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本編
第十章:白百合の檻、あるいは聖域のコスプレ
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夏コミの原稿締切に追われる修羅場の最中、私の恋人である京子(きょうこ)は、液タブのペンを置いて唐突にこう言い放った。
「ねえ、明日美(あすみ)。私たち、そろそろ『百合』やるべきじゃない?」
私はトーン貼りの手を止めず、冷めた目で彼女の後頭部を見た。
私たちが出会ったのは大学の漫研だ。お互いにBL(ボーイズラブ)を好む腐女子であり、好きなカップリングの解釈違いで殴り合い(比喩)、萌え語りで朝まで通話する仲だった。
そんな私たちが付き合い始めたのは、単なる成り行きだ。「男って結局、受けの尊さを理解できない生物だよね」「わかる」「じゃあ私たちで良くない?」「わかる」――そんなノリ。
だから私たちの関係は、世間で言うような「百合」ではない。
もっと即物的で、現実的で、オタク特有の早口で愛を語り合う、いわば「同性の恋人」というだけの関係だ。
「は? 百合ってのは見るもので、自分でやるもんじゃねえだろ。だいたい、ウチらみたいな汚れきった腐女子が百合とか、解釈違いも甚だしいわ」
「でもさぁ! せっかく女同士なんだよ? 一生に一度くらい、あの『尊い』世界線の住人になってみたくない?」
京子は椅子を回転させてこちらを向き、瞳をキラキラさせている。
その背後には、脱ぎ捨てられたジャージと、飲みかけのエナジードリンクの空き缶が転がっているというのに。
「具体的にどうすんだよ。ウチらのどこに『エス』の要素があるわけ」
「形から入るのよ! ドンキと百均で揃えてきたから!」
京子がドヤ顔でクローゼットから引っ張り出してきたのは、ペラペラの白いワンピース二着と、造花の百合の花束(大量)、そして手芸用の白い羽毛、極めつけはプラスチックのロザリオだった。
「……お前、本気か?」
「本気と書いてマジよ。部屋中にこの花と羽毛を撒き散らして、白ワンピ着て、お互いを『お姉様』『妹(スール)』って呼び合いながら、ゆーっくり時間をかけて愛し合うの。……どう?」
私は頭を抱えた。
完全にイメクラだ。しかも、オタクが自分の妄想を具現化しようとして滑っている、一番痛々しいパターンのやつだ。
でも、原稿のストレスで脳がバグっていた私も、京子の熱意に負けてしまった。「ネタとしてなら面白いかも」という魔が差したのだ。
***
数時間後。
生活感溢れる六畳のワンルームは、異様な空間に変貌していた。
散乱していた同人誌やフィギュアは押し入れに隠され、床には白い羽毛が(掃除が大変そうだなと思いながら)敷き詰められている。造花の百合があちこちに飾られ、照明は間接照明のみの薄暗い設定に。
そして私たちは、Amazonで買った安っぽい白いネグリジェのようなワンピースを着て、ベッドの上で向かい合っていた。
「……シュールすぎるだろ、これ」
「シッ! 世界観壊さないで、明日美お姉様」
京子――いや、今は名もなき百合キャラになりきっている彼女が、上目遣いで私をたしなめる。
普段は「あー、マジ尊い無理しんどい」とか言ってる女が、今は聖女のような顔をして、胸元でロザリオを握りしめている。
……悔しいけど、ちょっと可愛いと思ってしまった。
白い布越しに透ける肌の色や、薄暗い照明に照らされた鎖骨が、妙にエロティックに見えるのだ。
「……わかったわ、京子。……始めましょうか」
「はい……お姉様……」
私たちは、お互いの手をそっと握り合った。
いつもなら「ウェーイ」とハイタッチするか、スマホを見ながら適当に繋ぐ手だ。
でも、今は違う。
指先を震わせ、体温を確かめ合うように、ゆっくりと絡める。
――百合のルールその一。焦らないこと。
――百合のルールその二。言葉は詩的に、動作は優雅に。
「……貴女の瞳、とても綺麗よ」
「お姉様こそ……月明かりを吸い込んだようですわ」
セリフを吐いた瞬間、背筋がゾワッとした。
共感性羞恥で死にそうだ。心の中のツッコミ担当の自分が「ブフォwww」と草を生やしている。
でも、京子の顔が近づいてくると、笑いは喉の奥に引っ込んだ。
いつもの、肉食獣が獲物を狙うようなキスじゃない。
触れるか触れないか、ギリギリの距離で止められた唇。
互いの吐息が混ざり合う。
ミントの歯磨き粉の匂いと、造花のビニール臭さ……ではなく、京子がこのために焚いた百合のアロマキャンドルの甘い香りがした。
「……して?」
「……ええ」
チュッ……♥
羽毛が肌に触れるよりも軽い、繊細なキス。
唇を離し、また重ねる。
チュ、チュム……♥
何度も何度も、小鳥がついばむように。
あれ?
