24 / 34
24.続・死亡フラグの皆さんと、死亡フラグを回避しながらショッピング!(クライブ編)
しおりを挟む
さて、串焼きでお腹も一杯になった私は、上機嫌で目的のお店に足を進めていました。
結果的に、結構寄り道をしてしまったので、ちょっと時間が押し始めていますね。ここはちょっと横道に入って近道をすることにしました。できれば今日中に片づけたい仕事ですしね!
ですが、それがいけませんでした。
突然、待っていたかのようにガラの悪い男達が現れたのです。
「へへへ、ラッキー。見た感じ金持ちそうなご一行様じゃねーか!」
「多分金持ちの商家のガキとかだろうさ! くっくっく、こいつはついてるぜ!」
「有り金全部置いて行きな!」
えー!
いやいやいやいや!
何で今日に限ってこの平和な街に、こんな物騒なチンピラが湧くのですか⁉ しかも五人も! 何かのイジメですか⁉ 確かに横道使いましたけど、普段そんなに危ない道じゃないでしょう⁉
「へへへ、特にそっちの髪の黒い姉ちゃんは俺の好みだなぁ。どうだ、有り金はいいから、俺とこれからデートでもしねーか。ぐへへへへ」
そういって下卑た表情で私の方を見る。
死んでもお断りですわ! そう返事をしようとしたところに、クライブ様が……。それからなぜかミーナリアさんや殿下、バスクがすっと私の前に割って入ったのです。
「んだぁ? てめえはよう。こっちはこんだけ人数がいるんだぜえ? てめえらみてえなお坊ちゃんたちは抵抗するだけ無駄だぜえ。ぎゃーっはっはははは!」
チンピラたちのリーダー格の男がそういうと、周りの手下たちもゲラゲラと笑った。
だが、
「フッ」
それに対してクライブ様は軽い嘲笑を浮かべる。その声は深いバリトンで全員の耳によく響いた。
「てめえ、何笑ってやがる!」
「いや、なに」
彼は微笑みながら、後ろを向いてこっちへ向かってパチリとウインクをして、
「私の愛しき小鳥を守る栄誉を与えてくれるとは、神様も粋な事をすると思ったまでですよ」
おおー! 美男子が言うとまた一味違うなぁ。それにかなり気合が入っているように見える。
そうか、なるほど!
あのウインクは、私の目の前に立つミーナリアさんに向かってのものか!
確かに、こんな健気で可愛い子がいたら、騎士としては守りたくて奮起するものだろう。うんうん。もうかなり、ミーナリアさんの魅了が、裏切り三人衆たちに効きはじめていることの証拠でもある。
あっ! とするとこれはまずい!
私の脳裏にひらめきが走る! さえわたる頭脳!
ミーナリアさんをこのまま私の前にいさせた場合、きっと断罪シーンで、あのチンピラにわざと襲わせてミーナリアさんを盾にした、と主張されるだろう。騎士団長のクライブも同意して、犯罪者アイリーンの誕生だ!
まずいまずいまずい、どうにかしないと! 私はキョロキョロと周囲を見回す。すると、鉄パイプのようなものが打ち捨てられていた。私はそれをとっさに拾い上げ、
「ミーナリアさんは後ろへ! こんなチンピラに負けてなんていられませんわ!」
「ア、アイリーン様……」
何か言いたそうな彼女を無理やり私の後ろへ下げて、私は適当に鉄パイプを構える。
よっし!
これで私がミーナリアさんを盾にしようとしたとは言えないわ! チンピラたちも聞いたわよね⁉ 最悪、断罪シーンで証言してもらうからね⁉ 『確かにアイリーンはミーナリアさんをかばうように鉄パイプを俺たちに向けました』ってね!
「ああん! なめてんのかあぁ⁉ へへ、でも嫌いじゃねえぜえ! てめえみてえな美人なだけで、何でも思い通りになると思ってる女を思い通りにするのはよう!」
はあああああああああああ⁉
いやいやいやいや!
