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一章・アイヅ王子との婚約破棄編
11話・婚約破棄は簡単に行かないようです
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アイヅ王国の王子を歓迎するパーティーが終わった後のスズカの私室にて――。
夜の静かな王宮のスズカの部屋は月明かりが射していて、幻想的な美しさを感じる場所だ。けど、私は怒っていた。
物凄く怒っていた。
理由はただ一つ!
「どういう事なのスズカ! 貴女は婚約破棄じゃなくて、婚約する気マンマンじゃない!?」
「あぁ、それね。私も初めてだからよく分からなかったのよ。自分の「呪い」がね」
「自分の……呪い?」
私は「呪い」という言葉で自分の怒りが少し収まった。
イスに深く座るスズカはパーティーでのアイヅ王子への気遣いの為か疲れている。喉が渇いているのかさっきからビンに入る水をグラスに汲んで飲み続けていたの。
「やけに疲れてるようだけど、それが呪いに関係あるのかしら?」
「普段しなれない「ヒロインモード」になれば疲れもするわよ。私の呪いは強制的に王子からの求婚を受けてしまう呪い。だから王子の誘いに嫌とは言えないのよ」
「それがヒロインモード……」
どうやら、スズカはヒロインモードという他国王子の求婚から逃れられない呪いを受けてるようなの。まさか、そんな呪いを受けてるとは知らない私は驚かざるを得なかった。
水太りするぐらい、さっきから水を飲んでるスズカは言う。
「私は王子との婚約予定者として変な態度をしないように、完全なヒロインモードになるから、あまりふざけた行動も制限されるの。だから本気で婚約破棄を狙わないと、私に負けるわよ」
「マジ!? それ早く言わなきゃいけないヤツじゃん! 二人で協力すれば婚約破棄なんて難しくないと思ってたのに……」
「父上はなるたけ早く他国の婚約者になって欲しいから、王の娘達にはヒロインモードが発動するようになってるの。外交問題を解決するには娘を嫁がせるのが一番と考えてるからね。それに、この呪いは私も勝てないからどうにもならない。だからこそ……」
「悪役令嬢がいるのね」
フフンとスズカを笑ってやった。
ムカっとした顔をしてまた水を飲む。相変わらず慣れない接待で疲れているのか、今度はクッキーをパクパク食い始めたわ。
「アヤカはもう少し動揺すると思ったけど、切り替えが早いわね。大丈夫?」
「呪いに負けてる小娘に、このクエストクラスの悪役令嬢が負けるはず無いわ」
「凄い。尊敬」
「無表情で棒読みやめて」
「凄い。尊敬」
「や・め・ろ」
と、かかと落としをくらわせた。すると、いつもは直撃をくらうのに今回は防御してる。まだヒロインモードの残り香があるのかしら?
「あーらら。まさか防御するとは意外ね。ドSでドMなスズカちゃん。ヒロインモードだとノーマルなのかしら? かしらぁ?」
「ウルサイわね。私も疲れてるの。婚約イベントで発動する、自我がほとんど消えるヒロインモードの呪いに巻き込まれてね」
「巻き込まれて疲れてるのは私もよ」
と、バタードングリをスズカの鼻の穴に詰めてやった。ワサビを食べた時のようなツーンとした顔をして苦しむスズカに興奮しながら言ってやる。
「そんなんじゃ死なないわよ。貴女はこれから悪役令嬢わたしとガチバトルして婚約破棄される敗北者になるんだから。ヒロインモードで自我が残らないのが残念だわぁ」
すると、スズカは意外にも冷静な顔をしていた。鼻にバタードングリ詰められてる癖に生意気よ。目に光が無いスズカは闇を吐き出すように言った。
「死は生まれた時から決まっているモノ。そんなものなど恐れても仕方ないわ」
「……何を言ってるの?」
「私は私を貫けない事が恐ろしい」
「……そう。そうね」
まぁ、スズカの苦悩もわかると言えばわかるかな。本当は婚約したくも無いのに、婚約しようと身体が勝手に動いていたら私なら死にたくもなる。
スズカに呪いをかけられたけど、この女には力を与えてもらったのもあるから完全に恨むまではいかない。
スズカの「呪い」を知った今は、スズカを友達として好きになるような感覚を覚えていたの……。ん?
「痛っ! 何すんのよスズカ!」
「秘技・ドングリ飛ばし」
「ドングリ飛ばし!? まだまだ鼻の穴にバタードングリ詰め込まれたいようねぇ……?」
どうやら、スズカは私が鼻に詰めたバタードングリを鼻息で飛ばしたようね。ムカつくからお仕置きだわ。そんなこんなで、軽い争いがあったの。
そして、明日の朝はアイヅ王子のバクーフ王国を知る為の時間となり、夕方に会食があります。ヒロインモードのスズカに勝つには、私は悪役令嬢としてスズカを出し抜かないとなりません!
