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感謝☆ アンバーはデイブに愛してると言ってほしいを覗き見したら
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昨日はランキングがどんどん上がるという怪現象が起こり、いったいなにが起きてるの?と驚いたのですが(完結ブーストとかあるの?)とても楽しかったので、感謝のおまけのおまけです。お楽しみいただけると嬉しいな。
♦︎♢♦︎♢♦︎♢
王宮の舞踏会は最高潮に達していた。『あとはおのおの楽しむが良い』とばかりに国王陛下の姿もすでに会場にはなく、幾分気の抜けた招待客は、陛下のおわしたときより砕けた雰囲気で夜会を楽しんでいた。
ダンスフロアで踊る紳士淑女や壁際で談笑する紳士達や淑女達。見目の良い貴公子に頬を染め秋波を送る令嬢や、社交会の華と呼ばれる令嬢を耳の後ろを赤らめ見つめる令息。
各々が好きに行動をしている室内から足音を忍ばせテラスへと続く扉へ、そーっと近づきテラスの様子――正しくはデイブとアンバーの様子を伺うという怪しげな行動をする二人組の姿があった。
国王陛下がいた時分なら目立つ行動も、招待客はみな個別で楽しみだした今であればそれほど目立ってはいない。
むしろ仲のいい男女がこっそり人気のない場所へ消えようとしている方が、人々の目を集めている。もちろん露骨に見る者など、この会場にはいない。会話しているふりをして、笑い合うふりをしながら目端では見逃さない。それが貴族というもの。
さて先ほどの二人――ソコロとジエネッタは、デイブとアンバーの消えた先のテラスへうまく潜入していた。
明るい月夜ではあるが宵のうちである。二人が闇に難なく溶けこんだ。若干ドレスは邪魔だったが、エンパイアラインとAラインのドレスでそれほど嵩張らなかったのは運が良かった。
二人は嵩高の植木の影に身を潜めた。もちろん長椅子に座るデイブとアンバーがよく見える絶好の場所だ。ただ残念なのはここまでは二人の話し声までははっきりと聞こえないところか。だがこれ以上近づけば確実に二人にバレてしまう。
今のところ二人の様子は……何故だか二人とも青ざめて恐怖に震えているように見える…………この短時間の間になにがあったのだろうか?
「どうしたのか、あの二人盛り上がってませんね?」
「ええ、どうされたのかしら?先ほどのデイブの様子からはすぐにでもプロポーズしそうな勢いでしたのに」
ソコロは空になったワイングラスを地面へ置くと、身を乗りだして二人を伺う。ソコロがデイブにアンバーへのプロポーズを煽った今日の感触では、デイブはすぐにでも実行に移しそうだった。だけどデイブのプロポーズを覗き見するなどという破廉恥な発想はソコロにはなく、でもこうして特等席とも呼べる場所に陣取っている今は、撤退するという選択肢はなかった。つまりはソコロ、ノリノリである。
ジエネッタは夜会に退屈していた。どうこの退屈を紛らわせるか思考を巡いたら、表れたのがデイブだ。笑顔には隠しているけど、微かな怒気をデイブからジエネッタは察知しデイブを観察する。そしてデイブの立腹している原因はアンバーだと察知はしたけど、理由が分からなかった。だけど感性がへそ曲がりなデイブである。標準的な感性のジエネッタにはデイブの不機嫌な理由は永遠に見当はつかないだろう。
このまま夜会の会場ではなにも起こらないだろうと推測しテラスへ追いやってみた。つまりジエネッタもノリノリである。
「あああ!ジエネッタ見て見て、デイブったら」
ソコロの瞳はきらきらと輝き、ソコロの背後にいるジエネッタをデイブとアンバーから目を離すことなく半身捻って手招きする。どれどれとジエネッタも身を乗りだすと、可愛らしい口付けの真っ最中だった。
「これは……次はプロポーズきますね。確実に」
「アンバーったら羨ましいですわ」
