緑の体だからゴブリン?花が咲いてるからドライアド?いいえ、超ミドリムシです!異世界で光合成して家族が増殖しました!

もう我慢できない

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150話 ミドリムシは暴走する

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「クソが! クソが! クソがぁああああああ!」

 そう言って声を上げたのは蜘蛛の蟲人でその蟲人は大陸の中で誰もが知っている名を轟かせる戦士の1人。1つの戦場の戦局をたった1人で覆せる蟲人であった。

 今、その大陸でも名を轟かせた戦士が悔しさから声を上げる。その様子を死を覚悟して彼に対峙した者達が見ていた。その光景は彼等を唖然とさせる。

 戦士と言われることもなく、その蜘蛛の蟲人に僅かにでも傷を負わせればいいと思っていた者達は、その蜘蛛の蟲人が率いる軍勢に圧倒させれていた。

 彼等は、自分達が蜘蛛の蟲人に傷を少しでもつければ、それが重なりいつか倒せると信じ決死の覚悟で挑む。だが、彼等は僅かな時間の間に次々と力尽き倒れていく。

 その時、突如としてその圧倒的不利な状況を覆す存在が現れた。彼等は見た、全身エメラルドグリーンの小さな子供達が現れ、それまで戦局をいいようにしていた蜘蛛の蟲人が張った巣の上を自由に駆け回る姿を……。





 緑は、アメンボの蟲人に彼等の任務を聞き大いに悩んだ。今まで緑達が危機と言われる直面にさらされた事は幾つかあったが幸運な事に今まで家族の死者が出ずにいた。

 それも、本来なら数の暴力で押しつぶされる状況に負けない家族の数と結束で立ち向かったためであった。

 魔物のスタンピードそれは、恐怖や絶望を引き連れ人々が築いた村や町、都をを飲み込みそこにあった文明や人々の生活を無に帰す恐ろしいもの。

 それに立ち向かう人々がまず初めに絶望するのがその圧倒的な魔物の数だが緑達は、その数の暴力に対して数で立ち向かう事ができた。

 以前の人族、エルフ、ドワーフの国で起きた同時スタンピードでさえ家族総出で対応した。その時、緑達が取った戦術は家族の中でも強い力を持つ、超ミドリムシや蟲人、獣人を中心に子供達と一緒に立ち向かうものであり、今回の敵は同じように竜や龍、蟲人の強者を中心とし、その彼等にまとめられた蟲人達。

 奇しくも緑達が取る戦術と同じであった。

 もし同じ戦術で戦った場合その部隊を率いる者の力の左右で戦局が決まってしまう。そうなれば相手には確実に龍種がいる、この世界に来て緑が戦った1番強い種族。

「はぁ、今回は龍種が複数いる事が確定しているんだよなぁ……」

「なら、3人にあいつらが龍種の中でもどの位の位置にいるかきいたらいいんじゃあねぇか?」

 食堂で1人悩んでいる緑を見つけて魔緑が近づいていく中、緑の呟きを聞いた魔緑が尋ねる。

「……確かにそうだね。まーちゃんも一緒に行ってくれる?」

「ああ、かまないぞ」

 そう言って2人は食堂を出て3人の元に向かう。



「お~い! サラマンダー! ノーム! ウンディーネ! 集まって~」

 緑がいつも龍種達が居ると思われる森に来て声をかける、しばらくの間まつも集まって来るどころか返事すらない。そんな状況に緑が思わず声を上げる。

「あれ~? いつもこの辺に居てるはずなんだけどな~?」

「どっか行ってるんじゃねぇか?」

「「!?」」

 魔緑がそう結論付けようとした時、2人はダンジョンの町の方から巨大な魔力を感じる。

「これ干支ちゃん?」「もう1個はサラマンダー達のか?」

「「急ごう!」」

 緑と魔緑はそう声をそろえて走り魔力を感じた場所に向かう。

「はぁ、はぁ、はぁ、ここは……」

「間違いない学校の練習場だ…… 確かに今日は干支達の学校の日だったな……」

 2人が付いた先は緑達がダンジョン内に作り、ついこないだはじまった学校の前であった。

「急ごう! まーちゃん!」「ああ、あいつらお仕置きだ!」



「「うえ~ん! ごめんなさ~い!」」

「呻いてないでさっさと実を食え……」「これくらいの事で大げさな……」「ちょっと内臓がはみ出てるくらいで情けないわよ……」

 緑達が学校の練習場に着くとそこには、爆風のためか髪の毛が羊の毛の様にクリクリになった頭をした干支緑達とサラマンダー、ノーム、ウンディーネが複雑な顔をしながら周りにいた生徒達に治癒の実を食べさせている所だった。



