日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。

スライム小説家

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37話 帝国の野望

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 ある建物の豪華な家具が置かれた一室で、二人の男が会話をしていた。

「インベルド王国の件について、報告をしに参りました」

 最初に口を開いたのは黒いローブを被った男、ヤダールである。今日は彼の瞳の色は美しい紫だった。

「ふむ………かの国は最近連戦連勝で調子に乗っているところがありますからね。そろそろ一度痛い目に合わせるべきかもしれませんね」

 それに対して椅子に腰かけている男、マークは深刻そうな表情でそう話す。

「いえ、もう、インベルド王国について心配する必要は無さそうです」

「と、言いますと?」

「二ホンという国が、インベルド王国を破りました。現在はその国がウィストラ大陸とその周囲の覇権を握ったと言っても過言ではないでしょう」

 そんなヤダールの報告に、もう片方は驚いたような表情を見せる。

「二ホン………聞いたことのない国ですね。となると恐らくは新興国ですか?」

「ええ、恐らくは。それと、こちらの魔道具に二ホンの軍艦を映してきました」

 そう言うと同時に、ヤダールは胸元からブレスレットを取り外す。ブレスレットの宝石の部分が突然強く光り、空中に映像を浮かび上がらせた。

「これは!」

 それを見て、マークは先ほどよりもさらに驚く。

「この映像の通り、二ホンは金属を使った軍艦を保有しています。さらに、この軍艦に載せられている大砲は10km以上の射程があるという情報もあります」

「なるほど、ラファ―やシルフィアラに匹敵する技術力を持っている可能性があるわけですね?二ホンは格上の国と言うことですか、面倒ですね」

 そんなマークの愚痴にヤダールが口をはさむ。

「いえ、そうとも限りません。これはクラートの方に忍び込ませた密偵からの情報なのですが、この映像のように、二ホンの軍艦は全て一門の砲しか持たないそうです」

「何ですって?」

 それを聞いてマークの目が紫色に怪しく光る。さらにヤダールは話を続ける。

「そのうえ、連中の軍艦は合わせて六十ほどしかありません。おまけに連中の【チナーク】なる航空機は巨大で多くの人員を運べますが、時速300km程度しか出ないようです」

「高い技術力を持つ割には軍事力は弱いわけですか………これはチャンスかもしれませんね。今度の御前会議で、この映像は使わせてもらいます」

「了解いたしました」

「では」

「ええ」

「「我らがアグレシーズ帝国に栄光を!」」

 そこには、母国のために暗躍する二名の男が居た。
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