殺し屋の娘は憧れた兵士になって愛されてます

鈴菜えり

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捕縛

45話 帰還

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朝日が昇る前の薄暗い時間、ターゲット達から幻と結界を解除する。
最初はターゲット達がシュオナの姿を見た瞬間に縄を外すように命令してきたが状況と自身がペスタルティナ兵士であり組織を壊滅させ、今回の幻を見せた張本人である事を言うと驚いた顔をしながら顔を青くした。これからペスタルティナへと帰還することを伝え、これからターゲット達が赤っ恥をすることを伝えた。
「さて、全員が縄で繋げるので時間がかかった。まずはコルグ総隊長に連絡だな」
シュオナは異空間から通信のアイテムを取り出した。このアイテムは組織に捕まってコルグに連絡を入れた時に使ったものを直したものだ。今はシュオナの所有物だ。
『プルル…プル…ガチッ。
コルグだ、何かあったか?』
「コルグ総隊長、おはようございます。シュオナです」
『シュオナか!急に目の前から消えた時は焦りました。無事のようで何よりです。それで、連絡してきたということは…』
「はい。裏切り者23名とその護衛約60名を(精神的苦痛は与え)無傷で捕まえました。これから転移の能力でペスタルティナへ帰ろうと思います」
『そうか。では、城の城門前に転移してきてくれるかい?』
「その事なのですが、ペスタルティナ国の入国門前に転移しようと考えております」
『シューちゃん、それは何故なの?』
途中からコルグの通信アイテムからサーナの声が聞こえてきた。
「サーナ総副隊長おはようございます。
いえ、裏切り者達に醜態を晒したくさんの人の前で赤っ恥をかかせようと思いまして。その前に報告と国民達に朝からそのことを伝えて欲しく思い連絡させて頂きました。
それと、国王様方や王子達にも王宮の外で待つのならお伝えください。汚物を見る覚悟があるのなら、醜態を晒しているマヌケな裏切り者達を見に来てください。と。
あ、子供は外に出さないように言ってくださいませんか?子供にはあまり醜い肉の塊で汚物そのものなど純粋で綺麗な瞳が汚れてしまうので見せたくはありまんので」
淡々とターゲット達の前で言いたい放題のシュオナ。コルグとサーナはそんなシュオナの言葉を聞いて黙っている。
「コルグ総隊長?サーナ総副隊長?」
『…シュオナ、今この場に各国王と王子、並びにペスタルティナ兵士各隊長達と国王達を護衛する責任者2名がいるのだ。この会話はオープン回線にしてある為全員が聞いている』
「え?」
固まるシュオナ。まさかの事態。
何?え??国王様達と王子達全員聞いてたの?しかもなんでこんな朝早くから集まってるんだ??
「えっ?コルグ総隊長、冗談ですよね?こんな朝早くから国王様や王子達が…何故??え?僕、ターゲット達を物凄い悪口言いましたけど?」
混乱気味のシュオナはちゃんとした処理ができなくなっていた。
『シュオナ、我らは最初から聞いていたぞ?』
通信アイテムから声はブラッド王子だと即座にわかった。
この時いろんな意味で終わった。と感じ取ったシュオナ。
「ぶ、ブラッド王子…おはようございます。何故こんな朝早くから…??」
『シュオナが早くて5日に帰還するって言っただろ?』
次に通信アイテムから聞こえてきた声はライル王子だった。
「ライル王子、おはようございます。ですが、朝早くから各国王様、王子方、各兵士達が集まる理由がございません。そこまでする様な重要な会議などあるのでしょうか??」
『シュオナさん、それは決まっていますよ。貴女の此度の褒美についてです。朝から話し合う事が2日前より朝に会議をして決めていたところです。私たちの息子を救い出して下さっただけではなく、今回の首謀者を捕まえるのですから、恥ずかしくない褒美を出し合っていたのです。私たちは貴女のことをよく知りませんから、貴女のことをよく知る方達に話を聞いて決めていたところですよ』
とんでもない事を言うルアジュ王。
いや、そんなのいらないし!リュイが兵士になってくれさえすれば後はどうでもいいですから!!
「あの、褒美はリュイを兵士にするだけで十分なので辞退を……『『駄目に決まってい(る)(ます)』』…はい、すみません」
完全に逃げられないことを察して謝罪する。
国王様方、何故ハモるのですか…。外堀を埋めないでください。
『とにかく、褒美はシュオナが連絡を入れる前に決まった。国民には伝えよう。私たちも外で待っていようと思う』
「承知いたしました。それと、僕の褒美は大それた褒美はリュイが兵士になるようにさせて頂いただけでも嬉しいので結構です。
それともう1つ、帰還した際に首謀者達の姿を見ても僕に変な目で見ないでください。これは首謀者達を傷つけずに捕まえる代わりの痛みですから」
『分かった。では、日が昇りきり1時間ほど経ったあと帰還してくれ』
「わかりました。では国王様方、王子方また後ほど」
通信を切り日が登りきるのを空を眺めながら待つ。


ーーーーーーー日が昇りきり、1時間経過。

シュオナはターゲット達と共にペスタルティナ王国入門前へ転移する。
目の前に映ったのは入門の門よりも目の前の人だかりだった。
「良かったな。お前達の醜態を見たいが為に沢山の人が集まってきたぞ?」
後ろで重力軽減に風の能力で浮き、裸で逆さ刷りになり、紙を股間部に貼り汚物を見せないようにしてある。紙には『日課なので邪魔しないでください』と『私は哀れで醜い肉の塊です。どうぞ貶してください』などなど思いつく事嫌がらせを23書いてある。
ターゲット達の護衛達は大人しくついてくれば同じ様にはしない事を言ってあるので大人しく従っている。
そのままペスタルティナへ入っていくと、哀れみの目で見る者、頷いている者、笑っている者、いろんな顔をしながら国民達は見ていた。シュオナはそのまま城へとなるべくゆっくりと歩き、できるだけ多くの者に愚か者の姿を目に焼き付けてもらう。
城へと到着して中へと入るとコルグ総隊長達たくさんの兵士と国王様方と王子達が出迎えてくれた。
「ただいま帰還致しました」
国王達の近くへ行き片膝を着き頭を下げる。
「なるほど。変な目で見るなと言ったのはこういうことであったか…。これは流石に同情したくもなるな…」
ゼルルタ王が首謀者達を哀れみる。ゼルルタ王の言葉に各国王達も頷く。
「ゼルルタ国王様。見ての通り体は無傷で捕まえましたが、それでは罰にならないのです。王子達を攫い殺そうとしたのです。この程度罰では本来は済みません。本来は見つけ次第殺すのが普通なのですから」
「シュオナよ、首謀者たちの服を剥ぎ取り、股間部の書いてある紙を貼ったのはお前か?」
ゼルルタがシュオナに真面目な顔で問いかける。
「はい。何か問題でもありましたか?
女だから男の裸を見て恥ずかしがれなど言わないでください。
まず第一にコイツらはオーク…失礼、それではオークが可哀想ですね。
殺して美味しい食べ物の豚オーク以下のゴブリンよりも劣る下等な汚物です。生き物と同列視する方がどうかしているのです。コイツらはゴミ以下ですのでなんにも感じませんよ?ましてや首謀者達が意識を取り戻して早々僕をバカにした挙句罵ったから怒っている訳ではありません」
ニコニコと笑顔を絶やさず国王達に説明しているシュオナの姿はどう考えても最後に言ったことが原因だろう。とこの場にいる全員が思った。
「では、虫以外のゴミを牢へ連れていきますのでまた後ほど詳細をお伝えしに向かいます。失礼致します」
そのままコルグとサーナ達の許可をもらう前に退席して地下牢がある場所まで首謀者達を連れていく。
全員がシュオナの不機嫌なのに、とてもいい笑顔になっている顔が怖すぎて、その後ろ姿を見ていることしかできなかった。
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