※
翌朝になり、アイヅ王国の王子は家臣達とバクーフの歴史やらを聞く会合に出ていたの。
私は夕方にある会食に貴族の令嬢として参加する。元々貴族の令嬢だし、スズカを護衛するクエストクラスの人間として認められてるからスズカの周りをウロウロしてても問題無い。
農業国家であるアイヅ王国は王子を使って婚約まで持って行き、バクーフ王国との外交関係を強くしようとしてる。二人は子供の頃に遊んだ幼馴染でもあるし、私もグズグズしてたら婚約破棄なんて出来やしない。
だから――夕方になる前にアイヅ王子と接触して落とす事にしたの。それは昼食前のトイレの前で起こったわ。トイレに来るアイヅ王子を見た私は、女子トイレの前で倒れていた。
「大丈夫かい!? どうたんだ君!?」
「……あぁ、アイヅ王子様」
緑色の短髪のアイヅ王子は簡単に私の蜘蛛の巣に引っかかった。警戒心があればすぐに家臣なりを呼ぶだろうけど、自分で対処するなんて甘い王子ね。王子に抱き締められる私は虚ろな目で、獲物を籠絡するように言う。
「今日はアレの日で調子が悪いのです。申し訳ありません王子様」
「アレ? あ、アレか。それなら仕方ないよ。僕は男だからわからないけど、アレの日なら少し休んだ方がいいね。うん」
「なら、触って確認してくれます?」
「い、いやそれはダメだ! 僕は医者じゃないからね。それは困るよ」
あわわ! と驚いたアイヅ王子は抱き締めるのをやめて立ち上がる。私も手を借りて立ち上がりつつ、王子の目をしっかり見つめる。
『……』
ジワっ……と王子の額や首筋から汗が浮かんでるわね。王子だから童貞ではないだろうけど、やはり女慣れはしてないようね。ここを突く必要があるわ。でも、その前に――。
「ありがとうございましたアイヅ王子様。私もアイヅ王国の野菜を食べて元気になります」
「おぉ! 君はアイヅ王国の野菜を食べてくれているのか! まだバクーフでは多くない我がアイヅ王国の野菜達も、スズカ姫との婚約がうまくいけば増える一方さ。それなら価格も安くなるし、たくさん食べられるだろう。スズカ姫とは幼馴染だから婚約も上手くいくはずさ」
「野菜と言えば、私の知り合いの旅人のニートさんも旅先で色々な野菜の種をゲットして自宅栽培してるので面白い野菜畑になってます。規模は小さいですけど」
「ほう? それは気になるね。明日の自由時間にそこを見たいな。君、案内してくれるかな? えっと……」
「私は貴族令嬢のアヤカです。以後お見知り置きをアイヅ王子」
と、貴族令嬢らしくスカートの左右をつまんでお辞儀した。アイヅ王子は私の名を覚え、明日はニートさんの畑に行く事を確約してくれた。
(アイヅ王子の野菜好きな点を利用し、ニートさんの野菜畑へ行く約束を取り付ける。これで個人的な友好関係が出来る。全て計画通り……)
だけど、まだ足りないわ。
悪役令嬢はヒロインを真っ向勝負でブチ倒す必要がある。スッとアイヅ王子の両手に触れる私は上目遣いで言う。
「私にスズカ姫を紹介して? 王子様」
「スズカ姫を? 何故だい?」
「私はスズカ姫と同じ年で憧れもあるの。だから友達になりたい。なれるわけないと思ってたけど、王子様がお願いしてくれたら大丈夫だと思うの。だから……お願い」
「あぁ、わかったよアヤカ。僕が夕方の会食で紹介してあげるよ。君も貴族令嬢なら夕方の会食には来るだろう?」
「えぇ、モチロン行きますわ。死んでも行きます」
ふと、緑色の短髪に触れるアイヅ王子は、ゴツい手を動かしながら何かを考えていた。
「あれ? 昨日のパーティーの時にアヤカはスズカ姫の近くにいなかったかい?」
「あぁ……それは、気のせいではないです。スズカ姫の後ろにいれば、王子様に見てもらえると思いましたから……」
そして、私はニッコリと微笑んでアイヅ王子の元を去る。赤面するアイヅ王子は、私が貴方を好きという気持ちを感じたようだわ。
アイヅ王子はトイレに来た事を忘れていたようで、トイレの前で漏らしていた事が少し事件になっていたようね。これは、私のせいじゃないわよ。
私の「アイヅ王子婚約破棄計画」は順調に動き出していたわ。オホホのホ!
