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そもそもの話の章
(4)
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「ほんと、信じらんないんだけど!」
光は、鞄の中を探りながら、怒りの声をあげた。いきなり、窓ガラスをドコドコ叩くなどという野蛮の所業、すわ強盗か、心霊現象かと、肝を潰したではないか。陽は悪びれもせず、窓枠に両腕をぶらりと垂らしながら、笑っている。
「光がビビりなんだよ。こんな学校に強盗も幽霊もでるわけねーじゃんか」
「あんなん誰でもびっくりするし! 第一、わたしだったから良かったけどね、そうじゃなきゃ普通に変質者なんだから」
「おおかた、お前が出ると思ってたんだよ。ここ、お前か、あの二人の先輩くらいしかいないし」
「もー、ああ言えばこう言う!」
ばふ!と鞄から発掘したタオルハンカチを、顔面に投げつけてやる。陽は呑気に礼を言うと、雨水の滴る髪を拭い始めた。光は、腕組みしながら、その様子をじろじろと眺めた。
(めちゃくちゃ普通じゃん)
気まずくなったと思っているのは、自分たちだけなのだろうか。陽は、高校に入学してから「あの人」とつるみだした。そのせいで、幼馴染みでよく知っているはずの陽のことが、光も星も、よくわからなくなっていた。だが、陽の態度には、揉めている相手への気負いも、気まずさを隠している様子も、一切見られない。つられて、光まで以前のように話してしまっていた。
「で、何の用さ。まさか、わざわざ脅かしにきたわけじゃないよね」
「当たり前だろ」
「じゃ、中に入ってくれば。いくら軒があるったって、濡れるでしょ」
「いや、ここでいいよ。部活抜けてきたから、あんま時間ねえんだわ」
「そうなの?」
言われて見ると、陽はジャージを着ていた。
そういえば、テニス部は雨天の日は筋トレであったと思い出す。女子は、光が通ってきた北の渡り廊下で、男子はこの棟の廊下でトレーニングをしているのを、確かに見たことがあった。
「ちょっと、お前に言っときたいことがあってさ」
頭にタオルを乗せたまま、陽が真剣な顔になった。なんとなく、光も、居住まいを正す。
「何を?」
「いろいろ考えたんだよ。逆にこのままの方が、いいんじゃねえかなあ、とかな。なんつーか、俺たちの性格だと、何言っても裏目引いちまう気もするし。でもやっぱ、長い付き合いだからさ。お前とも、星とも。なあなあにしとくと、やっぱスッキリしねえよなーって」
「はあ……そんで?」
陽は腕を組み、時折頷きながら、つらつらと滑るように話し出した。光は、この男が顔のわりにお喋りであることを思い出し、胡乱な目で続きを促した。
「まず、猫のことなんだけど。あいつは無事引き取られることになったから」
「えっ、マルが? よっくん、良かったじゃん!」
マル、というのは学校の裏庭に姿を見せる猫のことである。陽は以前から、その引き取り手を探していたのだった。どうでもいい風に言いながら、本音では真剣に猫の行く末を案じていたのだと、光は知っていた。
「サンキュ。お前にも色々聞いたし、報告しとこうと思ってさ。俺もとにかく、コイツが何とかなって良かったよ。もう会えなくなんのは、寂しいけど」
「知らない人のものになるんじゃないんでしょ? 普通に見に行かせてもらえばいいじゃん」
「まあなぁ」
陽は苦笑して、曖昧に頷いた。
「なら、お前も、会いに行ってやってくれよ。マル、結構可愛がってたろ」
「わたし? そりゃ、マルに会えたら嬉しいけど。その人、わたしも知ってる人なの?」
「ああ、うん……知ってはいるな」
陽は、ハッキリとものを言う彼にしては珍しく、言葉を濁した。何か、後ろめたいことがあるように、宙に視線をさ迷わせている。光は、その様子を怪しんでいたが、ふとその原因に思い至り、表情を険しくする。
