2 / 23
第1章
2.へぼスキルじゃねぇか!
しおりを挟む
ところかわって二人はテーブルにすわっていた。
カフェテリアのようなお店だ。
この世界ではパブとでも言うのか。
ふたりともよくわからない果実をしぼったジュースを頼んでいる。
「とー、言うわけでえええ」
力説する女神とうんざりとした表情の元高校生がそこにはいた。
「この世界はモンスターあり、盗賊あり、ギルドあり、そして魔王がいて、勇者がいるというファンタジー世界なんだな、これが♪」
(ううーむ、にわかには信じられん……が)
カノユキが周りを見回せばそれだけでいろいろな人種が目に入る。
ドラゴンの頭を持つ武人風の男。がっしりとしたガタイのドワーフ。耳の長いのはエルフだろう。それから犬の頭を持つ者。人と見た目がほとんど変わらないが翼を持っている者。
信じざるを得ない、か。
だが、その沈黙を否定的なものと勘違いした女神が立ち上がって声高に主張した。
「あーん、お姉さんのことうたがってるんだね!? ならとっておきの証拠をみせてあげるんだから。かーくん、さあ、そのスキルを発動するのよ‼ 次元をあやつり、未来を見通すその力を今こそ発揮するの! さすればあなたは」
「おいうるせえぞ」
「ちょっとは静かにできねえのか‼」
「わあ!」
「すいません、すいません!」
よく言ってきかせますんで!
カノユキがへこへこと頭を下げると、そのあらくれた感じの男たちは、いちおう引き下がってくれた。
「おい、怒られちゃったじゃないか」
「い、いやあ、おほほほ。で、でもさあ。ちっさい声だとしまらないじゃない?」
「いやいや。この際は見栄えはどうでもいいだろう」
スキルをどう使うのか、だろう。
そ、そうね。
こほんと女神は咳払いをうってから。
「簡単よ。念じればいいの。あと、詠唱ね。まあ気分だけど」
そう言って目を閉じると、手の平をテーブルの上に掲げるようにして、
「我が身、我が命、我が魂を言祝ぐために未来の女神スクルトよ、この身に注ぐ世界の糸を仄めかせたまえ」
ふおおおおおん……と、神々しいオーラのようなものが、アルテノから立ち上がる。
それだけ見ると、「おお、こいつもちょっとは女神っぽい」、とカノユキは正直にそう思った。
「とまあ、こんなふうに唱えて見てよ」
長いな……。
まあ、スキルだとかなんとか。全く興味がないわけではない。
「えーと、我が身? 我が歳? 我がなんたらを言祝ぐために、未来を丸っと見せたまえ」
だったかな? こんないい加減で発動するわけが……。
ズキリ!
「ぐあああああああああああああああ」
カノユキは思わず悲鳴をあげる。
今までに感じたことのないドロリとした、マグマのような熱い何かが全身をかけめぐるのを感じた。これまで開いていなかった血管を無理やり広げられているような、おぞましい感覚である。
「ぐ、が、何だこれは……。熱い……」
と、そんなシリアスなカノユキの眼の前で、アルテノはずびーとジュースを飲みながら、
「あ、最初からいきなり発動しちゃうと、頭がね、ばーんて弾けちゃうこともあるから慎重にね~。急に魔力を使いすぎたらだめよ」
さらりという。
「先に言わんか、この馬鹿‼」
ころすきか!
ちなみに、先程うるさいと文句を言ってきたおっさんたちも、いきなり俺が悲鳴をあげたりするから、ドン引きしてむしろ黙ってしまった。余計つらい気持ちになる。
「でも、ほら、おかげでスキルは無事に発動したんじゃない?」
全然納得はできん……。
「が、まぁ、たしかに……」
ブオン!
俺の目の前には長方形のビジョンが現れていた。
仮にスクリーンと呼ぶことにする。
そこには見たこともない人物が、様々な状況に直面している光景が映し出されている。
「これが将来起こること……」
未来視、か。
「ええ、そうよ」
胸をはって女神がのたまう。ドヤ顔で。
「でも未来は刻々と変化するもの。だから、あなたの見えているものは正確には未来そのものではない。未来が持つ可能性。その種。未来の種というべきもの」
どういうことだ?
未来の……種?
「飲み込みが悪いわねえ」
うるさい。さっさと説明しろ。
はいはい、とアルテノは言い捨てる。
「要するに未来はいくつも枝分かれしてるってこと。可能性がいくつもあって、そのうちのどれかが選ばれる」
そうなのか?
