですがお願いします。」
「ですが、どの候補者よりも条件にピッタリで貴方さまに決定で間違いないと思いますが。」
「ギリアさま、私もそう思います。確かに他の候補者のかたも美しい方たちですがツキコ様ほど美しい銀髪は観たことがありません。」
「確かに。ソフィ殿もそう思われたか。」
二人が仲良く私をほめてるみたいですがそれ夜、限定ですよ昼間はこんなに地味なんですよ。解ってないみたいですね。
「あのう、ギリアさま?」
うっぐ 名前を呼ばれると胸がドキドキする。
「私のことはギリアと呼び捨てでかまいません。なんでしょうか聖女様。」
言えませんよ呼び捨てなんて「ギリアさんと呼ぶので「ツキコでお願いします。」とお願いしたら頷いてくれました。
「私、祭りで具体的に何をすればいいんですか???」
「「パーレドです。」」
「へぇーはぁー」
「王家の馬車に乗って神殿と王城を往復します。」
マジですか。私に夢の国の真似をしろと痛すぎます、三十歳には痛いです。恥ずかし過ぎます。
「パーレドは夜に行われるので問題ないでしょう。」
「あとは王城でのお披露目パーティーと神官たちによる面接です。」
「それとドレスの準備ですね。これはゲイルが作らせるといっていたのでこれも問題なしですね。」
「他の候補者の方が来週には到着しますので顔合わせの夕食会が行われます。私やゲイルも参加しますので心配はいりません、開催日が決まりしだいおしらせいたします。」
「推薦状をお書きしますので後見人はゲイルと私の二人の名前を記入しておきます。あとは、この書類にサインをお願いします。」
私は差し出された書類をじっくり眺めました読めました。さすが女神様さまです。サインも書けました。どこかに年齢制限でも書かれているといいなと想いましたが書いてないですね残念です。私は最後の悪あがきで聞いてみた。
「ギリアさん」
「候補者に年齢制限てないんですか??」
「ハッキリとは決まっていなかったはずですが。どうかなさいましたか。」
「ツキコ様、お歳のことを気になさっておいでだったのですね。大丈夫です。16歳で通ります。」
ソフィさんが微笑みながら言った。
「ソフィさん、まずいですよ誤魔化しすぎは胸が痛みますし恥ずかしいです。」
「月子さまは、もっとお若いのですか??」
「違います。ギリアさま、ツキコ様は私より歳上なのですよ、こんなに幼くお見えになるのに。」
私はギリアさんから目をそらしモジモジしてしまった。
「30歳です。」
ギリアさんが目を見開いて驚いています。
「えっー30歳・・・」
「30歳とは本当ですか。」
私は、聞き間違えたかと思い聞き直した。
子供じゃなかった。
子供じゃなかった。
・
・
・
私は、心の底から沸き上がる喜びを抑えることができなかった。
◇
◇
◇
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どうやらゲイルが数日前に保護した子供について話があるらしい。客室のドアを開け中にはいると信じられない光景を見てしまった。あのゲイルが女の子を膝に乗せ座っているではないか、しかもニコニコと頭をなでているではないか。私は目眩がした。ギルドの方に目をやるとゲイルを見ながら笑いをこらえていた。タメ息が出そうになるのを我慢してクロウ神官長の話を聞くことにした。
驚いたことに神官長は目の前の黒髪の女の子に聖女候補として祭りに参加を要請した。
ゲイルは「ツキコならピッタリだ。」と言った。
何故だ。私はおもわずゲイルを睨んでしまった。私はイラついて思わず怒鳴ってしまっていた、女の子が泣きそうになり震えだしてしまった。
しまったと思い謝罪しようとしたがゲイルが抱き締めているのを見て声をかけれなかった。
女の子が神官長に言われて窓に近寄り振り返ると同時に月が登り彼女に変化が現れた髪も瞳も月の出と共に輝きながら銀色に変化した。私は驚き彼女から目が離せなかった、今まで銀の髪に銀の瞳の二つの色を持ったものなど観たことがなかった。
しかもこれほど美しく輝く銀髪など初めてだった。
彼女と目が合った瞬間、頭から足の先まで全身に衝撃が走り動けなくなってしまった。
