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第3章 生きるために稼ぐ
第32話 今まさに奇跡と向き合う
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「モブモブ、しっかりして、モブモブっお願い!!!」
僕とヨーコが急いで駆け寄ると、モブ美がモブモブを抱きしめていた。
「任せてっ疲労して帰宅した夫も一瞬で癒す 家庭魔法 オアミー(それとも私)!!」
モブモブの体が光に包まれる。しかし血はまだ止まらない
「不味いわ。そもそもこの家庭回復魔法は大切な人にしか効果が薄い!モブモブごときを愛する事なんて私にはできないわ!」
「わかるけど言葉にするのはやめようか、ヨーコ」
「お願い、しっかりして、モブモブ!モブモブ!私あなたの事が、イジメてばかりだったけど、本当はあなたの事が…!」
「ねっねぇ、さん、何泣いてるんすか、あっあれっ無事っすか?」
「私は大丈夫。あなたのおかげよ」
「ちっあっほっ」
モブモブの言葉はなかなか言葉にならない
「だめっs。もう言葉っききっとれなっっ」
「私モブモブを愛してる、お願い、お願い!生きて!お願い!」
泣きじゃくる。モブ美。やっと言えたのに。こんなのはあんまりだ。
「俺、、、m、も、っっっっっす」
「モブモブ!」「モブモブ!!」「モブモブ!!!」
3人の声がハモる。まさか、本当に、本当に両想いなんて!モブモブ、お前は、本当は全部気づいていたんだな。モブ美の気持ちも、今日の告白も、実は全部・・・ならなんで、なんでこんな結果に!!!
モブモブは手を上にあげる
「モブモブどうしたの!?何!?」
「わかってるさモブモブ。任せろ」
俺はペンを持たせる彼の前に婚姻届を出す。
「ショウ?」
「こいつ、本当は全部わかってたんだ。分かってて気づかないふりをして、道化を演じて、それでも気持ちに嘘はつけなくて、死っ死ぬってわかっだからその前にっでぇ」
俺は涙がとまらない、2人もだ。モブモブはまともに文字も書けない。もう目も見えてないのだろう。
「だめっ彼のHPが、もう・・・うぅっ」
「最後に、最後にモブ美殿何か言ってやれ・・・」
「あなたを愛してる。これまでも、これからもずっとよ」
「ふだりの愛には、敵わねぇだぁぁ」
ゆっくりとモブモブの瞳が閉じる。あぁもう終わりなのか、もう、
「待つのネ!これを使うのネ!」
「諦めるのは、まだ早いんだナ!」
バッドとワースだ。よかった、生きていたんだ。
「すまないナ。少年。実は俺たち、あのドラゴンの牙の欠片持って、逃げようとしちゃってたナ。さっきまで」
「ごめんネなのネ。高く売れれば子供たちがって、でも、でも今の話を聞いてネ、間違いだって気づいたのネ。彼は生きるべきネ。この牙を使ってネ」
2人は自分の行動を恥じて、モブモブとモブ美の愛に触れて泣いていた。
「牙でってどういう事だ?」
「ドラゴンには圧倒的な破壊の能力と再生能力があると云われているのネ。これだけの牙、古代種の物ならきっと人くらい再生できるはずなのネ!!!」
「何とか牙を削るんだナ。その一部をモブモブに当てて、回復魔法を注ぎ込むんだナ!」
「削るって、伝説のドラゴンの牙を、どうして、どうして知ってるんだそんな事!?いやそれよりそのままじゃだめか?」
「僕らの隠れ里には、迫害された竜人の子もいるのネ。彼女から聞いたのネ!」
「大きすぎるんだナ!破壊の方の能力に触れたら、モブモブ消えてなくなるかもしれないんだナ!」
「何だよそれ、くそ、どうすれば、どうすれば」
「私に任せて!今なら、今ならモブモブにだって魔法がもっと効く気がするの。モブモブもモブ美も、もう私の大切な、仲間だから!」
ヨーコは涙を拭く。そして魔力を解放する
「夫の浮気は死んでも許さない。死を持って償うべし!家庭魔法 ラッシュ・ハブ・ア・キッチンナイフ!!!!(出刃包丁突進)」
巨大な刃が生成される。ドラゴンと比較できるほど。それが、牙へと突き刺さる!!!