そうなのよ。
コンコン、と女神は飲み終わったジュースの空き瓶を指で鳴らす。
「例えば、この空き瓶。私がこれを目をつむって投げるとします」
ぽいーん、と間抜けな女神は間抜けな擬音を口にする。
「その瓶は店主の頭にあたるかもしれないし、もしくはさっき私達を怒鳴りつけたならずものたちにあたるかもしれない。地面に落ちてくだけることもあるでしょう。それらは不定であるが一定ではない。何かが起こることが必然でも、すべてが蓋然的であるということ」
「おいおい、未来視って言っただろうが」
話が違うんじゃないのか?
「そんな中途半端なものを見せられたところで、俺になんのメリットがある?」
はっきり言って、
「スキルとしては落第なんじゃないのか」
が、女神アルテノは大声で反論した。
「なわきゃあ、ないでしょうが‼ このへっぽこかーくん‼」
「うるせぞ‼ いい加減にしねえか‼」
「ひい、すんませんすんません」
……こほん。
「そんなわけで、いい? 未来がいくつも分岐しているとしても、よ。そのうちの一端を垣間見えることができる、というのは、すごいことなのよ?」
「そうか~?」
そうよ! とアーパー女神は力強く頷いた。
「だって、未来が垣間見えるということは、そのうちのより良い未来を手繰り寄せられるってことだもの!」
胸をはっていう。
「ああん? つまりどういうことだ?」
「ガッデム! 決まってるでしょうが!」
天を仰ぐ。
「あなたは未来に干渉することができる。より有利な未来を提示することができるのよ」
ふーん。
「なるほどな」
「わかってくれた?」
ああ、まあな。実に都合の良いスキルだ。そう。
この女神にとっては、な。
「俺にとってはなんのメリットもないな」
別に俺は枝分かれする未来を操作する欲望などない。
だが、女神アルテノはニヘラと笑う。
「そう? でもでも、あなたが幸福になる未来を視ればいいじゃない」
ふん、騙そうとしているのか?
(この未来視のスキルにはとんでもない欠陥が一つある)
「だが、この俺の未来は見えないじゃないか」
「え、えーと」
で、でも未来視ってそんなもんだから。
ぶつぶつとアルテノは言い訳をする。
眼の前に浮かぶビジョンにはどこともしれぬ人物が映し出されている。
しばらくしたら、次の映像へと切り替わる。
対象がどうやって選ばれるのかはわからない。
だが、一度としてカノユキの姿が映ることはなかった。
ゆえにとんだ欠陥スキル。
俺はうんざりしてそう評価するしかなかった。
カフェテリアのようなお店だ。
この世界ではパブとでも言うのか。
ふたりともよくわからない果実をしぼったジュースを頼んでいる。
「とー、言うわけでえええ」
力説する女神とうんざりとした表情の元高校生がそこにはいた。
「この世界はモンスターあり、盗賊あり、ギルドあり、そして魔王がいて、勇者がいるというファンタジー世界なんだな、これが♪」
(ううーむ、にわかには信じられん……が)
カノユキが周りを見回せばそれだけでいろいろな人種が目に入る。
ドラゴンの頭を持つ武人風の男。がっしりとしたガタイのドワーフ。耳の長いのはエルフだろう。それから犬の頭を持つ者。人と見た目がほとんど変わらないが翼を持っている者。
信じざるを得ない、か。
だが、その沈黙を否定的なものと勘違いした女神が立ち上がって声高に主張した。
「あーん、お姉さんのことうたがってるんだね!? ならとっておきの証拠をみせてあげるんだから。かーくん、さあ、そのスキルを発動するのよ‼ 次元をあやつり、未来を見通すその力を今こそ発揮するの! さすればあなたは」
「おいうるせえぞ」
「ちょっとは静かにできねえのか‼」
「わあ!」
「すいません、すいません!」
よく言ってきかせますんで!
カノユキがへこへこと頭を下げると、そのあらくれた感じの男たちは、いちおう引き下がってくれた。
「おい、怒られちゃったじゃないか」
「い、いやあ、おほほほ。で、でもさあ。ちっさい声だとしまらないじゃない?」
「いやいや。この際は見栄えはどうでもいいだろう」
スキルをどう使うのか、だろう。
そ、そうね。
こほんと女神は咳払いをうってから。
「簡単よ。念じればいいの。あと、詠唱ね。まあ気分だけど」
そう言って目を閉じると、手の平をテーブルの上に掲げるようにして、
「我が身、我が命、我が魂を言祝ぐために未来の女神スクルトよ、この身に注ぐ世界の糸を仄めかせたまえ」
ふおおおおおん……と、神々しいオーラのようなものが、アルテノから立ち上がる。
それだけ見ると、「おお、こいつもちょっとは女神っぽい」、とカノユキは正直にそう思った。
「とまあ、こんなふうに唱えて見てよ」
長いな……。
まあ、スキルだとかなんとか。全く興味がないわけではない。
「えーと、我が身? 我が歳? 我がなんたらを言祝ぐために、未来を丸っと見せたまえ」
だったかな? こんないい加減で発動するわけが……。
ズキリ!