おかしい。いつもなら、こんなまどろっこしい前戯、すぐに飽きて「さっさと舌入れろよ」ってなるはずなのに。
この「焦らし」が、とてつもなく興奮する。
『百合キャラ』という皮を被っているせいで、普段のガサツな自分たちが封印され、純粋培養された乙女の神経が露出しているみたいだ。
「んっ……お姉様……胸が、苦しいです……」
「私もよ……京子……」
京子の手が、私の胸元に伸びる。
白いワンピースの上から、乳房を優しく包み込む。
普段なら直に揉みしだくところを、布越しに、形を確かめるように撫でる。
擦れる布の感触が、乳首を鋭敏に刺激した。
「あっ……♥」
「感じて……いらっしゃるの?」
「い、いいえ……ただ、貴女の手が、熱くて……」
強がり。それも百合のスパイスだ。
京子は艶然と微笑むと、ワンピースのボタンを一つずつ、本当にゆっくりと外していった。
じれったい。早く触ってほしい。
そんな欲求がマグマのように溜まっていく。
肌が露わになり、私たちはベッドに倒れ込んだ。
背中に敷き詰められた羽毛が、ふわふわと肌をくすぐる。
視界いっぱいに広がる白と、京子の潤んだ瞳。
ああ、これは確かに「尊い」。
自分たちがその尊い絵画の一部になっているという没入感。
「綺麗……明日美、すごく綺麗だよ……」
ふと、京子の素が出た。
でも、それはキャラ崩壊ではなく、役に入り込みすぎた結果の、魂の吐露に聞こえた。
彼女の指が、私の秘部に触れる。
いつもならローションをぶちまけて指を突っ込むだけの行為が、今は神聖な儀式に変わる。
「開いて……見せて……貴女の花園を……」
「恥ずかしい……でも、貴女になら……」
私は脚をM字に開き、すべてを晒け出した。
京子が顔を埋める。
舌先が、花弁を愛でるように這う。
ペロリ……♥
チュプ、レロ……♥
「ひゃうっ……! あ、やさしっ……そこ、やさしいっ……♥」
「甘い……蜜の味がしますわ……」
京子の舌使いは、設定を守ってどこまでも丁寧だった。
荒々しさはない。ただひたすらに、慈しむような愛撫。
それが、逆に脳を溶かす。
「大切にされている」「崇拝されている」という感覚が、快楽の質を変えていくのだ。
「ああ、ダメ……お姉様、そんなに優しくされたら、私……っ♥」
「我慢なさらなくていいのよ。……一緒に、堕ちましょう?」
京子の指が、私の中に侵入する。
ヌプッ……♥
ゆっくりと、内壁を広げながら。
「んぁぁっ……! 入ってる……京子の指、入って……っ♥」
「愛してる……明日美、愛してる……」
耳元で繰り返される愛の言葉。
いつもは照れくさくて言わない言葉も、この「百合ごっこ」の中なら言える。
虚構の皮を被ることで、私たちは初めて、本音で愛し合えているのかもしれない。
第三者目線でツッコミを入れていた腐女子の私は、もうどこにもいなかった。
今ここにいるのは、快楽に喘ぎ、愛する人(スール)に溺れる一人の「乙女」だけ。
「京子っ、もっとっ、奥までっ! かき回してぇっ!♥」