ガキィィィィィィン!!!
周囲に突風が広がる。だが、
「あの包丁が、止まっているだと!古代種の牙、何て堅い!!!」
「任せて!2人の幸せを、絶対に私は、壊させない!全力解放!!!浮気を認めぬ夫には拷問も必至!病みの家庭魔法!ドリルトーチャー!!(ドリルで拷問)」
包丁が回転しだす、牙との間に火花が見える。それでも包丁が削れていく。
「くそっこんなっはず…」
バタッ
「ヨーコ!!!」
ヨーコが倒れた。魔力切れを起こしたんだろう。この間みたいに。
「いや、いけたナ!わずかだが、削れてる、本当にわずかだが牙が削れてるんだナ」
俺はヨーコを抱きかかえる。やったんだ。お前が、お前がやったんだよ!ヨーコ!
「待つのネ!誰が、誰が回復魔法を使うのネ。ヨーコさん倒れたのネ!」
「私に、私にやらせてください!!!」
「モブ美!!出来るのか」
「これから見せる力を、内緒にしてください。本当は人に見せてはならないものだから」
バッドとワースが牙の粉を持ってきて、モブモブに振りかける。
モブ美がモブモブを抱きかかえる。すごい光景だ。そして彼女が光り出す。
「これは、妖精族にだけ伝わる力」
「誰かへの想いが最大になった時に使える奇跡。その相手に。どんな傷もどんな毒も関係ない」
弟想いLv.99。あれかっ!!
「今、私の想いよ!奇跡となれ!!!妖精の加護!!!キス・オブ・ラブ!!!」
モブ美の唇がモブモブと触れ合い強い光が彼女たちから発生する。
光が一瞬で大きく広がり、そしてモブモブへと収縮する。
そこには・・・・・
傷もなく、安らかに寝息を立てるモブモブと・・・
それを抱きかかえ、顔を真っ赤にして照れているモブ美が立っていた。
僕とヨーコが急いで駆け寄ると、モブ美がモブモブを抱きしめていた。
「任せてっ疲労して帰宅した夫も一瞬で癒す 家庭魔法 オアミー(それとも私)!!」
モブモブの体が光に包まれる。しかし血はまだ止まらない
「不味いわ。そもそもこの家庭回復魔法は大切な人にしか効果が薄い!モブモブごときを愛する事なんて私にはできないわ!」
「わかるけど言葉にするのはやめようか、ヨーコ」
「お願い、しっかりして、モブモブ!モブモブ!私あなたの事が、イジメてばかりだったけど、本当はあなたの事が…!」
「ねっねぇ、さん、何泣いてるんすか、あっあれっ無事っすか?」
「私は大丈夫。あなたのおかげよ」
「ちっあっほっ」
モブモブの言葉はなかなか言葉にならない
「だめっs。もう言葉っききっとれなっっ」
「私モブモブを愛してる、お願い、お願い!生きて!お願い!」
泣きじゃくる。モブ美。やっと言えたのに。こんなのはあんまりだ。
「俺、、、m、も、っっっっっす」
「モブモブ!」「モブモブ!!」「モブモブ!!!」
3人の声がハモる。まさか、本当に、本当に両想いなんて!モブモブ、お前は、本当は全部気づいていたんだな。モブ美の気持ちも、今日の告白も、実は全部・・・ならなんで、なんでこんな結果に!!!
