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18話 安里翔
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隣町を目指し、広大な原野を行く安里翔一行。
野生のモンスターが巣食うこの地において、いつ襲われるかも分からない状況に、翔は神経は極限まで研ぎ澄まされていた。
灌木が風に揺られ、ざわめく音を聞くと、立ち止まり身を竦ませ、イワンが小枝を踏みしめる音が聞こえると、戦慄き声を上げる始末。
初めの内は、モンスターが襲って来ても私が魔法で足止めするから大丈夫と、優しく彼を元気づけていたアリシアも、遂にイライラを爆発させた。
「あーもう!そんな小さな音でビクついて、情けないったらありゃしない!あんたの悲鳴でこっちに気付いてないモンスターまでもが寄って来たらどうすんのよ!」
「悲鳴は反射的に出るんだから仕方ないだろ!アリシアは俺と違って魔法が使えるからいいよな。モンスターが出て来ても一人だけワープで逃げられるし。だから俺と違ってそんなに余裕があんだよ!」
「おい!二人とも止めろ!」
最後尾を歩いていたイワンが二人の間に割って入った。
「アンタ、私が仲間を平気で見捨てる、卑怯で薄情なヤツだと本気で思ってるの?・・・私そんな風に思われてたの?」
彼女の言葉の中に哀しみが交じっているのを感じ取った。
また、言い方を間違えてしまった。仲間に対して、卑怯者扱いするなど言語道断だった。
「アリシア俺が悪かった・・・そんなつもりで言ったんじゃないんだ」
「もう良いわ。卑怯で薄情なのはアイツ一人で十分なんだから!」
アリシアに指を差されたイワンは目をパチクリさせた。喧嘩の仲裁をしていたはずなのに、いつの間にか卑怯者呼ばわりされている。イワンは俺に自分は卑怯者では無いと言って欲しそうな顔を向けた。しかし、俺も彼女と同意見だったので擁護する気はさらさら無い。
「モンスターだ!誰か、助けてくれ!」
突として、前方から助けを呼ぶ声が聞こえた。
「まさか助けに行こうってんじゃないだろうな?」
「行くに決まってんだろ」
「止めておけ!わざわざ自分達から危険に身を曝す必要無いんだ!俺達はヤツが襲われているいる隙に迂回路を進もう」
イワンの制止を振り切り、灌木を搔き分け声のする方へと急いだ。アリシアもその後に続く。
野生のモンスターとの戦闘は避けられないだろう。あんなにも、モンスターとの遭遇を恐れていたのに、誰かを助けたいという思い一つで、恐怖心はどこかへと消え去った。
このまま、威勢よく渦中に飛び込んで、結局何の助けにもならないまま、呆気なくやられてしまうかもしれない。
だけど、ペットショップで自らが招いた凄惨な光景はもう二度と見たくない。人であれモンスターであれ、救える命は救いたい。
そんなに甘くない世界だってのも分かる。綺麗事だけでは生きて行けないのも分かる。だけど、戦わないで済むのなら、徒にモンスターの命は奪いたくない。
これから俺が戦うのは、あくまでも、自らや他人の命が脅かされる時だけだ。
牛車の陰に隠れ、助けを求める男の姿が目に飛び込んだ。
一頭のグリズリーに似た背中が針で無数の覆われたモンスターが両手を上に広げ、その行く手を阻む様に立ちはだかっている。
男に駆け寄る途中、喉元を掻っ切られた二体の遺体が転がっているのを見つけた。
男は恐らく行商人なのだろう。イワンの話では、村や町を移動する行商人はモンスターや野盗から身を守る為、腕の立つ魔導士や剣士の護衛を雇うのが常だという。その護衛役の二人を絶命させるのだから、強力なモンスターであるのは間違いない。
「ここは俺達に任せて早く逃げろ!」
行商人は牛車の上から、幾つもある箱の中から、黒い布が掛けられた一つを小脇に抱えた。
「牛車の上の荷物には死んでも触らせんじゃねえぞ!お前達の命の、何百倍もの価値がある商品ばかりなんだからな!」
行商人は箱を抱えたまま離れた場所へ逃げ、遠くからこちらの様子を伺っている。
「何なのアイツ!これが助けて貰う人間の態度?」
アリシアは怒り心頭だ。
「腹はたつけど、このまま見過ごす訳にはいかない」
小石をグリズリーに向かって投げ、こちらに注意を向ける。
グリズリーは咆哮を上げ鋭利な牙を見せ、こちらを威嚇する。
この牙で喉笛に喰らい付かれたら一巻の終わりだ。
殺意で満たされた赤い目が俺を捉えた。
アリシアが慌てて魔法を放つが、どれも目の前で弾かれてしまう。
「アリシア!ここは俺に任せて離れてろ!」
「そんな事言って大丈夫なの?」
作り笑顔を見せて、余裕がある振りをして見せた。
だけど、体は正直だ。剣を持つ手が震える。足は根が生えたみたに動かない。
棒立ちのままでは、何も出来ない。
動け!動け!