「ぐあああああああああああああああ」
カノユキは思わず悲鳴をあげる。
今までに感じたことのないドロリとした、マグマのような熱い何かが全身をかけめぐるのを感じた。これまで開いていなかった血管を無理やり広げられているような、おぞましい感覚である。
「ぐ、が、何だこれは……。熱い……」
と、そんなシリアスなカノユキの眼の前で、アルテノはずびーとジュースを飲みながら、
「あ、最初からいきなり発動しちゃうと、頭がね、ばーんて弾けちゃうこともあるから慎重にね~。急に魔力を使いすぎたらだめよ」
さらりという。
「先に言わんか、この馬鹿‼」
ころすきか!
ちなみに、先程うるさいと文句を言ってきたおっさんたちも、いきなり俺が悲鳴をあげたりするから、ドン引きしてむしろ黙ってしまった。余計つらい気持ちになる。
「でも、ほら、おかげでスキルは無事に発動したんじゃない?」
全然納得はできん……。
「が、まぁ、たしかに……」
ブオン!
俺の目の前には長方形のビジョンが現れていた。
仮にスクリーンと呼ぶことにする。
そこには見たこともない人物が、様々な状況に直面している光景が映し出されている。
「これが将来起こること……」
未来視、か。
「ええ、そうよ」
胸をはって女神がのたまう。ドヤ顔で。
「でも未来は刻々と変化するもの。だから、あなたの見えているものは正確には未来そのものではない。未来が持つ可能性。その種。未来の種というべきもの」
どういうことだ?
未来の……種?
「飲み込みが悪いわねえ」
うるさい。さっさと説明しろ。
はいはい、とアルテノは言い捨てる。
「要するに未来はいくつも枝分かれしてるってこと。可能性がいくつもあって、そのうちのどれかが選ばれる」
そうなのか?
そうなのよ。
コンコン、と女神は飲み終わったジュースの空き瓶を指で鳴らす。
「例えば、この空き瓶。私がこれを目をつむって投げるとします」
ぽいーん、と間抜けな女神は間抜けな擬音を口にする。
「その瓶は店主の頭にあたるかもしれないし、もしくはさっき私達を怒鳴りつけたならずものたちにあたるかもしれない。地面に落ちてくだけることもあるでしょう。それらは不定であるが一定ではない。何かが起こることが必然でも、すべてが蓋然的であるということ」
「おいおい、未来視って言っただろうが」
話が違うんじゃないのか?
「そんな中途半端なものを見せられたところで、俺になんのメリットがある?」
はっきり言って、
「スキルとしては落第なんじゃないのか」
が、女神アルテノは大声で反論した。
「なわきゃあ、ないでしょうが‼ このへっぽこかーくん‼」
「うるせぞ‼ いい加減にしねえか‼」
「ひい、すんませんすんません」
……こほん。
「そんなわけで、いい? 未来がいくつも分岐しているとしても、よ。そのうちの一端を垣間見えることができる、というのは、すごいことなのよ?」
「そうか~?」
そうよ! とアーパー女神は力強く頷いた。
「だって、未来が垣間見えるということは、そのうちのより良い未来を手繰り寄せられるってことだもの!」
胸をはっていう。
「ああん? つまりどういうことだ?」
「ガッデム! 決まってるでしょうが!」
天を仰ぐ。
「あなたは未来に干渉することができる。より有利な未来を提示することができるのよ」
ふーん。
「なるほどな」
「わかってくれた?」
ああ、まあな。実に都合の良いスキルだ。そう。
この女神にとっては、な。
「俺にとってはなんのメリットもないな」
別に俺は枝分かれする未来を操作する欲望などない。
だが、女神アルテノはニヘラと笑う。
「そう? でもでも、あなたが幸福になる未来を視ればいいじゃない」
ふん、騙そうとしているのか?
(この未来視のスキルにはとんでもない欠陥が一つある)
「だが、この俺の未来は見えないじゃないか」
「え、えーと」
で、でも未来視ってそんなもんだから。
ぶつぶつとアルテノは言い訳をする。
眼の前に浮かぶビジョンにはどこともしれぬ人物が映し出されている。
しばらくしたら、次の映像へと切り替わる。
対象がどうやって選ばれるのかはわからない。
だが、一度としてカノユキの姿が映ることはなかった。
ゆえにとんだ欠陥スキル。
俺はうんざりしてそう評価するしかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる