死んでから異世界転生したと思ったけど世の中そんなに甘くないよね

サルベージ

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「はじめてのテストプレイ!」「天丼ネタァ!」

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「それでテストプレイって具体的に何やるんだよ」

「えーっと……まずは歩き回ってみます?」

「行き当たりばったりだなぁ」

「私もこんな雑用任されるのはじめてなので……」

「ふーん。まあいいや、とりあえず見て回るのはアリだろ」

「そうですね!よーし、あっちにある活火山落雷津波同時多発ゾーンに行きましょう!」

「なんでそんな危険なところにしょっぱなから行こうとするの?」

「キャァァァァ痛い!アホ毛引っ張らないで!冗談ですよぉ!」

「ならいいが」

「はぁ……はぁ……い、今のは冗談ですけど、あなた地縛霊だから危ない区域でも全然大丈夫ですよ……」

「あ、そっか。実態ないから物理的なダメージは受けないの?」

「はい!おまけに魔法も効きません!」

「おっチート要素かな?地縛霊でチートはあんまり嬉しくないけどないよりマシか」

「まあ精神壊されたらどうなるかはちょっとわかりませんけど…… 」

「いちいち不穏なんだよなぁ」

「大丈夫です!そうそう精神壊してくる敵なんていませんよ!」

「フラグでは?」

「それではめちゃくちゃ危険なゾーン行ってみましょー!」

「結局行くのか……ってちょっと待て」

「はい?なんですか?」

「そんな危険なところ、俺は大丈夫としてもお前は平気なの?」

「………………あっ」

「お前本当にポンコツだよな」

「だ、大丈夫ですって!私も神の端くれですから!」

「処分中だけどな」

「心を抉らないで!」

「個人的にはお前が焼かれようが感電しようが流されようがどうでも良いんだが……」

「ひどい」

「案内役が居なくなるのは困るからな。あんまり危険な所行くのは必要がなけりゃやめとこう」

「これが噂のデレ期……痛い痛い引っ張らないでー!」

「さて、行き先はどうするかね」

「うぅ……バグが発生してそうな地点なら多分あっちです……」

「ほう?なんでわかるんだ?」

「私のアホ毛レーダーがビンビンと!」

「いやどこぞの太郎だよ」

「おに太郎ですね」

「著作権的に危ないからやめろぉ!」

「えへへ、ついうっかり……」

「はぁ……で、バグって言うが具体的にはどんな感じなんだ?」

「えーっと、世界観的に存在してはいけないものだったり、文明的に早過ぎるものを見つけ次第報告する感じですね」

「中世の街にミサイルがあったらおかしいから報告する、みたいな感じか」

「ですです。それで回収可能ならできるだけ回収する感じですかね」

「大きなものは回収不可だから報告だけする感じか?」

「はい!そのあと神様が調整し直す感じです」

「消すのか?」

「そうですね!製作者とアイテムをいじって消します!」

「製作者ごと消すのはダメだろ!」

「あっ大丈夫です、一度死んでもらって実力に合った上で活躍できる世界にチートを持って行ってもらいますから」

「それ大丈夫か?」

「ほとんどの方には満足してもらってますよ!それに自分の実力に合った世界にいる方が皆さん楽しいみたいです」

「なるほどね。それならまあいいだろ……にしてもこの世界観にそぐわないものねぇ。既にめちゃくちゃだが」

「ですねぇ。何かあるんでしょうか」

「まあそのアホ毛レーダーが反応してる方向に行ってみりゃわかるだろ」

「よーし!しゅっぱつしんこー!」

「何が出るかなーっと」

「面白いものなら良いですねー!」

「無難なものなら安心だな……これフラグだよな」
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