眼前に迫ったグリズリーは腕を振り上げ、鋭く尖った爪で襲い掛かる。
「ぐっ」
辛うじて剣で弾く。
脇腹が空いた。今だ!
グリズリーの胴に剣を突き立てる。
血飛沫が上がり、グリズリーは苦しそうな呻き声を上げながら膝が折れる。
致命傷にはなっていない。ここで、連撃を・・・
『我が子を返せ・・・我らはひっそりと暮らしていたのに・・・。お前達は、なぜ邪魔をする・・・』
ペットショップの時と同じだ。幻聴が聞こえる。
もしやと思い、行商人が足元に置いた箱に目を移す。
黒い布の一部が風で捲れ、箱の中から二つの赤い光が見えた。
やっぱりそうなんだ。
「アリシア!ヤツの持ってる箱を奪って来てくれ!」
「えっ?どうして?」
まずい。
行商人にまで俺の声が届いたらしい。
ヤツはなりふり構わず林の中に入って行った。
今から追ってもアリシアの足では追い付けない。
グリズリーは既に態勢を立て直している。
ここで俺がグリズリーに背を向けてヤツを追ったら、たちまち鋭く尖った爪の餌食となるだろう。
グリズリーは俺の攻撃を警戒しているのか、距離を取って迂闊に飛び掛かって来ない。
じりじりとした睨み合いが続く。
「ギャーーー!」
酷く耳障りな金切り声が林の中に響き渡り、木立に留まる鳥が一斉に飛び立つ。
程なくして、林の中から、箱を抱えたイワンがひょっこりと顔を覗かせた。
「イワン!丁度良かった。その箱を早くこっちに持って来てくれ!」
「嫌だよ!これ黒豚だろ?あとで丸焼きにして食うんだから邪魔するなよ!」
林の入り口まで向かっていたアリシアがイワンから箱を引っ手繰った。どうやらアリシアは箱の正体に合点がいったみたいだ。
アリシアはグリズリーの子供を箱から出した。
「うーぅ、うーぅ」
母を呼ぶ声に、殺意に満ちていた目が、立ち所に和らぐ。温かい愛に満たされた目には涙さえ浮かんで見える。
「ウォー、ウォー」
母グリズリーは子の元へ飛んで行った。子はずっと心細かったのだろう、母に寄り添い、温もりを感じている。子が母の傷に気付き、それを労わる様にぺろぺろと舐めた。
二頭は並んで巣穴を目指して歩き出した。傷を負わせた俺への憎しみすら見せずに。
母グリズリーが一瞬こちらを顧みた。
『我が子を救ってくれてありがとう・・・』
胸が苦しくなる悲痛な叫びとは違う心の声を初めて聞いた。
きっとモンスター達にも心があるんだ。心に聞こえる声は俺が作り出した幻聴なのかもしれない。だけど、彼等の中にも、心があるんだって思えてならない。親が子を思う心は人間と同じはずだ。
しかし、無差別に人を襲う獰猛なモンスターが居るのもまた事実。
情愛のあるモンスターと獰猛なモンスターが一緒くたにされ、本来人間に害意を持たないモンスターも家族を奪われ、その結果、人を襲う様になるのかもしれない。
今回グリズリーの子を捕らえていた行商人はこの一帯を暗躍する密猟者だった。
密猟者は林の中を逃げる途中、イワンにぶつかり、彼の大事なフンドシを掴んだまま倒れてしまった。
そこで手を放していればまだ良かったのだか、余程焦っていたのだろう。有ろう事かフンドシを掴んだまま逃げ去ろうとしたのだ。
そこで、怒りに燃えるイワンの鉄拳が炸裂し、男はそれをもろに食らい、呆気無くその場で意識を失ったのだ。
男が抱えていた箱は、辱めを受けた慰謝料代わりに、こっそり奪ったらしい。
イワンは、自分の活躍で俺達が命拾いしたのだと威張り散らし、それだけに飽き足らず、感謝の強要までする始末。
確かに今回の立役者は彼であったが、ここまで高慢な態度を取られては素直に感謝したくない。
俺もどちらかと言えば、イワンみたく、手柄を自慢したい人間だったので、彼の滑稽で愚かな姿を見て、今後は控えようと思った。
野生のモンスターが巣食うこの地において、いつ襲われるかも分からない状況に、翔は神経は極限まで研ぎ澄まされていた。
灌木が風に揺られ、ざわめく音を聞くと、立ち止まり身を竦ませ、イワンが小枝を踏みしめる音が聞こえると、戦慄き声を上げる始末。
初めの内は、モンスターが襲って来ても私が魔法で足止めするから大丈夫と、優しく彼を元気づけていたアリシアも、遂にイライラを爆発させた。
