ちょろぽよくんはお友達が欲しい

日月ゆの

文字の大きさ
6 / 27

しおりを挟む

「はぁっ?!保健医にしーちゃんが実際の年齢が16才じゃないってバレたっ?!」
「あぁ、あの変態すごいぞ……。俺をひと目見た途端、何か骨格が違う?とかナントカ言いながら鼻息荒く『合法ショタ最高!』って叫びだした……」
「えっ?!怖っ!!事案?!」
「しかも今朝も中庭で花に水やってたら、ナニをフルボッキさせて俺を襲おうとしてきたぞ?
久しぶりに初対面のお前が俺を見ながらナニをフルボッキさせて血まみれで話しかけてきたの思い出した……」

 マグカップのコーヒーを飲みしーちゃんの視線から逃れるように身体を横に向けるキヨ。
 暫く2人の間に気まずい沈黙が振り落ちる。

「大丈夫だったの?襲われたのは?」
「あぁ……、ナニを思い切り蹴り上げて、生け垣にぶっ刺して置いた。変態も木の養分になればエコだろ?」
「どこがどうエコなのかわからないけど、無事で良かったよ……」

 しーちゃんの唇にチョコレートをツンツンあてながらキヨが口を尖らせながら表情を曇らせる。
 しーちゃんはじっとキヨの表情を視線に捉えつつそのチョコレートをぱくりと口に含むともぐもぐ咀嚼し飲み込む。
 至極愉しげに片眉あげ口の端を引き上げながら口を開く。

「はっ!保健医に嫉妬したか?」
「違うけど……、心配……。年齢バレたのがその保健医って一番不味いなぁと。あいつ理事長の息子……」
「コネだからあんな変態でもこの学園に勤められているのか……」
「そうじゃないよっ!もし、そいつとしーちゃんに何かあったら揉み消される?かもしれないし?それに……」

 キヨがしーちゃんの腰に腕を回し、肩に頭をコテンと預けながらゴソゴソと片手を動かす。

「仕事はちゃんとやり切るよ……。俺も何がなんでも高校卒業資格が欲しいしな……」

 しーちゃんがキヨの動かされている手を掴みながら持ち上げる。

「んで?この手は何でブレザーのボタン外してるんだ?」
「えー?ブレザーがシワになったらダメでしょう?」
「今からシワになることしないんだけどな?」

 掴まれていないもう片方の手でキヨがしーちゃんの頬に手を伸ばし、頬をスルリと撫でる。
 キヨはそのまま顔を近付けてしーちゃんの頬に軽くちゅっと唇を落とす。

「だって……、さっきキスしてた……。しかも『初めて』って……」

 拗ねたような声で、しーちゃんの耳元へ吹き込むように囁くキヨ。

「はぁ……、『詩音』が『初めて』キスされただけだぞ……」

 呆れた顔で掴んだ手を降ろし、宥めるようにキヨの頭を撫でるしーちゃん。

「じゃあ……、しぐれサン。俺と何時ものキスしませんか?」

 再びしーちゃんの耳に唇を触れさせながら甘えるように掠れた声で尋ねるキヨ。
 鼻から息を洩らすように小さく嗤ったしーちゃん。

 そのままキヨの膝に乗り上げる。首に腕を回しながら、甘くドロリドロリと溶けだすような熱を孕んだ瞳を揶揄い混じりにじっと見上げた。

「いい――」

 腰を強く抱き寄せられ、再びしーちゃんの返事は最後まで口にされることはなくキヨの熱い唇に飲み込まれていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

王道学園の書記には過保護な彼氏がいるようで

春於
BL
「王道学園の副会長には愛しの彼氏がいるようで」のつづき (https://www.alphapolis.co.jp/novel/987002062/624877237) 王道学園に王道転校生がやってきた だけど、生徒会のメンバーは王道ではないようで… 【月見里学園】 生徒会 〈会長〉御宮司 忍 (おんぐうじ しのぶ) 〈副会長〉香月 絢人 (かづき あやと) 〈書記〉相園 莉央 (あいぞの りお) 〈会計〉柊 悠雅 (ひいらぎ ゆうが) 〈庶務〉一色 彩葉/日彩 (いっしき いろは/ひいろ) 風紀委員 〈風紀委員長〉伊武 征太郎 (いぶ せいたろう) 相園莉央親衛隊 〈親衛隊長〉早乙女 楓真 (さおとめ ふうま) 王道転校生 浅見翔大 (あさみ しょうた) ※他サイトにも掲載しています

