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## 39 運命はロリロリ美少女おねだり合戦に託されり
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イザベラはあまりに強く、敵に回せば大変恐ろしい存在になる。
しかしイザベラはその呪い故に、本人の意図を問わず、あまりに簡単に裏切ってしまう。
そんな思わぬ脆弱性を見せ付けられたことで俺は深い絶望に包まれていた。
「お姉ちゃん♡大好きだよっ♡だからさっさとそいつらを殺しちゃえっ♡」
ハル・ドディチは、まるで子猫のように甘えた声でイザベラを煽る。
その姿はあまりにも可憐で、呪いなどかかっていなくても思わず応えてあげたくなってしまいそうになる禍々しいまでの美少女オーラを放っている。
「んんんんっ──♡らめぇーっ♡」
イザベラの瞳は爛々と輝き、まるで操り人形のように、ドディチの言葉に反応する。
「ハルっ!イザベラにおねだりして!」
俺は叫んだ。おねだりにはおねだりで対抗するしかない!
その言葉に、ハルは驚愕の表情を浮かべる。
「ええっ!?な、なんですかそれは!こんな状況で……!」
「いいから早く!なるべく可愛く!急いで!」
俺はハルの言葉を遮り、急き立てる。状況は一刻を争う。
イザベラの掌の火球は既に発射準備が整っていて、彼女のほんの僅かにだけ残された正気が何とかそれを踏み留めている非常に危うい状況だ。
ハルは戸惑いながらも、イザベラの方へと向き直った。彼女の顔は、緊張と恥ずかしさで真っ赤になっている。
「い、イザベラ様っ!どうかやめてください!」
ハルは絞り出すように声を上げた。
「イイっ♡イイわっ♡ロリ妹が二人も……♡」
イザベラの表情はもはやイキ顔を通り越してアヘ顔だ。正気の沙汰とは思えない。
ハル・ドディチは、まるで勝利を確信したかのように、高らかに笑いながらイザベラに囁きかける。
「お姉ちゃーん♡がんばれー♡そんな子なんかより私のおねだりを聞いて欲しいなあ♡」
「お姉ちゃん頑張っちゃううっ♡」
ドディチの言葉に、イザベラの腕の震えが大きくなってゆく。時間がない。
「ハル!もっと可愛く!もっと媚びた感じでおねだりするんだ!」
俺は必死にハルに指示を出す。ハルは大きく息を吸い込み、もう一度イザベラに語りかけた。
「い、イザベラ様っ!お願いします!正気を取り戻すのです!」
ハルの声は、先ほどよりも大きく、力強い。しかし演技派のドディチに比べると、困惑と照れのせいか、いまいち可愛げと媚びが足りていないらしく、おねだり力でドディチに押されている。
「は、はうんっ♡ハァ……♡ハァ……♡は、ハルちゃん♡あなたのおねだりも、素敵なんだけど……♡で、出来れば……♡『お姉ちゃん♡』って呼んでくれないかしらぁ~♡」
一見欲望丸出しの変態女のような発言だが、極めて真剣かつ切実にイザベラはそう告げる。
ハルは顔を真っ赤にして俯き、口ごもる。
「そ、そんなこと……、じょ、女王の私がっ!?」
「時間がないんだ!早く!」
俺は焦燥感に駆られ、ハルを急き立てる。イザベラが火球を操る腕は限界までビクビクと震え、今にも暴発しそうだった。
ハルは意を決したように顔を上げ、か細い声でイザベラに呼びかけた。
「……お、お姉ちゃん……♡」
その瞬間、イザベラの身体が硬直した。彼女の表情に、わずかな変化が現れる。
「んほおおおおおっ♡」
イザベラは歓喜と興奮のあまり鼻血を流し始めた。最早苦悩や葛藤など一切感じられない、心から幸せそうで、だらしないアヘ顔を晒している。
「わ、私もおねだりしますっ!」
ハルとハル・ドディチのおねだり合戦を見ていたフローラが、突如そう言いだした。
確かにフローラもハル達程ではないが背は低めだし童顔だ。しかも胸が小さい分、ある意味ではハル達以上にロリ系と言えるかもしれない。
「イザベラさん!お願いします!私達のおねだりを聞いてくださいっ!」
フローラは両手を胸の前でぎゅっと握りしめ、精一杯の勇気を振り絞ってイザベラに呼びかけた。
その言葉に、イザベラの反応は――。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡フローラちゃんも最高よおっ♡みんなっ♡みんな私の妹になってええっ♡」
フローラはハル以上におねだり慣れしていないようだが、それでも少しは効果があったらしい。イザベラの腕がゆっくりと下がり、火球を覆っていた禍々しいオーラが少しずつ収まっていく。
「くっ!二人がかり!?で、でも負けないんだからっ!お姉ちゃん♡お姉ちゃんがそいつらを殺してあげたら、私……♡ご・ほ・う・び♡あげちゃうかも……♡」
ハル・ドディチは焦りの色を隠せない。彼女は唇を噛み締め、イザベラにさらに媚びた視線を送りながら、挑発的な言葉を囁く。
イザベラの喉がゴクリと鳴る。彼女は生唾を飲み込み、葛藤、というよりは期待したような表情を浮かべた。
「ご、ご褒美?な、何かしら……♡いいやっダメっ♡ダメよ私っ♡私にはハルちゃんがっ!それにフローラちゃんもっ!」
イザベラは必死に自分に言い聞かせるように呟く。彼女の心は、少女達の間で揺れ動いているようだ。
その様子を見ていたヒナギクが、真剣な顔で走り寄って来た。
「私もご協力します!イザベラお姉ちゃん♡負けないでっ♡」
ヒナギクもまた思いっきり媚びた笑顔で、フローラ達に続いておねだりを始める。普段の彼女からは想像もつかないようなあざとい仕草と表情に、俺は思わず目を丸くした。
(こいつ、意外とノリが良いな……)
しかし、イザベラの反応は――。
「あ、うん。……お気持ちだけ受け取っておくわ」
イザベラは露骨に白けた態度を見せる。ハルやフローラと違って大人っぽく到底ロリ系とは言い難いヒナギクのおねだりには全く反応しないらしい。
「クソがっ!」
プライドを捨てて普段の自分のキャラに合わない演技をしてみせたのに無碍にされたことに怒って悪態をつくヒナギク。
(本当に最低最悪のピンチだというのに絵面だけ見ると完全にギャグシーンにしか見えない……)
ヒナギクはともかくフローラの乱入には効果があったようで、ロリ系美少女たちのおねだり合戦は均衡し始めたかに思われた。
(ハル・ドディチのおねだりスキルはLv1。オリジナルのハルも同じくLv1。フローラはおねだりスキルを持っていない……)
ハルは女王としてのプライドと気恥ずかしさがあるのかドディチに比べるとおねだりの破壊力が低い。が、スキル無しとは言えフローラが加勢したことで、押され気味だった状況から、何とか互角、もしくはやや優位、くらいまで持ち直したように見える。
(このままハルとフローラで協力しておねだりを続ければ……!)
希望の光が見え始めたかと思ったその時だった。
「ククク、なんだ?数の差で押されておるのか?フハハハハ!ならば簡単だ!当方にロリ系美少女加勢の用意有り!召喚!」
不意にベンが叫んだ。
──次の瞬間、恐るべきことが起こる。
魔法陣がいくつも展開され、そこから何人もの少女が現れたのだ。
一、二、三……、全部で十人だ。
彼女たちは皆、ハルと瓜二つ。
金髪にオレンジ色の瞳を持つロリ巨乳美少女が十人も同時に現れた光景は、あまりにも異様で、俺は思わず息を呑んだ。
ベンが複製したというハルシリーズは、ルナを含め、ドディチまで十二人が居ると先ほど奴は話していた。
そして今、召喚術を使って封印していた他のハルシリーズ――九番目にあたるルナを除いた──の一番目から十一番目までを一斉に追加で呼び出したのだ。
「封印解除!さぁハルシリーズよ!状況は理解しておるな!加勢するのだ!」
ベンがそう叫ぶと、生気の感じられなかった十人のハルシリーズの目に、一斉に光が宿り出す。
そして彼女達はコクリと頷くと──。
「姉や♡」
「姉チャマ♡」
「姉君様♡」
「姉くん♡」
「アネキ♡」
「あねさま♡」
「姉上様♡」
「おねえたま♡」
「おねぇ♡」
「お姉ちゃま♡」
十人それぞれが違う呼び方で、イザベラに甘え、おねだりをし始めた。
「名前:ハル・ローゼンブルク:ウノ
職業:女王
Lv:25
HP:322
MP:304
力:66
敏捷:32
魔力:78
精神力:117
汎用スキル:剣術Lv4、精霊魔法Lv2、儀礼Lv8、陸軍統率Lv2、海軍統率Lv5、おねだりLv1
固有スキル:自動同期
特殊能力:精霊の加護
マイナススキル:無し
祝福:王家の加護
呪い:無し
称号:ロマリ王、サルソ王、ベリーチェ王、ポトス侯爵
二つ名:簒奪の太陽王
性体験:処女♡
性癖:トイレでお尻を拭く度にイッてしまう
弱点:おしり♡
おしっこ:からっぽ
うんち:からっぽ」
(まずい!他のハルシリーズも全員がLv1とはいえおねだりスキル持ち――!)
十一人ものロリ系美少女から一斉におねだりをされたイザベラは、女性として絶対に見せてはいけないとんでもない顔になっている。
「お゛っ♡お゛っ♡お゛お゛っ♡お゛お゛お゛お゛っ♡やっべ♡最高っ♡これやっべっ♡ヒグっ♡ひぐうううぅっっ♡しあわせええええっ♡」
涎を垂らし、内股になり、ガクガクと震える彼女のスカートのスリットからトロリと垂れ落ちる液体は、果たして本当に汗なのだろうか。
(11vs2……!負ける――!)
「そいつらの口を塞ぎなさい!難しければ殺しても構いません!」
ヒナギクがサルソの兵達に指示を飛ばす。
確かに、その手があった。乱暴な手段だがそれしか手は無いかもしれない。
殺してしまうのは、という思いは無いでもなかったが、やらなければこちらがやられるのは確実である以上、今の俺にそれをやめろとはとても口に出来ない。
「ははっ!」
兵士達が武器を構えて一斉に駆け出す。だが──。
「らめええっ♡イザベラの幸せを邪魔しちゃらめなのお゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♡」
イザベラがとうとう、火球を放ってしまった。
「うわあああっ!」
幸いにも火球は兵士達の目の前に落下し地面を抉り、ハルシリーズの元へ兵士達が群がろうとするのを邪魔するだけで終わった。だが、恐らくはそれもイザベラの最期の理性がなんとかコントロールしてくれた結果に過ぎないのだろう。
次は、無い。それを俺を含むその場に居る全員が確信していた。そしてイザベラはすぐに別の火球を作り出してしまう。
「もうっ♡お姉ちゃん♡外しちゃダメだよ♡」
「ねえや♡もお一回♡もお一回♡」
「姉上様♡今度は当ててくださいませ……♡」
偽ハル達が急かすようにイザベラへのおねだりの追撃を放つ。
万事休す。そんな言葉が、頭を過る。
その時だった。
「──お姉さま!」
聞き覚えのある、声。
オリジナルのハルと。そしてその他のハルシリーズ達とも。似たような響きを持つ、ロリ系のかわいらしい声。
だけどそれはとても懐かしくて──。
そして、絶対に他の誰とも違うと、俺が自信を持って言い切れる声だった。
そう。思えばずっと、俺はこの声を聞く為だけに戦い続けてきたのだ。
声がした方を振り返りながら、俺は叫んだ。
「──ルナ!」
美しい銀色の長い髪を持つ小柄な少女が、青い瞳に強い意思の光を宿し、俺達を見据えていた。
「名前:ルナ
身長:146cm
体重:39kg
スリーサイズ:B82 W52 H83
年齢:不明
職業:奴隷
Lv:6
HP:120/120
MP:63/63
腕力:23
敏捷:54
魔力:3
精神力:65
汎用スキル:おねだりLv10、料理Lv5、掃除Lv4
固有スキル: 『傑作』
特殊能力:なし
マイナススキル:おねしょ癖
祝福:なし
呪い:なし
称号:なし
二つ名:おねだりマスター
性体験:処女♡
性癖:ローションプレイ
弱点:[データロック]
おしっこ:スッキリ(3分前)
うんち:スッキリ(3分前)」
「イザベラお姉さまっ!メッ!ですよっ!」
しかしイザベラはその呪い故に、本人の意図を問わず、あまりに簡単に裏切ってしまう。
そんな思わぬ脆弱性を見せ付けられたことで俺は深い絶望に包まれていた。
「お姉ちゃん♡大好きだよっ♡だからさっさとそいつらを殺しちゃえっ♡」
ハル・ドディチは、まるで子猫のように甘えた声でイザベラを煽る。
その姿はあまりにも可憐で、呪いなどかかっていなくても思わず応えてあげたくなってしまいそうになる禍々しいまでの美少女オーラを放っている。
「んんんんっ──♡らめぇーっ♡」
イザベラの瞳は爛々と輝き、まるで操り人形のように、ドディチの言葉に反応する。
「ハルっ!イザベラにおねだりして!」
俺は叫んだ。おねだりにはおねだりで対抗するしかない!
その言葉に、ハルは驚愕の表情を浮かべる。
「ええっ!?な、なんですかそれは!こんな状況で……!」
「いいから早く!なるべく可愛く!急いで!」
俺はハルの言葉を遮り、急き立てる。状況は一刻を争う。
イザベラの掌の火球は既に発射準備が整っていて、彼女のほんの僅かにだけ残された正気が何とかそれを踏み留めている非常に危うい状況だ。
ハルは戸惑いながらも、イザベラの方へと向き直った。彼女の顔は、緊張と恥ずかしさで真っ赤になっている。
「い、イザベラ様っ!どうかやめてください!」
ハルは絞り出すように声を上げた。
「イイっ♡イイわっ♡ロリ妹が二人も……♡」
イザベラの表情はもはやイキ顔を通り越してアヘ顔だ。正気の沙汰とは思えない。
ハル・ドディチは、まるで勝利を確信したかのように、高らかに笑いながらイザベラに囁きかける。
「お姉ちゃーん♡がんばれー♡そんな子なんかより私のおねだりを聞いて欲しいなあ♡」
「お姉ちゃん頑張っちゃううっ♡」
ドディチの言葉に、イザベラの腕の震えが大きくなってゆく。時間がない。
「ハル!もっと可愛く!もっと媚びた感じでおねだりするんだ!」
俺は必死にハルに指示を出す。ハルは大きく息を吸い込み、もう一度イザベラに語りかけた。
「い、イザベラ様っ!お願いします!正気を取り戻すのです!」
ハルの声は、先ほどよりも大きく、力強い。しかし演技派のドディチに比べると、困惑と照れのせいか、いまいち可愛げと媚びが足りていないらしく、おねだり力でドディチに押されている。
「は、はうんっ♡ハァ……♡ハァ……♡は、ハルちゃん♡あなたのおねだりも、素敵なんだけど……♡で、出来れば……♡『お姉ちゃん♡』って呼んでくれないかしらぁ~♡」
一見欲望丸出しの変態女のような発言だが、極めて真剣かつ切実にイザベラはそう告げる。
ハルは顔を真っ赤にして俯き、口ごもる。
「そ、そんなこと……、じょ、女王の私がっ!?」
「時間がないんだ!早く!」
俺は焦燥感に駆られ、ハルを急き立てる。イザベラが火球を操る腕は限界までビクビクと震え、今にも暴発しそうだった。
ハルは意を決したように顔を上げ、か細い声でイザベラに呼びかけた。
「……お、お姉ちゃん……♡」
その瞬間、イザベラの身体が硬直した。彼女の表情に、わずかな変化が現れる。
「んほおおおおおっ♡」
イザベラは歓喜と興奮のあまり鼻血を流し始めた。最早苦悩や葛藤など一切感じられない、心から幸せそうで、だらしないアヘ顔を晒している。
「わ、私もおねだりしますっ!」
ハルとハル・ドディチのおねだり合戦を見ていたフローラが、突如そう言いだした。
確かにフローラもハル達程ではないが背は低めだし童顔だ。しかも胸が小さい分、ある意味ではハル達以上にロリ系と言えるかもしれない。
「イザベラさん!お願いします!私達のおねだりを聞いてくださいっ!」
フローラは両手を胸の前でぎゅっと握りしめ、精一杯の勇気を振り絞ってイザベラに呼びかけた。
その言葉に、イザベラの反応は――。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡フローラちゃんも最高よおっ♡みんなっ♡みんな私の妹になってええっ♡」
フローラはハル以上におねだり慣れしていないようだが、それでも少しは効果があったらしい。イザベラの腕がゆっくりと下がり、火球を覆っていた禍々しいオーラが少しずつ収まっていく。
「くっ!二人がかり!?で、でも負けないんだからっ!お姉ちゃん♡お姉ちゃんがそいつらを殺してあげたら、私……♡ご・ほ・う・び♡あげちゃうかも……♡」
ハル・ドディチは焦りの色を隠せない。彼女は唇を噛み締め、イザベラにさらに媚びた視線を送りながら、挑発的な言葉を囁く。
イザベラの喉がゴクリと鳴る。彼女は生唾を飲み込み、葛藤、というよりは期待したような表情を浮かべた。
「ご、ご褒美?な、何かしら……♡いいやっダメっ♡ダメよ私っ♡私にはハルちゃんがっ!それにフローラちゃんもっ!」
イザベラは必死に自分に言い聞かせるように呟く。彼女の心は、少女達の間で揺れ動いているようだ。
その様子を見ていたヒナギクが、真剣な顔で走り寄って来た。
「私もご協力します!イザベラお姉ちゃん♡負けないでっ♡」
ヒナギクもまた思いっきり媚びた笑顔で、フローラ達に続いておねだりを始める。普段の彼女からは想像もつかないようなあざとい仕草と表情に、俺は思わず目を丸くした。
(こいつ、意外とノリが良いな……)
しかし、イザベラの反応は――。
「あ、うん。……お気持ちだけ受け取っておくわ」
イザベラは露骨に白けた態度を見せる。ハルやフローラと違って大人っぽく到底ロリ系とは言い難いヒナギクのおねだりには全く反応しないらしい。
「クソがっ!」
プライドを捨てて普段の自分のキャラに合わない演技をしてみせたのに無碍にされたことに怒って悪態をつくヒナギク。
(本当に最低最悪のピンチだというのに絵面だけ見ると完全にギャグシーンにしか見えない……)
ヒナギクはともかくフローラの乱入には効果があったようで、ロリ系美少女たちのおねだり合戦は均衡し始めたかに思われた。
(ハル・ドディチのおねだりスキルはLv1。オリジナルのハルも同じくLv1。フローラはおねだりスキルを持っていない……)
ハルは女王としてのプライドと気恥ずかしさがあるのかドディチに比べるとおねだりの破壊力が低い。が、スキル無しとは言えフローラが加勢したことで、押され気味だった状況から、何とか互角、もしくはやや優位、くらいまで持ち直したように見える。
(このままハルとフローラで協力しておねだりを続ければ……!)
希望の光が見え始めたかと思ったその時だった。
「ククク、なんだ?数の差で押されておるのか?フハハハハ!ならば簡単だ!当方にロリ系美少女加勢の用意有り!召喚!」
不意にベンが叫んだ。
──次の瞬間、恐るべきことが起こる。
魔法陣がいくつも展開され、そこから何人もの少女が現れたのだ。
一、二、三……、全部で十人だ。
彼女たちは皆、ハルと瓜二つ。
金髪にオレンジ色の瞳を持つロリ巨乳美少女が十人も同時に現れた光景は、あまりにも異様で、俺は思わず息を呑んだ。
ベンが複製したというハルシリーズは、ルナを含め、ドディチまで十二人が居ると先ほど奴は話していた。
そして今、召喚術を使って封印していた他のハルシリーズ――九番目にあたるルナを除いた──の一番目から十一番目までを一斉に追加で呼び出したのだ。
「封印解除!さぁハルシリーズよ!状況は理解しておるな!加勢するのだ!」
ベンがそう叫ぶと、生気の感じられなかった十人のハルシリーズの目に、一斉に光が宿り出す。
そして彼女達はコクリと頷くと──。
「姉や♡」
「姉チャマ♡」
「姉君様♡」
「姉くん♡」
「アネキ♡」
「あねさま♡」
「姉上様♡」
「おねえたま♡」
「おねぇ♡」
「お姉ちゃま♡」
十人それぞれが違う呼び方で、イザベラに甘え、おねだりをし始めた。
「名前:ハル・ローゼンブルク:ウノ
職業:女王
Lv:25
HP:322
MP:304
力:66
敏捷:32
魔力:78
精神力:117
汎用スキル:剣術Lv4、精霊魔法Lv2、儀礼Lv8、陸軍統率Lv2、海軍統率Lv5、おねだりLv1
固有スキル:自動同期
特殊能力:精霊の加護
マイナススキル:無し
祝福:王家の加護
呪い:無し
称号:ロマリ王、サルソ王、ベリーチェ王、ポトス侯爵
二つ名:簒奪の太陽王
性体験:処女♡
性癖:トイレでお尻を拭く度にイッてしまう
弱点:おしり♡
おしっこ:からっぽ
うんち:からっぽ」
(まずい!他のハルシリーズも全員がLv1とはいえおねだりスキル持ち――!)
十一人ものロリ系美少女から一斉におねだりをされたイザベラは、女性として絶対に見せてはいけないとんでもない顔になっている。
「お゛っ♡お゛っ♡お゛お゛っ♡お゛お゛お゛お゛っ♡やっべ♡最高っ♡これやっべっ♡ヒグっ♡ひぐうううぅっっ♡しあわせええええっ♡」
涎を垂らし、内股になり、ガクガクと震える彼女のスカートのスリットからトロリと垂れ落ちる液体は、果たして本当に汗なのだろうか。
(11vs2……!負ける――!)
「そいつらの口を塞ぎなさい!難しければ殺しても構いません!」
ヒナギクがサルソの兵達に指示を飛ばす。
確かに、その手があった。乱暴な手段だがそれしか手は無いかもしれない。
殺してしまうのは、という思いは無いでもなかったが、やらなければこちらがやられるのは確実である以上、今の俺にそれをやめろとはとても口に出来ない。
「ははっ!」
兵士達が武器を構えて一斉に駆け出す。だが──。
「らめええっ♡イザベラの幸せを邪魔しちゃらめなのお゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♡」
イザベラがとうとう、火球を放ってしまった。
「うわあああっ!」
幸いにも火球は兵士達の目の前に落下し地面を抉り、ハルシリーズの元へ兵士達が群がろうとするのを邪魔するだけで終わった。だが、恐らくはそれもイザベラの最期の理性がなんとかコントロールしてくれた結果に過ぎないのだろう。
次は、無い。それを俺を含むその場に居る全員が確信していた。そしてイザベラはすぐに別の火球を作り出してしまう。
「もうっ♡お姉ちゃん♡外しちゃダメだよ♡」
「ねえや♡もお一回♡もお一回♡」
「姉上様♡今度は当ててくださいませ……♡」
偽ハル達が急かすようにイザベラへのおねだりの追撃を放つ。
万事休す。そんな言葉が、頭を過る。
その時だった。
「──お姉さま!」
聞き覚えのある、声。
オリジナルのハルと。そしてその他のハルシリーズ達とも。似たような響きを持つ、ロリ系のかわいらしい声。
だけどそれはとても懐かしくて──。
そして、絶対に他の誰とも違うと、俺が自信を持って言い切れる声だった。
そう。思えばずっと、俺はこの声を聞く為だけに戦い続けてきたのだ。
声がした方を振り返りながら、俺は叫んだ。
「──ルナ!」
美しい銀色の長い髪を持つ小柄な少女が、青い瞳に強い意思の光を宿し、俺達を見据えていた。
「名前:ルナ
身長:146cm
体重:39kg
スリーサイズ:B82 W52 H83
年齢:不明
職業:奴隷
Lv:6
HP:120/120
MP:63/63
腕力:23
敏捷:54
魔力:3
精神力:65
汎用スキル:おねだりLv10、料理Lv5、掃除Lv4
固有スキル: 『傑作』
特殊能力:なし
マイナススキル:おねしょ癖
祝福:なし
呪い:なし
称号:なし
二つ名:おねだりマスター
性体験:処女♡
性癖:ローションプレイ
弱点:[データロック]
おしっこ:スッキリ(3分前)
うんち:スッキリ(3分前)」
「イザベラお姉さまっ!メッ!ですよっ!」
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