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金魚脳
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私の目の前には赤ちゃんが座っていた。ダンボール箱に捨てられていたのを連れて帰ってきたのだ。とはいえ、決して育てるために連れて帰ったわけではない。
工具箱からノコギリを取り出した。赤ちゃんの頭にノコギリを入れていく。本当はメスが良かったのだが、そんなものは持っていない。仕方なくノコギリを代用することにしたのだ。
頭を開き、脳味噌を取り出す。ノコギリを使って脳味噌の内側をくり抜く。脳味噌に大きな空間ができ、まるで器のようだった。
脳味噌を頭に戻すと、水を注いだ。脳味噌は水でいっぱいになった。テーブルの上の金魚鉢から金魚を取り出すと、脳味噌の中に入れた。赤ちゃんを連れて帰ってきたのは金魚鉢の代わりにするためだった。金魚鉢を買い替えたいと思っていたところ、赤ちゃんを発見したのだ。金魚鉢ならぬ金魚脳だ。
私は水が張った脳味噌の中で金魚が優雅に泳ぐ姿をニヤニヤとしながら、観察し続けた。
工具箱からノコギリを取り出した。赤ちゃんの頭にノコギリを入れていく。本当はメスが良かったのだが、そんなものは持っていない。仕方なくノコギリを代用することにしたのだ。
頭を開き、脳味噌を取り出す。ノコギリを使って脳味噌の内側をくり抜く。脳味噌に大きな空間ができ、まるで器のようだった。
脳味噌を頭に戻すと、水を注いだ。脳味噌は水でいっぱいになった。テーブルの上の金魚鉢から金魚を取り出すと、脳味噌の中に入れた。赤ちゃんを連れて帰ってきたのは金魚鉢の代わりにするためだった。金魚鉢を買い替えたいと思っていたところ、赤ちゃんを発見したのだ。金魚鉢ならぬ金魚脳だ。
私は水が張った脳味噌の中で金魚が優雅に泳ぐ姿をニヤニヤとしながら、観察し続けた。
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