全然思い通りにならないんですけど⁉ このままだと断罪からの国外追放の死亡ルートなんですけどお⁉
そう叫びたかったのですが、その前にクライブ様の声が響きました。
「ふっ。やはりあの時と同じだ。誇り高く美しき鳥。騎士に守る栄誉を与えてくれる女神といったところか」
「?」
何を言っているのか分かりませんでしたが、それを理解する時間はありませんでした。
「しゃらくせえ! なら、お前からだ」
「残念ながら」
私が瞬きをした次の瞬間には、
「通って来た修羅場が違うのでね」
「ぎゃっ⁉」「なっ、ぐわ⁉」「何が⁉」「見えない!」「た、たすけっ……!」
「す、すごい。あれだけの数の敵を一瞬で……」
思わず感嘆の声を上げる。
まったくもって、剣筋が見えなかった。
これが将来、王国の騎士団長になるクライブの実力なのだ。圧倒的な強さ、そして、
「ご無事ですか、我が美しき鳥よ」
そう言ってこちらに微笑む。あっ、これは後ろのミーナリアさんへか。
ミーナリアさんは怖かったのか、私の手を握っている。震えてはいないのが救いだ。ただ、クライブの声に答えないのは、やはり怖かっただろう。
というか、怖がらせることになった原因は、もとはと言えば、私が近道をしようとしたのがこんなことになった原因だ。無事だったとは言え、クライブがいなかったら大変なことになっていたかもしれない。謝ろう。
「みんなごめんね。私が近道をしようとしたばっかりに。怖い思いをさせて」
そうシュンとして言う。すると、クライブ様とミーナリアさんは目を丸くした後、なぜか嬉しそうな表情を浮かべて、
「いえいえ。美しき鳥が舞いたき場所を舞い、それを邪魔する者あらば排除する。それこそが我が騎士の誉《ほまれ》です。今回はその名誉に浴することが出来ました。本懐《ほんかい》を遂げさせていただいたこと、お礼申し上げます」
ん?
すると、ミーナリアさんも、
「騎士様のように守ってくださろうと、私の前に出て下さって。本当に素敵でした。あの時のように。お慕いしています」
と言った。
騎士様のように、って。クライブ様は本当に副騎士団長だけどね、ミーナリアさんったら。
うーん、でも、今の会話を聞くに、どうやら二人はお互いを「守るべき対象」と「素敵な騎士」っていう感じで認識しているみたいね。
やっぱりさっき思った通り、どんどんミーナリアさんにクライブも魅了されていて、死亡フラグは進行しているんだわ。
幸い、機転を利かせて、決定的な死亡フラグは回避に成功したと思うけど、これからも気を付けないと! でないと本当に決定的で回避不能の死亡フラグを立てちゃうことになりそう!
私を妙に熱っぽい視線で見つめる死亡フラグ2名に、なんとか作り笑いを返しながら、私は決心を新たにしたのでした。
ところで、
「クライブ、こういう時は僕の分も残しておいてもらわないと困ります。あなただけいい恰好をしようとしましたね?」
「僕にもですよ、クライブ様。抜け駆けとは騎士道精神に反するじゃないんですか?」
キース王太子殿下と弟のバスクが、なぜかとても不満げな口調でクライブ様に文句を言っていました。
恐らく、ミーナリアさんにいい所を見せたかったのだけど、それをクライブ様一人に持っていかれたことを残念に思ったのでしょう。
恐るべし! ミーナリアさん!
結果的に、結構寄り道をしてしまったので、ちょっと時間が押し始めていますね。ここはちょっと横道に入って近道をすることにしました。できれば今日中に片づけたい仕事ですしね!
ですが、それがいけませんでした。
突然、待っていたかのようにガラの悪い男達が現れたのです。
「へへへ、ラッキー。見た感じ金持ちそうなご一行様じゃねーか!」
「多分金持ちの商家のガキとかだろうさ! くっくっく、こいつはついてるぜ!」
「有り金全部置いて行きな!」
えー!
いやいやいやいや!
何で今日に限ってこの平和な街に、こんな物騒なチンピラが湧くのですか⁉ しかも五人も! 何かのイジメですか⁉ 確かに横道使いましたけど、普段そんなに危ない道じゃないでしょう⁉
「へへへ、特にそっちの髪の黒い姉ちゃんは俺の好みだなぁ。どうだ、有り金はいいから、俺とこれからデートでもしねーか。ぐへへへへ」
そういって下卑た表情で私の方を見る。
死んでもお断りですわ! そう返事をしようとしたところに、クライブ様が……。それからなぜかミーナリアさんや殿下、バスクがすっと私の前に割って入ったのです。
「んだぁ? てめえはよう。こっちはこんだけ人数がいるんだぜえ? てめえらみてえなお坊ちゃんたちは抵抗するだけ無駄だぜえ。ぎゃーっはっはははは!」
チンピラたちのリーダー格の男がそういうと、周りの手下たちもゲラゲラと笑った。
だが、
「フッ」
それに対してクライブ様は軽い嘲笑を浮かべる。その声は深いバリトンで全員の耳によく響いた。
「てめえ、何笑ってやがる!」
「いや、なに」
彼は微笑みながら、後ろを向いてこっちへ向かってパチリとウインクをして、
「私の愛しき小鳥を守る栄誉を与えてくれるとは、神様も粋な事をすると思ったまでですよ」
おおー! 美男子が言うとまた一味違うなぁ。それにかなり気合が入っているように見える。
そうか、なるほど!
あのウインクは、私の目の前に立つミーナリアさんに向かってのものか!
確かに、こんな健気で可愛い子がいたら、騎士としては守りたくて奮起するものだろう。うんうん。もうかなり、ミーナリアさんの魅了が、裏切り三人衆たちに効きはじめていることの証拠でもある。
あっ! とするとこれはまずい!
