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黒帯盗難事件
⑨ 怪奇現象の正体
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朱里に声をかけると、朱里は自分のスマートホンを取り出して操作をし始めた。
「友里さん、スマホを借りてもいいですか?」
「スマホ? 良いけど……。ん? なんだこれ? グループ追加?」
友里さんに断りを入れてグループに追加する。
グループメンバーは、俺と朱里と友里さんの三人だ。
借りた友里さんのスマートホンからビデオ通話で発信すると、俺と朱里のスマートホンから着信音が鳴った。
それを取って通話状態にすると、友里さんのスマートホンだけスピーカーホンに切り替える。
「これで準備はできました。友里さんのスマホは今、犯人役です。師匠、朱音さん、すみませんが、ちょっと干場まで移動してもらえますか? あ、友里さんはそのまま道場の中に居てください」
友里さんの顔が、真っ青な顔をしていた。
俺と朱里、師匠、朱音さんが干場まで移動する。
その後、俺と朱里は二人を干場に残して敷地の外へと出た。
そして……。
「「こらー! また昼休みに道場に入ったのかーっ!」」
俺と朱里は、それぞれ自分のスマホに向かって、まるで怒鳴り声のように大声を上げる。
その声が、友里さんのスマホから道場の中で響いた。
「あらー。私が聞いたのと同じ」
「ち、違うんだ親父!」
まずいと思ったのか、友里さんは走って道場から飛び出してきた。
もちろん、足音は一人分。
「あら、足音は一人。そっかー、私があの日聞いた怒鳴り声は、アプリで通話してた友里と田中君の声で、道場には一人しかいなかったのねー」
慌てて言い訳しようとする友里さんをなだめながら、俺はまだ通話中の友里さんのスマートホンを取り上げる。
そして、一度通話を切ってアプリを操作。
友里さんのアプリ内にあるグループを一通り確認して、それらしき名前のグループを開くと、ついに証拠を見つけた。
グループ名は『佐那原道場中二男子』。
メンバーは、友里さん、田中さん、木山さんの三人。
そして、朱音さんが目撃した時間帯である十二時四十分に通話履歴があった。
発信者は木山さんだ。
「師匠、これが証拠です。発信者の木山さんが、黒帯を盗んで締めた犯人です。あとは友里さんからの証言も欲しい所ですが……」
俺が友里さんの方を向くと、友里さんは明らかに動揺した表情をしていた。
『たった今、真実を知った』というより『隠していたことがばれた』といった感じだ。
「友里さんの様子から察していただけるでしょう」
師匠は、スマートホンの画面を見て深く深くため息をついた。
「吉本。最終的に、朱里は女子更衣室で黒帯の入った自分のスポーツバッグを見つけた。そこまでの経緯は分かるか?」
説明を求める師匠に、俺はうなずいた。
「はい。まず、木山さんは昼休みの時間に中学校を抜け出して道場に侵入。それを他の二人に見せるため、メッセージアプリのグループでビデオ通話を使った。おそらくその際に、モノマネの完成度を上げるために道着と黒帯を盗んだのでしょう」
「テレビでよく見る、モノマネ芸人が外見も似せるために衣装を揃えるようなものか」
師匠の問いに、俺はうなずく。
「そうです。そうやって二人にモノマネを見せたのですが、友里さんと田中さんは一年前に師匠に叱られてから反省しており、反省していない木山さんに対して怒りをあらわにしました。それを見て、木山さんは慌てて道着を干場に戻します。ここで、木山さんは二つミスをしてしまいました」
「ミスだと?」
師匠が眉をひそめる。
