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しおりを挟む電話があってしばらくしてから勇人と夏樹が来た。
「はあ~・・酷い目にあった」
「全くだ・・」
「お疲れ様です。ところでその荷物は?」
二人とも早瀬のお弁当を食べにきたはずなのに、両手には持ちきれないほどに荷物を抱えていた。
「あー・・これ、着替えてからここまでの間にみんなからもらったというか、押し付けられた」
「オレも更衣室を出た途端、囲まれて押し付けられた」
「へえ~・・・モテモテだね」
「たぶん、さっきのコスプレの影響だな」
「・・・何か気に入りませんね。私の勇人にこんな物を押し付けるなんてっ」
早瀬は気にいらなとばかりに、眉をしかめたが勇人は苦笑しながら机に荷物を下ろして、中身を確かめようと袋から出して見ると、やはり手作り弁当がいくつも入っていた。
開けてみると、豪華な物や見てくれの悪いものまであった。
それを見て拓也が物欲しそうにじーっと見つめていた。
「何だ、拓也・・もしかしてほしいのか?」
「え、ああ・・うん・・。早瀬がオレには食べさせてくれなくてさあ・・もうお腹ペコペコなんだ」
「へえ~・・まあ、自業自得だよな」
「そうだな・・」
勇人も夏樹も早瀬が拓也のお仕置きしているとすぐに気づいた。
近寄って正座している拓也を腕を組んで見下ろしながら意地の悪い笑みを浮かべていた。
「ゆ、勇人?」
「・・・・」
笑みを浮かべるだけで、返事をしない勇人に拓也はまさかまだ続くのかとビクついた。
拓也は晴広に頼まれたと言っていたことで、拓也に対する怒りは少し納まっていた。だが、頼まれたとはいえあんなにはしゃぐことはないだろうと思っていた。
鞭でお仕置きはしたが、まだ何か足りない気がする。
「勇人、どうしました?」
「あ、いや・・」
「そんなバカは放っておいてこっちで一緒に食べましょう・・」
「・・・そうだな。勇人食べよう」
「うん・・わかった」
拓也を見捨てて早瀬の元へ行く勇人に拓也は泣きながら懇願してきた。
「勇人~、夏樹~、オレが悪かったよお~お願いだから許してええ~」
チャラ男と呼ばれる彼には珍しい行動であることを勇人は知らないが、夏樹はブッと噴き出して大声で笑いだした。
「ハハハハハっ!拓也、何だその情けない顔は?」
「ホント、みっともないですね」
「兄さん・・・恥ずかしいからやめろよっ」
「・・・勇人、もう許してやれば?」
けなしておきながら最後に庇ったのは中原である。
彼は、まだ勇人とはあまり話をしていないがやり過ぎた拓也を情けなく思った。
中原がそんなことを言うとは思わなかった勇人は躊躇したが、これ以上しても意味がない、大きなため息を吐きながら拓也の元へ戻りおでこにデコピンを喰らわせた。
「いってえええっ!!」
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