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23.旦那様とのティータイム
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一度、グリフォンちゃんの背中に乗せてもらった時は、あくまでお城のお庭の上空まで連れて行ってもらった。そこで幸せそうな民の姿や、仕事で忙しそうにする職人たち、遊び回る稚《いとけな》い子供たちの姿を見た。
その姿に幸せを感じながらも、一方で、この公爵領の民たちのあの笑顔の一部だけでも、伯爵領の人々に分けてあげたいと願ったものだ。
せめて少しでも伯爵家が浪費を抑えて、税を軽くして上げれば、暮らしはとても楽になるのに、と。そう心から願った。
そして今は。
「顔を上げないと何も見えないぞ、シャノン?」
「で、ですが顔をあげたら」
「どうした?」
あなたの顔が目の前にあるから恥ずかしい。
そんな言葉を懸命に飲み込む。なんてはしたないと自分をしかりつける。
お姫様抱っこをされて公爵領の空を散策する旦那様と私だが、私はちっとも領地を見ることが出来ていない。
ちゃんと、婚約者として恥ずかしくないように、人々の暮らしや様子を見ないといけないのに。
でも、
『ちらり』
顔をあげれば、そこには美しい銀髪をなびかせ、スマートに貴族服を着こなしたたくましい男性の顔があった。まだ年若いはずなのに、公爵領主という責務を突然負うことになったこの方は、その仕事を立派にやり遂げられていて、自然大人びた雰囲気を醸し出していた。何より、私を見る時の瞳は本当に優し気で、微かに細められた時の瞼に伸びる陰影は芸術的と言って良いほど美しい。
剣の腕も王国一だという噂であり、一見細身にも関わらず、服の上からでも感じるその体躯のたくましさは、はしたなくも私をドキドキとさせた。
本当に私は愚かな女だと思う。
「それほど赤面されて、押し黙られては、空の散歩の意味がないな。仕方ない。名残惜しいが」
そっと、宝物を扱うように丁寧に、私をグリフォンちゃんの背に座らせてくれた。
ただ、後ろから私にピタリとくっついていることに変わりはないのだけど。
またお話される時の吐息が微かに耳にかかって、恥ずかしくて、その部分が真っ赤に染まってしまっているのが自分でも分かった。
でも、お姫様抱っこよりは、恥ずかしくない。それより、ちゃんと領地の姿を見ないと。そう思って、上空から領地を見下ろせば、
「わぁ」
思わず感嘆の声が出た。
城の庭の上空から見た遠景とは違って、直接街の上空を飛ぶと印象がまた違った。
遠くから見れば、確かに幸せな光景ばかりが目に入った。
産業が発展し、道路が整備され、商人が行き交い、笑顔がたくさん見えた。
でも、領地の僻地に行けば行くほど、そこに建てられた家は傷んで、住んでいる民も貧しそうに見えた。
「公爵領はどこも発展しているかと思いましたが、貧しい方々もいるのですね」
「そうだ。俺の力不足のせいだ。親から引き継いだ公爵領だがまだまだ貧しい民はいる。彼らにも報いるような政《まつりごと》をせねばならん。いや、すまなかった。今日は美しい街並みを見てもらおうと思っていたんだ。引き返そう」
「いえ、こういうところも見させてください」
「何?」
旦那様は意外そうな声を出されます。
「私は旦那様からたくさん頂戴しました。いつか、旦那様に恩返しできればと思っています。そのために、公爵領の全てをちゃんと見ておきたいのです。貧しさも、病も、どこにでもあるものです。しかし、それと向き合わなければ私たち貴族の存在意義はありません……。あっ、も、申し訳ありません。出過ぎたことを申し上げました。旦那様は身を粉にして公務にいそしんでいらっしゃるのに、それを素人の私が差し出がましい口をきいてしまって……」
「いや、そんなことはない」
なぜか旦那様は真剣な表情で首を横に振ると、
「正直、迷っていた。貧民に対する政策をどうするか。領地を発展させれば、どうしても貧富の差が出る。それを放置するべきと言う意見もあれば、出来るだけ手を差し伸べるべきだという意見もあったんだ。今、公爵領は全体の発展に力を入れていて、貧民層にまで手が回っていない。だが、そろそろ着手すべき時期なのかもしれない」
「私はそこまで考えて申し上げた訳ではありませんでした。お許しください」
「だから謝るな。お前はお前のままでいいと言っただろう。感じたことを俺に言って欲しい。それにお前の言葉は、その優しい心根から自然に出た言葉だ。だからこそ、俺はそれを尊重したいと思う。お前の優しさが公爵領の多くの民たちを救うだろう」
「過分なお言葉です、それは……」
