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7《キヨ side》
しおりを挟むしーちゃん。大好き。君だけが俺の世界の全て。
君に出会った事で俺は愛を知ったと同時に失う怖さも知った。
毛穴という概念が無いきめ細やかで白くて透き通るような白磁の肌。
今は栗毛色に染めさせてしまったけれど、本当はシルバーブロンドの月の光をそのままうつした様な髪。
虹彩が光に当たるたびに色を変えるから、魅入られて時を忘れてしまう大きくて零れそうなヘイゼル色の瞳。
愛くるしくて、一度口付けて仕舞うとその柔らかさと温かさに酔いしれて離せなくなってしまう。中毒性のある甘い毒の様な小さな桜色の唇。
しかも、キスで潤みを帯びると艶やかに光り輝く唇は誘うように小さく開く。
ぷるんとした唇の隙間から覗く真っ赤な舌がとてつもなく美味しい。
触れ、唇を寄せ、舐めて、吸い立て、歯を立てる。
君の全てを食んで、トロトロに溶かし俺だけを感じて欲しい。
そして……、快楽の海にたゆたうように、とろんと蕩けた君の瞳に映るのが俺だけ。
それを感じる瞬間がぞくぞく身体の奥底から追い立てるように『幸福』が俺を満たす。
「はぁ……、ん……、あぁっ……、キヨ、イカせてっ……」
あぁ。動く度に、しーちゃんに鼻に抜ける甘い声で縋るように『キヨ』って呼ばれるのも好き。
悦びで真っ赤に染まる小さな耳へ、情欲に塗れた熱を注ぎ込むように囁く。
「……はぁっ……、ねぇ、清晴って言って?」
「んぁ……、あぁっ……、きっよはる……」
「んっ、俺のしぐれ……、愛してるっ」
「んっ!ぁあ、……ぁああっ!!」
俺は……、『清晴』って呼ばれたい。
君だけの『清晴』になりたいから。
お願い、俺の『しぐれ』。
『しぐれ』が生きて俺の隣にいることが『幸せ』。
でもさ……、
幾度と無く肌は重ねたけれど、しーちゃんにとって俺は『何』?
セフレ?
恋人?
友人?
知人?
『答え』を知るのが怖い。聞いてしまったら、今の曖昧な関係が終わってしまう気がして……。
ねぇ、しーちゃん?俺達の関係をはっきりさせたら君は――
だからしーちゃんが逃げられ無いようにしないといけない。
去年、しーちゃんが突然『友達が欲しい』と言い出して苦手な勉強を始めて定時制高等学校を受験しようとしていた。
やめてくれ。俺の目の届かないところにいかないで?
君を失ったら……、俺の世界が終わる。
だから……、俺の持つ全てを使った。
俺がいずれ引き継ぐ学校にしーちゃんを入学させた。
しーちゃんには知り合いからの仕事として、潜入するためって誤魔化した。
この学校に生徒として入学し、この学校の生徒が暴走しないようにコントロール&監視をしながら架空の『加賀美 詩音』を演じ3年間過ごしてくれ。
3年間過ごせば報酬と「高校卒業資格」を得られると。
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でも、しーちゃんは『ちょろぽよ』だから見事に騙された。
何故か、しーちゃんは喜んでこの仕事を受けた。
俺も仕事を紹介した責任をとるために、協力者として教師として潜入する事を伝えたら今迄に見た事が無いほど動揺していた。
大きな瞳をさらに開き、じわりと涙で潤ませた表情は、一瞬息が止まるほど可愛かった。
そのまま欲望のままにキスして、しーちゃんへ襲いかかるのを堪えた俺は偉い!
君が何故『友達』『高校卒業資格』が欲しいのかはわからない。
君の欲しいモノは惜しみなく俺が全て捧げるから……、ずっと俺の傍にいて……。
俺は君以外欲しくはないから……、『しぐれ』。
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