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20話 【葵視点】宣戦布告
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「――ダンジョンで手に入れたものの公表は大丈夫、だけどその入手方法は駄目。モンスターの強さ、危険性の説明も禁止。アイテムは個々の買取額の公表を禁止、その効果についても一部を除いて禁止。ダンジョンで手に入れたアイテムがどのように日常に溶け込んでいるかは一部企業と探索者のみが知ることが出来る。……良く分からないけどこの世界の社会って思ったより面倒みたいなのよね。だからダンジョンの話をって言われてもちょっと難しいかも」
「そっかぁ。じゃあじゃあダンジョンの内装って実際どんな感じなの? それにスキルを取得したときとかってやっぱり天の声みたいなのが流れるんでしょ? 機械みたいな声なのかな? それともお姉さん、いや厳しいおじさんみたいな声だったりするのかな?」
「女性の声ではあるけど――」
「解釈一致! やっぱりそれが定番よね!」
「……。嬉しそうにしてるところ悪いんだけど、アナウンスとかダンジョンの内装とか、そんなに気になることなのかしら?」
「そりゃあ気になるよ! ミークだってこのシャワーとか、あとはトイレとかテレビとか、あれもこれも凄い凄いってベタベタベタベタ触ってたでしょ? それと同じで私も知らない世界のことはいっぱい知りたいの」
食事が終わってからずっと興奮していたミークだったけど、汚れとか若干の獣臭さが気になって私はミークに身体を洗った方がいいってお風呂場に。
ついでに私も仕事の汚れを落とすためにお風呂借りて、丁度いいから質問攻め。
やっぱりこういうファンタジーが身近にあるって興奮するなあ。
「でもそれはこの世界が発展し過ぎて気になるから。ダンジョンも私のいた世界も文明は下。私の話でそこまでテンションが上がるのは、やっぱり葵がちょっと変わってるからじゃない? あの人、陽一はそこまで聞いてこなかったわよ」
「それは……陽一っていろいろ気にして深入りしてこないからじゃないかな? ほら、あいつ優しすぎるところあるから」
「それは……確かに」
だからってこんなダイナマイトボディの亜人を連れてくるのは予想外過ぎたけど。
こ、こんなの陽一と同じ屋根の下で過ごさせるなんて、場合によっては……。
今だって私がいるから何も起きずにお風呂とかトイレとか下着のこととか教えてあげられてるけど……。
ラッキースケベチャンスで溢れすぎてるダンジョン生活なんて絶対私がさせないんだから。
陽一が何を言おうともしばらくは無理にでもこっちに住むんだから。
「でも、私の面倒を見るからって葵までここに住むっていうのは、この私でも申し訳ないなって思うし……葵も大概よね」
「そ、そうかな」
まずい。好きな人を篭絡されたくないだけって知られたら……。
私がめちゃくちゃに重い女だってバレる。
そもそも探索者の試験は『あの人』のおかげで興味があったからって言うのとは別に、陽一と同じ仕事に就きたいって思ったのが大きいし……。この脚だって本当は……。
「私、亜人にも優しい女、好きよ。だから……」
「ちょ、ちょっと何するの!?」
ミークの力、強い。
湯船には一緒に使った方が肩まで浸かれるとか言って、2人でお風呂に入ったのがまさか、こんな……。
あれなのかな。亜人って男女のそういうのがちょっと特別だったり……。
「大丈夫。別に痛いことするわけじゃないから」
「んむっ!!」
正面から体を抱き寄せてきたミークは、自分の胸を私の顔に……。
これ、口の中に胸が……。
こんなの駄目! いけないって! ってなんか甘、い?