「ソコロ様は王太子と口付けはしてないのです?」
「…………ええ、王太子はわたくしを女として見てなかったようですわ」
ソコロ、遠い目をして答えたが自分で言って傷つき、王太子との過去を回顧し気持ちが沈む。
「王太子はデイブ様の友人ですから、やはり頭のネジが足りないのですよ」
ジエネッタはソコロ至上主義だ。ソコロよりジョイがいいなんて、あの頃の王太子スチュアートの審美眼を疑ったけど、こんな美人と長い期間婚約しておいて、指一本触れてないとは……どれだけ審美眼が腐ってるのかとジエネッタは憤慨する。
「まぁデイブったら。」
ソコロの言葉に急いでジエネッタもデイブとアンバーを見れば、デイブが片膝をつき躓いている。アンバーは昇天一歩手前のようだ。乙女だったら誰もが望む情況が今まさに展開されている。
「デイブ様もやれば出来るのですね」
ジエネッタの発した声調には信じられないと続きそうな声色があった。
「うふふ、このあとが楽しみですわ。デイブはどんな愛を囁くのでしょう。デイブが言うには『とっておきの言葉』だそうですのよ」
ソコロはうっとりして、デイブの『とっておきの言葉』を頭であれこれと考えてみる。
「えっ!そのデイブ様の『とっておきの言葉は』はソコロ様は確認はされてないのですか?」
ジエネッタ、不吉な予感が胸を走る。
「ええ、確認はしてませんわ。ですがデイブは『感動しすぎて失神してしまうかもしれない』とまで言ってましたのよ。きっと素晴らしい言葉に決まってますわ」
あのデイブが?ますますジエネッタの不吉な予感が強くなってジエネッタの背筋が凍りつく。
前方では美しい儀式が行われようとしている。一人の男(デイブ)が好いた女(アンバー)に愛を乞い永遠を乞う。まるで演劇の一場面のように男は膝をつき女の手に口付けを落とし、互いに見つめ合っている。
男の瞳は熱を帯び、蕩けるような笑顔で女を見ている。女は期待に瞳を揺らし潤ませ、真剣な表情で男を見ていた。
とても幸せな一こまだ。現にソコロはうっとりとしている。だがジエネッタは、これから起きるかもしれない惨劇に冷や汗をかく。思い過ごしであってくれと、アンバーとは違う意味で胸をばくばくさせる。
一音いちおん区切るような、デイブの声が聞こえてくる。
「君のその魅力的な腹黒い笑顔を一生守ってみせる」
…………ソコロ、ジエネッタ目が点
「えっ……どっどうしてデイブ……」
ソコロは信じられないといった顔で、目を見開いてドレスの胸の辺りを握った。ジエネッタは不吉な予感大当たりで、アンバー、不憫な子とひたすらにアンバーを見つめていた。
そして、ソコロもジエネッタもはっと気付くと辺り一面に雪が積もり吹雪が白い渦を巻く。暴風雪だ……見えないだけで。そう本来なら見えないはずなのだ。だが何故かソコロとジエネッタには雪の感触も、頬を切り裂く冷たい風も生々しく感じられていた。まるで現実のように。
えっえー?なにが起きてるの?唖然としている間にどんどんと雪が積もり、強い風に飛ばされそうになるのを、ソコロとジエネッタは顔色を青くして抱き合って凌いだ。
だが二人の脳裏には凍死と遭難の文字が浮かぶ。
びゅーっという音と共に雪が痛いくらいに二人の体に当たる。しかも視界には雪が渦巻くのしか入らない。
どうしたらいいのか混乱しているうちに、二人に眠気が襲う。このままてまは凍死してしまうと、二人は頷き合い意を決してテラスと王宮内へと繋ぐ扉を目指した。
風と雪に邪魔されながらも一歩いっぽ力強く扉へと近づいていく。
扉を見つけた二人は、不覚にも涙を流す。扉を開けようとすると、また雪と風が開けさせまいと邪魔をする。二人は協力し合ってなんとか王宮内に入れば、なにごともなかったかのように円舞曲が流れて、歓談している人々の声が聞こえた。
二人はしばし、ぼーっとしていたが、恐るおそる振り返り扉の向こう側を見れば、雪など一粒もなかった。
ソコロとジエネッタはその事実に顔を引き攣らせながら、生還できた喜びを分かち合い噛み締めるのだった。
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王宮の舞踏会は最高潮に達していた。『あとはおのおの楽しむが良い』とばかりに国王陛下の姿もすでに会場にはなく、幾分気の抜けた招待客は、陛下のおわしたときより砕けた雰囲気で夜会を楽しんでいた。
ダンスフロアで踊る紳士淑女や壁際で談笑する紳士達や淑女達。見目の良い貴公子に頬を染め秋波を送る令嬢や、社交会の華と呼ばれる令嬢を耳の後ろを赤らめ見つめる令息。
各々が好きに行動をしている室内から足音を忍ばせテラスへと続く扉へ、そーっと近づきテラスの様子――正しくはデイブとアンバーの様子を伺うという怪しげな行動をする二人組の姿があった。
国王陛下がいた時分なら目立つ行動も、招待客はみな個別で楽しみだした今であればそれほど目立ってはいない。
むしろ仲のいい男女がこっそり人気のない場所へ消えようとしている方が、人々の目を集めている。もちろん露骨に見る者など、この会場にはいない。会話しているふりをして、笑い合うふりをしながら目端では見逃さない。それが貴族というもの。
さて先ほどの二人――ソコロとジエネッタは、デイブとアンバーの消えた先のテラスへうまく潜入していた。
明るい月夜ではあるが宵のうちである。二人が闇に難なく溶けこんだ。若干ドレスは邪魔だったが、エンパイアラインとAラインのドレスでそれほど嵩張らなかったのは運が良かった。
二人は嵩高の植木の影に身を潜めた。もちろん長椅子に座るデイブとアンバーがよく見える絶好の場所だ。ただ残念なのはここまでは二人の話し声までははっきりと聞こえないところか。だがこれ以上近づけば確実に二人にバレてしまう。
今のところ二人の様子は……何故だか二人とも青ざめて恐怖に震えているように見える…………この短時間の間になにがあったのだろうか?
「どうしたのか、あの二人盛り上がってませんね?」
「ええ、どうされたのかしら?先ほどのデイブの様子からはすぐにでもプロポーズしそうな勢いでしたのに」
ソコロは空になったワイングラスを地面へ置くと、身を乗りだして二人を伺う。ソコロがデイブにアンバーへのプロポーズを煽った今日の感触では、デイブはすぐにでも実行に移しそうだった。だけどデイブのプロポーズを覗き見するなどという破廉恥な発想はソコロにはなく、でもこうして特等席とも呼べる場所に陣取っている今は、撤退するという選択肢はなかった。つまりはソコロ、ノリノリである。
ジエネッタは夜会に退屈していた。どうこの退屈を紛らわせるか思考を巡いたら、表れたのがデイブだ。笑顔には隠しているけど、微かな怒気をデイブからジエネッタは察知しデイブを観察する。そしてデイブの立腹している原因はアンバーだと察知はしたけど、理由が分からなかった。だけど感性がへそ曲がりなデイブである。標準的な感性のジエネッタにはデイブの不機嫌な理由は永遠に見当はつかないだろう。
このまま夜会の会場ではなにも起こらないだろうと推測しテラスへ追いやってみた。つまりジエネッタもノリノリである。
「あああ!ジエネッタ見て見て、デイブったら」
ソコロの瞳はきらきらと輝き、ソコロの背後にいるジエネッタをデイブとアンバーから目を離すことなく半身捻って手招きする。どれどれとジエネッタも身を乗りだすと、可愛らしい口付けの真っ最中だった。
「これは……次はプロポーズきますね。確実に」
「アンバーったら羨ましいですわ」
「ソコロ様は王太子と口付けはしてないのです?」
「…………ええ、王太子はわたくしを女として見てなかったようですわ」
ソコロ、遠い目をして答えたが自分で言って傷つき、王太子との過去を回顧し気持ちが沈む。
「王太子はデイブ様の友人ですから、やはり頭のネジが足りないのですよ」
