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ヒロインになりたいのに3
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その後、私は悪役令嬢の取り巻きBと取り巻きCに会い事情を説明した後、彼女たちは快く協力してくれた。
最初は二人とも戸惑っていたが、すぐに打ち解けることができたのだ。
それからというもの私たちは三人で行動するようになった。
そして迎えた決戦当日……。私たちは悪役令嬢の取り巻きBと取り巻きCに連れられて学園を出た後、馬車に乗りある場所へと向かっていた。
「あの……どこに行くんですか?」私がそう聞くと彼女は答えた。
「隣国よ」(えっ!?)私は驚いたが、同時に疑問が浮かんだ。
なぜわざわざ隣国に向かう必要があるのだろう?
そもそもこの乙女ゲームの世界には国境という概念があるのか?
そんなことを考えているうちに馬車が止まった。
どうやら目的地に着いたようだ。外を見るとそこは豪華な屋敷だった。
(ここは一体……?)私がそう聞くと彼女は答えた。
「ここは王宮よ」
(王宮!?どうしてこんなところに来たんですか?)
私がそう聞くと彼女は笑顔でこう答えた。
「王子に会うためよ」
「えっ!?王子って……もしかしてこの国の王子のことですか?」
私は驚いて聞き返したが、どうやら正解だったようだ。
悪役令嬢の取り巻きBが私に言った。「そうよ、あなたは今から王子に会うのよ」
「そんな……無理ですよ!会ったこともない人とどうやって仲良くなれっていうんですか!?」
私は慌てて抗議したが、取り巻きCがこう続けた。
「大丈夫です!私たちがサポートしますから!」
(でも……)私は不安だった。
初対面の人といきなり仲良くなるようなコミュニケーション能力は私にはないのだ……。
すると取り巻きBが私に優しく微笑みかけてきた。
「安心してください!私たちが付いていますから」
そして彼女は私の手を握ると、こう言った。
「私たちはあなたの味方よ」
(みんな……ありがとう……!)
私は感動した。こんな頼もしい仲間がいることに……。
「わかったわ、私頑張るよ!」
私がそう言うと彼女は笑顔で応えてくれた。
「その意気です!一緒に頑張りましょう!」
「ええ!」
私たちは手を取り合って決意を固めたのだった……。
王宮の中に入ると私たちは待合室のような場所に通された。
そこでしばらく待っていると、扉が開き一人の男性が部屋に入ってきた。
年齢は20代後半くらいだろうか?
とても整った顔立ちをしており、一見すると優しそうに見えるのだが、どこか不気味な雰囲気を漂わせていた。
(あの人が王子……?)私が不安に思っていると、取り巻きBが私に話しかけてきた。
「そうです!あの方がこの国の王子である『レオン』様です!」
「そうなのね……」
私は緊張した面持ちで彼を見つめていた。
すると取り巻きAが小声で話しかけてきた。
「大丈夫ですよ、真菜様!何があっても私たちが守りますから!」
「ありがとう……」
私は安心して微笑むことができた。
彼女とならどんな困難も乗り越えられる気がするのだ……!
そんなことを考えているうちに彼が近づいてきた。
そして私の目の前まで来るとこう言った。
「あなたが悪役令嬢の取り巻きAですね?」
(あ、取り巻きAということを知っているならこの人も転生なのかな...?)
「はい、そうです」私は小さく頷いた。
すると彼は少し考え込んだ後、再び口を開いた。
「ふむ……。やはり私の目に狂いはなかったようですね……」
「えっ?それってどういう意味ですか……?」
私がそう聞くと彼は不敵な笑みを浮かべたまま答えた。
「そのままの意味ですよ……。あなたは素晴らしい逸材だ……!」
そう言って私の手を優しく握るとこう言った。
「さぁ……行きましょうか……」
「えっ!?どこへですか!?」私が問い返すと彼は笑顔で言った。
「決まっているでしょう?『ヒロイン』のところにですよ……」
(えっ!?それってまさか……)
私が驚いていると、取り巻きBが私に話しかけてきた。
「さあ、行きましょう!」
(ええ……!)
私たちはレオン王子に連れられて部屋を出たのだった……。
しばらく歩くと一つの部屋の前で立ち止まった。
どうやらここが『ヒロイン』の部屋らしい。
レオン王子はノックをすると返事を待たずに部屋の中へと入っていった。
私たちも慌てて後に続くとそこには一人の少女がいた。
年齢は私と同じくらいだろうか?
