42 / 91
静かなる糸口
しおりを挟む
王都に滞在して四日目の朝。
薄曇りの空の下、宿舎の中庭に柔らかな光が差し込む。石の小径には朝露が残り、時折、鳥のさえずりが静寂を切り裂くように響いていた。
カタリーナは白湯を片手に、書きかけの日記を閉じた。
昨夜は眠りが浅く、夢とも現ともつかぬ過去の記憶が胸をざわつかせたままだった。
そんなとき、控えめなノックの音が響く。
「奥様、お目覚めのところを失礼いたします」
侍女長マルタの声だった。
「どうぞ」
扉を開けて入ってきたマルタは、いつもと変わらぬ姿勢で礼をとったが、眉間にはわずかな影が差していた。
「何か、あったのね?」
カタリーナが尋ねると、マルタは一歩近づき、声を落として言った。
「はい。昨夜、城下の知人を通じて、宮廷内で交わされている話をいくつか聞き及びました」
カタリーナは言葉を待ち、黙って頷いた。
「まず、ナドリア子爵家の令嬢──ソフィア様が、近頃“公爵家とのご縁談をほぼ確定した”との噂が、側近筋で広まっております」
「……確定?」
「はい。ですが、おかしな点がございます」
マルタは声をひそめ、慎重に言葉を選んだ。
「本来、そのような話は、公的な手続きを経て正式に広報されるものですが……今回の縁談については、異様なまでに静かなのです。侍従や文官の一部はすでに知っているようですが、上層には情報が届いておらず、あえて話すなと口止めされている節がございます」
「つまり、裏で何かが動いている……?」
マルタは小さく頷いた。
「そう感じております。しかも、その話が急に出始めたのはここ二か月ほど。レオナルド様が任地から戻られたのと、ほぼ同時期です」
「……レオナルド様が外地から王都へお戻りになったのは、およそ二か月前です」
「外地……?」
マルタは静かに頷いた。
「はい。三年間、属領や国境地帯で和平交渉を担当されていたとのこと。王命による極秘任務だったそうです。通信も制限されていた、と……」
「……そんな話、何も知らなかった」
「ええ、わたくしも。ですが今、彼が王都に戻り、ナドリア子爵家の令嬢との縁談が急速に進められているというのは、偶然とは思えません」
カタリーナは視線を落とし、しばらく黙っていた。
指先がわずかに震え、薄いカップの縁に音が立つ。
静かに息を吐き、言葉を絞り出すように呟いた。
「……あの人は、私たちをどうするつもりなの?」
家族を。
あの子たちを。
そして、共に歩んできた私の存在を。
彼は何を思って、沈黙し、何を見て、戻ってきたのか。
けれど今は、まだ問いただすには早い。
その答えを知るには、まだ足りないことがある。
カタリーナは無意識に指先を握りしめていた。
「戻ってきてから……誰にも知らせず、彼はその人と……」
言葉の途中で、喉がつまった。
「……いえ。まだ決まったわけではないわ。噂が事実とは限らない」
自分に言い聞かせるように、ゆっくりと息を吸い込む。
「マルタ……引き続き動いてくれる? ソフィア様について、彼女の周囲で動いている人物たちを知りたい。
とくに、義母上の関与があるかどうかを‥もう少し、深く調べてほしい。
彼女のことも、義母上の動きも。すべて、洗い出したいの」
「かしこまりました、奥様。細心の注意を払って、調べてまいります。
必ずや、お力になります。」
「お願いね……もう後戻りはできないもの」」
その言葉に、カタリーナはようやく視線を上げた。
マルタが去ったあと、カタリーナはカップをそっと置き、窓の外を見つめた。
空は、灰色の雲の奥に、かすかな陽の気配を隠している。
その曇りが晴れるのは、いつになるのだろう。
真実は、すぐそこにある。
だが、それが光か影かを知るまでは、まだ少し、時間がかかりそうだった。
*****
その日は、街路に春の名残を感じさせる風が吹いていた。
カタリーナは、人目を避けるように控えめな装いで王都の中央区を歩いていた。視線の先には、貴族令嬢たち御用達の香水店。
そこに、とある古い名前が登録されているという情報を、マルタが掴んでいた。