「まず一つ目は、黒帯を戻し忘れた事です。そのせいで黒帯を干場に戻すためにもう一往復しなければいけなくなってしまいました。そして二つ目は、通話を切っていなかった事です。運悪く干場に朱音さんが来て、怒鳴る友里さんと田中さんの声に気付かれてしまいます。今すぐ逃げなければ姿を見られて道場への侵入がばれる。しかし、干場に黒帯を戻すことができない。困り果てた木山さんは道場内の隠せる場所を探します。そして……」
「練習場に置きっぱなしにしていた朱里のスポーツバッグに気付き、その中に隠したのか」
はあ、と師匠はため息をついた。
「その通りです。多分、木山さんは学校が終わってからスポーツバッグに入った黒帯をこっそり干場に戻せば良いと考えていたんでしょう。幸い、昼休みの道場への侵入を知っているのは、仲の良い友里さんと田中さん、なんとか説得して黙ってもらえば隠し通せる可能性もあったと考えた。ただ、実際に道場に着いてみたら予想外の出来事が二つありました」
「予想外の出来事?」
師匠は再び眉をひそめる。
「一つ目は、朱里のスポーツバッグが練習場に無かったことです。これは、普段は朱里のスポーツバッグが女子更衣室に置かれている事を考えると、師匠が移動させたのだと簡単に予想がつきます」
「そうだな。もう一つの予想外の出来事とは?」
「一番乗りしたのが中学生の紅一点である内藤さんで、先に女子更衣室で着替えてた事です。これでは朱里のスポーツバッグから黒帯を回収することができません。もし入ったら、着替えている所を覗こうとしているのだと思われるでしょう。木山さんは内藤さんが出てくるのを待ちます。……が、その間に、他の門下生の女子小学生達も何人か女子更衣室に入ってきて。ますます黒帯の回収が難しくなり、さらに、道場内の人数が増えて女子更衣室から人が全員出ても、結局女子更衣室には入れない状況。そして、最終的に遅れてきた朱里が自分のスポーツバッグから黒帯を見つけてしまったんです」
「なるほど。おおよその事情は理解した」
師匠は、朱里の方を向いた。
どこか、安心したような表情をしている。
「朱里」
「はい」
朱里は師匠の方を向き、顔をじっと見る。
「今この瞬間をもって、朱里の謹慎を解除とする」
師匠のその言葉に、俺はやっと肩の力を抜いた。
終わった。
これで、朱里は週明けから今まで通り道場に通うことができる。
だが、朱里は謹慎が解けたにもかかわらず、あまり嬉しそうではなかった。
それどころか、少し涙を浮かべていた。
「……なんで?」
泣きそうな声で、朱里はそう呟いた。
問いかけている相手は、友里さんだ。
「友兄、私が謹慎になった時、なんで本当の犯人をお父さんに教えなかったの? 木山先輩が黒帯締めてるところスマホで見てたんでしょ? 証拠の通話記録もスマホに残ってたんでしょ? なんで、なんで……!」
今にも泣きだしそうな朱里。
俺は、朱里の前に立って頭を下げた。
「朱里、友里さんと田中さんを許してやってくれ! 友里さんは、木山さんに心から反省して、自分から罪を認めさせようとしてたんだ!」
「な、何よ正義……?」
友里さんの方を向くと、非常に驚いた表情をしていた。
まるで、心を透かされたかのように。
「俺、新人狩りの山井ってやつに因縁つけられて勝負しただろ? それで勝った後、山井が謝ってきたんだ。その時に知ったんだけど、友里さんは悪いことしたやつをそのまま上の人、ここだと重里さんに告げ口するんじゃなく、本人に自分がやったことを理解するまで注意して、反省したら自分から謝らせるようにしてたんだ。……確かに、朱里にとっては自分が辛い思いをするやり方だった。だけど、友里さんはこれからも道場の皆が仲良く道場で修行できるよう、ちゃんと仲直りさせたくて……」
「いいんだ、吉本」
友里さんが、俺の言葉を止めた。
「朱里。俺が、朱里が苦しむやり方を選んだせいでこんな事になっちまった。……すまない」