「大丈夫だ、責任は俺がとる。それに……お前の言う通り、民あっての貴族なのだ」
旦那様はそうおっしゃってから、
「まったく、今までの貴族令嬢どもに、少し聞かせてやりたいものだ」
「? 何かおっしゃいましたか?」
「何でもない。それより身体は大丈夫なのか? そろそろ戻るとしよう」
旦那様は私の身体を心配して、グリフォンちゃんの進路をお城にとりました。
本当に、お気遣いを頂いているのが分かって、ふつつかながら幸せな気持ちになってしまいます。
そんなフワフワとしたやましい心がいけなかったのでしょう。
「あっ」
お城の庭園に戻ってきて、旦那様にまたスマートにエスコートされながら、グリフォンちゃんの背中から下りたにも関わらず、少し足が震えていたのでした。
「慣れない空中散歩だったので、やっぱり緊張していたみたいです。足が少し震えてしまっています。旦那様、申し訳あり……。えっと、謝ってはいけないのでしたね、えーっと」
「なら、こうしよう。ティータイムの準備をしてあるんだ」
「きゃっ」
またお姫様抱っこをされてしまいました。
この数時間、まともに自分の足で歩いていない気がします。
それが、よりにもよって旦那様のお姫様だっこばかりだなんて……。
あまりにも夢のようで、現実感がありません。
そして、そんな茫然としている私は、知らぬ間に、
「どうだ、ここなら安定して座っていられるだろう?」
「!?」
私は言葉を失います。
食事は庭園に流れる奇麗な小川の畔《ほとり》に設《しつら》えられたテーブルに用意されていたのですが、なんと旦那様は自分の膝のうえに、私を座らせたのでした。
「だ、旦那様、いけません。人が見ています」
「仕方ないだろう。お前の足が震えている以上、こうやって安全を確保しなければな。でないと俺が心配で食事が手につかない」
「そ、そんな」
「ほら、あきらめろ。あーん」
「!? あ、あーん」
って、何を流されてしまっているの、私。
ついつい、差し出されたスプーンに口をつけてしまう。
それはとても甘いショートケーキ……のはずでした。
でも味なんて全然分かりません。
ただ……。
強いて言えば、幸せの味……。
伯爵領ではついぞ味わうことのできなかった、人の温もりをショートケーキの甘さが伝えてくれます。
いえ、旦那様の体温が私に伝えてくださっているのでしょうか。
私は味は分からない幸福のケーキを、旦那様に差し出されるままに、まるで子リスのように食べ続けたのでした。
ティータイムが終わると、やっと膝の上から解放されました。
正直、ずっと前に足の震えはなくなっていたのですが、旦那様が離して下さらなかったのです。
それにしても、
「きっと美味しいケーキだったのに、申しわけないことをしてしまいました」
「ん? どういう意味だ?」
旦那様が首を傾げられました。
「旦那様の膝の上にいるせいで、はしたないのですが、フワフワとした気持ちになってしまって……。味がまったく分からなかったのです。きっと料理長のノレフさんが心を込めて作ってくれたのに」
その言葉を聞いて、旦那様はおかしそうに笑われます。
「ふ、ははははは。確かにそうだな。それは申し訳ないことをした。俺からノレフの奴に謝っておくことにしよう。あとは礼を言っておくことにするか」
「御礼、ですか?」
ああ、と旦那様は頷く。
「お前といると公務での重責が、嘘のようになくなる。今のままのお前で良い。俺の傍にいてくれ」
そうおっしゃられました。
私は頷いて、
「はい、旦那様が良いとおっしゃって下さる間は」
そう当然の様に答えました。お優しい旦那様がいても良いとおっしゃってくださる間は、ここに居させてもらおうと思います。
しかし、旦那様はどこか不満げな表情になり、
「やれやれ。言葉では伝えているつもりなのだがな、他の女は言ってもいないことを捏造してまで近寄ってくるような者ばかりだったというのに」
何か独り言をブツブツとおっしゃいます。
「?」
「なら、行動で示した方が早いか……」
旦那様はそう言うと、椅子から立ち上がって、私の座るほうへスッと近づかれます。
そして、
(あれ? お顔が近づいてくる……)
私が反応もできずにいる間に、旦那様の顔が本当に目の前まで近づきました。
(もしかして)
ある予感が頭をよぎった時です。
「お取込み中申し訳ございません! 旦那様、火急の用件があり、参上しました」
家令のルーダさんが急いだ様子で駆け付けて、開口一番そう言ったのだった。
「ちっ、間の悪いことだ」
「申し訳ございませぬ」
「お前に言ったのではない。その間の悪いことをしでかした奴らへの言葉だ。それでどうした、ルーダ」
はっきりと分かるほど、旦那様の声が厳しくなります。
