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第1章
6.ドラゴン退治・・・の前準備
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「別に。あんな子供が殺されるのをいるのは忍びないだろう?」
もう一度脳裏に影がかすめた。
ふん。面倒な記憶だ。
「もう行くぞ」
「待って」
「なんだ? とめようとしても無駄だぞ?」
「そうじゃないわ」
「ふむ、ならなんだ?」
「なんだじゃないわよう! まーったくかーくんはお子ちゃまなんだからぁ!」
ぷりぷりとする。
はあ?
「あんな怪物にあなた一人で立ち向かっても無駄死にするだけでしょうが!」
「ふん。それがどうした」
覚悟は決めて……。
「きえー! そんなことお姉さんは認めません!」
認めませんったら、認めません! とアルテノが吠え立てる。
そして、カノユキにびしり! と指をさし、
「この私! 愛の女神アルテノがそんな悲しい運命《ストーリー》は認めません! ええ! ええ! 認めませんとも‼」
みっとめなーい、みっとめなーい!
「どうしてもというのなら!」
もう一度びしりとポーズを決めた。
「このわたしが手を貸しましょう! そうこの私がね!」
……。
……。
……ふ。
「最初からそう言え。このへっぽこ女神」
「ぎゃふん!」
女神がずっこけた。
「そ、そこは感涙にむせいでもいいんだよ?」
「誰がするか」
そもそもお前が勇者を助けろとこの世界に連れてきたんだろうが。
さて、それでは。
俺はその場にどかりと座り、
「作戦会議といこうか」
遠くに見えるレッドマスタードラゴンを眺めながらつぶやいた。
「作戦はこうだ。①俺がやつの気をひく。②そのうちにお前がしかける」
「ね、ねえ。かーくん。本当にそれやるの? 自殺志願者だったの?」
「無論だ。俺に二言はない」
あっ。と女神がピーンと来た顔をする。
「なーるほど♪ お姉ちゃんわかっちゃった! かーくんの未来視で、死なないことがわかってるんだね? だからそんなに自信満々ってわけだ!」
はぁ? なにを言ってるんだこいつは?
「スキルが発動するわけないだろうが?」点で強調
「……へ?」
「お前が授けたスキルだろうが?」
特性は人それぞれだからわからないんだよう。
なんだそりゃ。そうなのか。
「こほん。俺は俺のことだけはわからないんだ」
そう未来視のスキル。枝分かれする未来が少し分かるというこの能力。だが、このスキルは自分の未来だけは選択肢を示さない。だから自分が含まれてしまう未来についてはビジョンを出すことができない。
「だが、だからこそ別の考え方……逆転の考え方もでき」
「んぎゃあ! どうしたらいいのどうしたらいいの!? お姉ちゃんこんなところで死にたくないよ!」
じたばたじたばた。
ああ、うるさい。いい加減見つかっちまうだろうが、まったく。
「いいから落ち着け」
「落ち着いてられでか!」
やれやれ。
「いいから、よく聞け」
アルテノの瞳を真っ直ぐに見て、
「別に倒す必要はない」
ほへ?
きょとんとした表情を浮かべる女神。
いいか?
うん。
「レッドマスタードラゴンを倒すことが無理だなんてことくらい。俺だってわかっている」
あ、そうなの?
俺をなんだと思っている……。
「そ、それならどうするつもりなの?」
「頭を使え」
「頭突き?」
違う。
「要するにこの場所から追い出せばいいんだろう?」
「へ?」
「お前がさっき言っていただろう。本来ドラゴンは霊峰に住んでいると」
それがどんなところかは知らんが。
「なら、そこに帰ってもらえばいい」
「ど、どうやって!?」
「嫌がらせ」
「……は?」
口をあんぐりと開ける女神。
「レ、レッドマスタードラゴンに嫌がらせって……」
「攻撃と認識された時点で終わりだ。なら、そう思わせなければいい」
俺はそこらに落ちている枯れ枝を指差す。
「火をお越して煙をドラゴンの方に流す。お前は風を操るのが得意だろう?」
「ま、まあそれくらいなら」
「火で倒すことはできないだろうが、その煙で嫌がらせすることはできる。だめなら次の手を考えればいい」
「た、確かにそれなら安全かも」
「ああ、やって損はない」
「よ、よーし、お姉ちゃんやるよ! 煙いぶしぎん大作戦! こけらおとしだい!」
「いぶしぎん?」
とにかくこうして作戦は開始されたのである。
「おーい、ドラゴンおーい!」
ピクリ、とレッドマスタードラゴンのまぶたがうごく。
少しだけ目を開く。
遠くには愚かそうな人間がいた。
豆粒ほどの、いかにも知恵のたりなさそうな、人間種のオス。レベルは……1。
自分のまどろみを邪魔した罪は重い。
が。
ドラゴンはすぐに瞳を閉じた。
偉大なるドラゴン。
神の化身とも称されるドラゴン。
その最たる象徴といえるレッドマスタードラゴンが、わざわざ目障りなアリごときを殺すために、うたかたのまどろみを破るようなことはありえないことだ。
アリを罪に問うような神がどこにいようか?