灰かぶり君

渡里あずま
BL
谷出灰(たに いずりは)十六歳。平凡だが、職業(ケータイ小説家)はちょっと非凡(本人談)。 お嬢様学校でのガールズライフを書いていた彼だったがある日、担当から「次は王道学園物(BL)ね♪」と無茶振りされてしまう。 「出灰君は安心して、王道君を主人公にした王道学園物を書いてちょうだい!」 「……禿げる」 テンション低め(脳内ではお喋り)な主人公の運命はいかに? ※重複投稿作品※

マネージャー~お前を甲子園に連れて行ったら……野球部のエース♥マネージャー

夏目碧央
BL
 強豪校の野球部に入った相沢瀬那は、ベンチ入りを目指し、とにかくガッツを認めてもらおうと、グランド整備やボール磨きを頑張った。しかし、その結果は「マネージャーにならないか?」という監督からの言葉。瀬那は葛藤の末、マネージャーに転身する。  一方、才能溢れるピッチャーの戸田遼悠。瀬那は遼悠の才能を羨ましく思っていたが、マネージャーとして関わる内に、遼悠が文字通り血のにじむような努力をしている事を知る。

笑わない風紀委員長

馬酔木ビシア
BL
風紀委員長の龍神は、容姿端麗で才色兼備だが周囲からは『笑わない風紀委員長』と呼ばれているほど表情の変化が少ない。 が、それは風紀委員として真面目に職務に当たらねばという強い使命感のもと表情含め笑うことが少ないだけであった。 そんなある日、時期外れの転校生がやってきて次々に人気者を手玉に取った事で学園内を混乱に陥れる。 仕事が多くなった龍神が学園内を奔走する内に 彼の表情に接する者が増え始め── ※作者は知識なし・文才なしの一般人ですのでご了承ください。何言っちゃってんのこいつ状態になる可能性大。 ※この作品は私が単純にクールでちょっと可愛い男子が書きたかっただけの自己満作品ですので読む際はその点をご了承ください。 ※文や誤字脱字へのご指摘はウエルカムです!アンチコメントと荒らしだけはやめて頂きたく……。 ※オチ未定。いつかアンケートで決めようかな、なんて思っております。見切り発車ですすみません……。

先輩たちの心の声に翻弄されています!

七瀬
BL
人と関わるのが少し苦手な高校1年生・綾瀬遙真(あやせとうま)。 ある日、食堂へ向かう人混みの中で先輩にぶつかった瞬間──彼は「触れた相手の心の声」が聞こえるようになった。 最初に声を拾ってしまったのは、対照的な二人の先輩。 乱暴そうな俺様ヤンキー・不破春樹(ふわはるき)と、爽やかで優しい王子様・橘司(たちばなつかさ)。 見せる顔と心の声の落差に戸惑う遙真。けれど、彼らはなぜか遙真に強い関心を示しはじめる。 **** 三作目の投稿になります。三角関係の学園BLですが、なるべくみんなを幸せにして終わりますのでご安心ください。 ご感想・ご指摘など気軽にコメントいただけると嬉しいです‼️

平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています

七瀬
BL
あらすじ 春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。 政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。 **** 初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m

Q.親友のブラコン兄弟から敵意を向けられています。どうすれば助かりますか?

書鈴 夏(ショベルカー)
BL
平々凡々な高校生、茂部正人«もぶまさと»にはひとつの悩みがある。 それは、親友である八乙女楓真«やおとめふうま»の兄と弟から、尋常でない敵意を向けられることであった。ブラコンである彼らは、大切な彼と仲良くしている茂部を警戒しているのだ──そう考える茂部は悩みつつも、楓真と仲を深めていく。 友達関係を続けるため、たまに折れそうにもなるけど圧には負けない!!頑張れ、茂部!! なお、兄弟は三人とも好意を茂部に向けているものとする。 7/28 一度完結しました。小ネタなど書けたら追加していきたいと思います。

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

処理中です...