「あーもう!そんな小さな音でビクついて、情けないったらありゃしない!あんたの悲鳴でこっちに気付いてないモンスターまでもが寄って来たらどうすんのよ!」
「悲鳴は反射的に出るんだから仕方ないだろ!アリシアは俺と違って魔法が使えるからいいよな。モンスターが出て来ても一人だけワープで逃げられるし。だから俺と違ってそんなに余裕があんだよ!」
「おい!二人とも止めろ!」
最後尾を歩いていたイワンが二人の間に割って入った。
「アンタ、私が仲間を平気で見捨てる、卑怯で薄情なヤツだと本気で思ってるの?・・・私そんな風に思われてたの?」
彼女の言葉の中に哀しみが交じっているのを感じ取った。
また、言い方を間違えてしまった。仲間に対して、卑怯者扱いするなど言語道断だった。
「アリシア俺が悪かった・・・そんなつもりで言ったんじゃないんだ」
「もう良いわ。卑怯で薄情なのはアイツ一人で十分なんだから!」
アリシアに指を差されたイワンは目をパチクリさせた。喧嘩の仲裁をしていたはずなのに、いつの間にか卑怯者呼ばわりされている。イワンは俺に自分は卑怯者では無いと言って欲しそうな顔を向けた。しかし、俺も彼女と同意見だったので擁護する気はさらさら無い。
「モンスターだ!誰か、助けてくれ!」
突として、前方から助けを呼ぶ声が聞こえた。
「まさか助けに行こうってんじゃないだろうな?」
「行くに決まってんだろ」
「止めておけ!わざわざ自分達から危険に身を曝す必要無いんだ!俺達はヤツが襲われているいる隙に迂回路を進もう」
イワンの制止を振り切り、灌木を搔き分け声のする方へと急いだ。アリシアもその後に続く。
野生のモンスターとの戦闘は避けられないだろう。あんなにも、モンスターとの遭遇を恐れていたのに、誰かを助けたいという思い一つで、恐怖心はどこかへと消え去った。
このまま、威勢よく渦中に飛び込んで、結局何の助けにもならないまま、呆気なくやられてしまうかもしれない。
だけど、ペットショップで自らが招いた凄惨な光景はもう二度と見たくない。人であれモンスターであれ、救える命は救いたい。
そんなに甘くない世界だってのも分かる。綺麗事だけでは生きて行けないのも分かる。だけど、戦わないで済むのなら、徒にモンスターの命は奪いたくない。
これから俺が戦うのは、あくまでも、自らや他人の命が脅かされる時だけだ。
牛車の陰に隠れ、助けを求める男の姿が目に飛び込んだ。
一頭のグリズリーに似た背中が針で無数の覆われたモンスターが両手を上に広げ、その行く手を阻む様に立ちはだかっている。
男に駆け寄る途中、喉元を掻っ切られた二体の遺体が転がっているのを見つけた。
男は恐らく行商人なのだろう。イワンの話では、村や町を移動する行商人はモンスターや野盗から身を守る為、腕の立つ魔導士や剣士の護衛を雇うのが常だという。その護衛役の二人を絶命させるのだから、強力なモンスターであるのは間違いない。
「ここは俺達に任せて早く逃げろ!」
行商人は牛車の上から、幾つもある箱の中から、黒い布が掛けられた一つを小脇に抱えた。
「牛車の上の荷物には死んでも触らせんじゃねえぞ!お前達の命の、何百倍もの価値がある商品ばかりなんだからな!」
行商人は箱を抱えたまま離れた場所へ逃げ、遠くからこちらの様子を伺っている。
「何なのアイツ!これが助けて貰う人間の態度?」
アリシアは怒り心頭だ。
「腹はたつけど、このまま見過ごす訳にはいかない」
小石をグリズリーに向かって投げ、こちらに注意を向ける。
グリズリーは咆哮を上げ鋭利な牙を見せ、こちらを威嚇する。
この牙で喉笛に喰らい付かれたら一巻の終わりだ。
殺意で満たされた赤い目が俺を捉えた。
アリシアが慌てて魔法を放つが、どれも目の前で弾かれてしまう。
「アリシア!ここは俺に任せて離れてろ!」
「そんな事言って大丈夫なの?」
作り笑顔を見せて、余裕がある振りをして見せた。
だけど、体は正直だ。剣を持つ手が震える。足は根が生えたみたに動かない。
棒立ちのままでは、何も出来ない。
動け!動け!