ジエネッタはソコロ至上主義だ。ソコロよりジョイがいいなんて、あの頃の王太子スチュアートの審美眼を疑ったけど、こんな美人と長い期間婚約しておいて、指一本触れてないとは……どれだけ審美眼が腐ってるのかとジエネッタは憤慨する。
「まぁデイブったら。」
ソコロの言葉に急いでジエネッタもデイブとアンバーを見れば、デイブが片膝をつき躓いている。アンバーは昇天一歩手前のようだ。乙女だったら誰もが望む情況が今まさに展開されている。
「デイブ様もやれば出来るのですね」
ジエネッタの発した声調には信じられないと続きそうな声色があった。
「うふふ、このあとが楽しみですわ。デイブはどんな愛を囁くのでしょう。デイブが言うには『とっておきの言葉』だそうですのよ」
ソコロはうっとりして、デイブの『とっておきの言葉』を頭であれこれと考えてみる。
「えっ!そのデイブ様の『とっておきの言葉は』はソコロ様は確認はされてないのですか?」
ジエネッタ、不吉な予感が胸を走る。
「ええ、確認はしてませんわ。ですがデイブは『感動しすぎて失神してしまうかもしれない』とまで言ってましたのよ。きっと素晴らしい言葉に決まってますわ」
あのデイブが?ますますジエネッタの不吉な予感が強くなってジエネッタの背筋が凍りつく。
前方では美しい儀式が行われようとしている。一人の男(デイブ)が好いた女(アンバー)に愛を乞い永遠を乞う。まるで演劇の一場面のように男は膝をつき女の手に口付けを落とし、互いに見つめ合っている。
男の瞳は熱を帯び、蕩けるような笑顔で女を見ている。女は期待に瞳を揺らし潤ませ、真剣な表情で男を見ていた。
とても幸せな一こまだ。現にソコロはうっとりとしている。だがジエネッタは、これから起きるかもしれない惨劇に冷や汗をかく。思い過ごしであってくれと、アンバーとは違う意味で胸をばくばくさせる。
一音いちおん区切るような、デイブの声が聞こえてくる。
「君のその魅力的な腹黒い笑顔を一生守ってみせる」
…………ソコロ、ジエネッタ目が点
「えっ……どっどうしてデイブ……」
ソコロは信じられないといった顔で、目を見開いてドレスの胸の辺りを握った。ジエネッタは不吉な予感大当たりで、アンバー、不憫な子とひたすらにアンバーを見つめていた。
そして、ソコロもジエネッタもはっと気付くと辺り一面に雪が積もり吹雪が白い渦を巻く。暴風雪だ……見えないだけで。そう本来なら見えないはずなのだ。だが何故かソコロとジエネッタには雪の感触も、頬を切り裂く冷たい風も生々しく感じられていた。まるで現実のように。
えっえー?なにが起きてるの?唖然としている間にどんどんと雪が積もり、強い風に飛ばされそうになるのを、ソコロとジエネッタは顔色を青くして抱き合って凌いだ。
だが二人の脳裏には凍死と遭難の文字が浮かぶ。
びゅーっという音と共に雪が痛いくらいに二人の体に当たる。しかも視界には雪が渦巻くのしか入らない。
どうしたらいいのか混乱しているうちに、二人に眠気が襲う。このままてまは凍死してしまうと、二人は頷き合い意を決してテラスと王宮内へと繋ぐ扉を目指した。
風と雪に邪魔されながらも一歩いっぽ力強く扉へと近づいていく。
扉を見つけた二人は、不覚にも涙を流す。扉を開けようとすると、また雪と風が開けさせまいと邪魔をする。二人は協力し合ってなんとか王宮内に入れば、なにごともなかったかのように円舞曲が流れて、歓談している人々の声が聞こえた。
二人はしばし、ぼーっとしていたが、恐るおそる振り返り扉の向こう側を見れば、雪など一粒もなかった。
ソコロとジエネッタはその事実に顔を引き攣らせながら、生還できた喜びを分かち合い噛み締めるのだった。
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わりとアンバーちゃんもソコロちゃんも溺愛されてると思うんですよね〜
やだ、溺愛はほとすの願望かも(o_o)
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