モブモブは手を上にあげる
「モブモブどうしたの!?何!?」
「わかってるさモブモブ。任せろ」
俺はペンを持たせる彼の前に婚姻届を出す。
「ショウ?」
「こいつ、本当は全部わかってたんだ。分かってて気づかないふりをして、道化を演じて、それでも気持ちに嘘はつけなくて、死っ死ぬってわかっだからその前にっでぇ」
俺は涙がとまらない、2人もだ。モブモブはまともに文字も書けない。もう目も見えてないのだろう。
「だめっ彼のHPが、もう・・・うぅっ」
「最後に、最後にモブ美殿何か言ってやれ・・・」
「あなたを愛してる。これまでも、これからもずっとよ」
「ふだりの愛には、敵わねぇだぁぁ」
ゆっくりとモブモブの瞳が閉じる。あぁもう終わりなのか、もう、
「待つのネ!これを使うのネ!」
「諦めるのは、まだ早いんだナ!」
バッドとワースだ。よかった、生きていたんだ。
「すまないナ。少年。実は俺たち、あのドラゴンの牙の欠片持って、逃げようとしちゃってたナ。さっきまで」
「ごめんネなのネ。高く売れれば子供たちがって、でも、でも今の話を聞いてネ、間違いだって気づいたのネ。彼は生きるべきネ。この牙を使ってネ」
2人は自分の行動を恥じて、モブモブとモブ美の愛に触れて泣いていた。
「牙でってどういう事だ?」
「ドラゴンには圧倒的な破壊の能力と再生能力があると云われているのネ。これだけの牙、古代種の物ならきっと人くらい再生できるはずなのネ!!!」
「何とか牙を削るんだナ。その一部をモブモブに当てて、回復魔法を注ぎ込むんだナ!」
「削るって、伝説のドラゴンの牙を、どうして、どうして知ってるんだそんな事!?いやそれよりそのままじゃだめか?」
「僕らの隠れ里には、迫害された竜人の子もいるのネ。彼女から聞いたのネ!」
「大きすぎるんだナ!破壊の方の能力に触れたら、モブモブ消えてなくなるかもしれないんだナ!」
「何だよそれ、くそ、どうすれば、どうすれば」
「私に任せて!今なら、今ならモブモブにだって魔法がもっと効く気がするの。モブモブもモブ美も、もう私の大切な、仲間だから!」
ヨーコは涙を拭く。そして魔力を解放する
「夫の浮気は死んでも許さない。死を持って償うべし!家庭魔法 ラッシュ・ハブ・ア・キッチンナイフ!!!!(出刃包丁突進)」
巨大な刃が生成される。ドラゴンと比較できるほど。それが、牙へと突き刺さる!!!
ガキィィィィィィン!!!
周囲に突風が広がる。だが、
「あの包丁が、止まっているだと!古代種の牙、何て堅い!!!」
「任せて!2人の幸せを、絶対に私は、壊させない!全力解放!!!浮気を認めぬ夫には拷問も必至!病みの家庭魔法!ドリルトーチャー!!(ドリルで拷問)」
包丁が回転しだす、牙との間に火花が見える。それでも包丁が削れていく。
「くそっこんなっはず…」
バタッ
「ヨーコ!!!」
ヨーコが倒れた。魔力切れを起こしたんだろう。この間みたいに。
「いや、いけたナ!わずかだが、削れてる、本当にわずかだが牙が削れてるんだナ」
俺はヨーコを抱きかかえる。やったんだ。お前が、お前がやったんだよ!ヨーコ!
「待つのネ!誰が、誰が回復魔法を使うのネ。ヨーコさん倒れたのネ!」
「私に、私にやらせてください!!!」
「モブ美!!出来るのか」
「これから見せる力を、内緒にしてください。本当は人に見せてはならないものだから」
バッドとワースが牙の粉を持ってきて、モブモブに振りかける。
モブ美がモブモブを抱きかかえる。すごい光景だ。そして彼女が光り出す。
「これは、妖精族にだけ伝わる力」
「誰かへの想いが最大になった時に使える奇跡。その相手に。どんな傷もどんな毒も関係ない」
弟想いLv.99。あれかっ!!
「今、私の想いよ!奇跡となれ!!!妖精の加護!!!キス・オブ・ラブ!!!」
モブ美の唇がモブモブと触れ合い強い光が彼女たちから発生する。
光が一瞬で大きく広がり、そしてモブモブへと収縮する。
そこには・・・・・
傷もなく、安らかに寝息を立てるモブモブと・・・
それを抱きかかえ、顔を真っ赤にして照れているモブ美が立っていた。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
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