「回復液。私のスキルよ。これで、葵の足が良くなればって思ったけど……。このアナウンス……。葵、あなたやっぱり――」
「ぷはっ! ち、違うの! これは、その……。幻滅した?」
「いいえ。そこまでできるってある意味凄いって思うわ。でも口実を作るためだけに、よね? はぁ。面倒なのかプライドが高いのか、それとも実は内向的なのか……。やり方はたくさんあると思うけど」
バレた。
しかも、私の気も知らないでそんな簡単そうに……。
「……。ミークはいいよね。どうやってテイム? されたのか分からないけど、簡単に一緒に入れて……。あっ! ごめん! その私、会ったばかりの人に――」
「ライバルなんだからそれぐらい闘志剥きだしにしてもらってもいいわよ。その方が私も燃えるし、葵もやる気出るでしょ? あ、だからって仲を悪くしたいわけじゃくてね。……とにかく仲良くして欲しいわ。だからこの話は2人の、私にとって初めての友達との秘密」
「ミーク、それって――」
「視線! 誰!」
唐突な宣戦布告に口が塞がらない。
と思ったら、ミークは勢いよく浴槽から出て脱衣所とお風呂場を隔てる扉を開けた。
すると……。
「あ、あの、母さんが2人のタオル持ってけって――」
「よ、陽一? きゃ……。きゃあああああああああああああああああ!!」
「あ、ああああああ、あなた、主って立場だからって裸を見るのを許した覚えはないわよ!」
ミークの拳が陽一のお腹に何度も何度もヒット。
そのせいで気を失った陽一。
この後ミークと陽一の初めての夜は、思わぬ形で安心安全に過ぎていった。
「そっかぁ。じゃあじゃあダンジョンの内装って実際どんな感じなの? それにスキルを取得したときとかってやっぱり天の声みたいなのが流れるんでしょ? 機械みたいな声なのかな? それともお姉さん、いや厳しいおじさんみたいな声だったりするのかな?」
「女性の声ではあるけど――」
「解釈一致! やっぱりそれが定番よね!」
「……。嬉しそうにしてるところ悪いんだけど、アナウンスとかダンジョンの内装とか、そんなに気になることなのかしら?」
「そりゃあ気になるよ! ミークだってこのシャワーとか、あとはトイレとかテレビとか、あれもこれも凄い凄いってベタベタベタベタ触ってたでしょ? それと同じで私も知らない世界のことはいっぱい知りたいの」
食事が終わってからずっと興奮していたミークだったけど、汚れとか若干の獣臭さが気になって私はミークに身体を洗った方がいいってお風呂場に。
ついでに私も仕事の汚れを落とすためにお風呂借りて、丁度いいから質問攻め。
やっぱりこういうファンタジーが身近にあるって興奮するなあ。
「でもそれはこの世界が発展し過ぎて気になるから。ダンジョンも私のいた世界も文明は下。私の話でそこまでテンションが上がるのは、やっぱり葵がちょっと変わってるからじゃない? あの人、陽一はそこまで聞いてこなかったわよ」
「それは……陽一っていろいろ気にして深入りしてこないからじゃないかな? ほら、あいつ優しすぎるところあるから」
「それは……確かに」
だからってこんなダイナマイトボディの亜人を連れてくるのは予想外過ぎたけど。
こ、こんなの陽一と同じ屋根の下で過ごさせるなんて、場合によっては……。
今だって私がいるから何も起きずにお風呂とかトイレとか下着のこととか教えてあげられてるけど……。
ラッキースケベチャンスで溢れすぎてるダンジョン生活なんて絶対私がさせないんだから。
陽一が何を言おうともしばらくは無理にでもこっちに住むんだから。
「でも、私の面倒を見るからって葵までここに住むっていうのは、この私でも申し訳ないなって思うし……葵も大概よね」
「そ、そうかな」
まずい。好きな人を篭絡されたくないだけって知られたら……。
私がめちゃくちゃに重い女だってバレる。
そもそも探索者の試験は『あの人』のおかげで興味があったからって言うのとは別に、陽一と同じ仕事に就きたいって思ったのが大きいし……。この脚だって本当は……。
「私、亜人にも優しい女、好きよ。だから……」
「ちょ、ちょっと何するの!?」
ミークの力、強い。
湯船には一緒に使った方が肩まで浸かれるとか言って、2人でお風呂に入ったのがまさか、こんな……。
あれなのかな。亜人って男女のそういうのがちょっと特別だったり……。
「大丈夫。別に痛いことするわけじゃないから」
「んむっ!!」
正面から体を抱き寄せてきたミークは、自分の胸を私の顔に……。
これ、口の中に胸が……。
こんなの駄目! いけないって! ってなんか甘、い?
「回復液。私のスキルよ。これで、葵の足が良くなればって思ったけど……。このアナウンス……。葵、あなたやっぱり――」
「ぷはっ! ち、違うの! これは、その……。幻滅した?」
「いいえ。そこまでできるってある意味凄いって思うわ。でも口実を作るためだけに、よね? はぁ。面倒なのかプライドが高いのか、それとも実は内向的なのか……。やり方はたくさんあると思うけど」
バレた。
しかも、私の気も知らないでそんな簡単そうに……。
「……。ミークはいいよね。どうやってテイム? されたのか分からないけど、簡単に一緒に入れて……。あっ! ごめん! その私、会ったばかりの人に――」
「ライバルなんだからそれぐらい闘志剥きだしにしてもらってもいいわよ。その方が私も燃えるし、葵もやる気出るでしょ? あ、だからって仲を悪くしたいわけじゃくてね。……とにかく仲良くして欲しいわ。だからこの話は2人の、私にとって初めての友達との秘密」
「ミーク、それって――」
「視線! 誰!」
唐突な宣戦布告に口が塞がらない。
と思ったら、ミークは勢いよく浴槽から出て脱衣所とお風呂場を隔てる扉を開けた。
すると……。
「あ、あの、母さんが2人のタオル持ってけって――」
「よ、陽一? きゃ……。きゃあああああああああああああああああ!!」
「あ、ああああああ、あなた、主って立場だからって裸を見るのを許した覚えはないわよ!」
ミークの拳が陽一のお腹に何度も何度もヒット。
そのせいで気を失った陽一。
この後ミークと陽一の初めての夜は、思わぬ形で安心安全に過ぎていった。
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