「やはり無視か」
ふいー、とため息をつく。
勝ったな、とつぶやいた。
「アルテノには言わなかったがここで死ぬ可能性が一番高かった」
山場は過ぎたな。
あとは適当にここで騒ぐ。
ドラゴンはこちらに見向きもしないだろうが、それでいい。
ここにいる、という事実が伝わっているだけで、気をそらすという意味では十分だ。
なぜならそれは、殺されずにレッドマスタードラゴンを相手に陽動をしかけていることと同義だから。
レベル1で良かった。
「さて、あっちのほうはそろそろか?」
俺は視線をあいつの向かった方へと向けた。
「かーくんもなかなかできる子よねえ」
文句言いながらも。
「普通レッドマスタードラゴンを目の当たりにしたら、腰を抜かしちゃうものだと思うんだけど……」
ほいほい、と軽快に焚き火の準備をしながら独り言をいう。
「あ、そういえば、初めてモンスターとの戦闘になったときもずいぶん落ち着いてた気が……」
ゲームでなれてるのかしらん?
女神はそんなふうに思う。
「よし、できたわ!」
じゃーん。枯れ枝を積んで焚き火の準備完了。
「もちろん女神ですので、火を起こすことなど造作もありません」
風だけではないのです。
また独り言をいいながら、指先にボッと炎を出した。
それを枯れ木に近づける。やがて火がともり、煙があがりはじめた。
「リトルウィンド」
煙はドラゴンのほうに向かって流れていった。
「あっ、そうだ」
女神は一つ忘れていたと、あるものを取り出した。
もう一度脳裏に影がかすめた。
ふん。面倒な記憶だ。
「もう行くぞ」
「待って」
「なんだ? とめようとしても無駄だぞ?」
「そうじゃないわ」
「ふむ、ならなんだ?」
「なんだじゃないわよう! まーったくかーくんはお子ちゃまなんだからぁ!」
ぷりぷりとする。
はあ?
「あんな怪物にあなた一人で立ち向かっても無駄死にするだけでしょうが!」
「ふん。それがどうした」
覚悟は決めて……。
「きえー! そんなことお姉さんは認めません!」
認めませんったら、認めません! とアルテノが吠え立てる。
そして、カノユキにびしり! と指をさし、
「この私! 愛の女神アルテノがそんな悲しい運命《ストーリー》は認めません! ええ! ええ! 認めませんとも‼」
みっとめなーい、みっとめなーい!
「どうしてもというのなら!」
もう一度びしりとポーズを決めた。
「このわたしが手を貸しましょう! そうこの私がね!」
……。
……。
……ふ。
「最初からそう言え。このへっぽこ女神」
「ぎゃふん!」
女神がずっこけた。
「そ、そこは感涙にむせいでもいいんだよ?」
「誰がするか」
そもそもお前が勇者を助けろとこの世界に連れてきたんだろうが。
さて、それでは。
俺はその場にどかりと座り、
「作戦会議といこうか」
遠くに見えるレッドマスタードラゴンを眺めながらつぶやいた。
「作戦はこうだ。①俺がやつの気をひく。②そのうちにお前がしかける」
「ね、ねえ。かーくん。本当にそれやるの? 自殺志願者だったの?」
「無論だ。俺に二言はない」
あっ。と女神がピーンと来た顔をする。
「なーるほど♪ お姉ちゃんわかっちゃった! かーくんの未来視で、死なないことがわかってるんだね? だからそんなに自信満々ってわけだ!」
はぁ? なにを言ってるんだこいつは?
