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第3章 陰謀と裏切り
第27話 隠れ家の秘密
しおりを挟む地図に示された赤い印。
それが示す場所は、王宮から少し離れた森の中だった。
マリアンヌはロイ、カイン、リナを伴い、騎士団の馬車で向かう準備を整えた。
出発の朝、エリック団長が彼らを見送りながら声をかけた。
「無理はするな。敵の動きを確認するだけで戻ってこい。」
マリアンヌは頷いたが、胸の奥にはただ確認するだけでは終わらない予感が渦巻いていた。
馬車は森の中へと進む。
木々の間から漏れる光は徐々に薄れ、空気がひんやりと冷たくなっていく。
リナが不安げに辺りを見渡した。
「この森、何か嫌な感じがします……。」
ロイは剣を軽く叩きながら言った。
「敵が潜んでいてもおかしくない。油断するな。」
馬車が止まり、目的地に近づいたことを知らせる声が上がった。
「ここが地図にあった場所です。」
マリアンヌたちは馬車を降り、徒歩で指定された場所に向かった。
そこには苔むした岩の間に隠された洞窟の入口があった。
「これが……隠れ家?」
カインが声を潜める。
マリアンヌは剣を構えながら前進した。
「気をつけて。罠があるかもしれない。」
洞窟の中に足を踏み入れると、暗闇の中にかすかな明かりが見えた。
明かりに近づくと、突然ロイが足を止めた。
「待て……何かおかしい。」
ロイが指差した先には、糸のように細い針金が床を横切っていた。
「罠だ。」
マリアンヌは針金を慎重に避けながら進む。だが、その先にはさらに複雑な仕掛けが待ち構えていた。
リナが息を呑む。
「これ、解除できるんですか?」
カインが懐から小さな道具を取り出した。
「俺に任せろ。」
彼は慎重に針金を切断し、罠を解除した。
「やった……!」
リナが安堵の声を漏らした瞬間、洞窟の奥から複数の足音が響いた。
現れたのは、黒装束に身を包んだ数人の男たちだった。
「侵入者か……。」
男たちの一人が低い声で呟くと、全員が剣を抜いた。
マリアンヌは剣を構え直し、仲間たちに指示を飛ばした。
「リナは後方で援護、ロイとカインは左右に分かれて!」
男たちは一斉に襲いかかってきたが、マリアンヌたちは冷静に応戦した。
「負けるわけにはいかない!」
マリアンヌの剣が光を切り裂き、次々と敵を倒していく。
最後の男が倒れると、洞窟には静寂が戻った。
マリアンヌは深く息をつきながら言った。
「これで終わり……じゃないわね。」
奥にはまだ続く通路があった。
その先に何が待ち受けているのか、誰も知る由もなかった。
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