「どうやら死人はでてないようだな……」

「粉みじんに消し飛んでしまった人はいないよね……?」

 緑がそんな恐ろしい想像を口にしながら緑と魔緑が鑑定していく。2人が干支緑達が治癒の実を与えている者達以外に重傷者は居ないか確認したところ、命が危ない者達が居ない事に安心する。だが、その2人の安心をよそに大慌てで叫んでいる者達がいた。

「ぐあああああ!」「痛ってえええぇぇぇぇ!」「故郷に家族に伝言を頼む!」

「誰か回復魔法を!」

「おい! そっちの足を持って来い!」「ああ!? この足はこいつの奴じゃねぇのか!?」

「馬鹿! 肌の色を良く見ろ! 干支達が実を配るまでなんとかもたせるんだ!」

「おい! しっかりしろ! 目をつむるな! 意識を保て! じゃないと2度と起きねぇぞ!」

「おい! 回復魔法使えるやつを他の組から呼んで来い!」

 声の主の生徒達が、大慌てで手足が吹き飛んだ者達を救助していた。生徒の中でも特に重症者を干支緑達と龍種の3人が優先的に実を与える中、生徒の中で比較的傷が浅い者、もしくはすでに実を貰い全快した者達が干支達がまだ実を与えていない者達を救護する。

 それを見た緑と魔緑も救護を手伝おうと駆け寄ろうとする、すると大きな声を上げながらそのグループに歩いてくるものがいた。

「ダメダメ! 君達の拙い回復魔法じゃ変な形でくっついちゃう! みんな怪我人を幾つかのグループに集めて! 大丈夫! 干支ちゃん達の鑑定は正しいからちゃんと応急措置を取れば実を配る前に死にはしない!」

 その声に緑と魔緑は驚く。

「あいつこんなところで何やってんだ?」「なんか白衣をきているね……」

 その声の主は腐緑。緑が言うように腐緑は白衣を着て救助活動をしていた生徒達にそう言ってまわっていた。緑と魔緑はさらにその後の光景に驚く。

 腐緑が魔力を圧縮し始める。

「「え!?」」「これは聖属性か!?」「残りの聖属性の適正はふーちゃんだったの!?」

 腐緑が使った魔法が聖属性であった。緑と魔緑は思わず叫ぶ。

 腐緑から放たれた魔法は各所に集められた怪我人達に向かう。魔法は怪我人の近くに来ると、小さな光の玉から半径5mほどのドーム状に形を変え救助活動をしていた生徒達ごと怪我人を癒していく。

 その魔法の効果を見た内側に居た生徒達が思わず声を上げる。

「おお! 傷がふさがっていく! おい! 助かるぞ!」

「これで我慢できるか!? あと少し頑張れ!」

 救助活動をしていた生徒達が怪我人に声をかけはじめる。



 一通り怪我人の治療を終えたのを見計らって緑と魔緑が疲れて地面に座り込んだ干支緑達に声をかける。

「皆、どうしてこんな事になったの?」「お前達、どうなったらこんな惨事になるだ!?」

「「うえ~ん! ごめんなさ~い!」」

 緑と魔緑に問い詰められ、再び泣きながら謝り始める。干支緑達の話は支離滅裂で2人は事の成り行きをいまいち理解できず困った顔をしていた。そこに疲れた表情で龍種の3人が来て理由を説明し始める。

 今日、学校では魔法の授業がされていた。緑達の学校に通っている者達は色々な種族や職種の者達がおりその中には、もちろん冒険者の姿もあった。

 冒険者、それは冒険をする者。

 学校がはじまり、そこに通う干支緑達はほどなくその名を知られる。

 【学校創立者の家族】【ドライアドなのかもしれない】【子供の姿をしているが魔物を簡単に殺し、とんでもなく強い】【超ミドリムシ】【チーム軍団レギオン】【蟲の魔物にのっている】【かわいい】【こわい】【ゴブ……】

