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ネロのはなし
女神との姦淫15
しおりを挟むネロは今まで感じたことが無いほどの危険信号を受信した。
一瞬。そう、一瞬であった。
ネロが女王の行動を注視している間に事は起こった。
香油を手に取るかに思われた女王は、何を思ったのか、ネロの上に跨った。そこまではいい。危機感は芽生えない。なぜなら女王が攻撃を無効化する身体でありながら凄まじく非力であるからだった。
たとえ首を絞められたとしても、逆に女王の手が折れるのではないかと思われるくらいには非力であるからだ。
だが、いくら訓練しているネロであってもどうしようもない急所というものは存在する。例えば、目。例えば、息。例えばそう、ネロが反応する間もなく、にゅむっと女王がわし掴んだ男性器、とか――。
完全に油断していたとしても有り得ない体たらくであった。
――ネロは死を覚悟した。
又聞きではあったが、拷問などで男性器を潰すのは珍しいことではないそうで、ネロも女王の意図が分かった。ネロを油断させたところで急な拷問ともなれば、心の準備も無かった状態であるほうがキツイに決まっている。
……引っこ抜かれれば死ぬらしい。正確には死んだほうがマシらしい、だが。
ただでさえ、拷問される状況の前に短時間でも身構える準備が必要であるというのに、それすらも与えられない緩急で拷問されればたまったものではない。
ネロは強く唇を噛み、すぐにくるであろう想像だにしない痛みを待った。
にゅむにゅむ……
待った。
にゅむにゅむにゅむ……
待った。
「……?」
待った、が。痛みはいつまで経っても来なかった。
ネロは氷柱で背中を撫でられているような奇妙な感覚を得ながらも女王を恐る恐る伺った。何やらネロの男性器を握って何かを確認したのか頷いて納得しているように見えた。
そしてそのまま腰を浮かせたと思えば、すぐにネロの男性器を股に挟み込むようにして腰を降ろして前後に揺れ始めた。
男性器から感じる生暖かい温度とぬちゅぬちゅと擦れ合う度に感じる痺れは、ネロにとって初めての感覚であった。たまに激しい戦闘があった後に何故かネロの男性器が大きくなっていることがあって首を傾げていたが、今は戦闘後ではないのに何故大きくなっているのだろうか。
――何かの儀式だろうか。
女王は別にネロを拷問にかける気でいるわけではないらしい。
……そういえばマッサージと言っていたが、これがそうなのだろうか。
確かに、ネロとはそもそも位置ややり方からして違う。
ネロの知識では揉むか塗るかぐらいであったため、この状況が果たして本物のマッサージとやらであるかは正常に判断できないことであったが。
しかしいくら何かを疑問に思えたとしても、とりあえずは急所を急襲されたわけではないと気付いてネロは安心していたであろう。
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