夜の静かな王宮のスズカの部屋は月明かりが射していて、幻想的な美しさを感じる場所だ。けど、私は怒っていた。
物凄く怒っていた。
理由はただ一つ!
「どういう事なのスズカ! 貴女は婚約破棄じゃなくて、婚約する気マンマンじゃない!?」
「あぁ、それね。私も初めてだからよく分からなかったのよ。自分の「呪い」がね」
「自分の……呪い?」
私は「呪い」という言葉で自分の怒りが少し収まった。
イスに深く座るスズカはパーティーでのアイヅ王子への気遣いの為か疲れている。喉が渇いているのかさっきからビンに入る水をグラスに汲んで飲み続けていたの。
「やけに疲れてるようだけど、それが呪いに関係あるのかしら?」
「普段しなれない「ヒロインモード」になれば疲れもするわよ。私の呪いは強制的に王子からの求婚を受けてしまう呪い。だから王子の誘いに嫌とは言えないのよ」
「それがヒロインモード……」
どうやら、スズカはヒロインモードという他国王子の求婚から逃れられない呪いを受けてるようなの。まさか、そんな呪いを受けてるとは知らない私は驚かざるを得なかった。
水太りするぐらい、さっきから水を飲んでるスズカは言う。
「私は王子との婚約予定者として変な態度をしないように、完全なヒロインモードになるから、あまりふざけた行動も制限されるの。だから本気で婚約破棄を狙わないと、私に負けるわよ」
「マジ!? それ早く言わなきゃいけないヤツじゃん! 二人で協力すれば婚約破棄なんて難しくないと思ってたのに……」
「父上はなるたけ早く他国の婚約者になって欲しいから、王の娘達にはヒロインモードが発動するようになってるの。外交問題を解決するには娘を嫁がせるのが一番と考えてるからね。それに、この呪いは私も勝てないからどうにもならない。だからこそ……」
「悪役令嬢がいるのね」
フフンとスズカを笑ってやった。
ムカっとした顔をしてまた水を飲む。相変わらず慣れない接待で疲れているのか、今度はクッキーをパクパク食い始めたわ。
「アヤカはもう少し動揺すると思ったけど、切り替えが早いわね。大丈夫?」
「呪いに負けてる小娘に、このクエストクラスの悪役令嬢が負けるはず無いわ」
「凄い。尊敬」
「無表情で棒読みやめて」
「凄い。尊敬」
「や・め・ろ」
と、かかと落としをくらわせた。すると、いつもは直撃をくらうのに今回は防御してる。まだヒロインモードの残り香があるのかしら?
「あーらら。まさか防御するとは意外ね。ドSでドMなスズカちゃん。ヒロインモードだとノーマルなのかしら? かしらぁ?」
「ウルサイわね。私も疲れてるの。婚約イベントで発動する、自我がほとんど消えるヒロインモードの呪いに巻き込まれてね」
「巻き込まれて疲れてるのは私もよ」
と、バタードングリをスズカの鼻の穴に詰めてやった。ワサビを食べた時のようなツーンとした顔をして苦しむスズカに興奮しながら言ってやる。
「そんなんじゃ死なないわよ。貴女はこれから悪役令嬢わたしとガチバトルして婚約破棄される敗北者になるんだから。ヒロインモードで自我が残らないのが残念だわぁ」
すると、スズカは意外にも冷静な顔をしていた。鼻にバタードングリ詰められてる癖に生意気よ。目に光が無いスズカは闇を吐き出すように言った。
「死は生まれた時から決まっているモノ。そんなものなど恐れても仕方ないわ」
「……何を言ってるの?」
「私は私を貫けない事が恐ろしい」
「……そう。そうね」
まぁ、スズカの苦悩もわかると言えばわかるかな。本当は婚約したくも無いのに、婚約しようと身体が勝手に動いていたら私なら死にたくもなる。
スズカに呪いをかけられたけど、この女には力を与えてもらったのもあるから完全に恨むまではいかない。
スズカの「呪い」を知った今は、スズカを友達として好きになるような感覚を覚えていたの……。ん?
「痛っ! 何すんのよスズカ!」
「秘技・ドングリ飛ばし」
「ドングリ飛ばし!? まだまだ鼻の穴にバタードングリ詰め込まれたいようねぇ……?」
どうやら、スズカは私が鼻に詰めたバタードングリを鼻息で飛ばしたようね。ムカつくからお仕置きだわ。そんなこんなで、軽い争いがあったの。
そして、明日の朝はアイヅ王子のバクーフ王国を知る為の時間となり、夕方に会食があります。ヒロインモードのスズカに勝つには、私は悪役令嬢としてスズカを出し抜かないとなりません!
※
翌朝になり、アイヅ王国の王子は家臣達とバクーフの歴史やらを聞く会合に出ていたの。
私は夕方にある会食に貴族の令嬢として参加する。元々貴族の令嬢だし、スズカを護衛するクエストクラスの人間として認められてるからスズカの周りをウロウロしてても問題無い。
農業国家であるアイヅ王国は王子を使って婚約まで持って行き、バクーフ王国との外交関係を強くしようとしてる。二人は子供の頃に遊んだ幼馴染でもあるし、私もグズグズしてたら婚約破棄なんて出来やしない。
だから――夕方になる前にアイヅ王子と接触して落とす事にしたの。それは昼食前のトイレの前で起こったわ。トイレに来るアイヅ王子を見た私は、女子トイレの前で倒れていた。
「大丈夫かい!? どうたんだ君!?」
「……あぁ、アイヅ王子様」
緑色の短髪のアイヅ王子は簡単に私の蜘蛛の巣に引っかかった。警戒心があればすぐに家臣なりを呼ぶだろうけど、自分で対処するなんて甘い王子ね。王子に抱き締められる私は虚ろな目で、獲物を籠絡するように言う。
「今日はアレの日で調子が悪いのです。申し訳ありません王子様」
「アレ? あ、アレか。それなら仕方ないよ。僕は男だからわからないけど、アレの日なら少し休んだ方がいいね。うん」
「なら、触って確認してくれます?」
「い、いやそれはダメだ! 僕は医者じゃないからね。それは困るよ」
あわわ! と驚いたアイヅ王子は抱き締めるのをやめて立ち上がる。私も手を借りて立ち上がりつつ、王子の目をしっかり見つめる。
『……』
ジワっ……と王子の額や首筋から汗が浮かんでるわね。王子だから童貞ではないだろうけど、やはり女慣れはしてないようね。ここを突く必要があるわ。でも、その前に――。
「ありがとうございましたアイヅ王子様。私もアイヅ王国の野菜を食べて元気になります」
「おぉ! 君はアイヅ王国の野菜を食べてくれているのか! まだバクーフでは多くない我がアイヅ王国の野菜達も、スズカ姫との婚約がうまくいけば増える一方さ。それなら価格も安くなるし、たくさん食べられるだろう。スズカ姫とは幼馴染だから婚約も上手くいくはずさ」
「野菜と言えば、私の知り合いの旅人のニートさんも旅先で色々な野菜の種をゲットして自宅栽培してるので面白い野菜畑になってます。規模は小さいですけど」
「ほう? それは気になるね。明日の自由時間にそこを見たいな。君、案内してくれるかな? えっと……」
「私は貴族令嬢のアヤカです。以後お見知り置きをアイヅ王子」
と、貴族令嬢らしくスカートの左右をつまんでお辞儀した。アイヅ王子は私の名を覚え、明日はニートさんの畑に行く事を確約してくれた。
(アイヅ王子の野菜好きな点を利用し、ニートさんの野菜畑へ行く約束を取り付ける。これで個人的な友好関係が出来る。全て計画通り……)
だけど、まだ足りないわ。
悪役令嬢はヒロインを真っ向勝負でブチ倒す必要がある。スッとアイヅ王子の両手に触れる私は上目遣いで言う。
「私にスズカ姫を紹介して? 王子様」
「スズカ姫を? 何故だい?」
「私はスズカ姫と同じ年で憧れもあるの。だから友達になりたい。なれるわけないと思ってたけど、王子様がお願いしてくれたら大丈夫だと思うの。だから……お願い」
「あぁ、わかったよアヤカ。僕が夕方の会食で紹介してあげるよ。君も貴族令嬢なら夕方の会食には来るだろう?」
「えぇ、モチロン行きますわ。死んでも行きます」
ふと、緑色の短髪に触れるアイヅ王子は、ゴツい手を動かしながら何かを考えていた。
「あれ? 昨日のパーティーの時にアヤカはスズカ姫の近くにいなかったかい?」
「あぁ……それは、気のせいではないです。スズカ姫の後ろにいれば、王子様に見てもらえると思いましたから……」
そして、私はニッコリと微笑んでアイヅ王子の元を去る。赤面するアイヅ王子は、私が貴方を好きという気持ちを感じたようだわ。
アイヅ王子はトイレに来た事を忘れていたようで、トイレの前で漏らしていた事が少し事件になっていたようね。これは、私のせいじゃないわよ。
私の「アイヅ王子婚約破棄計画」は順調に動き出していたわ。オホホのホ!
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