友里さんは、朱里に深々と頭を下げる。
悲しみと怒りが入り混じったような表情で、朱里は友里さんを睨みつける。
「次からはせめて、私に言ってからにしてよね……!」
「友里さん、スマホを借りてもいいですか?」
「スマホ? 良いけど……。ん? なんだこれ? グループ追加?」
友里さんに断りを入れてグループに追加する。
グループメンバーは、俺と朱里と友里さんの三人だ。
借りた友里さんのスマートホンからビデオ通話で発信すると、俺と朱里のスマートホンから着信音が鳴った。
それを取って通話状態にすると、友里さんのスマートホンだけスピーカーホンに切り替える。
「これで準備はできました。友里さんのスマホは今、犯人役です。師匠、朱音さん、すみませんが、ちょっと干場まで移動してもらえますか? あ、友里さんはそのまま道場の中に居てください」
友里さんの顔が、真っ青な顔をしていた。
俺と朱里、師匠、朱音さんが干場まで移動する。
その後、俺と朱里は二人を干場に残して敷地の外へと出た。
そして……。
「「こらー! また昼休みに道場に入ったのかーっ!」」
俺と朱里は、それぞれ自分のスマホに向かって、まるで怒鳴り声のように大声を上げる。
その声が、友里さんのスマホから道場の中で響いた。
「あらー。私が聞いたのと同じ」
「ち、違うんだ親父!」
まずいと思ったのか、友里さんは走って道場から飛び出してきた。
もちろん、足音は一人分。
「あら、足音は一人。そっかー、私があの日聞いた怒鳴り声は、アプリで通話してた友里と田中君の声で、道場には一人しかいなかったのねー」
慌てて言い訳しようとする友里さんをなだめながら、俺はまだ通話中の友里さんのスマートホンを取り上げる。
そして、一度通話を切ってアプリを操作。
友里さんのアプリ内にあるグループを一通り確認して、それらしき名前のグループを開くと、ついに証拠を見つけた。
グループ名は『佐那原道場中二男子』。
メンバーは、友里さん、田中さん、木山さんの三人。
そして、朱音さんが目撃した時間帯である十二時四十分に通話履歴があった。
発信者は木山さんだ。
「師匠、これが証拠です。発信者の木山さんが、黒帯を盗んで締めた犯人です。あとは友里さんからの証言も欲しい所ですが……」
俺が友里さんの方を向くと、友里さんは明らかに動揺した表情をしていた。
『たった今、真実を知った』というより『隠していたことがばれた』といった感じだ。
「友里さんの様子から察していただけるでしょう」
師匠は、スマートホンの画面を見て深く深くため息をついた。
「吉本。最終的に、朱里は女子更衣室で黒帯の入った自分のスポーツバッグを見つけた。そこまでの経緯は分かるか?」
説明を求める師匠に、俺はうなずいた。
「はい。まず、木山さんは昼休みの時間に中学校を抜け出して道場に侵入。それを他の二人に見せるため、メッセージアプリのグループでビデオ通話を使った。おそらくその際に、モノマネの完成度を上げるために道着と黒帯を盗んだのでしょう」
「テレビでよく見る、モノマネ芸人が外見も似せるために衣装を揃えるようなものか」
師匠の問いに、俺はうなずく。
「そうです。そうやって二人にモノマネを見せたのですが、友里さんと田中さんは一年前に師匠に叱られてから反省しており、反省していない木山さんに対して怒りをあらわにしました。それを見て、木山さんは慌てて道着を干場に戻します。ここで、木山さんは二つミスをしてしまいました」
「ミスだと?」
師匠が眉をひそめる。
「まず一つ目は、黒帯を戻し忘れた事です。そのせいで黒帯を干場に戻すためにもう一往復しなければいけなくなってしまいました。そして二つ目は、通話を切っていなかった事です。運悪く干場に朱音さんが来て、怒鳴る友里さんと田中さんの声に気付かれてしまいます。今すぐ逃げなければ姿を見られて道場への侵入がばれる。しかし、干場に黒帯を戻すことができない。困り果てた木山さんは道場内の隠せる場所を探します。そして……」