「いいよ、明日美……っ、私も、もう、我慢できないッ!♥」
最後は、設定なんてどうでもよくなった。
ロザリオが床に落ち、羽毛が舞い散る中で、私たちは獣のように絡み合った。
でも、その野性的な行為の中にも、確かな「百合」の精神性が宿っていた。
「ああっ、いくっ、イッちゃうっ! お姉様ぁぁぁッ!!♥♥」
「イッて! 私の腕の中で、全部出し切ってッ!!♥♥」
キュウウゥンッ!!♥
強烈な締め付けと共に、私は京子の名前を呼びながら絶頂を迎えた。
視界が白く弾ける。
それは部屋の白い装飾のせいなのか、オーガズムのせいなのか、もう分からなかった。
***
事後。
私たちは羽毛まみれのシーツの上で、放心状態で天井を見上げていた。
汗で張り付いたワンピースは透け透けで、造花は踏まれてひしゃげている。
まさに「祭りの後」だ。
「……ねえ、明日美」
「……なに」
「百合、ヤバくない?」
「……うん。悔しいけど、めちゃくちゃ興奮した」
私は正直に認めた。
フィクションだと思っていた「尊さ」を自分たちの肉体で再現しようとした結果、一周回ってガチの愛おしさが爆発してしまったのだ。
「これ、ハマりそう。次はさ、大正浪漫風とかどう?」
「……袴を用意しろってか? お前、金かかるプレイばっかだな」
憎まれ口を叩きながらも、私は京子を引き寄せてキスをした。
チュッ♥
今度は、いつもの私たちに戻った、少し雑で、でも最高に安心するキスの味だった。
百合は見るもの。
でも、たまには演じてみるのも悪くない。
だって私たちは、世界で一番相性のいい「カップリング」なのだから。
(第十章 完)
「ねえ、明日美(あすみ)。私たち、そろそろ『百合』やるべきじゃない?」
私はトーン貼りの手を止めず、冷めた目で彼女の後頭部を見た。
私たちが出会ったのは大学の漫研だ。お互いにBL(ボーイズラブ)を好む腐女子であり、好きなカップリングの解釈違いで殴り合い(比喩)、萌え語りで朝まで通話する仲だった。
そんな私たちが付き合い始めたのは、単なる成り行きだ。「男って結局、受けの尊さを理解できない生物だよね」「わかる」「じゃあ私たちで良くない?」「わかる」――そんなノリ。
だから私たちの関係は、世間で言うような「百合」ではない。
もっと即物的で、現実的で、オタク特有の早口で愛を語り合う、いわば「同性の恋人」というだけの関係だ。
「は? 百合ってのは見るもので、自分でやるもんじゃねえだろ。だいたい、ウチらみたいな汚れきった腐女子が百合とか、解釈違いも甚だしいわ」
「でもさぁ! せっかく女同士なんだよ? 一生に一度くらい、あの『尊い』世界線の住人になってみたくない?」
京子は椅子を回転させてこちらを向き、瞳をキラキラさせている。
その背後には、脱ぎ捨てられたジャージと、飲みかけのエナジードリンクの空き缶が転がっているというのに。
「具体的にどうすんだよ。ウチらのどこに『エス』の要素があるわけ」
「形から入るのよ! ドンキと百均で揃えてきたから!」
京子がドヤ顔でクローゼットから引っ張り出してきたのは、ペラペラの白いワンピース二着と、造花の百合の花束(大量)、そして手芸用の白い羽毛、極めつけはプラスチックのロザリオだった。
「……お前、本気か?」
「本気と書いてマジよ。部屋中にこの花と羽毛を撒き散らして、白ワンピ着て、お互いを『お姉様』『妹(スール)』って呼び合いながら、ゆーっくり時間をかけて愛し合うの。……どう?」
私は頭を抱えた。
完全にイメクラだ。しかも、オタクが自分の妄想を具現化しようとして滑っている、一番痛々しいパターンのやつだ。
でも、原稿のストレスで脳がバグっていた私も、京子の熱意に負けてしまった。「ネタとしてなら面白いかも」という魔が差したのだ。
***
数時間後。
生活感溢れる六畳のワンルームは、異様な空間に変貌していた。
散乱していた同人誌やフィギュアは押し入れに隠され、床には白い羽毛が(掃除が大変そうだなと思いながら)敷き詰められている。造花の百合があちこちに飾られ、照明は間接照明のみの薄暗い設定に。
そして私たちは、Amazonで買った安っぽい白いネグリジェのようなワンピースを着て、ベッドの上で向かい合っていた。
「……シュールすぎるだろ、これ」
「シッ! 世界観壊さないで、明日美お姉様」
京子――いや、今は名もなき百合キャラになりきっている彼女が、上目遣いで私をたしなめる。
普段は「あー、マジ尊い無理しんどい」とか言ってる女が、今は聖女のような顔をして、胸元でロザリオを握りしめている。
……悔しいけど、ちょっと可愛いと思ってしまった。
白い布越しに透ける肌の色や、薄暗い照明に照らされた鎖骨が、妙にエロティックに見えるのだ。
「……わかったわ、京子。……始めましょうか」
「はい……お姉様……」
私たちは、お互いの手をそっと握り合った。
いつもなら「ウェーイ」とハイタッチするか、スマホを見ながら適当に繋ぐ手だ。
でも、今は違う。
指先を震わせ、体温を確かめ合うように、ゆっくりと絡める。
――百合のルールその一。焦らないこと。
――百合のルールその二。言葉は詩的に、動作は優雅に。
「……貴女の瞳、とても綺麗よ」
「お姉様こそ……月明かりを吸い込んだようですわ」
セリフを吐いた瞬間、背筋がゾワッとした。
共感性羞恥で死にそうだ。心の中のツッコミ担当の自分が「ブフォwww」と草を生やしている。
でも、京子の顔が近づいてくると、笑いは喉の奥に引っ込んだ。
いつもの、肉食獣が獲物を狙うようなキスじゃない。
触れるか触れないか、ギリギリの距離で止められた唇。
互いの吐息が混ざり合う。
ミントの歯磨き粉の匂いと、造花のビニール臭さ……ではなく、京子がこのために焚いた百合のアロマキャンドルの甘い香りがした。
「……して?」
「……ええ」
チュッ……♥
羽毛が肌に触れるよりも軽い、繊細なキス。
唇を離し、また重ねる。
チュ、チュム……♥
何度も何度も、小鳥がついばむように。
あれ?