「ナドリア令嬢は、ここのオリジナル香水を長年使われているそうです。
もしかすると、周囲の話が聞けるかもしれません」
そう言ってマルタは、慎重な調査の必要性を伝えていた。
カタリーナが店先に足を踏み入れた瞬間、聞き覚えのある声が、奥から聞こえてきた。
「……はい、それでは次回の分は一週間後に。香りは以前のままで」
懐かしい声音に、カタリーナの胸がかすかにざわつく。
振り返ったその女性と、目が合った。
「……奥様?」
「……クラリス?」
クラリス。。かつてカタリーナに仕えていた侍女。
結婚を機に実家へ戻り、のちに王都のある上級貴族家に再仕官していたと聞いていた。
「まあ……まさか、王都でお会いできるなんて」
クラリスは驚きながらもすぐに笑顔を浮かべ、深く礼をとった。
「変わらないわね、クラリス。……少し、大人びたかしら」
「奥様こそ、あの頃よりもずっと……奥様の眼差しに、強さと静けさが宿っているように思えます」
その言葉に、カタリーナはふっと微笑んだ。
それは、嬉しさと少しの寂しさを混ぜたような、穏やかな笑みだった。
控えめなやりとりのあと、二人は人気の少ない店奥のソファに腰を下ろした。
「実は……今、あなたの仕えるご令嬢のことを少し調べていて」
カタリーナが言うと、クラリスはほんのわずかに目を伏せた。
「……やはり、そうでしたか。わたくしの口から話して良いのかどうか、迷っておりました。
でも……奥様になら、いいでしょう」
クラリスは声を潜めて語りはじめた。
「ソフィア様は、表向きには穏やかで聡明な方です。
ですが……どこか、言葉にできない違和感があるのです。感情の起伏がなく、何をしてもこうあるべきという形に従うだけで……まるで、自分の意志で生きていないような」
「……型に嵌められた?」
「はい……それがまさに。
言葉の選び方、笑い方、立ち振る舞い。
すべてが、誰かの理想をなぞるように完璧で……けれどそれが、逆に不自然なんです」
カタリーナの心に、冷たいものが落ちた。
それは、誰の理想?
誰が彼女を、そう育てたの?
「……彼女、私に似ていると言われたことは?」
クラリスは、驚いたように頷いた。
「ございます。義母様がふとあの頃のあなたに雰囲気が似ていると……それを聞いて、ぞっとしました」
カタリーナはゆっくりと息を吐いた。
義母。
やはり、あなたがこの縁談を仕組んでいたのね。
しかも、私の代わりを育てていたなんて……
胸の奥に、怒りとも哀しみともつかぬ感情がわき上がってくる。
「クラリス、話してくれてありがとう。あなたの言葉で、大きな手がかりを得たわ」
「……気をつけてください。あの家の周囲には、目がたくさんあります。
義母様に知られぬようどうか、ご無事で」
頷いて別れを告げたカタリーナは、再び風の吹く石畳の通りへと歩き出した。
その歩みには、もう迷いはなかった。
薄曇りの空の下、宿舎の中庭に柔らかな光が差し込む。石の小径には朝露が残り、時折、鳥のさえずりが静寂を切り裂くように響いていた。
カタリーナは白湯を片手に、書きかけの日記を閉じた。
昨夜は眠りが浅く、夢とも現ともつかぬ過去の記憶が胸をざわつかせたままだった。
そんなとき、控えめなノックの音が響く。
「奥様、お目覚めのところを失礼いたします」
侍女長マルタの声だった。
「どうぞ」
扉を開けて入ってきたマルタは、いつもと変わらぬ姿勢で礼をとったが、眉間にはわずかな影が差していた。
「何か、あったのね?」
カタリーナが尋ねると、マルタは一歩近づき、声を落として言った。
「はい。昨夜、城下の知人を通じて、宮廷内で交わされている話をいくつか聞き及びました」
カタリーナは言葉を待ち、黙って頷いた。
「まず、ナドリア子爵家の令嬢──ソフィア様が、近頃“公爵家とのご縁談をほぼ確定した”との噂が、側近筋で広まっております」
「……確定?」
「はい。ですが、おかしな点がございます」
マルタは声をひそめ、慎重に言葉を選んだ。