「練習場に置きっぱなしにしていた朱里のスポーツバッグに気付き、その中に隠したのか」
はあ、と師匠はため息をついた。
「その通りです。多分、木山さんは学校が終わってからスポーツバッグに入った黒帯をこっそり干場に戻せば良いと考えていたんでしょう。幸い、昼休みの道場への侵入を知っているのは、仲の良い友里さんと田中さん、なんとか説得して黙ってもらえば隠し通せる可能性もあったと考えた。ただ、実際に道場に着いてみたら予想外の出来事が二つありました」
「予想外の出来事?」
師匠は再び眉をひそめる。
「一つ目は、朱里のスポーツバッグが練習場に無かったことです。これは、普段は朱里のスポーツバッグが女子更衣室に置かれている事を考えると、師匠が移動させたのだと簡単に予想がつきます」
「そうだな。もう一つの予想外の出来事とは?」
「一番乗りしたのが中学生の紅一点である内藤さんで、先に女子更衣室で着替えてた事です。これでは朱里のスポーツバッグから黒帯を回収することができません。もし入ったら、着替えている所を覗こうとしているのだと思われるでしょう。木山さんは内藤さんが出てくるのを待ちます。……が、その間に、他の門下生の女子小学生達も何人か女子更衣室に入ってきて。ますます黒帯の回収が難しくなり、さらに、道場内の人数が増えて女子更衣室から人が全員出ても、結局女子更衣室には入れない状況。そして、最終的に遅れてきた朱里が自分のスポーツバッグから黒帯を見つけてしまったんです」
「なるほど。おおよその事情は理解した」
師匠は、朱里の方を向いた。
どこか、安心したような表情をしている。
「朱里」
「はい」
朱里は師匠の方を向き、顔をじっと見る。
「今この瞬間をもって、朱里の謹慎を解除とする」
師匠のその言葉に、俺はやっと肩の力を抜いた。
終わった。
これで、朱里は週明けから今まで通り道場に通うことができる。
だが、朱里は謹慎が解けたにもかかわらず、あまり嬉しそうではなかった。
それどころか、少し涙を浮かべていた。
「……なんで?」
泣きそうな声で、朱里はそう呟いた。
問いかけている相手は、友里さんだ。
「友兄、私が謹慎になった時、なんで本当の犯人をお父さんに教えなかったの? 木山先輩が黒帯締めてるところスマホで見てたんでしょ? 証拠の通話記録もスマホに残ってたんでしょ? なんで、なんで……!」
今にも泣きだしそうな朱里。
俺は、朱里の前に立って頭を下げた。
「朱里、友里さんと田中さんを許してやってくれ! 友里さんは、木山さんに心から反省して、自分から罪を認めさせようとしてたんだ!」
「な、何よ正義……?」
友里さんの方を向くと、非常に驚いた表情をしていた。
まるで、心を透かされたかのように。
「俺、新人狩りの山井ってやつに因縁つけられて勝負しただろ? それで勝った後、山井が謝ってきたんだ。その時に知ったんだけど、友里さんは悪いことしたやつをそのまま上の人、ここだと重里さんに告げ口するんじゃなく、本人に自分がやったことを理解するまで注意して、反省したら自分から謝らせるようにしてたんだ。……確かに、朱里にとっては自分が辛い思いをするやり方だった。だけど、友里さんはこれからも道場の皆が仲良く道場で修行できるよう、ちゃんと仲直りさせたくて……」
「いいんだ、吉本」
友里さんが、俺の言葉を止めた。
「朱里。俺が、朱里が苦しむやり方を選んだせいでこんな事になっちまった。……すまない」
友里さんは、朱里に深々と頭を下げる。
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