眼前に迫ったグリズリーは腕を振り上げ、鋭く尖った爪で襲い掛かる。
「ぐっ」
辛うじて剣で弾く。
脇腹が空いた。今だ!
グリズリーの胴に剣を突き立てる。
血飛沫が上がり、グリズリーは苦しそうな呻き声を上げながら膝が折れる。
致命傷にはなっていない。ここで、連撃を・・・
『我が子を返せ・・・我らはひっそりと暮らしていたのに・・・。お前達は、なぜ邪魔をする・・・』
ペットショップの時と同じだ。幻聴が聞こえる。
もしやと思い、行商人が足元に置いた箱に目を移す。
黒い布の一部が風で捲れ、箱の中から二つの赤い光が見えた。
やっぱりそうなんだ。
「アリシア!ヤツの持ってる箱を奪って来てくれ!」
「えっ?どうして?」
まずい。
行商人にまで俺の声が届いたらしい。
ヤツはなりふり構わず林の中に入って行った。
今から追ってもアリシアの足では追い付けない。
グリズリーは既に態勢を立て直している。
ここで俺がグリズリーに背を向けてヤツを追ったら、たちまち鋭く尖った爪の餌食となるだろう。
グリズリーは俺の攻撃を警戒しているのか、距離を取って迂闊に飛び掛かって来ない。
じりじりとした睨み合いが続く。
「ギャーーー!」
酷く耳障りな金切り声が林の中に響き渡り、木立に留まる鳥が一斉に飛び立つ。
程なくして、林の中から、箱を抱えたイワンがひょっこりと顔を覗かせた。
「イワン!丁度良かった。その箱を早くこっちに持って来てくれ!」
「嫌だよ!これ黒豚だろ?あとで丸焼きにして食うんだから邪魔するなよ!」
林の入り口まで向かっていたアリシアがイワンから箱を引っ手繰った。どうやらアリシアは箱の正体に合点がいったみたいだ。
アリシアはグリズリーの子供を箱から出した。
「うーぅ、うーぅ」
母を呼ぶ声に、殺意に満ちていた目が、立ち所に和らぐ。温かい愛に満たされた目には涙さえ浮かんで見える。
「ウォー、ウォー」
母グリズリーは子の元へ飛んで行った。子はずっと心細かったのだろう、母に寄り添い、温もりを感じている。子が母の傷に気付き、それを労わる様にぺろぺろと舐めた。
二頭は並んで巣穴を目指して歩き出した。傷を負わせた俺への憎しみすら見せずに。
母グリズリーが一瞬こちらを顧みた。
『我が子を救ってくれてありがとう・・・』
胸が苦しくなる悲痛な叫びとは違う心の声を初めて聞いた。
きっとモンスター達にも心があるんだ。心に聞こえる声は俺が作り出した幻聴なのかもしれない。だけど、彼等の中にも、心があるんだって思えてならない。親が子を思う心は人間と同じはずだ。
しかし、無差別に人を襲う獰猛なモンスターが居るのもまた事実。
情愛のあるモンスターと獰猛なモンスターが一緒くたにされ、本来人間に害意を持たないモンスターも家族を奪われ、その結果、人を襲う様になるのかもしれない。
今回グリズリーの子を捕らえていた行商人はこの一帯を暗躍する密猟者だった。
密猟者は林の中を逃げる途中、イワンにぶつかり、彼の大事なフンドシを掴んだまま倒れてしまった。
そこで手を放していればまだ良かったのだか、余程焦っていたのだろう。有ろう事かフンドシを掴んだまま逃げ去ろうとしたのだ。
そこで、怒りに燃えるイワンの鉄拳が炸裂し、男はそれをもろに食らい、呆気無くその場で意識を失ったのだ。
男が抱えていた箱は、辱めを受けた慰謝料代わりに、こっそり奪ったらしい。
イワンは、自分の活躍で俺達が命拾いしたのだと威張り散らし、それだけに飽き足らず、感謝の強要までする始末。
確かに今回の立役者は彼であったが、ここまで高慢な態度を取られては素直に感謝したくない。
俺もどちらかと言えば、イワンみたく、手柄を自慢したい人間だったので、彼の滑稽で愚かな姿を見て、今後は控えようと思った。
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