先ほどまでの優し気な旦那様から、王国一の大公爵ロベルタ=グランハイム様としての大きなお姿がそこにはありました。
「なんだと!?」
そして、ルーダさんからの報告内容に、旦那様は声を上げられたのでした。
その姿に幸せを感じながらも、一方で、この公爵領の民たちのあの笑顔の一部だけでも、伯爵領の人々に分けてあげたいと願ったものだ。
せめて少しでも伯爵家が浪費を抑えて、税を軽くして上げれば、暮らしはとても楽になるのに、と。そう心から願った。
そして今は。
「顔を上げないと何も見えないぞ、シャノン?」
「で、ですが顔をあげたら」
「どうした?」
あなたの顔が目の前にあるから恥ずかしい。
そんな言葉を懸命に飲み込む。なんてはしたないと自分をしかりつける。
お姫様抱っこをされて公爵領の空を散策する旦那様と私だが、私はちっとも領地を見ることが出来ていない。
ちゃんと、婚約者として恥ずかしくないように、人々の暮らしや様子を見ないといけないのに。
でも、
『ちらり』
顔をあげれば、そこには美しい銀髪をなびかせ、スマートに貴族服を着こなしたたくましい男性の顔があった。まだ年若いはずなのに、公爵領主という責務を突然負うことになったこの方は、その仕事を立派にやり遂げられていて、自然大人びた雰囲気を醸し出していた。何より、私を見る時の瞳は本当に優し気で、微かに細められた時の瞼に伸びる陰影は芸術的と言って良いほど美しい。
剣の腕も王国一だという噂であり、一見細身にも関わらず、服の上からでも感じるその体躯のたくましさは、はしたなくも私をドキドキとさせた。
本当に私は愚かな女だと思う。
「それほど赤面されて、押し黙られては、空の散歩の意味がないな。仕方ない。名残惜しいが」
そっと、宝物を扱うように丁寧に、私をグリフォンちゃんの背に座らせてくれた。
ただ、後ろから私にピタリとくっついていることに変わりはないのだけど。
またお話される時の吐息が微かに耳にかかって、恥ずかしくて、その部分が真っ赤に染まってしまっているのが自分でも分かった。
でも、お姫様抱っこよりは、恥ずかしくない。それより、ちゃんと領地の姿を見ないと。そう思って、上空から領地を見下ろせば、
「わぁ」
思わず感嘆の声が出た。
城の庭の上空から見た遠景とは違って、直接街の上空を飛ぶと印象がまた違った。
遠くから見れば、確かに幸せな光景ばかりが目に入った。
産業が発展し、道路が整備され、商人が行き交い、笑顔がたくさん見えた。
でも、領地の僻地に行けば行くほど、そこに建てられた家は傷んで、住んでいる民も貧しそうに見えた。
「公爵領はどこも発展しているかと思いましたが、貧しい方々もいるのですね」
「そうだ。俺の力不足のせいだ。親から引き継いだ公爵領だがまだまだ貧しい民はいる。彼らにも報いるような政《まつりごと》をせねばならん。いや、すまなかった。今日は美しい街並みを見てもらおうと思っていたんだ。引き返そう」
「いえ、こういうところも見させてください」
「何?」
旦那様は意外そうな声を出されます。
「私は旦那様からたくさん頂戴しました。いつか、旦那様に恩返しできればと思っています。そのために、公爵領の全てをちゃんと見ておきたいのです。貧しさも、病も、どこにでもあるものです。しかし、それと向き合わなければ私たち貴族の存在意義はありません……。あっ、も、申し訳ありません。出過ぎたことを申し上げました。旦那様は身を粉にして公務にいそしんでいらっしゃるのに、それを素人の私が差し出がましい口をきいてしまって……」
「いや、そんなことはない」
なぜか旦那様は真剣な表情で首を横に振ると、
「正直、迷っていた。貧民に対する政策をどうするか。領地を発展させれば、どうしても貧富の差が出る。それを放置するべきと言う意見もあれば、出来るだけ手を差し伸べるべきだという意見もあったんだ。今、公爵領は全体の発展に力を入れていて、貧民層にまで手が回っていない。だが、そろそろ着手すべき時期なのかもしれない」
「私はそこまで考えて申し上げた訳ではありませんでした。お許しください」
「だから謝るな。お前はお前のままでいいと言っただろう。感じたことを俺に言って欲しい。それにお前の言葉は、その優しい心根から自然に出た言葉だ。だからこそ、俺はそれを尊重したいと思う。お前の優しさが公爵領の多くの民たちを救うだろう」
「過分なお言葉です、それは……」
「大丈夫だ、責任は俺がとる。それに……お前の言う通り、民あっての貴族なのだ」
旦那様はそうおっしゃってから、
「まったく、今までの貴族令嬢どもに、少し聞かせてやりたいものだ」
「? 何かおっしゃいましたか?」
「何でもない。それより身体は大丈夫なのか? そろそろ戻るとしよう」