「本来、そのような話は、公的な手続きを経て正式に広報されるものですが……今回の縁談については、異様なまでに静かなのです。侍従や文官の一部はすでに知っているようですが、上層には情報が届いておらず、あえて話すなと口止めされている節がございます」
「つまり、裏で何かが動いている……?」
マルタは小さく頷いた。
「そう感じております。しかも、その話が急に出始めたのはここ二か月ほど。レオナルド様が任地から戻られたのと、ほぼ同時期です」
「……レオナルド様が外地から王都へお戻りになったのは、およそ二か月前です」
「外地……?」
マルタは静かに頷いた。
「はい。三年間、属領や国境地帯で和平交渉を担当されていたとのこと。王命による極秘任務だったそうです。通信も制限されていた、と……」
「……そんな話、何も知らなかった」
「ええ、わたくしも。ですが今、彼が王都に戻り、ナドリア子爵家の令嬢との縁談が急速に進められているというのは、偶然とは思えません」
カタリーナは視線を落とし、しばらく黙っていた。
指先がわずかに震え、薄いカップの縁に音が立つ。
静かに息を吐き、言葉を絞り出すように呟いた。
「……あの人は、私たちをどうするつもりなの?」
家族を。
あの子たちを。
そして、共に歩んできた私の存在を。
彼は何を思って、沈黙し、何を見て、戻ってきたのか。
けれど今は、まだ問いただすには早い。
その答えを知るには、まだ足りないことがある。
カタリーナは無意識に指先を握りしめていた。
「戻ってきてから……誰にも知らせず、彼はその人と……」
言葉の途中で、喉がつまった。
「……いえ。まだ決まったわけではないわ。噂が事実とは限らない」
自分に言い聞かせるように、ゆっくりと息を吸い込む。
「マルタ……引き続き動いてくれる? ソフィア様について、彼女の周囲で動いている人物たちを知りたい。
とくに、義母上の関与があるかどうかを‥もう少し、深く調べてほしい。
彼女のことも、義母上の動きも。すべて、洗い出したいの」
「かしこまりました、奥様。細心の注意を払って、調べてまいります。
必ずや、お力になります。」
「お願いね……もう後戻りはできないもの」」
その言葉に、カタリーナはようやく視線を上げた。
マルタが去ったあと、カタリーナはカップをそっと置き、窓の外を見つめた。
空は、灰色の雲の奥に、かすかな陽の気配を隠している。
その曇りが晴れるのは、いつになるのだろう。
真実は、すぐそこにある。
だが、それが光か影かを知るまでは、まだ少し、時間がかかりそうだった。
*****
その日は、街路に春の名残を感じさせる風が吹いていた。
カタリーナは、人目を避けるように控えめな装いで王都の中央区を歩いていた。視線の先には、貴族令嬢たち御用達の香水店。
そこに、とある古い名前が登録されているという情報を、マルタが掴んでいた。
「ナドリア令嬢は、ここのオリジナル香水を長年使われているそうです。
もしかすると、周囲の話が聞けるかもしれません」
そう言ってマルタは、慎重な調査の必要性を伝えていた。
カタリーナが店先に足を踏み入れた瞬間、聞き覚えのある声が、奥から聞こえてきた。
「……はい、それでは次回の分は一週間後に。香りは以前のままで」
懐かしい声音に、カタリーナの胸がかすかにざわつく。
振り返ったその女性と、目が合った。
「……奥様?」
「……クラリス?」
クラリス。。かつてカタリーナに仕えていた侍女。
結婚を機に実家へ戻り、のちに王都のある上級貴族家に再仕官していたと聞いていた。
「まあ……まさか、王都でお会いできるなんて」
クラリスは驚きながらもすぐに笑顔を浮かべ、深く礼をとった。
「変わらないわね、クラリス。……少し、大人びたかしら」
「奥様こそ、あの頃よりもずっと……奥様の眼差しに、強さと静けさが宿っているように思えます」
その言葉に、カタリーナはふっと微笑んだ。
それは、嬉しさと少しの寂しさを混ぜたような、穏やかな笑みだった。
控えめなやりとりのあと、二人は人気の少ない店奥のソファに腰を下ろした。
