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許せない
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「念願の一人暮らしが叶ったね、おめでとう」
「ありがとう、志津香お姉ちゃん」
私は志津香お姉ちゃんにお礼を言った。志津香お姉ちゃんはいとこで引越しを手伝ってくれたのだ。小さい頃から良くしてもらっている。私は志津香お姉ちゃんが大好きだ。
「夕飯は私が作るよ。ちょっと待っててね」
「うん」
志津香お姉ちゃんはキッチンに向かった。志津香お姉ちゃんが夕飯を作っている間、テレビを観ることにした。適当にチャンネルを回す。ドッキリ番組があったから、それを観ることにした。
ドッキリ番組を観始めてから数十分が経過した時、志津香お姉ちゃんが皿をテーブルに置いた。
「さあ、食べようか」
「うん、いただきます」
私は野菜炒めをご飯に載せてパクリと食べた。味が濃厚でとっても美味しい。卵焼きも食べる。甘くなく、醤油の味が利いている。コンビニで売っている卵焼きは甘すぎて好きじゃない。やはり卵焼きは家で作るのが一番だ。
私はテレビに視線を移した。落とし穴のドッキリは面白いけど、危険だと思う。何人か顎を打っている。
ご飯に視線を戻し、私は驚いた。いつの間にか野菜炒めが載せられている。私は入れていいなんて言っていないのに。勝手に入れられると自分の領域を土足で踏み入れられたような感じがして嫌な気分になる。
志津香お姉ちゃんのこと好きだったのに、嫌いになった。見ていない隙に入れるなんて許せない。
気が付けば私は志津香お姉ちゃんの首を絞めていた。
「……ど、どうして?」
「私が見ていない隙に野菜炒めをご飯に載せた志津香お姉ちゃんが悪いんだよ」
私は両手に力を込め、志津香お姉ちゃんを殺害した。
それから包丁で志津香お姉ちゃんの腹を切り開き、料理を詰めた。嫌いな人が作った料理を食べる気にはなれないから、当人に返すことにしたのだ。
私は気を取り直して夕飯を作り始めた。もう誰も入れる者はいない。
気付けば私は笑っていた。
「ありがとう、志津香お姉ちゃん」
私は志津香お姉ちゃんにお礼を言った。志津香お姉ちゃんはいとこで引越しを手伝ってくれたのだ。小さい頃から良くしてもらっている。私は志津香お姉ちゃんが大好きだ。
「夕飯は私が作るよ。ちょっと待っててね」
「うん」
志津香お姉ちゃんはキッチンに向かった。志津香お姉ちゃんが夕飯を作っている間、テレビを観ることにした。適当にチャンネルを回す。ドッキリ番組があったから、それを観ることにした。
ドッキリ番組を観始めてから数十分が経過した時、志津香お姉ちゃんが皿をテーブルに置いた。
「さあ、食べようか」
「うん、いただきます」
私は野菜炒めをご飯に載せてパクリと食べた。味が濃厚でとっても美味しい。卵焼きも食べる。甘くなく、醤油の味が利いている。コンビニで売っている卵焼きは甘すぎて好きじゃない。やはり卵焼きは家で作るのが一番だ。
私はテレビに視線を移した。落とし穴のドッキリは面白いけど、危険だと思う。何人か顎を打っている。
ご飯に視線を戻し、私は驚いた。いつの間にか野菜炒めが載せられている。私は入れていいなんて言っていないのに。勝手に入れられると自分の領域を土足で踏み入れられたような感じがして嫌な気分になる。
志津香お姉ちゃんのこと好きだったのに、嫌いになった。見ていない隙に入れるなんて許せない。
気が付けば私は志津香お姉ちゃんの首を絞めていた。
「……ど、どうして?」
「私が見ていない隙に野菜炒めをご飯に載せた志津香お姉ちゃんが悪いんだよ」
私は両手に力を込め、志津香お姉ちゃんを殺害した。
それから包丁で志津香お姉ちゃんの腹を切り開き、料理を詰めた。嫌いな人が作った料理を食べる気にはなれないから、当人に返すことにしたのだ。
私は気を取り直して夕飯を作り始めた。もう誰も入れる者はいない。
気付けば私は笑っていた。
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