 様々な者達に様々に慕われ、恐れられ、尊敬され、侮蔑される干支緑達。だが、普段の学校での授業を一緒に受ける者達は、徐々にその心の距離を縮めていく。

 そんな冒険者達は、干支緑達を甘く見ていた。干支緑達を軽視するのではなく、礼節や常識的な態度でのつき合うなら問題はないだろうと。

 そんな考えでは甘いと魔緑なら言っただろうが学校に魔緑は居ない。そのため好奇心に駆られた冒険者が干支緑に話かける。

「なあ! 干支緑! おまえらの強い魔法をちょっと見せてくれねえか?」

 その冒険者の口調は丁寧ではなかったが干支緑達に対して侮蔑や軽視するような事はなくあふれ出た好奇心に負け干支緑達に声をかけた。

「え~ でも~」「おにいちゃんにまりょくいっぱいつかったらだめって~」

「「ねぇ~」」

「え!? 何? 何? 干支ちゃん達の魔法がみれるの?」「見たい♪ 見たい♪}

「チーム【軍団レギオン】の力、後学のために見たいな……」

「ちょっとだけなら大丈夫だよね」

 干支緑達の返事はやんわりとした拒否であったが同じく授業受けていた他の者達がちょっとだけとお願いする。

「う~ん、しかたないね~」「え~!? あとでおこられるよ~」

 はじめは、干支緑達の中でも意見が分かれ止めようという声もあったが結果は魔力が暴発する。

 3人の龍種も近くで見ていたため、咄嗟に魔力で抑え込もうとするが咄嗟のためと暴走した魔力の量にいくらか魔力があふれた。そのあふれた魔力が冒険者達や他の授業を受けていた者達までケガを負わせたのであった。



「馬鹿野郎!」

 話を聞き事の発端になった、冒険者達と干支緑達の前で魔緑が叫ぶ。

「うえ~ん! ごめんなさ~い!」「もうしませ~ん!」「えぐえぐ」「ぐすぐす」

 魔緑の怒りのこもった怒声に干支緑達が再びギャン泣きする。

「お前らもだ! 冒険者は確かに冒険をするのが仕事だ! だがな勇気と無謀は違うものだ! これから冒険者として生きていくならその境を見極めれるようになれ! いいな!」

「「すいませんでしたー!!」」

 冒険者と魔緑の実力の差は、干支緑達との差よりはるかに大きい。そんな者から叱られ冒険者達は顔を真っ青にしながら謝罪をする。

「まーちゃん、ありがとね…… 僕はどうも叱ることができなくて……」

「緑、ダメな事をした時はきちんと叱らなければその者のためにならないからな。特に冒険者達は命に係わる」

「だね……」

 魔緑は緑から干支緑達に視線を移す。

「お前達も自分の力を上手く使えなければ、友達を傷つけるぞ。せっかくできた友達なんだろう?」

「「うん! ともだりをきずつけない! みんなまもる!」」

 魔緑にそう言われ干支緑達は、涙をぬぐって力強く魔緑に返事をする。それまで釣り上げた目をおろし、優しい瞳になった魔緑はフッと笑う。

 そんな緑達に声をかける者がいた。

「なぁ、良いところで悪いんだがあの説明をしてくれないか?」

 緑の学校で校長のような立場になっているピエールが緑達に声をかけて指さす。その先には今も続々と集まって来ているエルフに囲まれている腐緑の姿があった。

「ああ、結構盛大に魔法を使っていたからね…… ふーちゃん……」

「残念ながら、俺達もあいつが聖属性の魔法の適性を持ってるなどしらなかったんだ……」

「え!? 何!? 何!? なんでエルフの人集まってきちゃってるの!? どうゆう事!?」

 その神聖さに世界樹以上の気配を感じ取った、緑のダンジョンに来ていたエルフ達は集まり続ける。はじめこそ、状況を飲み込めず慌てていた腐緑であったがその驚きはどこかに行き、今は集まって来ているエルフ達をみて目をランランと輝かせている。

 その様子を見た魔緑が慌てて気配を消しながら腐緑の後ろに走る。

「ウホッ! ちょっとそこのお兄さん! 隣の人と手をつないカぺッ!」

 不穏な事を叫びきる前に魔緑が腐緑の背後から首トンして気絶させる。その光景を見たエルフ達が怒りの声を上げる。

「おい、魔緑! その方に何て事を!」「その方は尊い方なのよ!」「お前はまた、エルフと敵対するつもりか!?」

 集まってきたエルフ達が怒り狂い暴動が起きそうになるが緑が聖魔法を発動させる。辺りは神々しく清浄な気配に包まれる。

 その瞬間いままで魔緑に怒り狂っていたエルフ達の視線が緑に集まる。

「皆さん落ち着いてください」

 そう言ってエルフの視線を集めると緑が事情の説明をし始める。エルフ達は緑達の事を知ってはいたが聖属性の魔法と腐緑の事は知らなかった。その説明を緑がし、エルフを落ち着かせるのにしばらく時間をしばし費やす。

 同時にエルフの視線が緑に集まったのを確認すると、魔緑は髪で腐緑をグルグル巻きにし。逆さまにに吊るしながらその場を離れる。

 その時は2人は同じことを思う。

『サラマンダー、ノーム、ウンディーネに話を聞きに来たのに……』

『あいつらに話が聞けねぇじゃねぇか……』

 その後2人が3人に話を聞けたのは日が暮れてからであった。



「ほう俺達が龍種の中でどれくらい強いか?」

「緑達と一緒にいる事が心地よすぎてて話してなかったな」

「そうね~ もともとこっちの大陸に来たのは任務だったけど、気に食わないものだったしね~」

 そう言って緑と魔緑に3人は自分達の事を話はじめるのであった。

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