「実は……今、あなたの仕えるご令嬢のことを少し調べていて」
カタリーナが言うと、クラリスはほんのわずかに目を伏せた。
「……やはり、そうでしたか。わたくしの口から話して良いのかどうか、迷っておりました。
でも……奥様になら、いいでしょう」
クラリスは声を潜めて語りはじめた。
「ソフィア様は、表向きには穏やかで聡明な方です。
ですが……どこか、言葉にできない違和感があるのです。感情の起伏がなく、何をしてもこうあるべきという形に従うだけで……まるで、自分の意志で生きていないような」
「……型に嵌められた?」
「はい……それがまさに。
言葉の選び方、笑い方、立ち振る舞い。
すべてが、誰かの理想をなぞるように完璧で……けれどそれが、逆に不自然なんです」
カタリーナの心に、冷たいものが落ちた。
それは、誰の理想?
誰が彼女を、そう育てたの?
「……彼女、私に似ていると言われたことは?」
クラリスは、驚いたように頷いた。
「ございます。義母様がふとあの頃のあなたに雰囲気が似ていると……それを聞いて、ぞっとしました」
カタリーナはゆっくりと息を吐いた。
義母。
やはり、あなたがこの縁談を仕組んでいたのね。
しかも、私の代わりを育てていたなんて……
胸の奥に、怒りとも哀しみともつかぬ感情がわき上がってくる。
「クラリス、話してくれてありがとう。あなたの言葉で、大きな手がかりを得たわ」
「……気をつけてください。あの家の周囲には、目がたくさんあります。
義母様に知られぬようどうか、ご無事で」
頷いて別れを告げたカタリーナは、再び風の吹く石畳の通りへと歩き出した。
その歩みには、もう迷いはなかった。
163
あなたにおすすめの小説
離婚した彼女は死ぬことにした
はるかわ 美穂
恋愛
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
【完結】旦那は堂々と不倫行為をするようになったのですが離婚もさせてくれないので、王子とお父様を味方につけました
よどら文鳥
恋愛
ルーンブレイス国の国家予算に匹敵するほどの資産を持つハイマーネ家のソフィア令嬢は、サーヴィン=アウトロ男爵と恋愛結婚をした。
ソフィアは幸せな人生を送っていけると思っていたのだが、とある日サーヴィンの不倫行為が発覚した。それも一度や二度ではなかった。
ソフィアの気持ちは既に冷めていたため離婚を切り出すも、サーヴィンは立場を理由に認めようとしない。
更にサーヴィンは第二夫妻候補としてラランカという愛人を連れてくる。
再度離婚を申し立てようとするが、ソフィアの財閥と金だけを理由にして一向に離婚を認めようとしなかった。
ソフィアは家から飛び出しピンチになるが、救世主が現れる。
後に全ての成り行きを話し、ロミオ=ルーンブレイス第一王子を味方につけ、更にソフィアの父をも味方につけた。
ソフィアが想定していなかったほどの制裁が始まる。
年に一度の旦那様
五十嵐
恋愛
愛人が二人もいるノアへ嫁いだレイチェルは、領地の外れにある小さな邸に追いやられるも幸せな毎日を過ごしていた。ところが、それがそろそろ夫であるノアの思惑で潰えようとして…
しかし、ぞんざいな扱いをしてきたノアと夫婦になることを避けたいレイチェルは執事であるロイの力を借りてそれを回避しようと…
私たちの離婚幸福論
桔梗
恋愛
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。
クロユキ
恋愛
「君には悪いけど、彼女が身籠る間の妻でいて欲しい」
平民育ちのセリーヌは母親と二人で住んでいた。
セリーヌは、毎日花売りをしていた…そんなセリーヌの前に毎日花を買う一人の貴族の男性がセリーヌに求婚した。
結婚後の初夜には夫は部屋には来なかった…屋敷内に夫はいるがセリーヌは会えないまま数日が経っていた。
夫から呼び出されたセリーヌは式を上げて久しぶりに夫の顔を見たが隣には知らない女性が一緒にいた。