「スキルが発動するわけないだろうが?」点で強調
「……へ?」
「お前が授けたスキルだろうが?」
特性は人それぞれだからわからないんだよう。
なんだそりゃ。そうなのか。
「こほん。俺は俺のことだけはわからないんだ」
そう未来視のスキル。枝分かれする未来が少し分かるというこの能力。だが、このスキルは自分の未来だけは選択肢を示さない。だから自分が含まれてしまう未来についてはビジョンを出すことができない。
「だが、だからこそ別の考え方……逆転の考え方もでき」
「んぎゃあ! どうしたらいいのどうしたらいいの!? お姉ちゃんこんなところで死にたくないよ!」
じたばたじたばた。
ああ、うるさい。いい加減見つかっちまうだろうが、まったく。
「いいから落ち着け」
「落ち着いてられでか!」
やれやれ。
「いいから、よく聞け」
アルテノの瞳を真っ直ぐに見て、
「別に倒す必要はない」
ほへ?
きょとんとした表情を浮かべる女神。
いいか?
うん。
「レッドマスタードラゴンを倒すことが無理だなんてことくらい。俺だってわかっている」
あ、そうなの?
俺をなんだと思っている……。
「そ、それならどうするつもりなの?」
「頭を使え」
「頭突き?」
違う。
「要するにこの場所から追い出せばいいんだろう?」
「へ?」
「お前がさっき言っていただろう。本来ドラゴンは霊峰に住んでいると」
それがどんなところかは知らんが。
「なら、そこに帰ってもらえばいい」
「ど、どうやって!?」
「嫌がらせ」
「……は?」
口をあんぐりと開ける女神。
「レ、レッドマスタードラゴンに嫌がらせって……」
「攻撃と認識された時点で終わりだ。なら、そう思わせなければいい」
俺はそこらに落ちている枯れ枝を指差す。
「火をお越して煙をドラゴンの方に流す。お前は風を操るのが得意だろう?」
「ま、まあそれくらいなら」
「火で倒すことはできないだろうが、その煙で嫌がらせすることはできる。だめなら次の手を考えればいい」
「た、確かにそれなら安全かも」
「ああ、やって損はない」
「よ、よーし、お姉ちゃんやるよ! 煙いぶしぎん大作戦! こけらおとしだい!」
「いぶしぎん?」
とにかくこうして作戦は開始されたのである。
「おーい、ドラゴンおーい!」
ピクリ、とレッドマスタードラゴンのまぶたがうごく。
少しだけ目を開く。
遠くには愚かそうな人間がいた。
豆粒ほどの、いかにも知恵のたりなさそうな、人間種のオス。レベルは……1。
自分のまどろみを邪魔した罪は重い。
が。
ドラゴンはすぐに瞳を閉じた。
偉大なるドラゴン。
神の化身とも称されるドラゴン。
その最たる象徴といえるレッドマスタードラゴンが、わざわざ目障りなアリごときを殺すために、うたかたのまどろみを破るようなことはありえないことだ。
アリを罪に問うような神がどこにいようか?
「やはり無視か」
ふいー、とため息をつく。
勝ったな、とつぶやいた。
「アルテノには言わなかったがここで死ぬ可能性が一番高かった」
山場は過ぎたな。
あとは適当にここで騒ぐ。
ドラゴンはこちらに見向きもしないだろうが、それでいい。
ここにいる、という事実が伝わっているだけで、気をそらすという意味では十分だ。
なぜならそれは、殺されずにレッドマスタードラゴンを相手に陽動をしかけていることと同義だから。
レベル1で良かった。
「さて、あっちのほうはそろそろか?」
俺は視線をあいつの向かった方へと向けた。
「かーくんもなかなかできる子よねえ」
文句言いながらも。
「普通レッドマスタードラゴンを目の当たりにしたら、腰を抜かしちゃうものだと思うんだけど……」
ほいほい、と軽快に焚き火の準備をしながら独り言をいう。
「あ、そういえば、初めてモンスターとの戦闘になったときもずいぶん落ち着いてた気が……」
ゲームでなれてるのかしらん?
女神はそんなふうに思う。
「よし、できたわ!」
じゃーん。枯れ枝を積んで焚き火の準備完了。
「もちろん女神ですので、火を起こすことなど造作もありません」
風だけではないのです。
また独り言をいいながら、指先にボッと炎を出した。
それを枯れ木に近づける。やがて火がともり、煙があがりはじめた。
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