小柄で可愛らしい顔立ちをしており、とても穏やかな表情を浮かべている。
(この子がヒロインなんだ……)
私が見惚れていると彼女が口を開いた。
「レオン様……それに真菜様まで……?どうされたのですか?」
(えっ!?私たちを知っているの?)
私は驚いたが、レオン王子は平然とした様子で答えた。
「なに、ただの偶然ですよ……」
(嘘よ!絶対狙ってきたに違いないわ……!)
彼女は不思議そうに首を傾げていたが、やがて何かを思い出したように話し始めた。
「あ……もしかしてこの前助けてくれたお二方ですか?」
(えっ!?そうなの?)私が驚いていると、レオン王子は笑顔で頷いて言った。
「ええ、そうですよ」
(やっぱりそうだわ!)私は納得していると、今度は彼女が話しかけてきた。
「あの……もしよろしければお友達になりませんか?私、ずっと一人で寂しかったんです……」
(嘘でしょ!?そんなの絶対に罠に決まってるわ!)
私は慌てて断ろうとしたのだが、その前に取り巻きBが答えた。
「もちろんです!私たちはもう友達じゃないですか!」
(ちょっと!?何言ってるの!?)
取り巻きCも同意するように頷いている。
(ちょっと二人とも!?本気なの!?)
私は困惑したが、時すでに遅し……。
二人は完全に彼女の味方になっていたのだ……。
「本当ですか!嬉しいです!」彼女は嬉しそうに微笑むと私に向かってこう言った。
「真菜様……これからよろしくお願いしますね」
「ま……まあ仕方ないわね……」
私は諦めたように言った。
するとレオン王子は満足げに微笑んで言った。
「これでヒロインも仲間になりましたね……」
(なんてことなの……)
私は頭を抱えた。
どうやら私たちは悪役令嬢の取り巻きAと取り巻きBと取り巻きCからヒロインの仲間になってしまったらしい……。
その後、私たちはしばらく雑談をしていたが、やがてレオン王子は帰ることにしたようだ。
「それでは私たちはこれで失礼しますね」
「えっ!?もう帰っちゃうんですか?」
私が尋ねると彼は笑顔で言った。
「ええ、明日も早いですからね……」
(そっか……残念……もっとお話ししたかったな……)
すると彼女は笑顔を浮かべながらこう答えた。
「またお話ししましょう!今度はゆっくりお茶でも飲みながら……」
「ええ、喜んで!」私は笑顔で頷いた。
すると彼女は嬉しそうに微笑んだ後、部屋を出ていったのだった……。
最初は二人とも戸惑っていたが、すぐに打ち解けることができたのだ。
それからというもの私たちは三人で行動するようになった。
そして迎えた決戦当日……。私たちは悪役令嬢の取り巻きBと取り巻きCに連れられて学園を出た後、馬車に乗りある場所へと向かっていた。
「あの……どこに行くんですか?」私がそう聞くと彼女は答えた。
「隣国よ」(えっ!?)私は驚いたが、同時に疑問が浮かんだ。
なぜわざわざ隣国に向かう必要があるのだろう?
そもそもこの乙女ゲームの世界には国境という概念があるのか?
そんなことを考えているうちに馬車が止まった。
どうやら目的地に着いたようだ。外を見るとそこは豪華な屋敷だった。
(ここは一体……?)私がそう聞くと彼女は答えた。
「ここは王宮よ」
(王宮!?どうしてこんなところに来たんですか?)
私がそう聞くと彼女は笑顔でこう答えた。
「王子に会うためよ」
「えっ!?王子って……もしかしてこの国の王子のことですか?」
私は驚いて聞き返したが、どうやら正解だったようだ。
悪役令嬢の取り巻きBが私に言った。「そうよ、あなたは今から王子に会うのよ」
「そんな……無理ですよ!会ったこともない人とどうやって仲良くなれっていうんですか!?」
私は慌てて抗議したが、取り巻きCがこう続けた。
「大丈夫です!私たちがサポートしますから!」
(でも……)私は不安だった。
初対面の人といきなり仲良くなるようなコミュニケーション能力は私にはないのだ……。
すると取り巻きBが私に優しく微笑みかけてきた。
「安心してください!私たちが付いていますから」
そして彼女は私の手を握ると、こう言った。
「私たちはあなたの味方よ」
(みんな……ありがとう……!)
私は感動した。こんな頼もしい仲間がいることに……。
「わかったわ、私頑張るよ!」
私がそう言うと彼女は笑顔で応えてくれた。
「その意気です!一緒に頑張りましょう!」
「ええ!」
私たちは手を取り合って決意を固めたのだった……。
王宮の中に入ると私たちは待合室のような場所に通された。
そこでしばらく待っていると、扉が開き一人の男性が部屋に入ってきた。
年齢は20代後半くらいだろうか?
