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43…知らない間に大事なものを失ったようです・・・

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 チュー

 うっーー

 ぁあん~

 痛い!けど気持ちいいーーー
 
 俺は下腹部から感じる違和感に目を開けた。
 目を開けるとグーリドの裸体が飛び込んできた。
 うっカッコイイ!
 これは視覚的にアウトだ!

 チョッとまって???
 俺?人族の王宮にいるんだよねね??
 グーリド??

 ナンで裸で俺の上に股がってるの???

「グーリド?」

「マナト様!私がわかるのですね?」

「うん」

 俺は小さく頷いた。
 これ?どういう状況???

 グーリドが俺に覆い被さってキスを雨のように降らせてきた。



 チュッ チュッ 
 チュッ チュッ
 チュッ チュー
 

「やあん~」

 グーリドに会えてうれしい!けど、下半身に半端ない違和感があるんですが…………

「マナト様、一度離れますので・・・」


 えっ

「ぁぁあああーーひっーー」

 ズルリと腹の中からナニかが抜かれるのがわかった。俺は咄嗟にグーリドにしがみつき自分の中で発生した感覚に耐えた。
 



「ぐっ…ひっ・・・」




 今のナニ?
 まさか???
 ウソ?……
 俺の中から出ていったのグーリドのアレ・・・・アレしかないよね?だって俺…ベットの上で裸で両足を限界まで開いて二人とも一糸纏わぬ姿だし?





 えええっーーーー



 ウソ?





 しっ知らない間に大事なものを失ったようです。

・・・・・・・・

・・・・・・・・




 いっいやグーリドなら……OKだけど…
 



 きっ記憶が無い!
 これ問題だよ!

 どうしよう?

 俺がパニクッテおろおろしていたら、グーリドがギューと抱き締めてくれた。

「落ち着いてください」

 俺の背中を大きな手で撫でながら耳元で囁かれた。気持ちいい。グーリドの声も手も全部……

「ぁああん~~んっ」

「マナト様。煽らないで下さい。今のお顔んは反則です。我慢できなくなります」
 
 えっ?

 俺は何が何だか分からない間にグーリドに体を綺麗にされ服を着せられていた。

「マナト様。魔王陛下が御待ちですこちらへ」

 手を引かれ立ち上がった瞬間ガックと膝が崩れグーリドの腕のなかにいた。

「申し訳ありません無理をさせてしまいました」

 無理って・・・・・
 顔から火が出るかと思うほど顔が熱くなった。そんな俺を見てクスリと笑うと俺をヒョイと片手で抱き上げドアを開けた。

 ドアの向こうには魔王(伊藤さん)とギールさんがケーキを食べながらお茶を飲んでいた。

  へっ

 ナニ???

 俺は状況がわからずポカンとしてしまった。








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