彼女を抱き締めたい、触れたいという想いが沸き上がってきた。彼女に近寄ろうとしたとき彼女がゲイルのもとに駆け寄り抱きついた。
私のなかに怒りと悔しさが沸き上がってきた。胸が痛い、こんな気持ちは初めてだった。
私は彼女が部屋から出ていくまで目を離すことが出来なかった。
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次の日、彼女がソフィ殿に付き添われ私のもとを訪れた。月光の聖女際に参加する準備のためだ。
昼に見る彼女は夜とは別人のようだったが瞳の奥に昨日みた、銀の輝きが視えた気がした。
それに髪の色が違うだけで彼女はとても愛らしかった。
また、昨日の衝動がよみがえってきた。
触れたい、抱き締めたいと・・・私はこんな子供に何を考えているんだ、ぐっと気持ちを押さえ込んで仕事に取り組むことにした。
彼女は私に頭を下げて挨拶をした。
「昨日、お会いしたツキコです。よろしくお願いします。」
声まで可愛らしく頭に響いてきた。イカンイカン仕事に集中せねば。私は頭を振った。
「わたくし一級神官 ギリアと申します。昨日は大変失礼いたしました。お許しください聖女様」
「あのう、聖女様と呼ばないでほしいのですがお願いします。」
「ですが、どの候補者よりも条件にピッタリで貴方さまに決定で間違いないと思いますが。」
「ギリアさま、私もそう思います。確かに他の候補者のかたも美しい方たちですがツキコ様ほど美しい銀髪は観たことがありません。」
「確かに。ソフィ殿もそう思われたか。」
二人が仲良く私をほめてるみたいですがそれ夜、限定ですよ昼間はこんなに地味なんですよ。解ってないみたいですね。
「あのう、ギリアさま?」
うっぐ 名前を呼ばれると胸がドキドキする。
「私のことはギリアと呼び捨てでかまいません。なんでしょうか聖女様。」
言えませんよ呼び捨てなんて「ギリアさんと呼ぶので「ツキコでお願いします。」とお願いしたら頷いてくれました。
「私、祭りで具体的に何をすればいいんですか???」
「「パーレドです。」」
「へぇーはぁー」
「王家の馬車に乗って神殿と王城を往復します。」
マジですか。私に夢の国の真似をしろと痛すぎます、三十歳には痛いです。恥ずかし過ぎます。
「パーレドは夜に行われるので問題ないでしょう。」
「あとは王城でのお披露目パーティーと神官たちによる面接です。」
「それとドレスの準備ですね。これはゲイルが作らせるといっていたのでこれも問題なしですね。」
「他の候補者の方が来週には到着しますので顔合わせの夕食会が行われます。私やゲイルも参加しますので心配はいりません、開催日が決まりしだいおしらせいたします。」
「推薦状をお書きしますので後見人はゲイルと私の二人の名前を記入しておきます。あとは、この書類にサインをお願いします。」
私は差し出された書類をじっくり眺めました読めました。さすが女神様さまです。サインも書けました。どこかに年齢制限でも書かれているといいなと想いましたが書いてないですね残念です。私は最後の悪あがきで聞いてみた。
「ギリアさん」
「候補者に年齢制限てないんですか??」
「ハッキリとは決まっていなかったはずですが。どうかなさいましたか。」
「ツキコ様、お歳のことを気になさっておいでだったのですね。大丈夫です。16歳で通ります。」
ソフィさんが微笑みながら言った。
「ソフィさん、まずいですよ誤魔化しすぎは胸が痛みますし恥ずかしいです。」
「月子さまは、もっとお若いのですか??」
「違います。ギリアさま、ツキコ様は私より歳上なのですよ、こんなに幼くお見えになるのに。」
私はギリアさんから目をそらしモジモジしてしまった。
「30歳です。」
ギリアさんが目を見開いて驚いています。
「えっー30歳・・・」
「30歳とは本当ですか。」
私は、聞き間違えたかと思い聞き直した。
子供じゃなかった。
子供じゃなかった。
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私は、心の底から沸き上がる喜びを抑えることができなかった。
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