黒き死神が笑う日

神通百力

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ゆで卵

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 俺はいつも食事時には苦労している。なかなか食事にありつくことができないのだ。
 今日の朝食はゆで卵だ。ゆで卵にはやっぱり塩だよな。
 俺はゆで卵に塩をかけようとした。
「ひぇええええええ!」
 ゆで卵は怯えた声で悲鳴を上げ、部屋を逃げ回った。
 俺は気合を入れて、ゆで卵を追いかける。何度も塩をふりかけようとするも避けられる。
 ようやく、ゆで卵を捕まえて食べ終えたものの、部屋は塩だらけになってしまった。

 まったく臆病な食事には苦労するぜ。








※即興小説トレーニングで執筆した小説です。少し手直ししています。

お題:臆病な食事  必須要素:塩です。
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