えぇー 俺が魔族しかも王族て???

腐りんご

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36‥人族王国side ②クロリお前もか……

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クロリ皇子side




「はぁー」

 ため息を漏らしていた。

 マナト殿から届けてほしいと頼まれた魔王宛の手紙を抱き締めた。

 かっ可愛い!
 
 白い肌に黒髪黒目が艶々と輝き眩しかった。プックリとした唇が可愛らしく吸い付きたいと思った。
 細い首すじから見える鎖骨に目がくぎ付けになった。
 近くに行くとクラっとする程良い匂いしてくる。

 あ~どうしよう。

 男でもいい…可愛い~

 フラフラと手紙を抱えたままザーン魔導師の執務室に入っていった。

「手紙を預かってきました」

  マナト殿が書いた手紙まで愛しく一瞬手放したくないと思ってしまった。


「クロリ皇子?手紙が密閉されておりませんが?」


「魔王家の者しか詠めぬと申されマナト殿は封印なさらなかった!」

 「魔国の文字はこんなにも難しいのか?ザーンよ」

 手紙を広げ訪ねた。

 手紙を観たザーン魔導師は驚いた。魔国の文字は修得済みだがここにか書かれた文字の配列や組合せは観たことがないものだった。

「これは観たことがありません」

「ザーンよ。マナト殿は文字を縦に書いておったぞ」


 手紙の文字絵を縦になぞった。

「縦に?魔王陛下と暗号でも作られたのでしょうか??」

「そうかもしれんが難し文字だな。それよりザーンよ早く手紙を跳ばしてくれ」

 ザーン魔導師は準備しておいた魔方陣の中に手紙を置くと詠唱を始めた。詠唱が終わると手紙は一羽の鳥に姿を替え飛び立っていった。この方法は各国共通に使われている伝達手段である。


 魔国に向かい飛び立つ飛翔文鳥を見送った。



「ザーンよ聴いてもよいか?」

 私は意を決心訪ねた。

「何でしょうかクロリ皇子?」

「その…マナト殿の事なのだが国ではその…恋人がおるのか?」

「へっ?」

「好きなものはナニか知っておるか?」

「・・・・・」

 紅い顔でモジモジしながらクロリ皇子が尋ねてきた。
 
 まさか?
 
「ザーンよ。知っていたら教えてくれ!ナンとかマナト殿と仲良くなりたいのだ!」

 目眩がしてきたクラシュ皇子に続きクロリ皇子まで・・・・・
 
 兄弟揃ってどうしたらよいのだ。

「クロリ皇子。マナト殿は魔国の第一皇子です!解っておられますか!」


「そんなことは解っておるが…可愛いらしくてその…」

「抱き締めたい…」
 
 ボソリと皇子が呟いた。
 
いかん。
 
クロリ皇子にも見張りをつけねば。クラシュ皇子の二の舞にならぬように!





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#短めです。
すいません。
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