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第九話 〜コスリスト〜
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◇コスリスト◇
人は、何かしらの使命を抱えている。僕はこする。こするんだ。雑念に駆られる瞬間というのは計り知れない。ましてや、物が溢れ過ぎている現代だからこそ、シンプルな使命が必要なのだ。小島は、見つけたのだ。「こする」という行動が、自分には必要であることを。こするために、にしひがし、きたみなみへ、どこまでも進んでいく。
◇いつまでも◇
ある日、少年が道端で泣いていた。小島は急いで駆け寄って声をかける。「どうしたの?」と。少年は、「ここで転んで、足を擦りむいちゃったの。」と話すが、小島は諭す。「違う。それはすりむいたんじゃない。足を地面にこすったんだ。」少年は困惑した。そこじゃないんだ、僕が訴えたいのは。小島は満足そうな表情で立ち去ろうとしたが、小石に躓いて転倒し、悲鳴を上げて泣きじゃくる。「うわぁああ!!」少年が声をかける。「なにしてるの?」と。小島は「見たらわかるでしょ。足擦りむいちゃったんだよ。」と話す。少年は「地面にこすったんでしょ。」と言い残して立ち去った。
◇「これだ」◇
シンプルな使命とはなんだったのか。こすることに飽き、叫ぶ、喚く、もがくなど色々と試した。そぞろな人生を送ることに長けている、自分のぞんざいな存在が許せないと感じることもあるが、基本的には何も考えていない。ある日、公園で鳩を眺めていると、気づいた頃には足元に鳩が沢山群がってくる様子があった。「これだ」。小島は気づいた。いつも気付いているはずだが、その度に道に迷う。迷わない人間はいない。彼は再び重い腰を上げて歩き出した。
人は、何かしらの使命を抱えている。僕はこする。こするんだ。雑念に駆られる瞬間というのは計り知れない。ましてや、物が溢れ過ぎている現代だからこそ、シンプルな使命が必要なのだ。小島は、見つけたのだ。「こする」という行動が、自分には必要であることを。こするために、にしひがし、きたみなみへ、どこまでも進んでいく。
◇いつまでも◇
ある日、少年が道端で泣いていた。小島は急いで駆け寄って声をかける。「どうしたの?」と。少年は、「ここで転んで、足を擦りむいちゃったの。」と話すが、小島は諭す。「違う。それはすりむいたんじゃない。足を地面にこすったんだ。」少年は困惑した。そこじゃないんだ、僕が訴えたいのは。小島は満足そうな表情で立ち去ろうとしたが、小石に躓いて転倒し、悲鳴を上げて泣きじゃくる。「うわぁああ!!」少年が声をかける。「なにしてるの?」と。小島は「見たらわかるでしょ。足擦りむいちゃったんだよ。」と話す。少年は「地面にこすったんでしょ。」と言い残して立ち去った。
◇「これだ」◇
シンプルな使命とはなんだったのか。こすることに飽き、叫ぶ、喚く、もがくなど色々と試した。そぞろな人生を送ることに長けている、自分のぞんざいな存在が許せないと感じることもあるが、基本的には何も考えていない。ある日、公園で鳩を眺めていると、気づいた頃には足元に鳩が沢山群がってくる様子があった。「これだ」。小島は気づいた。いつも気付いているはずだが、その度に道に迷う。迷わない人間はいない。彼は再び重い腰を上げて歩き出した。
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