とても整った顔立ちをしており、一見すると優しそうに見えるのだが、どこか不気味な雰囲気を漂わせていた。
(あの人が王子……?)私が不安に思っていると、取り巻きBが私に話しかけてきた。
「そうです!あの方がこの国の王子である『レオン』様です!」
「そうなのね……」
私は緊張した面持ちで彼を見つめていた。
すると取り巻きAが小声で話しかけてきた。
「大丈夫ですよ、真菜様!何があっても私たちが守りますから!」
「ありがとう……」
私は安心して微笑むことができた。
彼女とならどんな困難も乗り越えられる気がするのだ……!
そんなことを考えているうちに彼が近づいてきた。
そして私の目の前まで来るとこう言った。
「あなたが悪役令嬢の取り巻きAですね?」
(あ、取り巻きAということを知っているならこの人も転生なのかな...?)
「はい、そうです」私は小さく頷いた。
すると彼は少し考え込んだ後、再び口を開いた。
「ふむ……。やはり私の目に狂いはなかったようですね……」
「えっ?それってどういう意味ですか……?」
私がそう聞くと彼は不敵な笑みを浮かべたまま答えた。
「そのままの意味ですよ……。あなたは素晴らしい逸材だ……!」
そう言って私の手を優しく握るとこう言った。
「さぁ……行きましょうか……」
「えっ!?どこへですか!?」私が問い返すと彼は笑顔で言った。
「決まっているでしょう?『ヒロイン』のところにですよ……」
(えっ!?それってまさか……)
私が驚いていると、取り巻きBが私に話しかけてきた。
「さあ、行きましょう!」
(ええ……!)
私たちはレオン王子に連れられて部屋を出たのだった……。
しばらく歩くと一つの部屋の前で立ち止まった。
どうやらここが『ヒロイン』の部屋らしい。
レオン王子はノックをすると返事を待たずに部屋の中へと入っていった。
私たちも慌てて後に続くとそこには一人の少女がいた。
年齢は私と同じくらいだろうか?
小柄で可愛らしい顔立ちをしており、とても穏やかな表情を浮かべている。
(この子がヒロインなんだ……)
私が見惚れていると彼女が口を開いた。
「レオン様……それに真菜様まで……?どうされたのですか?」
(えっ!?私たちを知っているの?)
私は驚いたが、レオン王子は平然とした様子で答えた。
「なに、ただの偶然ですよ……」
(嘘よ!絶対狙ってきたに違いないわ……!)
彼女は不思議そうに首を傾げていたが、やがて何かを思い出したように話し始めた。
「あ……もしかしてこの前助けてくれたお二方ですか?」
(えっ!?そうなの?)私が驚いていると、レオン王子は笑顔で頷いて言った。
「ええ、そうですよ」
(やっぱりそうだわ!)私は納得していると、今度は彼女が話しかけてきた。
「あの……もしよろしければお友達になりませんか?私、ずっと一人で寂しかったんです……」
(嘘でしょ!?そんなの絶対に罠に決まってるわ!)
私は慌てて断ろうとしたのだが、その前に取り巻きBが答えた。
「もちろんです!私たちはもう友達じゃないですか!」
(ちょっと!?何言ってるの!?)
取り巻きCも同意するように頷いている。
(ちょっと二人とも!?本気なの!?)
私は困惑したが、時すでに遅し……。
二人は完全に彼女の味方になっていたのだ……。
「本当ですか!嬉しいです!」彼女は嬉しそうに微笑むと私に向かってこう言った。
「真菜様……これからよろしくお願いしますね」
「ま……まあ仕方ないわね……」
私は諦めたように言った。
するとレオン王子は満足げに微笑んで言った。
「これでヒロインも仲間になりましたね……」
(なんてことなの……)
私は頭を抱えた。
どうやら私たちは悪役令嬢の取り巻きAと取り巻きBと取り巻きCからヒロインの仲間になってしまったらしい……。
その後、私たちはしばらく雑談をしていたが、やがてレオン王子は帰ることにしたようだ。
「それでは私たちはこれで失礼しますね」
「えっ!?もう帰っちゃうんですか?」
私が尋ねると彼は笑顔で言った。
「ええ、明日も早いですからね……」
(そっか……残念……もっとお話ししたかったな……)
すると彼女は笑顔を浮かべながらこう答えた。
「またお話ししましょう!今度はゆっくりお茶でも飲みながら……」
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すると彼女は嬉しそうに微笑んだ後、部屋を出ていったのだった……。
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