セリーヌは、この時初めて夫から聞かされた。
夫には愛人がいた。
愛人が身籠ればセリーヌは離婚を言い渡される…
誤字脱字があります。更新が不定期ですが読んで貰えましたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
私も貴方を愛さない〜今更愛していたと言われても困ります
せいめ
恋愛
『小説年間アクセスランキング2023』で10位をいただきました。
読んでくださった方々に心から感謝しております。ありがとうございました。
「私は君を愛することはないだろう。
しかし、この結婚は王命だ。不本意だが、君とは白い結婚にはできない。貴族の義務として今宵は君を抱く。
これを終えたら君は領地で好きに生活すればいい」
結婚初夜、旦那様は私に冷たく言い放つ。
この人は何を言っているのかしら?
そんなことは言われなくても分かっている。
私は誰かを愛することも、愛されることも許されないのだから。
私も貴方を愛さない……
侯爵令嬢だった私は、ある日、記憶喪失になっていた。
そんな私に冷たい家族。その中で唯一優しくしてくれる義理の妹。
記憶喪失の自分に何があったのかよく分からないまま私は王命で婚約者を決められ、強引に結婚させられることになってしまった。
この結婚に何の希望も持ってはいけないことは知っている。
それに、婚約期間から冷たかった旦那様に私は何の期待もしていない。
そんな私は初夜を迎えることになる。
その初夜の後、私の運命が大きく動き出すことも知らずに……
よくある記憶喪失の話です。
誤字脱字、申し訳ありません。
ご都合主義です。
私のことを愛していなかった貴方へ
矢野りと
恋愛
婚約者の心には愛する女性がいた。
でも貴族の婚姻とは家と家を繋ぐのが目的だからそれも仕方がないことだと承知して婚姻を結んだ。私だって彼を愛して婚姻を結んだ訳ではないのだから。
でも穏やかな結婚生活が私と彼の間に愛を芽生えさせ、いつしか永遠の愛を誓うようになる。
だがそんな幸せな生活は突然終わりを告げてしまう。
夫のかつての想い人が現れてから私は彼の本心を知ってしまい…。
*設定はゆるいです。
もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません~死に戻った嫌われ令嬢は幸せになりたい~
桜百合
恋愛
旧題:もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません〜死に戻りの人生は別の誰かと〜
★第18回恋愛小説大賞で大賞を受賞しました。応援・投票してくださり、本当にありがとうございました!
10/24にレジーナブックス様より書籍が発売されました。
現在コミカライズも進行中です。
「もしも人生をやり直せるのなら……もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません」
コルドー公爵夫妻であるフローラとエドガーは、大恋愛の末に結ばれた相思相愛の二人であった。
しかしナターシャという子爵令嬢が現れた途端にエドガーは彼女を愛人として迎え、フローラの方には見向きもしなくなってしまう。
愛を失った人生を悲観したフローラは、ナターシャに毒を飲ませようとするが、逆に自分が毒を盛られて命を落とすことに。
だが死んだはずのフローラが目を覚ますとそこは実家の侯爵家。
どうやらエドガーと知り合う前に死に戻ったらしい。
もう二度とあのような辛い思いはしたくないフローラは、一度目の人生の失敗を生かしてエドガーとの結婚を避けようとする。
※完結したので感想欄を開けてます(お返事はゆっくりになるかもです…!)
独自の世界観ですので、設定など大目に見ていただけると助かります。
※誤字脱字報告もありがとうございます!
こちらでまとめてのお礼とさせていただきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる