女神様は凄い!

琥太朗

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 事業拡大や展開を始めると出てくる問題が同業者からの圧力や嫌がらせだ。
 特に風俗系は裏社会が仕切っている。俺たちも本来ならその傘下に入るか、暴力団にみかじめ料を支払い、営業させてもらうというのが普通だろう。
 で、やはり嫌がらせが来た。サービスが悪い言って料金をタダにしろとゴネて来た。コッチはもっぱら金ではなく性を解放するためが目的の娘達だから。そんな輩には3、4人追加させ、後は腰どころか何も出来ないくらいに精を絞り出してやれば、もうやってはこない。が町一体を仕切る暴力団は違う。案の定「井組」という事務所から呼び出しが来た。組事務所に行くと、傘下に入ることとみかじめ料金を請求、もしくは従業員を組員の相手をさせろと要求して来た。

 ならばと組長さんを始め、事務所全員に従業員をあてがって、2晩ほど事務所で休まずに肉体交流をさせた。「スグシタクナール」と「スグポッキー」をかけて。もちろん回復魔法は使わずに。

 プクプクだった組の皆さんは細くなり息も絶え絶えで
「な、なんで何回もやるんだぁ~?」
「やりたくないのに勃ってしまう~!」
「お母ちゃん!助けて!」
と泣き叫ぶ声が累々と。ご愁傷様。

「勘弁して下さい!これなら刑務所の方がマシ!」

と半べそになった組長さん達は俺たちの営業には手を出さない旨の血判状を書いてくれた。
 俺はそんなもの要らないから、彼女達を毎晩満足させてくれと言ったが、受け取ってくださいと頭を下げられたので受ける事にした。
 まぁ、これで大手を振って営業が出来るだろう。だだし、他の店に迷惑をかけないよう、料金を上げなくてはならなくなった。
 サネ達とは毎晩ではないが肉体交流はしている。今晩はサネとだった。
サネと営みが終わった後(とは言え10回はしている)

「サネはこれからどういう事業展開をしていくつもり?」
「そうですねぇ、そろそろ風俗も他の町へ広げたいですね。亜空間も県内の範囲なら全然大丈夫ですので。」
「県内なら今の許可証で大丈夫だな。」

さすが女神の魔法力なのか、半径2,000kmなら充分届くそうだ。

「少し大きな町で営業したいですね。」
「じゃあ、組事務所に行って相談してみるか?」

俺たちは組事務所に行ってみた。

「な、何しに来たんですか‼️」

戦々恐々の眼差しで組長がビビっているので、

「この前の続きがしたいと彼女達が言うので・・・」
「やめてください!何でもするからそれだけは勘弁してください!」

と、涙目でう拝まれるので、県内の1番の繁華街で営業をしたいのだが?と言うと丁寧に紹介してくれた。
そこの「行動会」が一帯を仕切っているという。

「じゃあ、挨拶だけしておきます。」


サネが

「じゃあ、お礼に一晩相手しませんか?」

と言ったら組長が泡を吹いて倒れてしまった。

「一条さん!ホントにやめて下さい!他の奴らも怯えてるんですから~」

若頭が泣いて訴えてきた。
まあ、冗談はこれくらいにして組を後にした。
これで営業拡大は楽に出来るだろう。

まずは、県内1の繁華街を持つS市に行った。
サネ達数人はリサーチを兼ねて、街を歩いた。
やはり大きな繁華街は活気が違う。

そして、「行動会」にお邪魔して営業許可と言うかご挨拶に行ってみた。
井組の話は聞いているらしく、それでも高圧的に話をしてくるので、
「事務所の皆さんを満足させられれば口を出さないで欲しい。」
と、サネが従業員全員を連れてきて事務所でやり始めた。
最初はホクホク顔だった皆さんですがそのうち、悲壮感漂う顔に変わって行った。
『堪能させてもらいますねぇ~』
『分かった、殺すなよ』
『は~い』
サネと思念で話す。これでまた二晩は絞られるだろうなぁ~南無阿弥陀仏。
困った奴等だ。

これからも大都市を廻って、それぞれ支店を作る。
こうやって広げて行く事になるだろうな。何せこちらの世界で働きたい異世界人は沢山いるようなのだ。
 サネもそのつもりで拡大したいのだろう。後は事業項目をどう広げて行くかだ。サネとヴァギ達が居れば多少無理しても大丈夫だろう。

行動会の事務所から悲鳴に似た声が響き始めた。





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