旦那様は私の身体を心配して、グリフォンちゃんの進路をお城にとりました。
本当に、お気遣いを頂いているのが分かって、ふつつかながら幸せな気持ちになってしまいます。
そんなフワフワとしたやましい心がいけなかったのでしょう。
「あっ」
お城の庭園に戻ってきて、旦那様にまたスマートにエスコートされながら、グリフォンちゃんの背中から下りたにも関わらず、少し足が震えていたのでした。
「慣れない空中散歩だったので、やっぱり緊張していたみたいです。足が少し震えてしまっています。旦那様、申し訳あり……。えっと、謝ってはいけないのでしたね、えーっと」
「なら、こうしよう。ティータイムの準備をしてあるんだ」
「きゃっ」
またお姫様抱っこをされてしまいました。
この数時間、まともに自分の足で歩いていない気がします。
それが、よりにもよって旦那様のお姫様だっこばかりだなんて……。
あまりにも夢のようで、現実感がありません。
そして、そんな茫然としている私は、知らぬ間に、
「どうだ、ここなら安定して座っていられるだろう?」
「!?」
私は言葉を失います。
食事は庭園に流れる奇麗な小川の畔《ほとり》に設《しつら》えられたテーブルに用意されていたのですが、なんと旦那様は自分の膝のうえに、私を座らせたのでした。
「だ、旦那様、いけません。人が見ています」
「仕方ないだろう。お前の足が震えている以上、こうやって安全を確保しなければな。でないと俺が心配で食事が手につかない」
「そ、そんな」
「ほら、あきらめろ。あーん」
「!? あ、あーん」
って、何を流されてしまっているの、私。
ついつい、差し出されたスプーンに口をつけてしまう。
それはとても甘いショートケーキ……のはずでした。
でも味なんて全然分かりません。
ただ……。
強いて言えば、幸せの味……。
伯爵領ではついぞ味わうことのできなかった、人の温もりをショートケーキの甘さが伝えてくれます。
いえ、旦那様の体温が私に伝えてくださっているのでしょうか。
私は味は分からない幸福のケーキを、旦那様に差し出されるままに、まるで子リスのように食べ続けたのでした。
ティータイムが終わると、やっと膝の上から解放されました。
正直、ずっと前に足の震えはなくなっていたのですが、旦那様が離して下さらなかったのです。
それにしても、
「きっと美味しいケーキだったのに、申しわけないことをしてしまいました」
「ん? どういう意味だ?」
旦那様が首を傾げられました。
「旦那様の膝の上にいるせいで、はしたないのですが、フワフワとした気持ちになってしまって……。味がまったく分からなかったのです。きっと料理長のノレフさんが心を込めて作ってくれたのに」
その言葉を聞いて、旦那様はおかしそうに笑われます。
「ふ、ははははは。確かにそうだな。それは申し訳ないことをした。俺からノレフの奴に謝っておくことにしよう。あとは礼を言っておくことにするか」
「御礼、ですか?」
ああ、と旦那様は頷く。
「お前といると公務での重責が、嘘のようになくなる。今のままのお前で良い。俺の傍にいてくれ」
そうおっしゃられました。
私は頷いて、
「はい、旦那様が良いとおっしゃって下さる間は」
そう当然の様に答えました。お優しい旦那様がいても良いとおっしゃってくださる間は、ここに居させてもらおうと思います。
しかし、旦那様はどこか不満げな表情になり、
「やれやれ。言葉では伝えているつもりなのだがな、他の女は言ってもいないことを捏造してまで近寄ってくるような者ばかりだったというのに」
何か独り言をブツブツとおっしゃいます。
「?」
「なら、行動で示した方が早いか……」
旦那様はそう言うと、椅子から立ち上がって、私の座るほうへスッと近づかれます。
そして、
(あれ? お顔が近づいてくる……)
私が反応もできずにいる間に、旦那様の顔が本当に目の前まで近づきました。
(もしかして)
ある予感が頭をよぎった時です。
「お取込み中申し訳ございません! 旦那様、火急の用件があり、参上しました」
家令のルーダさんが急いだ様子で駆け付けて、開口一番そう言ったのだった。
「ちっ、間の悪いことだ」
「申し訳ございませぬ」
「お前に言ったのではない。その間の悪いことをしでかした奴らへの言葉だ。それでどうした、ルーダ」
はっきりと分かるほど、旦那様の声が厳しくなります。
先ほどまでの優し気な旦那様から、王国一の大公爵ロベルタ=グランハイム様としての大きなお姿がそこにはありました。
「なんだと!?」
そして、ルーダさんからの報告内容に、旦那様は声を上げられたのでした。
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