公爵令嬢の選択

つきほ。

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第3章 陰謀と裏切り

第38話 次なる拠点

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リナの告白から数日後、マリアンヌたちは次の調査対象である拠点の情報を整理していた。地図に記されたその場所は、かつて王宮の離れとして使われていた廃墟だった。

「この場所が影の組織の資金の流れに関係している……本当にそうなら、大きな手掛かりが見つかるかもしれないわ。」

マリアンヌは真剣な表情で地図を見つめながら呟いた。

書記官が慎重な口調で続けた。

「ただし、現地には見張りがいる可能性が高い。慎重に動かなければなりません。」

リナも決意を固めた様子で言った。

「私も行きます。影の組織を止めるために、力を尽くします。」




マリアンヌ、リナ、そして書記官の三人は夜明け前に王宮を出発した。馬車の中、リナは不安そうな表情で口を開いた。

「もしまた家族に危険が及んだらどうしよう……。」

マリアンヌは優しく彼女を見つめた。

「あなたの家族を守るためにも、私たちが行動を起こす必要があるの。だから、一緒に頑張りましょう。」

その言葉にリナは小さく頷き、不安の中にも少しだけ希望の光が見えたようだった。




目的地に到着した三人が目にしたのは、朽ち果てた廃墟だった。周囲を見渡すと、木々の間に不自然に配置された見張り台が見える。

「やはり見張りがいるわね。」

マリアンヌが低い声で言うと、書記官が頷いた。

「直接の接触は避けましょう。まずは拠点内部の構造を把握する必要があります。」

三人は見張りの目をかいくぐりながら廃墟に近づいた。




廃墟の中を調べるうちに、床の一部が不自然に盛り上がっていることに気づいた。マリアンヌがその部分を剣で叩くと、中から鈍い音が響いた。

「ここに何かが隠されているわ。」

リナが慎重に板を外すと、地下へと続く階段が現れた。暗闇の中から冷たい空気が流れ込んでくる。

「地下室……ここが拠点の核心部分かもしれない。」

書記官が声を潜めて言った。




地下室に足を踏み入れると、マリアンヌたちはすぐに異変に気づいた。壁に取り付けられたランプが突然点灯し、その光の中に複雑な罠の仕掛けが浮かび上がった。

「この仕掛け……誰かが入るのを防ぐために設置されている。」

マリアンヌは剣を慎重に構え、仲間たちに指示を出した。

「一歩ずつ進むわ。何か異変があったらすぐに知らせて。」

進むにつれ、罠の難易度が増していった。だが、三人は互いに声を掛け合いながら慎重に進んでいく。




地下室の奥に近づくにつれ、重々しい鉄の扉が現れた。

「ここが……核心の場所ね。」

マリアンヌは剣を構え直し、扉の向こうに何が待つのかを確かめる覚悟を決めた。




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