おかしい。いつもなら、こんなまどろっこしい前戯、すぐに飽きて「さっさと舌入れろよ」ってなるはずなのに。
この「焦らし」が、とてつもなく興奮する。
『百合キャラ』という皮を被っているせいで、普段のガサツな自分たちが封印され、純粋培養された乙女の神経が露出しているみたいだ。
「んっ……お姉様……胸が、苦しいです……」
「私もよ……京子……」
京子の手が、私の胸元に伸びる。
白いワンピースの上から、乳房を優しく包み込む。
普段なら直に揉みしだくところを、布越しに、形を確かめるように撫でる。
擦れる布の感触が、乳首を鋭敏に刺激した。
「あっ……♥」
「感じて……いらっしゃるの?」
「い、いいえ……ただ、貴女の手が、熱くて……」
強がり。それも百合のスパイスだ。
京子は艶然と微笑むと、ワンピースのボタンを一つずつ、本当にゆっくりと外していった。
じれったい。早く触ってほしい。
そんな欲求がマグマのように溜まっていく。
肌が露わになり、私たちはベッドに倒れ込んだ。
背中に敷き詰められた羽毛が、ふわふわと肌をくすぐる。
視界いっぱいに広がる白と、京子の潤んだ瞳。
ああ、これは確かに「尊い」。
自分たちがその尊い絵画の一部になっているという没入感。
「綺麗……明日美、すごく綺麗だよ……」
ふと、京子の素が出た。
でも、それはキャラ崩壊ではなく、役に入り込みすぎた結果の、魂の吐露に聞こえた。
彼女の指が、私の秘部に触れる。
いつもならローションをぶちまけて指を突っ込むだけの行為が、今は神聖な儀式に変わる。
「開いて……見せて……貴女の花園を……」
「恥ずかしい……でも、貴女になら……」
私は脚をM字に開き、すべてを晒け出した。
京子が顔を埋める。
舌先が、花弁を愛でるように這う。
ペロリ……♥
チュプ、レロ……♥
「ひゃうっ……! あ、やさしっ……そこ、やさしいっ……♥」
「甘い……蜜の味がしますわ……」
京子の舌使いは、設定を守ってどこまでも丁寧だった。
荒々しさはない。ただひたすらに、慈しむような愛撫。
それが、逆に脳を溶かす。
「大切にされている」「崇拝されている」という感覚が、快楽の質を変えていくのだ。
「ああ、ダメ……お姉様、そんなに優しくされたら、私……っ♥」
「我慢なさらなくていいのよ。……一緒に、堕ちましょう?」
京子の指が、私の中に侵入する。
ヌプッ……♥
ゆっくりと、内壁を広げながら。
「んぁぁっ……! 入ってる……京子の指、入って……っ♥」
「愛してる……明日美、愛してる……」
耳元で繰り返される愛の言葉。
いつもは照れくさくて言わない言葉も、この「百合ごっこ」の中なら言える。
虚構の皮を被ることで、私たちは初めて、本音で愛し合えているのかもしれない。
第三者目線でツッコミを入れていた腐女子の私は、もうどこにもいなかった。
今ここにいるのは、快楽に喘ぎ、愛する人(スール)に溺れる一人の「乙女」だけ。
「京子っ、もっとっ、奥までっ! かき回してぇっ!♥」
「いいよ、明日美……っ、私も、もう、我慢できないッ!♥」
最後は、設定なんてどうでもよくなった。
ロザリオが床に落ち、羽毛が舞い散る中で、私たちは獣のように絡み合った。
でも、その野性的な行為の中にも、確かな「百合」の精神性が宿っていた。
「ああっ、いくっ、イッちゃうっ! お姉様ぁぁぁッ!!♥♥」
「イッて! 私の腕の中で、全部出し切ってッ!!♥♥」
キュウウゥンッ!!♥
強烈な締め付けと共に、私は京子の名前を呼びながら絶頂を迎えた。
視界が白く弾ける。
それは部屋の白い装飾のせいなのか、オーガズムのせいなのか、もう分からなかった。
***
事後。
私たちは羽毛まみれのシーツの上で、放心状態で天井を見上げていた。
汗で張り付いたワンピースは透け透けで、造花は踏まれてひしゃげている。
まさに「祭りの後」だ。
「……ねえ、明日美」
「……なに」
「百合、ヤバくない?」
「……うん。悔しいけど、めちゃくちゃ興奮した」
私は正直に認めた。
フィクションだと思っていた「尊さ」を自分たちの肉体で再現しようとした結果、一周回ってガチの愛おしさが爆発してしまったのだ。
「これ、ハマりそう。次はさ、大正浪漫風とかどう?」
「……袴を用意しろってか? お前、金かかるプレイばっかだな」
憎まれ口を叩きながらも、私は京子を引き寄せてキスをした。
チュッ♥
今度は、いつもの私たちに戻った、少し雑で、でも最高に安心するキスの味だった。
百合は見るもの。
でも、たまには演じてみるのも悪くない。
だって私たちは、世界で一番相性のいい「カップリング」なのだから。
(第十章 完)
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