「――もしかして、藤丸月華?」
その問いに、陽の目が気まずそうにそらされた。やはり、と怒りがこみ上げる。先ほどまで、あたたかな心地で満ちていた胸の内が、さっと冷え込んだ。
――あたし、このこ嫌い。すごい邪魔。
悪意に満ちた、無邪気な声が甦った。
中学時代、藤丸月華は、たった一言で、光をどん底に突き落としたのだ。
高校に入ったからって、過去になったからって、簡単に許せるものではない。
目の前にいる、親友――だと思っていた、この薄情者はもう忘れてしまったのかもしれないが。
「バカでしょ、そんなん。行くわけないじゃん」
「光」
「なによ、よっくん。マルをダシにしてまで、なんのお節介? もしかして、世界平和でも目指してんの。やめてよね、わたし絶っ対、あんな人と仲良くなんかしないから」
「光、だまし討ちみたいになったのは、悪かった。でもな、先輩って、そんな悪い人じゃないんだぜ」
たしなめる様な口調に腹が立つ。光は、先ほどまで普通に話せていたのが嘘のように、陽に苛立って仕方なかった。髪をぐしゃぐしゃと掻きむしる。
「ふざけないでよ。中学のとき、あの人のせいでわたしがどんだけ嫌な思いしたと思ってんの!? よっくんだって知ってるくせに、何であの人のことを庇うの!?」
「それはわかってる。お前がしんどい思いしたことは、俺だってわかってるよ。でも、先輩だけが悪いわけじゃないだろ?」
「はあ?! じゃあ、わたしが悪いって言いたいの?」
「違うだろ!? なんでそうなるんだ? 大体、あの事件の主犯は――」
「もういいよ、よっくんなんか! 星ちゃんの言う通り、よっくんは友情より、恋をとったってワケでしょ。だったら、好きに仲良くしたら、もう友達でもないし、全然止めやしないから!」
「光!」
しばし、二人はにらみ合った。興奮の為荒くなった呼吸音と、強さを増した雨が、激しく地面を打ち付ける音だけが響いた。
光は悔しくて、地団駄踏みたい心地だった。友情を裏切られて怒りたいのは、怒る権利があるのは、自分の方だ。なのに、なぜわからない者を見る様な目で見られなければならないのだ。
「おーーい!! 藤間ーーー!! どこまで水飲みにいったんじゃーー!!」
沈黙を破ったのは、光と、陽の、どちらでもなかった。突如、割って入った野太い声に、二人はハッとする。そういえば、陽は部活を抜け出してきたと言っていた。
「……そゆことだから、行くわ」
ばつが悪そうに、陽が声の方向へ体の向きを変える。光は、むっつりと押し黙ったまま、頷いた。
「また、後で話そうぜ。星も、今日は生徒会だろ? あいつとも話しときたいからさ」
「ふん。星ちゃんは、話したくないって言うと思うよ。誰かと違って、わたしの味方だもん」
もう平素通りの、明るい雰囲気に戻った陽が憎らしく、不機嫌に答える。陽は、少し呆れたような顔をして、ため息をついた。
「お前なあ。星に甘えるのも、たいがいにしとけよ。だからあいつだって、盲目的になるんだろ」
光は、かっとなって叫んだ。
「うるさいっ! さっさと行け、バーカ! 鼻毛!」
思いつく限りの悪口を吐き、陽の肩を突き飛ばすと、窓をぴしゃりと閉めた。カーテンを力いっぱい引き閉めて、窓に背中を向ける。
「後でな!」
窓越しに、陽が声を張り上げたのが聞こえた。それから、ざっざっ、と地面を駆ける音がして、次第に遠くなっていった。
陽が去ったと分かっても、光の苛立ちはおさまらない。
「ううう……」
光は、やり場のない怒りを抱えて、喉の奥で低く唸った。
――なんなんだ、あいつ!
友情を裏切っておきながら、友達面して説教をかますなど、言語道断である。しかも、自分だけではあきたらず、星にまで。
(後で? 誰が帰るか! 絶対、二人でさっさと帰ってやるんだから!)