私の脳裏にひらめきが走る! さえわたる頭脳!
ミーナリアさんをこのまま私の前にいさせた場合、きっと断罪シーンで、あのチンピラにわざと襲わせてミーナリアさんを盾にした、と主張されるだろう。騎士団長のクライブも同意して、犯罪者アイリーンの誕生だ!
まずいまずいまずい、どうにかしないと! 私はキョロキョロと周囲を見回す。すると、鉄パイプのようなものが打ち捨てられていた。私はそれをとっさに拾い上げ、
「ミーナリアさんは後ろへ! こんなチンピラに負けてなんていられませんわ!」
「ア、アイリーン様……」
何か言いたそうな彼女を無理やり私の後ろへ下げて、私は適当に鉄パイプを構える。
よっし!
これで私がミーナリアさんを盾にしようとしたとは言えないわ! チンピラたちも聞いたわよね⁉ 最悪、断罪シーンで証言してもらうからね⁉ 『確かにアイリーンはミーナリアさんをかばうように鉄パイプを俺たちに向けました』ってね!
「ああん! なめてんのかあぁ⁉ へへ、でも嫌いじゃねえぜえ! てめえみてえな美人なだけで、何でも思い通りになると思ってる女を思い通りにするのはよう!」
はあああああああああああ⁉
いやいやいやいや!
全然思い通りにならないんですけど⁉ このままだと断罪からの国外追放の死亡ルートなんですけどお⁉
そう叫びたかったのですが、その前にクライブ様の声が響きました。
「ふっ。やはりあの時と同じだ。誇り高く美しき鳥。騎士に守る栄誉を与えてくれる女神といったところか」
「?」
何を言っているのか分かりませんでしたが、それを理解する時間はありませんでした。
「しゃらくせえ! なら、お前からだ」
「残念ながら」
私が瞬きをした次の瞬間には、
「通って来た修羅場が違うのでね」
「ぎゃっ⁉」「なっ、ぐわ⁉」「何が⁉」「見えない!」「た、たすけっ……!」
「す、すごい。あれだけの数の敵を一瞬で……」
思わず感嘆の声を上げる。
まったくもって、剣筋が見えなかった。
これが将来、王国の騎士団長になるクライブの実力なのだ。圧倒的な強さ、そして、
「ご無事ですか、我が美しき鳥よ」
そう言ってこちらに微笑む。あっ、これは後ろのミーナリアさんへか。
ミーナリアさんは怖かったのか、私の手を握っている。震えてはいないのが救いだ。ただ、クライブの声に答えないのは、やはり怖かっただろう。
というか、怖がらせることになった原因は、もとはと言えば、私が近道をしようとしたのがこんなことになった原因だ。無事だったとは言え、クライブがいなかったら大変なことになっていたかもしれない。謝ろう。
「みんなごめんね。私が近道をしようとしたばっかりに。怖い思いをさせて」
そうシュンとして言う。すると、クライブ様とミーナリアさんは目を丸くした後、なぜか嬉しそうな表情を浮かべて、
「いえいえ。美しき鳥が舞いたき場所を舞い、それを邪魔する者あらば排除する。それこそが我が騎士の誉《ほまれ》です。今回はその名誉に浴することが出来ました。本懐《ほんかい》を遂げさせていただいたこと、お礼申し上げます」
ん?
すると、ミーナリアさんも、
「騎士様のように守ってくださろうと、私の前に出て下さって。本当に素敵でした。あの時のように。お慕いしています」
と言った。
騎士様のように、って。クライブ様は本当に副騎士団長だけどね、ミーナリアさんったら。
うーん、でも、今の会話を聞くに、どうやら二人はお互いを「守るべき対象」と「素敵な騎士」っていう感じで認識しているみたいね。
やっぱりさっき思った通り、どんどんミーナリアさんにクライブも魅了されていて、死亡フラグは進行しているんだわ。
幸い、機転を利かせて、決定的な死亡フラグは回避に成功したと思うけど、これからも気を付けないと! でないと本当に決定的で回避不能の死亡フラグを立てちゃうことになりそう!
私を妙に熱っぽい視線で見つめる死亡フラグ2名に、なんとか作り笑いを返しながら、私は決心を新たにしたのでした。
ところで、
「クライブ、こういう時は僕の分も残しておいてもらわないと困ります。あなただけいい恰好をしようとしましたね?」
「僕にもですよ、クライブ様。抜け駆けとは騎士道精神に反するじゃないんですか?」
キース王太子殿下と弟のバスクが、なぜかとても不満げな口調でクライブ様に文句を言っていました。
恐らく、ミーナリアさんにいい所を見せたかったのだけど、それをクライブ様一人に持っていかれたことを残念に思ったのでしょう。
恐るべし! ミーナリアさん!
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる