支配者達の遊戯

さてぃー

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高等部編

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「そういえば、一心と響もお前が従者になってる事驚いてたな。アイツらはお前が俺の従者になると思ってたから」

「そうそう、それアインス様から聞いて驚いたんだよ。晃大は俺を指名してたの?」

「あぁ。お前なら文句の付け所がないからな。」

「そ、そんなに褒めても何も出ないぞ!」

「いや、本当のことだから。なぁ?」


晃大は近くにいる一心と響に問いかける


「そうだよ?なのに、緋色の従者になって、、、
俺達がずっと守ってきたのに、、、」

「守ってきた、、、?」


一心の言葉に首を傾げる
守るって俺をか?

「何で不思議な顔してんだよ!
お前ストーカーとか被害にあいやすかっただろ!」

響に突っ込まれて、思い出してみる


確かに何回か物が無くなってたり、後ろから視線を感じることはあったけど、、、
俺なんかストーカーする奴いるか?

「はぁ、分かってないな。
お前、一応って呼ばれてたんだぞ」

「姫!?!?誰が!?」

「お前だよ、、、、はぁ、、、」


姫って、、、、
俺男なんだけど、、、、
しかも一応兄様に言われて柔道黒帯まで持ってるんだけど、、、
そんな俺が姫、、、、


「とにかく、お前は自分が思ってるよりも周りからの評価が高いんだよ。そもそも晃大に頭脳で勝てること自体がありえないんだよ」


確かに俺と晃大はいつも一位と二位を独占していた。


「でもでも、俺、襲われたこととかないぞ?
ストーカーなら襲ってきてもおかしくないのに、、」


「だから守ってやってたって言ったろ。
ストーカーは勿論の事、予備軍も結構いたからな。裏で手を回して捕まえてたんだよ」


ま、まじか、、、、


「な、なんだかありがとうございます、、?」

「何で疑問系なんだよ、、、」



疲れた様子で響と晃大がため息をつく
一心はニコニコ楽しそうにやりとりを見ている


「なんだかこの雰囲気久しぶりだね。」

「確かにな。ここ最近はノマの手続きとかで話す機会もなかったもんな?どっかの誰かさんは勝手に従者になってるし」

「ご、ごめんって、、俺もいきなり連れてこられたところがノマだったんだよ、、」

「まぁ、済んだことはもういいでしょう。これから関わりが増えるわけだし」

「そうだな。瑠衣、これからは言葉とか気を付けろよ?」

「うん、わかってる、、、」


分かってはいるけど、出来るかは別だよな、、


「コイツ絶対やらかすな、、、」


3人して俺の顔を見ながらため息つくのやめい!



「あ、俺たちの番みたいだね。」

「ここからは切り替えるぞ。」

「うん。」



もう戻れないところまで来てしまった。
これまでのようにこの3人とこうして楽しく気楽に話せることはないだろう。
少し寂しいけど、俺は俺の道を頑張って進もう



こうしてノマの従者としての道は始まったーーーー









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



入学式も終わり、今俺たちは朝と同じくステージ裏に来ている


「みんな、お疲れ様。無事に式典が終わってよかったよ。改めて1年生は入学おめでとう。これからノマの仲間としてよろしく頼むよ」

「「「はい。」」」


「さて、今日はもう終わったし片付けは業者がやってくれる。俺達はこのまま寮に移動しよう。」

「あと、廊下に出たら多分在校生達が騒がしいと思うが反応はするなよ。」

「わかりました。」


在校生が騒がしいってどう言う意味だろう、、?
取り敢えず返事はしたけど、、


それにしても式典を振り返ると凄かった以外の何者でもない。
ノマが現れた瞬間の悲鳴は鼓膜が裂けるかと思った。
在校生だけかと思えば、新入生も存在は知っていたらしくざわついていた


もしかして何にも知らなかったのって俺だけ、、?


先生達の話なんてほとんど誰も聞いていないが、ノマ達の言葉には全員が耳を傾けている


それほどノマは強大な存在なんだと思い知らされた


話は終わったので全員で寮に帰る
その途中忠告通り騒ぐ生徒に目を向けず緋色様達の後ろに控えた

誰も近寄ってはこないが一目でもノマの目に留まれるように声をかけていた

勿論ただ単にファンのように騒いでいる生徒も多数いたが、、、


今思うとこのはちゃめちゃなノマの人達って雲の上の存在なんだよなぁとしみじみ感じる





心の中で変に感心していると緋色様が俺のそばに寄ってきて耳元で話す


「お前、そういえば家族と話してこなくてよかったのか?」

まさかそんなこと言われるなんて思っても見なかったので目をまんまるにしてしまった

緋色様はこう言うところがずるいと思う

普通だったら気にしなくていいことを気にしてくれる

「大丈夫です。電話でいくらでも話せるので。お気遣いありがとうございます」

「そうか。それならいい。」


緋色様はそれだけ言って再び歩き出した
その後ろ姿を見てだんだんとこの人に仕えてみたいと言う気持ちが芽生え始める
前までは無理矢理っていう印象だったけど、意外と俺自身を見てくれているのを実感しだしてからは考えが結構変わった

勿論、エロいことをするのにはまだ抵抗はあるが、、、、



みんなで車の待機場所まで着くと各自の車に乗り込む

そうそう、後から緋色様に車の種類を聞くと「メルセデス」だと言うことがわかった


中でも仕事できるようになのか広めに設計されていて小さな冷蔵庫まで内蔵されている


緋色様の仕事量は想像以上に多く、処理のスピードが速いのに一向に終わる気配が見えない

だからいつも夜まで仕事をしている緋色様が倒れないか心配になってくる


俺も手伝えればいいけど、まだ何も分からないから手伝いようもない


緋色様が少しでも助かるようにサポートしたいと思い始めたのはいつからだっただろうか、、

それほど俺の中で緋色様の存在が大きくなっていく









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