そうときまれば、星に根回しをしなければならない。
光は、怒りに爛々と光る眼をかっと見開いた。スマホに飛びつくと、星に「早く学校を出る旨」を伝えるべく、アプリを開いたのであった。
光は、鞄の中を探りながら、怒りの声をあげた。いきなり、窓ガラスをドコドコ叩くなどという野蛮の所業、すわ強盗か、心霊現象かと、肝を潰したではないか。陽は悪びれもせず、窓枠に両腕をぶらりと垂らしながら、笑っている。
「光がビビりなんだよ。こんな学校に強盗も幽霊もでるわけねーじゃんか」
「あんなん誰でもびっくりするし! 第一、わたしだったから良かったけどね、そうじゃなきゃ普通に変質者なんだから」
「おおかた、お前が出ると思ってたんだよ。ここ、お前か、あの二人の先輩くらいしかいないし」
「もー、ああ言えばこう言う!」
ばふ!と鞄から発掘したタオルハンカチを、顔面に投げつけてやる。陽は呑気に礼を言うと、雨水の滴る髪を拭い始めた。光は、腕組みしながら、その様子をじろじろと眺めた。
(めちゃくちゃ普通じゃん)
気まずくなったと思っているのは、自分たちだけなのだろうか。陽は、高校に入学してから「あの人」とつるみだした。そのせいで、幼馴染みでよく知っているはずの陽のことが、光も星も、よくわからなくなっていた。だが、陽の態度には、揉めている相手への気負いも、気まずさを隠している様子も、一切見られない。つられて、光まで以前のように話してしまっていた。
「で、何の用さ。まさか、わざわざ脅かしにきたわけじゃないよね」
「当たり前だろ」
「じゃ、中に入ってくれば。いくら軒があるったって、濡れるでしょ」
「いや、ここでいいよ。部活抜けてきたから、あんま時間ねえんだわ」
「そうなの?」
言われて見ると、陽はジャージを着ていた。
そういえば、テニス部は雨天の日は筋トレであったと思い出す。女子は、光が通ってきた北の渡り廊下で、男子はこの棟の廊下でトレーニングをしているのを、確かに見たことがあった。
「ちょっと、お前に言っときたいことがあってさ」
頭にタオルを乗せたまま、陽が真剣な顔になった。なんとなく、光も、居住まいを正す。
「何を?」
「いろいろ考えたんだよ。逆にこのままの方が、いいんじゃねえかなあ、とかな。なんつーか、俺たちの性格だと、何言っても裏目引いちまう気もするし。でもやっぱ、長い付き合いだからさ。お前とも、星とも。なあなあにしとくと、やっぱスッキリしねえよなーって」
「はあ……そんで?」
陽は腕を組み、時折頷きながら、つらつらと滑るように話し出した。光は、この男が顔のわりにお喋りであることを思い出し、胡乱な目で続きを促した。
「まず、猫のことなんだけど。あいつは無事引き取られることになったから」
「えっ、マルが? よっくん、良かったじゃん!」
マル、というのは学校の裏庭に姿を見せる猫のことである。陽は以前から、その引き取り手を探していたのだった。どうでもいい風に言いながら、本音では真剣に猫の行く末を案じていたのだと、光は知っていた。
「サンキュ。お前にも色々聞いたし、報告しとこうと思ってさ。俺もとにかく、コイツが何とかなって良かったよ。もう会えなくなんのは、寂しいけど」
「知らない人のものになるんじゃないんでしょ? 普通に見に行かせてもらえばいいじゃん」
「まあなぁ」
陽は苦笑して、曖昧に頷いた。
「なら、お前も、会いに行ってやってくれよ。マル、結構可愛がってたろ」
「わたし? そりゃ、マルに会えたら嬉しいけど。その人、わたしも知ってる人なの?」
「ああ、うん……知ってはいるな」
陽は、ハッキリとものを言う彼にしては珍しく、言葉を濁した。何か、後ろめたいことがあるように、宙に視線をさ迷わせている。光は、その様子を怪しんでいたが、ふとその原因に思い至り、表情を険しくする。
「――もしかして、藤丸月華?」
