童貞の呪いをかけられた僕は、勇者でもないのにアホ程困難な人生を設定され、メイドの残した魔法で困難を乗り切りつつ、それでもハーレムを目指す

あんずじゃむ

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第2章

⑪バター犬では無いようで

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「水が美味い」

新緑が気持ち良い。川の水は冷たくそのまま掬って飲んでも美味しい。

僕とマナは東の森へとやって来た。西の森は林業が盛んで大人に見つかりやすい。北の山脈へと続く森はモンスターが出やすく危険、東の森は比較的穏やか。この村に住む人間の常識だ。

いや常識だったと言う方がいいかもしれない。最近は魔物がどこもかしこも増えているらしい。この森だって川沿いでモンスターを見かける事なんて滅多に無かったそうだが、

「レンくーん見て見てーぬんちゃくー」

マナがブルースライム2体を両手でブンブン振り回している。僕昔それに殺されかけたんですけど。

「どーん。どーん!」

ブルースライムが大きな石にぶつけられて消えていく。宿敵だが、さすがに可哀想になる。

「マナ強いからレン君心配しなくてもだいじょぶだよー」

「ああ守ってくれ。捨て駒としてキリきり働け」

「らじゃー。周辺けいびをかいしします」

マナの機嫌が良くなって何よりだ。ちなみにこれは悪徳領主と忠誠を誓った騎士ごっこらしい。
ルナさんは娘に何を教えているんだろう。

僕は河原で寝転がると、ブルースライムが近づいてきた。少しだが魔力を感知できるようになった僕はモンスターの位置を若干把握できる。まあ魔力を隠したり抑えたりされると無理っぽいが。

「クリーン!」

ブルースライムの下から風が巻き起こりスライムを切り刻む。スライムは光り消えていく。

魔法は慣れてくると無唱詠唱が可能になる。当然消費MPは増えるが、慣れてくるとその差も少なくなるとメイドは言う。クリーンを唱え続けて早3か月、持続しない、威力を制限しないクリーンなら無唱詠唱も意外と簡単だ。

「2年前とはえらい違いだ。おっと」

そういえば今日は一度魔力切れで倒れたんだった。無駄にMPを使わず逃げればよかった。まったく、騎士マナはどこに行ったんだ。

「レンくーん。見て―犬―」

マナが帰ってくる。両手で何かを抱えている。犬だ。ただし、でかい。2mくらいある。あと角がある。10中8~9魔獣だ。

「待てマナ!お前それ、魔獣!ばかっ捨ててきなさい!」

「えーでも怪我してるもん」

「お前モンスターを助ける馬鹿がいるか!」

「えーでも怪我してるもん」

「怪我してるから襲われなかったんでしょ!さっさと捨ててきなさい!それより何でここにこんな大型の魔獣が」

《なあ君、魔法を使えるらしいな。助けてはくれないか。私は、魔獣ではない》

大きな犬型の魔獣?が僕の心に話しかけてきた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリの良い所までなので今回短いです。明日は21時更新にします。もうすぐ4万字に行きますね。
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あと感想も待ってます。今回くださった方ありがとござます。もう励みですね。ほんと( *´艸`)

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