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11.親睦会
しおりを挟むオレたちに用意された席は円形の席で生徒会と風紀委員に分かれていた。
親衛隊もそれぞれ円形のテーブル席で五人づつ。
食事はイタリアンで色とりどりの食材をふんだんに使い味も文句のつけようがないほど美味しかった。
そして最後のデザートの時にオレたちが親衛隊の席に移動して親睦会開始となる。
ただ、話をすだけでなくビンゴゲームなど色々するらしい。
賞品もあって中身が気になるが、親睦会の目が本気だ。
進行は親衛隊総隊長の真田さんだった。
オレは親衛隊とあまり話をしたことがなくそれは他の風紀委員も同じだけど和やかにこの日は終了した。
これから毎日、夕食はこのスタイルで行うらしい。
以前のことを思えば凄い進歩だと感心した。
一日めはこれで終わり、オレはタキシードを脱ぐとそのままベッドに倒れこんだ。
疲れた・・
ディナーの後、親衛隊がもっと話をしたいと言われ散歩に誘われた。
だけど、本当に疲れていたので丁重にお断りをして、明日一緒にいくことを約束した。
二日目―――
カーテンの隙間から漏れる太陽の光が眩しくてオレは目が覚めた。
「んんんん―――う、んっ」
大きく身体を伸ばしてベッドから飛び起きる。
よく眠ったおかげで頭はスッキリしている。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してごくごくと一気に飲み干した。
「ふぅ~・・さてシャワーでも浴びるか」
鼻歌をしながらシャワーを浴びた後、白いシャツにジーンズといったラフな格好で食堂に行くと、早い時間だがちらほらと親衛隊が食事をしていた。
朝は、バイキング形式でサラダとサンドイッチ、スープとオレンジジュースを取ってテーブル席について食べていると、昨日散歩に誘ってくれた親衛隊の遠山が声をかけて来た。
「お、おはようございます。」
「ああ、おはようございます」
遠山は親衛隊では背の低い方でくりくりの赤い茶髪。目は大きくてかわいい系の隊員だ。
「おひとりですか?」
「ああ・・えーっと、よかったら一緒に食べる?」
一応誘ってみたら嬉しそうに笑みを浮かべてくれた。
「いいんですか・・?」
「ああ、いいよ」
何か、弟ができたみたいだな・・。
二人で食べていたら後からやって来た隊員も寄って来て最終的には昨日のメンバー全員が揃っていた。
今日の予定は午後から海水浴でみんな泳ぐ約束をして別れた。
***********
次回、晴広兄さん登場です。
今度は間違いありません
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