その問いに、陽の目が気まずそうにそらされた。やはり、と怒りがこみ上げる。先ほどまで、あたたかな心地で満ちていた胸の内が、さっと冷え込んだ。
――あたし、このこ嫌い。すごい邪魔。
悪意に満ちた、無邪気な声が甦った。
中学時代、藤丸月華は、たった一言で、光をどん底に突き落としたのだ。
高校に入ったからって、過去になったからって、簡単に許せるものではない。
目の前にいる、親友――だと思っていた、この薄情者はもう忘れてしまったのかもしれないが。
「バカでしょ、そんなん。行くわけないじゃん」
「光」
「なによ、よっくん。マルをダシにしてまで、なんのお節介? もしかして、世界平和でも目指してんの。やめてよね、わたし絶っ対、あんな人と仲良くなんかしないから」
「光、だまし討ちみたいになったのは、悪かった。でもな、先輩って、そんな悪い人じゃないんだぜ」
たしなめる様な口調に腹が立つ。光は、先ほどまで普通に話せていたのが嘘のように、陽に苛立って仕方なかった。髪をぐしゃぐしゃと掻きむしる。
「ふざけないでよ。中学のとき、あの人のせいでわたしがどんだけ嫌な思いしたと思ってんの!? よっくんだって知ってるくせに、何であの人のことを庇うの!?」
「それはわかってる。お前がしんどい思いしたことは、俺だってわかってるよ。でも、先輩だけが悪いわけじゃないだろ?」
「はあ?! じゃあ、わたしが悪いって言いたいの?」
「違うだろ!? なんでそうなるんだ? 大体、あの事件の主犯は――」
「もういいよ、よっくんなんか! 星ちゃんの言う通り、よっくんは友情より、恋をとったってワケでしょ。だったら、好きに仲良くしたら、もう友達でもないし、全然止めやしないから!」
「光!」
しばし、二人はにらみ合った。興奮の為荒くなった呼吸音と、強さを増した雨が、激しく地面を打ち付ける音だけが響いた。
光は悔しくて、地団駄踏みたい心地だった。友情を裏切られて怒りたいのは、怒る権利があるのは、自分の方だ。なのに、なぜわからない者を見る様な目で見られなければならないのだ。
「おーーい!! 藤間ーーー!! どこまで水飲みにいったんじゃーー!!」
沈黙を破ったのは、光と、陽の、どちらでもなかった。突如、割って入った野太い声に、二人はハッとする。そういえば、陽は部活を抜け出してきたと言っていた。
「……そゆことだから、行くわ」
ばつが悪そうに、陽が声の方向へ体の向きを変える。光は、むっつりと押し黙ったまま、頷いた。
「また、後で話そうぜ。星も、今日は生徒会だろ? あいつとも話しときたいからさ」
「ふん。星ちゃんは、話したくないって言うと思うよ。誰かと違って、わたしの味方だもん」
もう平素通りの、明るい雰囲気に戻った陽が憎らしく、不機嫌に答える。陽は、少し呆れたような顔をして、ため息をついた。
「お前なあ。星に甘えるのも、たいがいにしとけよ。だからあいつだって、盲目的になるんだろ」
光は、かっとなって叫んだ。
「うるさいっ! さっさと行け、バーカ! 鼻毛!」
思いつく限りの悪口を吐き、陽の肩を突き飛ばすと、窓をぴしゃりと閉めた。カーテンを力いっぱい引き閉めて、窓に背中を向ける。
「後でな!」
窓越しに、陽が声を張り上げたのが聞こえた。それから、ざっざっ、と地面を駆ける音がして、次第に遠くなっていった。
陽が去ったと分かっても、光の苛立ちはおさまらない。
「ううう……」
光は、やり場のない怒りを抱えて、喉の奥で低く唸った。
――なんなんだ、あいつ!
友情を裏切っておきながら、友達面して説教をかますなど、言語道断である。しかも、自分だけではあきたらず、星にまで。
(後で? 誰が帰るか! 絶対、二人でさっさと帰ってやるんだから!)
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